■スポンサードリンク
失踪症候群
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
失踪症候群の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若者の失踪の事例を、秘密警察が追う。 環(たまき)を中心とする、秘密警察のメンバーのキャラクターが面白い。 そして、彼らが悪を追う姿は、まるでスパイ映画の様でもある。 物語は当初、若者の失踪を、家出人捜索願から解明しようとしている。 つまり、物語は、失踪の理由そのものに深く踏み込むのだと思った。 しかし、そういう性格の作品ではない。 ミステリー性を盛り込んだ、エンターテインメント作品だと言える。 スリルとサスペンスの、大変面白い作品だ。 最後に解き明かされる悪人は、本当にワルだ。 冷酷無慈悲きわまりない連中だ。 一方で、希望の光明に照らされながら、物語が閉じられる。 読後感は、比較的爽やかだ。 肩肘張らずに、気軽に楽しめる作品だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
症候群シリーズ第1作 スパイ大作戦のノリと、ザ・ハングマンのノリがミックスしたようなグループが若者達の失踪の謎を追うというもの。 読みやすく、スラスラと読了しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一見何のつながりもない若者たちの失踪。だが、調べていくうちに それがつながりを見せ始める。警視庁にいる環から依頼を受けた、 私立探偵、托鉢僧、肉体労働者と職業も個性もばらばらな3人は、 さっそく調査を開始する。 周りからのさまざまな圧力を感じたとき、人はそれまでの人生を リセットしたくなる瞬間があるのかもしれない。生まれ変わって まったく別の人生を歩みたくなるときがあるのかもしれない。 だが、今の世の中ではそれは不可能なことだ。この作品の面白さは、 その不可能と思われたことを実現するところにある。今までとは 違う人生を求めたために起きた悲劇。失踪はやはり「逃げ」にしか ならないし、決して幸せになる手段でもない。大事なのは、いつ どんなときでも自分自身から逃げない強さを持つことではない だろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察が表立って動けない仕事を秘密裏にこなす『仕事人』シリーズの第一作目。今後のシリーズのため、ということもあって人物紹介が序盤に続き、あまりそれが後半の話と関連していないところがちょっと残念。今作では、「失踪した若者達の謎」、というものがあるのだが、それほど大掛かりなトリックなどはない。『誘拐症候群』の方にも言えることなのだが、なんとなく「1時間の刑事ドラマ」といった感じのイメージを持った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
痛烈。読み終わって何かと痛いと感じさせられる。貫井徳郎らしいと言えばらしいのだが。誘拐症候群のほうを先に読んだが、エンターティンメント色はこちらのほうが強い。 警視庁人事二課所属の環は、上司から若者の失踪について相談を受ける。環は即座にその共通点を見つけチームを集める。集まったメンバーは私立探偵の原田、托鉢僧の武藤、肉体労働者の倉持。3人それぞれが若者を追い続けた結果たどり着いた事実は、戸籍が変わっていたことだった。 ミステリーらしい要素だが、バンドやドラッグ、原田をメインとした人間ドラマなど、エンターティンメント色の強い仕上がりとなっている。誘拐症候群同様テンポも速く読みやすいのが魅力。惹きつけられたら止まらない。 若者はそれぞれ自由を求めて失踪した。自分の姿さえも殆ど消してしまって。それでも自由などは掴めるはずがない。自分自身を証明する手だてはなくとも、自分はあくまでも自分である。他人に成り代わって生きていこうとも、そううまくはいかない。 若者失踪の種はあるバンドにある。失踪者リストに、その元メンバーの名前も。そしてその若者も、また何かをやらかしていた。結構転々とする展開におも面白みがあるとともに、最後はオチもある。誘拐症候群は何かと武藤メインだったが、今回は原田メインの人間ドラマにもなっている。というか、原田以外の3人の経歴や人間関係などは殆ど明らかにされていない。逆に原田だけを的に絞って、それさえもミステリーのネタとしてこの作は仕上がっている。終わり方は痛烈だった。 何かと貫井らしさがあるが、他の作とはちょっと違う貫井も味わえる症候群シリーズ。殺人症候群も近いうちに読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
葛西薫さんの装丁にひかれて買いました。(貫井さんの本ははじめて)前半はチームのメンバーのキャラ作りが後半は身分証明のトリックと失踪系の人たちの生態がそれぞれそれぞれとても面白い。ただ、前半と後半があまり関係ない、つまり、実際の捜査や捕り物に、メンバーのキャラクタがあまり効果的に絡んでこないのが難といえるかも。もちろん、2作目3作目も読むと思うので、「買い」ですね。結論としては。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語の始まりはまるで必殺シリーズである。胴元である環は、遊び人倉持、無骨な武士のような武藤、そしてまるで門主のような家庭持ちの原田に『仕事』を依頼する。ただテレビの場合はここから約10分で仕事が終わるが、こっちはそこから本編が始まる。「立て続けに失踪している若者の背後を洗え」まるで北朝鮮「拉致」問題につながるかのような依頼内容であるが、この作品はそんな安直な展開はしない。貫井徳郎氏、案外エンターテイメントな作家であったことを知った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
症候群三部作の一作目。傑作である三作目をより楽しむ為にも読んでおいて損はない。ただ先に、殺人症候群を読んでいた場合は拍子抜けするかも。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!