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追憶のかけら
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追憶のかけらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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戦後まもなく自殺した作家を襲った悪意の事件の数々。そして、妻を失って失意のどん底にいる主人公に襲いかかる悪意の罠。二転三転する物語に翻弄され、その末にたどり着いた真犯人の態度もその悪意の深さを物語っている。序盤に出てくる、自殺した作家の手記、そして、主人公の回想、そして肝心の事件・・・重い話になりがちな状況をどちらかと言うと情けない主人公を用いることで軽さを与えているなど、完成度の高さに舌を巻いた。ただ、正直なところ、最後の最後はちょっと余計だったような・・・。あまりにも綺麗にまとまり過ぎていて、そこだけがちょっと不満。 | ||||
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戦後まもなく自殺した作家を襲った悪意の事件の数々。そして、妻を失って失意のどん底にいる主人公に襲いかかる悪意の罠。二転三転する物語に翻弄され、その末にたどり着いた真犯人の態度もその悪意の深さを物語っている。序盤に出てくる、自殺した作家の手記、そして、主人公の回想、そして肝心の事件・・・重い話になりがちな状況をどちらかと言うと情けない主人公を用いることで軽さを与えているなど、完成度の高さに舌を巻いた。 ただ、正直なところ、最後の最後はちょっと余計だったような・・・。あまりにも綺麗にまとまり過ぎていて、そこだけがちょっと不満。 | ||||
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頼りなさそうで野暮ったい世間知らずの大学の講師が主人公で、ある日突然50年前に数少ない作品を残して自殺した作家の遺書を見せられ、謎解きに引っ張りだされる。主人公は精かんな刑事でも頭が切れて行動的な新聞記者でもなく、およそ謎解きには不向きなキャラがいい。気の弱そうな態度に何度もほほえんでしまう。自分に自信ももてない主人公をなぜ大学教授の娘である妻が結婚相手に選んでくれたか、ずっと自問自答している姿はいかにも現代の弱々しい男性(おっと失礼)らしい。仕掛けられた罠にもすぐにはまってしまう。読んでいても「そんな簡単なはずないやろ、しっかりセナ」と応援してしまう。そして最後の方で死んだ妻が、彼とは正反対の気の強いしっかり者のだったこと、そしてその妻が一番信頼し、頼っていたのは主人公だったとわかる。なぞを解きながら、思い出の品々から妻を思い出していくところは思わず涙が・・・・彼女は本当にあなたを愛していたんです。それを知った時に彼女はもういないなんて。夜中3時まで休まず一気に読ませるミステリアスロマンでした。 | ||||
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頼りなさそうで野暮ったい世間知らずの大学の講師が主人公で、ある日突然50年前に数少ない作品を残して自殺した作家の遺書を見せられ、謎解きに引っ張りだされる。主人公は精かんな刑事でも頭が切れて行動的な新聞記者でもなく、およそ謎解きには不向きなキャラがいい。気の弱そうな態度に何度もほほえんでしまう。自分に自信ももてない主人公をなぜ大学教授の娘である妻が結婚相手に選んでくれたか、ずっと自問自答している姿はいかにも現代の弱々しい男性(おっと失礼)らしい。仕掛けられた罠にもすぐにはまってしまう。読んでいても「そんな簡単なはずないやろ、しっかりセナ」と応援してしまう。そして最後の方で死んだ妻が、彼とは正反対の気の強いしっかり者のだったこと、そしてその妻が一番信頼し、頼っていたのは主人公だったとわかる。なぞを解きながら、思い出の品々から妻を思い出していくところは思わず涙が・・・・彼女は本当にあなたを愛していたんです。それを知った時に彼女はもういないなんて。夜中3時まで休まず一気に読ませるミステリアスロマンでした。 | ||||
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