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左手に告げるなかれ



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【この小説が収録されている参考書籍】
左手に告げるなかれ
左手に告げるなかれ (講談社文庫)

左手に告げるなかれの評価: 2.81/5点 レビュー 27件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 21~27 2/2ページ
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No.7:
(2pt)

良く言えばそつの無い、悪く言えば凡庸な作品

主人公はスーパーで万引犯を捕捉する女性保安士。
過去に傷を持つ、ちょっと変わった職業の主人公が、業界知識を
披露しながら謎解きを進める。
江戸川乱歩賞の定石に忠実に従った、良く言えばそつの無い、
悪く言えば凡庸な作品。
冒頭の主人公登場は興味を引くが、その後の盛り上がりに欠ける。
スーパーとコンビに業界の確執や、バーコードなどの小道具は良く
調べられている。
読みやすい文章で、女性特有の視点などは所々光るものがある。
だけど、いかんせん読んでいてワクワクする感じが無かった。
淡々とストーリーが進んで行く印象。
ダイイング・メッセージの使い方や犯人の設定も説得力に欠ける。
左手に告げるなかれAmazon書評・レビュー:左手に告げるなかれより
406208385X
No.6:
(4pt)

「着手・現認です」

 デパートで働く保安士八木薔子が、殺人事件の容疑をかけられます。
 かっての不倫相手の妻が殺害されたためです。
 無実をはらすために自分で調査をはじめ、犯人を捜そうとします。
 働く女性達の様子がとても生き生きと書かれていて、謎解きも面白いのですが、そちらもとても楽しめました。
 主人公の職場の様子、その上司の頼もしさ。後輩の初々しさ。
 コンビニエンスストアの女性主人。
 ちょっとしか出てきませんが、健康食品の訪問販売委員。
 
 デパートやコンビニエンスストアの客としてではない視点で書かれた部分も楽しめます。
 主人公が自分の仕事に誇りをもっている様子がとても素敵です。
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No.5:
(3pt)

タイトルのセンスはだけは抜群

導入部は引き込まれましたが、中途半端な部分が随分目に付いてしまいました。まず気になったのは、分かりにくい比喩の多用。独特の作風に一役買っているとも言えますが、文章を追うリズムが悪くなり、キレの悪さを感じました。一番気になったのは、途中で登場する探偵の現実感の希薄さ。社会派風なテーマにそぐわないマンガのようなキャラクターには違和感がありました。ああ、これは女性が書く男性だなあ、、と。謎解きは興味を持って読み進めましたが、やや強引で腑に落ちない感が無きにしもあらず。「みぎ手」の謎も、思わせぶりだった割には安くまとまってしまった感じです。良くも悪くも乱歩賞らしい作品でした。
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No.4:
(2pt)

失速

著者がジュニア小説で活躍していた、というだけのことはあって、文章はこなれているし、保安士、いわゆる万引Gメンという、最近、テレビでよく見かける職業が主人公という設定も面白い。最初の、万引きのシーンから一気にストーリーにはいれた。そういう意味で、序盤はなかなか良かったように思う。ただ、枚数制限のある乱歩賞にほぼ共通して存在するのだが、特にこの作品のラストは尻切れトンボという感じがしてしまったし、その前の謎解きというか、トリックに関してはかなり無理があるように思えてならない。また、犯人の動機という点も陳腐だ。序盤の良さが、終盤に来て一気に失速してしまった感じがして残念だ。
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No.3:
(4pt)

女性向けミステリーの秀作

まずタイトルが印象的で、前から気になってました。それまでの何冊ものジュブナイルなどでの経験があるというだけあって、文章もこなれています。 男ならハードボイルドになるところを、女性が書いた、女性が主人公のミステリーだから、女性ならではの…ということになるのでしょうが、やっぱりプロット展開はハードボイルドのそれだと思います。スーパーやコンビニの業界事情が分かったのがまず面白かったです。大型店舗には店内を巡回して万引きをしょっぴく保安士という職業があるとは、初めて知りました。不倫が原因でキャリアを棒に振って、現在の捜査もその元恋人の男性と共同で、というあたりは独身男性の私にはどうにも感情移入できない設定なのですが、意外な犯人という条件は充分満たしています。女性には文句なくお勧めできると思います。
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No.2:
(2pt)

乱歩賞は・・・

 つまらなくて当たり前の乱歩賞?  ここ十年で面白かったのは『テロリストのパラソル』と『13階段』くらいのものかなあ~ エンターテイメントなら読破したあとにカタルシスが得られないとダメなんじゃないの? とは前々から思っていたことですが、これも同様でした。納得いかないんですよ。読後感も気持ちよくないし、それだけならまだしも、どうして好んでかつての不倫相手の奥さんの殺害事件に首を突っ込むかも意味不明だし。 しかも、万引きGメンが殺人の捜査をこんなにスッパスッパできるわけがないじゃん。警察もリアリティないしさ。社会派ミステリに見せかけて「何ちゃって社会派」っていう最悪の顛末。万引きGメンが店の内部不正にまで口出すわけねーだろ。こんなんじゃ、市原○子がドラマの主演張ってくんないよ。 ジュニアノベルでやってただけあってテクはあると思うんですよ。文章に独特の面白みとかね。でもオトナが読むに耐えるもんじゃないんと思うんですね。 乱歩賞って今を時めく人を多数輩出しているのも事実だけど、駄作乱発マシーンを排出してるのも事実なんだよねーと思った次第です。
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No.1:
(2pt)

いかにも推理小説らしい推理小説。

ただ、「らしさ」が鼻につく余り、読み進める動機が、物語を楽しむことよりも謎解きの答えを探すことに集中してしまった。まるで、数学の問題をやったあと、答えを知るために回答欄の解説を読んでる気分。そういう意味では、やや作業的な気分で読み進めることになってしまった。  なんといっても、主人公の女性が事件に首をつっこむ動機にやや無理を感じる。自分の不倫相手の奥さんを殺した男を探す、だからなぁ。しかもその奥さんの性格が、かなりイヤな感じときた。普通、主人公の立場にしてみれば、こんな事件には首つっこまんだろう。巻き込まれ型ならともかく、放っておけば害はないのに、自ら首を突っ込んでいってるんだもの。作中で何度か主人公がその「理由」について語っていたけれども、どうにも納得できず。結局、主人公の動機に対する「なぜ?」は最後まで抜けなかった。  
左手に告げるなかれ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:左手に告げるなかれ (講談社文庫)より
406264620X

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