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プリズム
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プリズムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 41~60 3/4ページ
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すごい。これはすごい。 ボクはまず目次で感銘を受けた。 この小説のつながりが目次を見ただけでちょっとわかった。 すごい。これは自分の中である推理を想像してから読み進めるのがいいかと思います。 | ||||
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本書では、小学校の先生の殺人犯人を、推理する主体は、警察ではない。 それは、生徒であり、先生の同僚であり、かつての恋人であり、生徒の父親でもある。 この過程で、それぞれの立場に応じた、被害者に対する微妙な心理が、赤裸々に描かれている。 それら心理の方向性は、それぞれの立場で、著しく異なる。 そして、最終的に、犯人を推理するのは、読者だ。 物語を読んでいる途中で、ある可能性が脳裏をよぎる。 その可能性には、強い嫌悪感と絶望感を伴うので、意識的に思考の片隅に追いやって、読み進んだ。 しかし、読者が最終的に推理する、犯人の心理のベクトルは、あまりにやるせない。 ただ、著者の導く結論の方向は、きわめて現代的だと言える。 読後に、爽快感はまるでない。 この事が、強いインパクトでもある。 | ||||
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本書では、小学校の先生の殺人犯人を、推理する主体は、警察ではない。 それは、生徒であり、先生の同僚であり、かつての恋人であり、生徒の父親でもある。 この過程で、それぞれの立場に応じた、被害者に対する微妙な心理が、赤裸々に描かれている。 それら心理の方向性は、それぞれの立場で、著しく異なる。 そして、最終的に、犯人を推理するのは、読者だ。 物語を読んでいる途中で、ある可能性が脳裏をよぎる。 その可能性には、強い嫌悪感と絶望感を伴うので、意識的に思考の片隅に追いやって、読み進んだ。 しかし、読者が最終的に推理する、犯人の心理のベクトルは、あまりにやるせない。 ただ、著者の導く結論の方向は、きわめて現代的だと言える。 読後に、爽快感はまるでない。 この事が、強いインパクトでもある。 | ||||
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軽快なテンポで、次々と画面が変わるがごとく、事件は展開していく。それは刺激的なのだが、何とも言えぬ、せつない読後感を感ずるのは、なぜだろうか。人間のネガティブな一面をさらけ出しているからだろうか。 | ||||
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被害者を取り巻く人間の右往左往する思惑が、一つの(決して設定が派手ではない)殺人事件を二重三重にも深みをもたらせていく。事件が次々にリセットされていく構成は多少くどくも感じるが、そこは作者の筆力と一人称という面白さがカバーしているように思える。何度もページを振り返ったりと、頭の中で事実関係を組み立てていく楽しさもあるだろう。プロットはこてこての推理小説だが、読後は一種のドラマ作品のよう。貫井徳郎は優れたストーリーテラーですな。 | ||||
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プリズムという言葉の意味は、「ガラスなどでできた多面体で、光を分散・屈折・全反射・複屈折させる光学部品」なんだそうです。まさに、この小説にぴったりのタイトル。 4章からなるこの小説は、それぞれ教え子、同僚、元恋人、不倫相手の4人の視点で書かれています。だから、それぞれが見た”山浦美津子”像が浮かんでくるのです。いい先生だった(だけど悲しくない)、子どもみたいないい人だった(だけどそれが負担だった)、女王だった(今でもその呪縛から逃れられない)、こんな女性は初めてだった(妻には何の不満もないのに)、と亡くなった山浦美津子に抱く感情は全く違うのです。誰のことを言っているのか伏せておいたら、同じ人のことを語っているとは思えないほどに。それほど山浦美津子という人は多面体な女性だったということでしょうか。 睡眠薬入りのチョコレートを食べて、アンティーク時計で頭を打って即死していた彼女。事故なのか、他殺なのかは判断できないまま話が進んでいきます。 結論は・・・読者次第。どんな推理も成り立ちそうな結末。いったいこの事件には何人が関わっているのか。不幸な偶然が重なって起きた悲劇なのか。彼女に決定的な一打を与えたのは誰なのか。 読んだあとも考えさせられてしまう小説なのです。 | ||||
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違った立場にいる人物が、多様な視点から推理をする。 そして結局答えはでない。 答えがてっきり、出るのだと思ってよむと少々物足りないかも・・ でもこういう小説があってもいいと思う。 | ||||
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さまざまな人間の証言から浮かび上がってくるのは、殺された山浦美津子の さまざまな姿。一人の人間に対する印象は、証言者が違うとさまざまに変化する。 それはまさにプリズムのようだった。だが、証言者が証言すればするほど 被害者の真の姿も、事件の真相も霞んでいく。そして、霞んでいけばいくほど 読み手はラストを期待するのだが、真相もまさにプリズムそのものだ。 それを是とするか非とするかは読み手しだい。ちょっと異色のミステリーだった。 | ||||
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貫井徳郎は嫌いではありません。 ちょっとやさしさや救いが感じられない作家ではあるけれど。 でもこれはどうかなあ。 これありなんだったら。 | ||||
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あー、おもしろかった。推理小説は、一気に読めるのがうれしい。4つの章からなるこの小説は、読者の気持ちが4回ほど、入れ替わる効果を持っている。高ぶった気持ちが、もう一度リセットされて、どういうことが起こるかどきどきして、読めます。真夏の一冊です。 | ||||
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好きなジャンルだったということともあり、とても楽しめる一冊でした。小学生~大人までのいろいろな人々が推理をしていくので、さまざまな視点からの推理を楽しませてもらいました。ただ、ラストが少しモヤっとしますので白黒はっきりさせたいという方は不満に思うかも知れません。ちなみに、私は一気に二度読みましたが、ますます犯人がわからなくなってしまいました。。。 | ||||
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慟哭のイメージに囚われないことを意識してか、ちょっと違った作風が感じられ、軽い感じで読み進められる一冊です。・・・が、これってどこかで見たような話だな、、と思っているのは私だけではないはず。視点が違うことはわかるけど、、、ちょっと酷似しすぎ? | ||||
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1つの事実も他者から見ると別の要素が見えてくるということが驚きでした(黒澤映画「羅生門」もそうでした)。一人の女性が、子供の気持ちがわかるよき教師であり、煙たい同僚であり、わがままな女でもあるという様々な面がわかってくるにつれ、いよいよ犯人は誰かという点に興味が高まってきていました。しかし、この結末では、ちょっと中途半端な点は否めません。いろいろな可能性があるものの、結局、事実は闇の中というのではミステリとしては未完成という気がしてならないからです。これほどハラハラして読んでいたのに、ちょっと残念なので星4つ。 | ||||
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この作品のスポットはずばり、被害者です。つまり殺された?(事故、自殺の可能性も有り)女教師ですね。生徒、同僚、元彼、今彼、妹などなど、いろいろな人物が、彼女の死について考え、彼女の人物像を思い描く・・・・この作品は人間の多面性を描いたものであると思われます。見る人によって、見る角度によって、人間とは違って見えるものです。そう、まるでプリズムのように......... | ||||
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小学校の女性教師の殺害事件を切っ掛けとして、四人の主人公がそれぞれ独自に事件を調査・推理して行きます。四人がそれぞれ自分の視点・器量の範囲内で推理しいる点は「うまい」と思いました。しかし、この様に狙って作られた本の良し悪しは、ラストをどう閉めるかで決まると思います。個人的にはイマイチでしたがあの結末に納得できるのなら、全体的になかなかの良作と感じられるかもしれません。 | ||||
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被害者と接点がある人々が独自の視点から、断片的な情報を持って推理を展開していきます。日常的な人間関係は断片的な情報から成り立っていて、その情報は受け手によって違っている。日々の生活でもいろいろな人が自分のことを見ていて、いろいろな推理をし、いろいろな感想を持っているのだろうな。 | ||||
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女性教師が殺された事件の真相をめぐって、教え子の少年、同僚の教師、元恋人、不倫をしていた保護者の4人が自らの視点から調査を進め、そして、それぞれ独自の結論に達して行く。一貫した主人公が、一貫した視点で謎を解いていくミステリとは違って、各々の主観的な視点であるために自ずと矛盾が生じ、一人の主人公の出した結論が別の主人公の視点になるとアッサリと崩れ去るところが極めて面白い。人間の多面性、そして、主観というものの危うさについても考えさせられる。ただし、4人の主人公がそれぞれ結論を出しているが、論理的な「正解」は示されていないので、多少、後読感が良くない人もいると思う。 | ||||
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小学校の女性教師が殺された、事故の可能性もある事件が、4人の視点から描かれている。4人はそれぞれに推理をめぐらし、自分なりの結論を得る。しかし、4人の推理も結論も知っている読者である私にとって、納得できる結末だったかというと、否である。かなり強く犯人が示唆されているともとれるのだが、どうもしっくり来ない。結果よりも過程を楽しむべき作品だと思うが、その過程の部分で、客観的事実がぼかされていたり、当事者達の人間ドラマが展開されていないため、私としては、高い評価を与えることの出来ない作品である。 | ||||
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ミステリーものは、読んだ後の開放感が大事だと思う、けれど、これは、イマイチ、、すっきりしないのだ、、作者が何を言いたいのかも、わからない。 | ||||
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途中の推理の過程はとっても楽しめます。ですが、最後に犯人が明記されていないので、確実に犯人を知りたい人にはちょっと後味が悪いかもしれません。1つの事件の何人かの周囲の人間の目線で追っているのですが、最後の話はまた最初の話につながり、永遠にぬけることのないリングになっています。自分で新しい推理を展開すにはもってこいですね。ちなみに私はいつまでたってもわかりませんでした。どの話も信憑性があるような気がして。全く違う誰かを想像しました。 | ||||
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