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仄暗い水の底から
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仄暗い水の底からの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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水にまつわる怖い話。 霊的なモノばかりではない。 他の方のレビューにもある通り水の臭いや湿度を生々しく感じる。 「海に沈む森」が泣けた。 小さい子供いる人なら尚更だと思う。 | ||||
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短いホラーが好きで購入しました。水にまつわる怖い話を集めているというコンセプトが夏の納涼にピッタリです。 あまり良い話系のホラー好みでないので、手紙に関連するエピソードはいただけなかったですが、その他は概ね楽しめました。 | ||||
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「ホラーなのに感動した」という表現がレビュー内でよく疲れていたので図書館で借りました。そして読み終わってまた読みたくなるほど面白かったので購入しました。 ホラー小説事態はあまり好きではないのですが、作者の心理描写などは丁寧なので「ホラーっぽいことが起こる中でのヒューマンドラマ」として捉えることができます。またそれぞれバラエティーに富んでいて本当に怖い一話、社会での居心地の悪さを感じている女性の苦悩が書かれている一話、などなどあります。ねずみ講に勧誘されて困っている話では図々しいカップルを上手く表現されているので共感できる読者もいるのでは?一話(どれかは言いませんが)個人的につまらなく感じるのがありましたが他はすべて良かったです。 で、実際に感動するかどうかですが・・・・。あまりネタバレしたくないので実際に読んでみてください(笑)。 | ||||
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これは面白い。 普通の小説は長いので数日に渡って読まないといけないので。 しかしこれは短編であり、全てがまた少し繋がっているので良い。 タイトル"仄暗い水の底から"として日本で映画化されたの「浮遊する水」は本作では一つの短編であるが、他の短編も映画にしたら面白くなりそうです。 | ||||
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映画の「仄暗い〜」とは、話も雰囲気もちょっと違っていて、私は映画のが好きかも?と思いました。 短編集の中では、「穴ぐら」が一番おもしろかったです。 とても暴力的な作品だけども、夫婦間の愛憎劇は滑稽さを含み、読んでいて引き込まれました。 他の作品でも、閉所に押し込まれて水が浸水する場面など、逃げ場がなくなってしまって一人きりで死と直面するしか術がないようなストーリーが多かったです。真っ暗な海を一人泳いでいるようなぞっとする感じがして、早く陸の上に上がりたい・・、と思わせられるような作品でした。鈴木さんの作品「生と死の幻想」を読んだ後にこの本を読んだので、少し違う著者みたいな印象を受けました。暴力的であったり、愛情深くても何か一方的であったり、「生と死の幻想」との違いはとても印象的でした。 でもおもしろかったです。 | ||||
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じわじわ怖いです! ホラーだけどグロくはないです。精神的に怖い感じ。 私は、短編小説はおもしろそうな題名のものからランダムに読んだりするのですが、これは最初か順番に読んでほしいです。 | ||||
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じわじわ怖いです! ホラーだけどグロくはないです。精神的に怖い感じ。 私は、短編小説はおもしろそうな題名のものからランダムに読んだりするのですが、これは最初か順番に読んでほしいです。 | ||||
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鈴木光司さんって、ホラーの天才ですね。リングを読んでいて身の毛がよだつほどでした。でも、この作品は、その他の作品とちょっと違っていて、単に怖いものを欲している方にはお勧めできません。 いくつかの作品からなる短編集ですが、全体を通して一つのテーマを構成しています。これについてはすでに別の方のレビューがあります。そのなかで、特に「海に沈む森」は、読んでいて涙が止まりませんでした。 | ||||
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鈴木光司さんって、ホラーの天才ですね。リングを読んでいて身の毛がよだつほどでした。でも、この作品は、その他の作品とちょっと違っていて、単に怖いものを欲している方にはお勧めできません。 いくつかの作品からなる短編集ですが、全体を通して一つのテーマを構成しています。これについてはすでに別の方のレビューがあります。そのなかで、特に「海に沈む森」は、読んでいて涙が止まりませんでした。 | ||||
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東京湾をテーマに、その周辺を舞台にした7つの物語から成ります。 ホラー小説に分類されていますが、超常現象の類が動員されることは少なく、もっぱら登場人物自身の心の内に沸き上がる恐怖を読者に共感させるという手法をとっています。水の中で死体が浮遊するというシーンやイメージが頻繁に出てきて、これが登場人物たちを襲う恐怖の中心になっています。 7つの短編の配列は、やや意図的なように思います。やり場のない不条理が支配するエピソード群が語られた後、「ウォーター・カラー」と「海に沈む森」からは未来につながる前向きな姿勢を感じ取ることができます。 個人的には、「夢の島クルーズ」で、外資系マルチ商法に熱心な夫婦がヨットに置き去りにされたのが小気味よかったです。 | ||||
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「リング」を読み、今度はこの本にも挑戦。 湯船を満たす水道水の描写、転覆した小型漁船の内部の描写。 水の臭い、肌感触、窒息感……どれもが非常に生々しい。 水に臭いがする恐怖を、ここまで静謐な筆致で紡ぎ上げる著者は、 ほとんどいないように思う。 映像作品からこの著者を知った自分は、この著者に対して偏見を抱いていた。 どうせ映画みたいな派手でチープなホラー世界を作る人なんだろうと。 ゴメンナサイと言いたい。 もっと早く偏見を捨てていればと後悔の念に駆られている。 | ||||
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「リング」を読み、今度はこの本にも挑戦。 湯船を満たす水道水の描写、転覆した小型漁船の内部の描写。 水の臭い、肌感触、窒息感……どれもが非常に生々しい。 水に臭いがする恐怖を、ここまで静謐な筆致で紡ぎ上げる著者は、 ほとんどいないように思う。 映像作品からこの著者を知った自分は、この著者に対して偏見を抱いていた。 どうせ映画みたいな派手でチープなホラー世界を作る人なんだろうと。 ゴメンナサイと言いたい。 もっと早く偏見を捨てていればと後悔の念に駆られている。 | ||||
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すべて水に関する話なのは…見れば分かると思います。 どの話も、じっとりとした重みを感じました。 リングでも似たものを感じたので、これは著者の作風でしょうか。 話には、おのずと水死体が多く絡んできますので、 それ系でトラウマがあると思う人にはお勧めしません。 きれいに纏まった短編集だと思うので、 ある程度色の定まった話の集まりを求める人向けです。 具体的内容には触れませんが、面白いです。 | ||||
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全ての作品に「恐怖」や「死」の要素を盛り込んであるので、確かに「ホラー小説」に分類されるものでしょう。 しかし、この作品に私が全編を通して感じたのは「ユーモア」でした。 「孤島」や「夢の島クルーズ」は特にその要素が強いと思います。 また、ラストの「海に沈む森」は、私も主人公とおなじ「父親」の立場なのですが、「死」に直面した時に自分はどのように行動するのだろうかと真剣に考えさせられる話で、個人的に最も印象に残った作品です。 この短編集で作者は「ホラー小説」の体裁をとっていますが、それは便宜上「死」の要素を入れやすかったからではないかと解釈しています。 幽霊や化け物が出てくる単純に怖い荒唐無稽な話ではなく、だれにも必ず訪れる「死」や人生の中で直面するどうしようもない「現実」を「ユーモア」で包み込んだ上質な「エンタティメント小説」だと思います。 | ||||
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水、特に海から得られるイメージは、明るく爽快で開放的なものである。だが、それと同じくして背中合わせに、暗くてどんよりして密閉的なイメージも孕んでいる。明と暗。昼と夜の違いで、これほど印象が変わるのも海が生きている証拠である。本書に収録されている七つの物語は、その海や水をテーマにしたホラー短編である。印象に残った作品から言及するなら、ラストの「海に沈む森」で描かれる恐怖は悪夢の総大将のような恐怖で、読んでいて背筋が寒くなった。映画化もされた「浮遊する水」や「穴ぐら」は生理的な嫌悪をともなう恐怖であり、これはダメな人はまったく受けつけない類の話だろう。どちらかといえば、恐怖というより嫌悪が勝ってると思う。「夢の島クルーズ」、「漂流船」、「ウォーターカラー」の三作はホラーそのままのテイストで純粋な恐怖、それこそ仄暗い海の底から漂ってくる臭気をともなった、闇に蠢くものへの恐怖を扱っている。こういうの描かせたらウマイねぇ。肌の粟立つ感じっていうの?もう、とんでもなく気持ち悪くて、究極に恐ろしい。「孤島」は、この短編集の中では少し感触が異なっている。ナチュラルな現象を扱っていて、ここには奇妙な存在も霊現象も登場しない。しかし、嫌な感触である。なんとも形容しがたい作品だ。これは長編に書き換えてもっと話をふくらませて欲しいなと感じた。ざっとこんな感じである。水がテーマなだけに、ホント嫌いな人なら生理的に嫌だろうなと思える場面が多く、そういった意味では虫酸がはしる作品集である。こういうイメージはなかなか頭から離れることなく、忘れたと思ってもふとしたはずみで思い出したりするのである。たとえば、排水口にからまった髪の毛を見たときなどに。 | ||||
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怖いです。リアリティーがあるから。夫と離婚して幼い娘と古ぼけたマンションで暮らし始める主人公。奇怪な出来事は引越し当初から起こり始める。部屋の天井にひろがる染み。それは日を追うごとに大きくなってくる。そして赤い幼稚園のバッグ。それは捨てても捨てても親子が行くところに追いかけるように現れてくる。屋上に誘われ、まるで友達と遊んでいるかのように会話をする娘。部屋の水道からは黒髪が流れ出し、不気味さはつのってゆく。その昔マンションで何が起こったのか…赤いバッグの謎、失踪した小さな女の子の謎、 これを読むと古いマンションやエレベータにはしばらく近づきたくなくなる。本と映画を両方見るとなおさら面白い。怖いけれどおすすめです。 | ||||
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水をテーマにした短編を集めた短編集。大部分の作品にお化けが出てくるのですが、お化けの姿ははっきりと描写されず、主人公がお化けの存在を確信するところで物語は終わっています。ですから、解釈の仕方によっては主人公の妄想と受け止めることもできます。このあたりが作者の腕前の見事なところで、あからさまにお化けを登場させてしまうと陳腐になってしまうことを心得て絶妙のところを引き際としているのでしょう。『浮遊する水』は『仄暗い水の底から』というタイトルで映画化されましたが、小説版と映画版では全くの別物です。ちょうどディックの『追憶売ります』が『トータル・リコール』へと大変身を遂げたように、『浮遊する水』で描かれた地味な世界の続きを思い切り派手に展開したのが映画版『仄暗い水の底から』という感じです。 | ||||
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じーんわりめぐってくるこの感じは、恐怖や不気味さより、人と人をつなぐ絆の強さ、不思議さへの畏怖ではないか。感情を抑えた文章ゆえ、泣けるということはなかった。しかしこの短編が、それぞれしみじみとした読後感を残す。人は、人とつながっていこうとする。幼くても。憎んでいようとも。父と息子。夫と妻。男と女。子どもと世界。特に「穴ぐら」、大絶賛です。何度も読み返しました。愛してはいなかった、あなぐらにはまっただけだった。憎んでさえいたかもしれなかった。その夫と妻が、死の瞬間に驚きの姿で・・・。読後は恐怖と感慨で、ふぅ~っとタメイキでした。ミステリー嫌いが、ミステリーですっかり元をとりました。嫌厭してきた人にこそ手に取ってみて欲しい一冊です。 | ||||
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短編でありながら、最後まで読む頃には目に見えないリンクに気づく事になるだろう。 ホラーであり、ファンタジーであり、短編集であり、連続した物語であるという一見、鏡面的である内容もまた鈴木ワールドの面白さの一つである。 また、鈴木ワールドの隠れたテーマになっているのが「父性」。家族、そして父親とは何か?その重要性についても、隠れたテーマでありながらも実に鮮明に描かれている。 怖ければそれでいい、そんなホラーの時代を一蹴するかのような作品である。 | ||||
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和製モダンホラー最高水準の短編集で、一定の水準以上の作品が揃っているが、冒頭の短編(タイトルは「浮遊する水」だったかな?)の出来があまりにもずば抜けている。まさに現代の都市怪談のお手本のような作品。この作品の衝撃には及ばないものの、他も一定水準の多彩な作品が入っており、読書の歓びを満喫できる一冊になっている。 | ||||
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