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鬼流殺生祭
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鬼流殺生祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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続編を先に読んだのですが、特にこれ読まなくても良かったかなぁ あまりにも主人公の推理が短絡的 これはミステリーなのかな? | ||||
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もともと貫井氏が学生の頃に横溝正史賞に応募したものが原型となっているようだ。横溝正史賞応募作ということからか、事件の複雑な旧家の家族関係は横溝っぽく、探偵のキャラや作品の世界観は本書リリース前に話題になっていた京極夏彦にそっくりである。 暗く重たい社会派的テーマを扱い、物理トリックや密室などの新本格系推理作品は意識的デビュー時から避けてきた氏の初の新本格系推理路線の作品で、後にもう1作出ることになるシリーズの1作目。 明詞時代という架空の時代を舞台にしているが、特にそのまま明治時代に設定していても差し支えない感じだ。 日本家屋での雪の降る中の足跡のない一種の密室状況がメインだが、同時期の新本格系の作家の作品と比較するとややケレン味が足りないというか、あまりパッとしないトリックである。 ノベルズ版の紹介でハウダニット、フーダニット、ワイダニットの3大推理興味が網羅された作品と評されているが、本作はワイダニットである何故事件が起こったのかの真相が一番の読みどころになっており、正直派手なトリックや衝撃の真犯人などの新本格系推理で定番の要素はあまり求めないほうがいい。タイトルの猟奇的だが、内容的には全くそのような事はない。 貫井氏の数少なく本格ミステリー作品としては一興であるが、正直、氏の作風はこういう本格系ミステリーには向いてないなと思わせる作品でもある。 | ||||
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明治という時代は面白すぎる時代なので,そこを舞台に物語をつむぐと, 大傑作か駄作のどちらかになりがちな気がします。 本作は明治ではなく,そのような時代の明詞とエクスキューズをつけていますが,間違いなく維新後の空気を描きながら謎を提示するという推理小説です。 とても珍しい,『中傑作』に収まっているように感じました。 | ||||
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今どき、謎が解ければそれで良くて、正義の執行に興味はないという探偵役は珍しくない。病弱ゆえに博識という設定に関しては、一番多いパターンだと思う。 そして真相とその目くらましはというと、ありきたりすぎて、私ですら数冊類似のものがあげられる。 何も考えずに読んだら楽しめたかもしれないが、前代未聞のどうたらこうたらという帯の文句で、期待してしまった。 珍しいとか、類がないとか、初めてだとか、そういうものは何もない。小説の完成度自体は高いと思うので、変な煽り文句がなければ結構楽しめると思う。雰囲気も悪くないし。 | ||||
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明治維新後を舞台としいて、あくせく働かずとも暮らしていける主人公、しきたりの残る古い名家での殺人・・・ 横溝先生や京極先生が書きそうなシチュエーションで、やっぱり惹かれてしまいました。 ストーリー的にはなんとなく読めるものの、それがいやな感じではなく、むしろ安心できる感じでした。 あんまりここで「えーーー!!そんなのありーー!?」という意外なトリックだけが求められているわけでも無いなと実感しました。 緻密に調べて書かれている感じもあるので手抜き感はないのですが、もう少し他の登場人物の目線で語る部分を作って話に厚みを持たせることが出来たら重厚感があって良かったのではないのかと思います。 ストーリーはなかなか良かったので、主人公一人の目線だけの文章になってしまっているのはもったい無い気がしました。ま、そうすると暗くなったりネタばれになってしまうかもなんですけど・・・。 | ||||
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貫井氏の作品にはまってしまい、読むこと数冊…。この作品タイトルを見たときは、彼の作品でなければ、死ぬまで自分では買わないだろうなと、素直に思った。あまり期待せずに読み始めたものの、読み進めるにつれて、ぐいぐいと物語の中に引き込まれていくのに気がつく。確かに、勘の良い人であれば途中で誰が犯人か、見当をつけることが出来るでしょう。しかしながら、この物語の本当の面白さは、やはりその背景にあります。私はこの本を読み終えた後、早速、某有名書店へ出かけて、それについての文献を調べてしまったほどでした。人の中に残り続けている隔たったものの見方を無くすには、其の事を良く知るということであるなと、改めて思わせてくれるきっかけとなりました。 | ||||
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歴史物は苦手なのですが、いい意味で古臭くなくかつ明治の空気をなんとなく感じられ、読みやすく楽しめました。あれこれ勘繰りつつ真相も最後までわからなかったです。ただ、普通によくできたミステリという感想ですが、すさまじい衝撃などはありませんでしたね。ちょっとした箸休め感覚な当たり外れのない無難な作品かもしれません。また他の方が言われているように、無駄に登場人物が多いことや作者註はいらなかったですね。分かる人だけ分かればいいネタなのに(私など一生気付かなかったでしょうが)いちいち括弧で記されるのが不粋というか、後書きにでも纏めて書いてくれれば良かったのですが。それから、私の頭が悪いのかもしれませんが、見取り図が解りづらく本文と照らし合わせた時「ん?ここからはこの部屋と繋がってないの?」「足跡はどこからどこまでいくつだっけ?」となってしまい、謎解きに集中できませんでした。残念です。一つ興味深かったのは、探偵役の朱芳に張られたあからさまな複線が回収されなかったこと。シリーズ化しているようなので、今後触れられていくのでしょうか?綺麗に締められた最後を見て、シリーズの次の作品も是非読みたくなりました。文章はさすがに美しいですし、一つ一つの小ネタも面白いと思うので、時間の空いた時にちょこちょこ読みたい方にオススメです。 | ||||
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「明詞」という時代を舞台に、維新の後も閉鎖された世界に生きる士族の一族に起きた事件の解決を、 公家の三男坊が 依頼される・・・という話。 作者が頑張って明治について調べたんだろうな、と思うのですが、それなら「明詞」にしなくてもいいのに、と感じてしまいます。 やたら入る“作者註”は、無くてもいいのでは。 また、作者の「服装を書かない」という癖が、今回マイナスに出ています。 時代物では、服装や髪型がその人物の地位や性格を表すのに、主人公が洋装か和服かすら分からない・・・。 特に今回は家系図無しでは分からなくなるほど登場人物が多いのですから、一人一人の外見を描写するべきだったのでは。 例えば、もし『医者に嫁いだ千恵が丸髷なのに対して、姉のりくは高島田を結い上げていた』と、あったら 主人公が何度も説明するよりも、二人の性格も立場も伝わるような気がします。 (登場するたび主人公に嫌味を言わなくちゃならないりくさんが可哀想・・・) もっと歴史的な説明を省いて日常を描いて進めた方が、ミステリーとして楽しめたと思います。 | ||||
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時代をなんちゃって明治にして、歴史上の人物をさりげなく登場させてるのはおもしろい。でも魅力はそこだけ・・・のような。 好奇心旺盛な主人公に、変わり者の探偵役。秘密を抱えた妖しい一族とそのお屋敷で起きる惨劇。本格風味はばっちりなんだけど、筋が・・・お粗末すぎる! 登場人物も、話の都合上やったら多くて、多いぶん薄っぺら。冒頭の家系図、何べんも見ちゃったよもー。そして「はあ?そんなこと思うか?するか?」っていう動きが多すぎ。だから解決してもぜんぜんすっきりしない。ネタ(実はこの一族は・・・で、だから・・・だった、というオチ)は悪くないと思うので、もう少しうまく練れなかったのかな、と思ってしまう。 作者が貫井じゃなかったら(基本、すごい好き)星ふたつかも。 | ||||
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~作者の症候群シリーズや「慟哭」などを読んでいたので、平積みになっていたこの本を何も考えず購入しました。読んでから初めて現代推理モノではないと気づき、何となく今まで敬遠してきたジャンルだけに不安に…。本格推理小説を期待していただけにすこしがっかりしました。オチも予想通りでした。ただ、自分も時代モノも読めるのではない~~か?と気づかせてくれたので何となく星3です。~ | ||||
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密室殺人、武家屋敷に集う風変わりな人々・・・と雰囲気や舞台設定はまさに「本格推理モノ」であるものの、謎解きが終れば、「アンチ本格」という印象。『プリズム』であるとか、「本格」の雰囲気を出しながらも実は「アンチ本格」を書いてきた著者らしい仕掛けには思わず唸らされた。が、正直、この作品は舞台設定に凝りすぎたのか、どうにも読みにくいような・・・。パラレルワールドである設定なのに、(ストーリーと無関係の)実在人物が出てきて、しかも、作者注釈が文中に何度か出てくるなどがどうにも気になってしまった。試み自体は決して嫌いではないのだが・・・。 | ||||
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私は幕末~明治時代が好きなので、この本はどんなものかと思って読み始めましたが、結構、意外な展開でよかったです。登場人物もいい味を出していたと思います。このシリーズは読みつづけたいものの一つになりました。 | ||||
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慟哭をまだ読んで無いので。ミステリとしては新鮮味はあまり無いお話かもしれない。されど、その中に描かれる人の背景は厚みがあって、それだけで、読むに値するものだと思われる。ただ考えるにせっかくの明詞というパラレルの世界なのに案外明治そのままなので、明治のままでいいじゃんと思われるところもあった。 | ||||
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作者の「苦悩」でしょうか。設定されている「時代」は素敵です。でも、私はこの本を読んで作者の「苦悩」のほうが感じとられましたよ。暗にいろんな制約がない簡単な時代を選んだだけに最後は思いました。「慟哭」を読ませていただいたお礼に最後まで読みました。ただそれだけです。作者の「苦悩」を感じたい方、おすすめです。 | ||||
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『横溝+京極で』とでもリクエストされたのだろうか。。。登場人物の役割+蘊蓄が京極、話が横溝狙いっぽい。読んでいて凄く凄く気になる。他の方もおっしゃられているが、明治が舞台のミステリというところで期待してたんだけど。。。 | ||||
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”慟哭”がとても楽しめたので期待して購入!レトロな雰囲気の始まりに”一体どうなるんだろう”とワクワクしながら読み進むと…。終わってみれば”うーん”としか言えない。以前読んだことがあるようなウンチク系満載話。文章の上手な作家なのに、新本格悪乗り作家風で本当に残念。中編・短編は面白いのになぁ。 | ||||
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慟哭を読み、同作が良かったので、期待して次に本作を買ったが、ひどく失望させられた。作者は慟哭で見せた気迫・熱意を完全に無くしており、歴史・オカルト・生物的知識の断片を集めてこの本を書き上げたに過ぎない。映画化若しくはドラマ化される事を意識して作り上げたことだけを感じさせる駄作である。この本を読んで、貫井氏の他の作品を読む気を完全に無くしてしまった。元より貫井氏はミステリ作家としての才能はなく、進む道を間違えた気がするが、どうだろう? | ||||
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