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失踪症候群
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失踪症候群の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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失踪を続ける若者たち。その内の一人の失踪を探るように依頼を受けた警務部人事2課の環啓吾は、 自分のチームに声をかけて捜査に踏み出す。たった一人の失踪を探るのはなく、多くの若者の失踪者の 共通点を見つけ出すことでやがてこれらの失踪には戸籍をめぐるトリックが絡んでいることが判明してくる。 貫井らしく筋を凝らして、不良ロックパンドなども絡んでなかなか面白い作品になっている。この環の 下で働くメンバーもそれぞれ個性的だ。ただ、全般におっと思わせるところが少なく、貫井にしてはやや 平凡という感じが私にはする。 | ||||
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ドラマの原作本。最初の放送からきになっていたので、買いました。 | ||||
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やはり作者の読ませる力は素晴らしい。ただこの作品は、症候群シリーズの第1弾に過ぎず第2弾、そしてラスト殺人症候群に繋ぐ序章に過ぎない様に思える。主人公、環のキャラが今まで読んだ作者の作品の中で、1番、わからない。正体不明の主人公だ。そして彼の指示で動く3人も不明。この様な設定だが一気に読ませてくれる。ネタバレしてはいけないので詳細は記載しないがこの作品は非常に社会的問題を多く描いている。こういう場合、時代流れで古さを感じるのだが、この作品は1995年に単行本として世に出ているのでもう20年以上前の作品でありながら古さを感じない。また、ラストの展開に驚く。ドタバタがあるわけでなく静か過ぎるラストにビックリである。これはまだ序章に過ぎないのだと思わされ、誘拐症候群を早速、手にとっています。正体不明の登場人物ではあるが、全員に好感を抱けるので非常に引き込まれます。 | ||||
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もう少し、ミステリー性の高い、著者らしい、作品かと思ったが、意外と、淡々と、話が進み、読み応えのない作品になっている、後の2作品は読もうかと迷う。 | ||||
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注文してすぐに届いたのでとてもよかった。 また購入したい。 商品がとてもきれいでした。 | ||||
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第3弾まで読みました。 1作目の本作は、新しい試み的な警察小説で展開もよかった。 アメリカにはありそうで、日本にはないような、シークレットポリス的な登場人物がよかったんだけど、 2作目以降には、その筋書きにも無理が出てきてしまい、 ありがちな「トーンダウン」になってしまったのが残念。 | ||||
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ある共通点を持つ若者たちの連続する失踪について, 警察内の密命で動く環と仲間が謎に迫ります。 読めない展開に引き込まれ,ぐいぐい読み進められてしまいます。 読後の「あー読んじゃったぁ」に,エンターテイメントはこれでなくてはと嬉しかったです。 あと2部,この仲間たちと楽しめるのかと思うとうれしくてうれしくて。 | ||||
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「症候群」シリーズ第1作。これに続いて、「誘拐」「殺人」と3作あるシリーズの中では、結局これが一番素直に面白かったのではないか。 警視庁人事二課に所属する環敬吾をリーダーとする、「影の捜査チーム」が、犯罪かどうかもわからない失踪事件の謎を追うストーリー。チームの一員、原田と娘の確執を隠し味にしつつ、チームは事件の闇に分け入っていく。 まあ、本来の失踪事件から、関連はあるけれど別の殺人事件に、話が何となくすり替わっているのは、首を傾げるところ。また、失踪事件自体も、手口の説明に微妙な誤り(戸籍の附票の説明など)があるのは気になる。 それでも、この作品がいいのは、「影の捜査チーム」という発想と、そのメンバー(全員が元警察官)の能力の高さ、彼らの捜査の結果として、ストーリーが前へ進んでいくという、「フィクションの形」が明快だからだろう。 「症候群」シリーズの第2作以降は、事情があってメンバーが全員揃わないし、チームの活動以外の話が増えて、「フィクションの形」が崩れているので、その意味でも、この『失踪症候群』は快作だと私は思っているのだが。 | ||||
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ミステリーと言うよりエンターテイメント小説として楽しめる。登場人物が良くも悪くも生き生きしていて最後まで引き込まれた。ただ暴力場面が読み飛ばしたくなるほど残忍で怖くもなり気分も悪くなった。 現実にあのような残忍な人間がいるとすれば社会から隔離するか抹殺するしかないだろう。 | ||||
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貫井徳郎 の中では、必ずしも最高とは言えないが、それでも星5つ!なのは、主人公「原田」があまりにカッコイイからである。 平和な家庭をもつ登場人物達は、通常男にしろ女にしろ生活臭から抜け出せずにドン臭く思えてしまうものだが、オッサンにはオッサンのカッコよさがあることを、この作品を通じてあらためて知った。 余談になるが、この作品を読んでいる時、頭の中にずぅぅ〜っと『砂の果実』という歌の歌詞がリフレインしていた。あの歌の日本語訳は、もしかして親のカッコヨサに気付いた少女の告白だったのだろうか? | ||||
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若者の失踪の事例を、秘密警察が追う。 環(たまき)を中心とする、秘密警察のメンバーのキャラクターが面白い。 そして、彼らが悪を追う姿は、まるでスパイ映画の様でもある。 物語は当初、若者の失踪を、家出人捜索願から解明しようとしている。 つまり、物語は、失踪の理由そのものに深く踏み込むのだと思った。 しかし、そういう性格の作品ではない。 ミステリー性を盛り込んだ、エンターテインメント作品だと言える。 スリルとサスペンスの、大変面白い作品だ。 最後に解き明かされる悪人は、本当にワルだ。 冷酷無慈悲きわまりない連中だ。 一方で、希望の光明に照らされながら、物語が閉じられる。 読後感は、比較的爽やかだ。 肩肘張らずに、気軽に楽しめる作品だ。 | ||||
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一見何のつながりもない若者たちの失踪。だが、調べていくうちに それがつながりを見せ始める。警視庁にいる環から依頼を受けた、 私立探偵、托鉢僧、肉体労働者と職業も個性もばらばらな3人は、 さっそく調査を開始する。 周りからのさまざまな圧力を感じたとき、人はそれまでの人生を リセットしたくなる瞬間があるのかもしれない。生まれ変わって まったく別の人生を歩みたくなるときがあるのかもしれない。 だが、今の世の中ではそれは不可能なことだ。この作品の面白さは、 その不可能と思われたことを実現するところにある。今までとは 違う人生を求めたために起きた悲劇。失踪はやはり「逃げ」にしか ならないし、決して幸せになる手段でもない。大事なのは、いつ どんなときでも自分自身から逃げない強さを持つことではない だろうか。 | ||||
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警察が表立って動けない仕事を秘密裏にこなす『仕事人』シリーズの第一作目。今後のシリーズのため、ということもあって人物紹介が序盤に続き、あまりそれが後半の話と関連していないところがちょっと残念。今作では、「失踪した若者達の謎」、というものがあるのだが、それほど大掛かりなトリックなどはない。『誘拐症候群』の方にも言えることなのだが、なんとなく「1時間の刑事ドラマ」といった感じのイメージを持った。 | ||||
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痛烈。読み終わって何かと痛いと感じさせられる。貫井徳郎らしいと言えばらしいのだが。誘拐症候群のほうを先に読んだが、エンターティンメント色はこちらのほうが強い。 警視庁人事二課所属の環は、上司から若者の失踪について相談を受ける。環は即座にその共通点を見つけチームを集める。集まったメンバーは私立探偵の原田、托鉢僧の武藤、肉体労働者の倉持。3人それぞれが若者を追い続けた結果たどり着いた事実は、戸籍が変わっていたことだった。 ミステリーらしい要素だが、バンドやドラッグ、原田をメインとした人間ドラマなど、エンターティンメント色の強い仕上がりとなっている。誘拐症候群同様テンポも速く読みやすいのが魅力。惹きつけられたら止まらない。 若者はそれぞれ自由を求めて失踪した。自分の姿さえも殆ど消してしまって。それでも自由などは掴めるはずがない。自分自身を証明する手だてはなくとも、自分はあくまでも自分である。他人に成り代わって生きていこうとも、そううまくはいかない。 若者失踪の種はあるバンドにある。失踪者リストに、その元メンバーの名前も。そしてその若者も、また何かをやらかしていた。結構転々とする展開におも面白みがあるとともに、最後はオチもある。誘拐症候群は何かと武藤メインだったが、今回は原田メインの人間ドラマにもなっている。というか、原田以外の3人の経歴や人間関係などは殆ど明らかにされていない。逆に原田だけを的に絞って、それさえもミステリーのネタとしてこの作は仕上がっている。終わり方は痛烈だった。 何かと貫井らしさがあるが、他の作とはちょっと違う貫井も味わえる症候群シリーズ。殺人症候群も近いうちに読みたい。 | ||||
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葛西薫さんの装丁にひかれて買いました。(貫井さんの本ははじめて)前半はチームのメンバーのキャラ作りが後半は身分証明のトリックと失踪系の人たちの生態がそれぞれそれぞれとても面白い。ただ、前半と後半があまり関係ない、つまり、実際の捜査や捕り物に、メンバーのキャラクタがあまり効果的に絡んでこないのが難といえるかも。もちろん、2作目3作目も読むと思うので、「買い」ですね。結論としては。 | ||||
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物語の始まりはまるで必殺シリーズである。胴元である環は、遊び人倉持、無骨な武士のような武藤、そしてまるで門主のような家庭持ちの原田に『仕事』を依頼する。ただテレビの場合はここから約10分で仕事が終わるが、こっちはそこから本編が始まる。「立て続けに失踪している若者の背後を洗え」まるで北朝鮮「拉致」問題につながるかのような依頼内容であるが、この作品はそんな安直な展開はしない。貫井徳郎氏、案外エンターテイメントな作家であったことを知った。 | ||||
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