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プリズム
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プリズムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 21~40 2/4ページ
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読み終わって名推理に膝を打つのではないスタイルの推理小説です。 被害者の造形が鮮やかで,物語を楽しむことが出来ました。 プリズムというタイトルがあまりにも小説の内容を示しているので,まぁその通りです。 | ||||
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物語展開と結末の置き方が秀逸。 これこそ「プリズム」の題に相応しい。 ミステリーの読み方を深く考えさせられたと同時に、 10年後ぐらいに再読して、 どういう推論と感想を自分が持つかということを 比較したいと感じました。 | ||||
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最後の展開をやりたかったから書いたのだろう作品だが、そこまでの流れが非常に雑だ 章ごとの展開をもっと上手にできていれば、それなりに名作になったのではとも思えるが この作者はそういう感じの作品が多いので、このあたりが限界なのかもしれない | ||||
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貫井氏の作品はこれが初めて。かなりの人気作家らしいが、詳細はほとんど知らない。この小説のあらすじは、他の方のコメントに書いてあるので省略する。 しかし、これが本の裏表紙に書いてある様な「本格ミステリーの衝撃の問題作」なんて到底思えないのである。各章の主人公の推理もイマイチ説得力が無いし、第三章に入ったあたりで展開が見えてしまうし、最後はアレかと思ったら大当たり!(笑)全然本格していない。著者の意図しているところは解るが、作品自体中途半端でどうしようもない。状況証拠からのチャチな推理だけでトリックと言えるものは存在しない。よくこんな作品を発表したもんだ。 ☆一つでもよかったが目立ってしまうので二つにしておこう。投げつけたくなる様な本に久々に出会ってしまった。(笑、笑、笑・・・) | ||||
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この手のあーでもないこーでもない推理は 西澤保彦が得意とするところですが 西澤よりくどくなくあっさりして読みやすいです。 こういう結末もありでしょう。 | ||||
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若い女性教師の死を、生徒→同僚→友人→保護者のどれぞれの立場の人達が犯人が誰かを探ります。 最後の推理?が事実みたいですね。 個人的には、はっきりきっぱり「これが事実」っていう方が好きなので、ちょっと消化不良でした。 内容は、面白いんですよね。 | ||||
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アントニイ・バークリーの『毒入りチョコレート事件』を読んでおられる方が、この『プリズム』読まれたら、『プリズム』は『毒入りチョコレート事件』の形式を踏襲した作品だと、すぐに気がつかれるだろう。 アントニイ・バークリーの『毒入りチョコレート事件』は、推理マニアの集団が、ある毒殺事件に対して、おのおのの推理を披露し合うという形式である。ある人物によって提示された推理・解決案は、次の人物が示す問題点や疑問点で論破されていくというものだ。論破されてしまうのだけれど、提出された推理のどれもが、それなりに説得力をもち、推理小説の唯一無二の解決に疑問を投げかけた作品だ。 貫井徳郎の『プリズム』も、この形式をとっている。 教師として、誰からも慕われていた女性が死んだ。死因は置き時計によるものと思われる頭部の打撲。だが、司法解剖の結果、彼女の体内から睡眠薬が検出され、自宅の部屋の窓には、ガラス切りであけた穴があった。事故死ではなく、他殺の疑いが強まる。そして、彼女の教え子や、同僚や、元恋人や、不倫相手がそれぞれ語り手となって、被害者について語っていく。 語り手の視点が変わることで、被害者の人物像もおのずと変わってくる。被害者の女性のいろいろな面が見えてくる。 ひとりの人間がいろいろな面を持っているのはあたりまえのことだが、こと本格謎解きミステリにおいては、これは扱いにくい要素だ。登場人物たちが一貫したキャラクターをもち、そこから発せられる客観的な情報があるからこそ、唯一無二の解決が成り立つ。人間のもつ多面性を描写することで、多重・複数解決を提示した作品。 | ||||
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元ネタとなったミステリは、あとがきで紹介されているので、未読なら是非ご一読を。複雑に構成された物語ですが、元ネタを知っていれば構成は簡単に理解できます。 最後のパートは、いささか強引な面も見えますが、全体的には推理小説とは何かという作者の根源への問いにもつながっていると思われる、高い志をもって書かれた小説のようです。 単に読みやすい、分かりやすい、売れ線の小説を書くのではなく、このような小説という表現形式、ミステリというジャンルへの根源的な問いを含んだ小説に挑戦した作者の姿勢は、尊敬に値する素晴らしいものだと思います。 | ||||
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本来は被害者や殺人家庭は個人個人の視点よってバラバラという作品らしいですが、 やはり、犯人は終始、一番怪しかったあの人だと思います。 少なくとも現実世界はならあの人が逮捕されちゃうでしょうね。証拠が明らかすぎます。 いや、でもいろんな推理が聞けてとても楽しい本です。 | ||||
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消化不良は否めないが、読みやすかった。貫井徳郎さんの作品で一番読みやすいかも。 | ||||
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小学校の美人教師が、他殺と思える状況で変死。教え子、同僚教師、元恋人、不倫相手と、彼女の周囲にいた人物たちが、「真相」を推理していく趣向のミステリー。一見、合理的と思えた推理が次々に崩壊し、被害者の新たな一面が明らかになるにつれて、事件の様相も変化していく。 最終的な推理を読者に委ねてしまうという、面白い趣向のミステリーだと思うし、それなりによくできている部分も多いのだが、結果的にはあまり成功していないように思う。 理由はいろいろあるが、最後に登場する不倫相手の推理に無理がある(衝撃的な結論に至っている割にはあまりに根拠が弱い)ことと、四者四様の推理を展開する語り手自身が犯人だという可能性も否定できないことだろう。 語り手が犯人かもしれない、というのは作者として想定内とも言えるだろうが、もしそうなら、語り手は「自分以外の容疑者を探すフリ」をしていることになり、彼らは何のために推理しているのかわからなくなる(自分への疑いを逸らすためではないのは明らか)。そのあたり、作者自身が「推理ゲーム」の幅を狭めているような気がするんだけどね…。 | ||||
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一人称の語り手4人が、4つの章ごとに小学校女教師の死について真相を探ってゆく。 章が進むごとに、新たな事実がひとつひとつ明らかになり、教師の死についての別の仮説が浮かび上がっては消える。 そして、最後の4つ目の章の結末で、最初の第1章で暗黙の前提となっていた語り手の潔白性が否定され、4人の語り手の誰かが嘘を語っているのでなければ結局どこにも犯人はいないことになってしまう。 事実を小出しに示してゆき、真相に迫るスリルを徐々に高めてゆく展開は、ミステリ小説として非常に面白い。一気に読み切れる。 それでも、見かけ上、犯人の存在しない殺人事件、というあいまいな結末は残る。異なった人間の視点により、事実は全く異なった様相を見せる。そんな真実を極限まで追求したスタイルのミステリだと言われれば、そうかも知れないが、それでも読後感はすっきりしない。 つまり、結末がひとつに決まらないのも、小説の終わり方の一つだ、という事実を受け入れるべきなのか。 どうしてもそれが受け入れられなければ、本作はエンターテイメントに徹した小説ではなくて、実験小説と考えるしかない。 | ||||
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被害者を巡る人物がそれぞれ探偵となり、仮説・検証を経ていちよの着地点に各々が辿り着く。まさに多面体な一冊。構成美は確かに見事と 評したいが、よくよく本質的に観察するとそもそもの立脚点が不遜であり、表現の前に作者がミステリに何を求めているかが甚だ不明に感じる。 寧ろ度外視すべき部分に非常な拘りをみせ、なまじ体系立てる技巧があるだけ余計に小賢しい印象が拭えない。 この作家像・作風にこのタイトル...皮肉としか思えない。。 | ||||
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一つの事件に対し、複数の“真相”が導き出される 『毒入りチョコレート事件』の形式が踏襲された作品。 作中では、四人の語り手がそれぞれ最終的に到達する “真相”も含め、合計十通りの仮説が構築されています。 さらに本作には、そうした本家から受け継いだ《多重解決》の趣向に加え、 もう一つ、作者独自の趣向が採り入れられています(各章の章題に注目)。 作者は、その趣向によって本作を一個の“プリズム”とすることに成功したといえます。 ところで、本作の四人の語り手は、事件について調査・推理しますが、それは自分を 納得させる口実を見出す作業にすぎず、真実を追究することとイコールではありません。 もっとも、そもそも真実などというもの自体が、人と人のあいだに あえかに現出しては消えていく、幻影にすぎないとも言えますが。 | ||||
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美貌の女性教師殺人事件を巡る、四者四様のアプローチと推理。 巻末解説や他の方のレビューによると、往年の名作推理小説へのオマージュらしいが、 恥ずかしながら、それらの作品を未読の私。 そんな私からすると、そういった「書く側のテクニック」はなるほど素晴らしいのかも知れないが、 「一人の人間の多面性をプリズムに喩えてるんだね。ふーん」くらいのものだった。 ハラハラドキドキするようなストーリー展開や登場人物の人間的魅力といったものを求める 私のような者には、合わないようだ。 | ||||
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ストーリー構成に翻弄され推理も交錯し、真相解明までのスリル感がページをめくる度に高まる。 エドガー・アラン・ポオのミステリー小説を読みたくなった。 | ||||
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プリズムというタイトル通りに本作を読み進めることができれば、 被害者の多面性を見事に描いた秀逸なミステリーだと感じます。 しかしながら単に推理小説の枠で読みきるとすれば、 やや消化不良にも感じるでしょう。 | ||||
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一つの事件を複数の視点から多重的に書くというのは、『慟哭』『修羅の終わり』や症候群三部作で見せた、貫井さんがよく用いる手法ですが、本作ではそれの一つの完成型を提示してくれていると思います。 人間誰しも接する人間によって性格を変えるし、更には相手の感じ方次第でその人の人格は無限に存在し得ます。だからといって、ミステリーの世界でそんなことを描いてしまってはトリックや犯行動機自体が成立し得ない場合が殆んどです。 しかし、本作ではそういった人間の持つ多面性に正面から向き合っています。他殺か事故死かもわからないある小学校女教師の死。複数の視点で次々に明かされる新事実。衝撃のラスト! 本作は複数回読むことによって味の出る作品ですし、読者自身が自由に事件のストーリーを思い描くことも出来ます。読み応えがあるのでお勧めです! | ||||
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小学校の女教師が死んだ。 切られた窓ガラス、睡眠薬入りのチョコレート、他殺と事故の両方で捜査はすすむ。 警察以外にも事の真相にたどり着こうとする人々。 各自が真犯人と目星をつけたものが次の語り手となり、死んだ女教師が様々な色の光を放つプリズムのような多面が見えてくる。 心理描写は見事な作品である。しかし出口の見えない暗い藪の中に置き去りにされてしまったような小説であった。 | ||||
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真相が知りたいと、読み進めていた僕にとっては消化不良。 内容自体は面白くさらさら読めるが、最後は「だから結局どうなんだよ!」と裏切られた感じさえする。 | ||||
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