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私の男
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私の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全87件 1~20 1/5ページ
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近親相姦という極めて重いテーマを扱っているにもかかわらず、描写が浅いと感じた。他のレビューでも散々言われているけど、上澄だけ掬っていいものではないでしょう。 主人公たちの特別さというか、ある種の退廃さ?美しさ?みたいなのを強調することがメインになっていて、殺人とかそういったものが全部単なる舞台装置にしか思えなかった。 そして結局、このまま二人してとことん堕ちていきます、とはならずに、花が普通に豪華な結婚式して、殺人の証拠と一緒に父親消えます、って…。いくらなんでも都合が良過ぎる。インモラルだからとかではなく共感もできない。 多分普通の善良な人と結婚してやり直したい、って感じなんだと思うけど、大塩のおじさんとか散々他人を蔑ろにして、殺人まで犯して今更それかよと。 結婚相手も、ステータス的には一般の人から羨ましがられるお金持ちで、都合良く花の陰の雰囲気に惹かれて、そして都合良く本当にヤバいことには気づかない…という嫌らしさ。 主人公たちに都合の良い自己愛的な話だと思った。 時系列が逆なのと、情景描写は良かったと思うので、惜しいような作品。背徳的な物語は結構好きな方なのに、合わなかった。 | ||||
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現在から過去に向かっていくと言う話の作りは物珍しかったけど、結局何も解決しない。書かれている以外の過去と未来は読者のご想像にお任せします的な話なのかもしれないけど、それにしたって想像の余地が全くない。情景描写だけは詳細で美しくはあったけど、映像化を見越して書いてるのでは?と、思ってしまう。実際映画化もされているし。 腐野が母親に執着する理由も、花の出生も全くわからず終わる。ラストが気になって一気に読んだけど、自分には合わない話だった。 | ||||
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GOSICKが面白かったので読んでみましたが、正直後悔しています。 他の方々が散々指摘している不快な描写もさることながら、辻褄の合わない部分が多く見受けられたり、ヒロインの『父親』の元カノの行動や玩具会社の御曹司がなぜヒロインを結婚相手に選んだのかとか色々と説明不足な点もあったり、挙げ句の果てにはヒロインが自分の結婚を機に他人の命を犠牲にしてまで執着していた『父親』をあっさり捨ててしまう結末にモヤモヤした読了感しか残りませんでした。 | ||||
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文学として倫理観とか現実味がない、という評価は横に置いておいて、やたら文章の運びが巧いので、気持ち悪いなぁ‥と思いつつとりあえず最後まで読んでしまった。 読み進むごとに[私の男]と女主人公から呼ばれる男のタバコのヤニが纏わり付いたようなイヤーな感じが増してゆく。 吸い殻を執拗なまでに踏みにじる、そのヤニが広がる気持ち悪さが口のなかに広がる… なのに性行為の描写が空想の域を出ない甘ちゃんな稚拙さで笑った。 章の運びを逆さまにしたら、少しはあざとさ消えるかなぁ、とか男が太っててビジュアル悪かったら成立しないな、とか考えていたら作品自体が作者の自慰的行為に見えてきた。 いくらご自身の美意識に叶わないからといってあの二つの殺人は乱暴過ぎるし処理の仕方がホラーチックで一気に覚める。 唯一、拓殖銀行の小町さんの章だけが血の通ったものに感じられた。 こちらも作者の悪意?でビジュアル大幅に変えられてはいたが…笑 | ||||
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実体験の少ない女性(性愛)作家の描くセックスシーンは、 ほとんど妄想で描くので、筆がすべり、 イヤな感じに露骨で汚らしく、 その割にリアリティーが全くない。 オッサンからみると、逆に生理的に気持ち悪いんだよな。 窪美澄とかにも同じようなものを感じたな。 逆に男性経験豊富な女性作家、 たとえば、瀬戸内寂聴とか、山田詠美とか、 森瑤子とか、内田春菊とかあたりの セックス描写って、 絶妙な抑制が効いていて上手いんだよな-。 | ||||
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北海道の冬の暗い海とさびれた街が背景になっている。要は近親相姦の物語。自分の娘が9歳のときに引き取り、自らの心の闇(何故そのような闇を持ったのか読み取れない)を埋め尽くそうと異常な愛欲で「オレの女」にしてしまう。娘はその男を父親とも知らず「私の男」と慕い、二人だけの生活世界から抜け出せない物語。希望も何もない。愛欲シーンはへどが出るように醜い。やたらにタバコを吸うので読んでいても本の中からたばこの匂いが染み出てくるようだ。時間をさかのぼって物語は進むが、別にそうする理由はない。後ろの章から前へ向かって読んでいってもいいと思う。 | ||||
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2人殺せば死刑というのが判決の相場である。孤独な2人が近親相姦としても魅かれあったという設定はいいとして、結婚式の場に警察が逮捕状を持って乗り込み、公判そして獄中日記さらに死刑執行の場まで書いて欲しかった。 | ||||
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作者が強い影響を受けたという倉橋由美子の「聖少女」は私も自身が少女だった頃に読んでその不思議な雰囲気に惹かれたものですが、こちらはその足元にも及ばない。とにかく人物描写が類型的で、頭の中のイメージだけで作り上げた人物像といった感じで全く感情移入できないし、心の闇を深く探ることもせず、上っ面だけの登場人物しか出てこないため物語の世界に入り込めない。全体的に漂う陰鬱な情景描写も尺稼ぎのように冗長なだけだし、一見文学的な文章だけど中身は空っぽ。長身イケメンで痩せたどこか影のある若い男が養父という人物造形がまず少女漫画チックで、そうすることで近親姦を美しく描こうとしたのかもしれないが、美化されすぎていて鼻に付く。AIが文学的表現を学習したらこんな感じのいかにも文学的な上滑りした描写をするようになるのかも。とにかくこの作品は一言で言えば文章を飾りつけてるだけで、訴えたい中身が何もない。中学生くらいの頭でっかちな文学少女が書いたみたいな話。 | ||||
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田舎やそこに住む人たちの描写が随分具体的でそこにある固定概念みたいなものが文章からありありと伝わってきた。どこの田舎だったかまではよく覚えていないが雪が人の背丈まで積もる地域とあったので東北か北海道そこら辺だと考えるがいつの時代になっても雪が多く降る地域はこう物理的だけでなく心理的にも閉塞的になってしまうのだろうか。近親相姦を愛と謳うのもそうだがそれ以前に登場人物が恐ろしく感じた。子供を盗撮したり震災で親を失った子供の親権で争ったり子供を舐め回すように眺めるおぞましい大人等がそこにはいた。純粋にこの小説に賞を与えた直木賞に不信感をもった。 | ||||
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書評をみても分かるように、評価は2分されると思う。 倫理的な部分で受け付けない人には× 不条理、退廃、不倫理、非常識などを描くのが芸術と考えている人には〇 娘に対する強い愛情は多くの父親が持っており、その核の部分は描けているとは思う。しかし、ここまで非現実的な状況設定にする必要性があったのだろうか?娘を持つ多くの父親が、途中で読むことを放棄する程の嫌悪感を抱くに違いない。 善人である人達(文面からは全く悪人の要素がない)が、殺人の対象となり、それが何の落としもなく被害者のままで投げやられて終わりで良いのか 過去に遡っていくという手法は、翌年の直木賞受賞の「利休にたずねよ」と同じもので、新手法として評価ができる。しかし、その意義は最後で明らかになる驚愕の事実、が明らかにされる点だと思うが、想定内のことでしかない。 ここまで奇を衒う設定にしなくてはならないのか、そしてそうだとするとそのコンセプトは何か、などやはり凡庸な読者としては消化不良となります。 むしろ、殺された人達を悪人として、性的な絡みは消去またはベールで包み、かわいそうな親子の逃避行にはできなかったでしょうか? これだと平凡か? | ||||
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腐女子向けの本です。 作者の脳内AVの垂れ流しにしか読めない。 なんでもかんでもモラルを超えれば作品であるという風潮なのか。 じゃあ次は獣相姦でもテーマにしてろや、と思いました。 | ||||
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読むのが苦痛というか嫌悪感すら抱いて気分が悪くなりました。 結局何がしたかったのかもよくわかりません。 本当に嫌悪感だけです。 | ||||
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が、この本にもあてはまる。 少女の庇護者のような男がいて関係を持つ。 なんだよ、それだけじゃないか?読者に訴えかけるものは何もない。 どうも倉橋由美子『聖少女』の模倣という気がしてならない。 | ||||
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北海道の冬の風景描写をあれだけ頑張っていても、全く地元にいるようなリアリティや懐かしさを感じられないのは、そのせいです。 一般に内陸よりも海沿いの町、特に年配の方々の方が北海道方言が強烈なものなのですが、この物語に登場する人物は老いも若きも一切、 北海道方言を話しません。あの年代設定ならば、主人公の二人を含め、地元民は全員が何らかの北海道方言を話していなければ不自然なのです。 かわいい→めんこい だろ→だべ でしょ→しょ ダメだよ→ダメさ、ダメしょ、ダメだわ、ダメなんだわ 凍える→しばれる いいんじゃない→いいんでないかい 何よ→何さ 手袋をする→手袋を履く 捨てる→なげる 何でだろうな→なーしてだべ 特に地元民の寄合の場面ならば、コテコテの北海道弁が飛び交っているはずなのです。 「あの子、大したさみしいんでないかい?」 「あれは、どーもならん奴だべ」 そんな具合です。大塩の爺さんなんか、壊滅的に北海道の地元の爺さん感が全くないのです。一体どこの言葉を話しているのでしょう。 ちゃんとあの時代の北海道弁に翻訳して書き直して欲しいです。 設定した舞台には、その土地に根付いた言語が不可欠な要素だと思うのですが、如何でしょうか。 ストーリー上のリアリティのなさについては、既に語られ尽くしているので触れません。 | ||||
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自分の父親を「私の男」と言い切っている 主人公であろう女性の潔さ、と強さを感じるタイトルに対して 作中の「おとうさぁん」という甘い呼びかけ。 結局花は「娘」として存在したかったのか「女」として存在したかったのか。 どんな立場でもいいからずっと一緒にいたいなら なんで他の男性と結婚したのか。 淳悟も「父」としても「恋人」としても実に中途半端。 しかもマザコン!? 花が美しいから、かわいいから恋に落ちたのではなく 「母のかわりに」抱いたのでしょうかね。 そこがとっても悲しい。 二人の関係に一番振り回されていたのは 実は作者なのでは? 「この二人はこんなに悪いことをしているんですよ」 という説明に終始している印象を受ける。 だから2件も殺人事件をやらかしてるのに印象が薄い。 美朗… 「常に2、3人の恋人がいた」そうですが、 花と出会うころ付き合っていた恋人は、会社の上司、大学時代から付き合っている恋人と これまた中途半端なもてっぷりで。 淳悟から花を奪うには魅力に乏しいんじゃないかな。 この物語は 実はだれも恋をしていないんじゃないかと。 自分を肯定するために、誰かを求めている。 だからなんとなく雰囲気が暗く薄汚い。 ドロドロしていてインパクトがあるものを「文学」だと 呼ぶ風潮はうんざりですね。 | ||||
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全く面白くもなければ共感もできないし、文学的要素もない実に下らない駄作。 何でこれが直木賞なんだ? 選考した選考員も何考えて選考してんだか。 直木賞も地に堕ちた。 | ||||
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新聞に掲載されていた時期に読んだが、後味が悪い。 読んでいてストレスがたまる内容。 気持ちの悪さは、蛇とピアス同様。 | ||||
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直木賞作品で映像化もされてるので興味を持って読んでみましたが…最後まで無理して読んだのに気持ち悪さしか残らずがっかりしました。 他の方々のレビューにある通り、実父による性的虐待を書いた作品です。 ●●賞受賞と書いてる作品を読むと大抵妙に生々しい性的描写か猟奇的でグロテスクな殺人が書いてあるのですが、審査する人の感性がちょっとおかしいんじゃないかと思っちゃいます。 そういう作品や映像が溢れているから簡単に犯罪に踏み切る人が増えたんじゃないかなーとも思います。 | ||||
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創作・表現の自由…そんな言葉で許される作品なのか?と、筆者と直木賞選考委員に問いたい。 父親による娘への性的虐待を美化した、おぞましい小説です。 これのどこが文芸なのか。 個人的に林真理子氏が嫌いですが、直木賞選考委員会でこの作品を厳しく批判していた点だけは評価します。 世の中に、親からの性的虐待で苦しんでいる少女たちがどれほどいることか。 このような、筆者の身勝手な妄想による小説が彼女たちをどれほど苦しめるか。 小説だから何を書いても許されるわけじゃない。 この小説の無神経に怒りと吐き気を感じた皆さんに、天童荒太さんの「永遠の仔」をおすすめします。 | ||||
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寂しいから、愛があるからといって、小学生の実の娘と、そういう関係になるのも一線超えるのは、違う気がするし。 共犯者ってのも、で、その後、どうなったのか。 (ストーリーは過去に向かっていくので)それもすっきりしない。 なんか、話題性だけで、ぜんぜん意味不明な話でした。 なんか、気持ち悪いはなし。 | ||||
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