(短編集)

仄暗い水の底から

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

仄暗い水の底からの評価:

4.00/5点 レビュー 37件。 C ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全78件 1〜20 1/4ページ
No.78
(2pt)

余り怖くない

恐怖の怖い小説だと聞いて半ば意気込んで読み始めたのですが、予想とは裏腹にそれほど怖いとは感じられませんでした。同名映画「仄暗い水の底から」の原作らしいと聞いてそんな恐怖映画の原作はさぞかし怖いのじゃなかと覚悟したものの、あまり怖くなく拍子抜けしました。怖い怖いと意識しすぎて読んだ影響かもしれませんがどの短編も怪しい感リンが出てきたと思ったらただそう思っただけだった「浮遊する水」然り、この出てくる女性はきっとこうだと神秘的に思い込んだら違っていた「孤島」があり、どれも自分の思い描いた恐怖世界と異なりその異なり方があまり怖さを感じさせなかったような気がします。おおよその予想された結末が途中で読めた「穴ぐら」他も怖いと話は余りありませんでした。その中でも「漂流船」は幽霊船が登場し、何か恐怖を感じさせる幽霊船は子供の頃にそういう怖い話を聞いたことのある経験もあいまってそれと照らし合わせてやはり少しぞっとさせられました。最後の「海に沈む森」からのエピローグへの流れは恐怖どころかにと小説の世界とはいえ、人々の不可思議なつながりを感じさせられてしまいました。初めて鈴木光司の小説を読んで今まで怖いと言うイメージでの気負いがまずは打ち消されてしまいましたが、他の小説も追ってみたいです。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.77
(4pt)

ミステリー嫌いも損しない不思議な作品

じーんわりめぐってくるこの感じは、恐怖や不気味さより、人と人をつなぐ絆の強さ、不思議さへの畏怖ではないか。感情を抑えた文章ゆえ、泣けるということはなかった。しかしこの短編が、それぞれしみじみとした読後感を残す。
人は、人とつながっていこうとする。幼くても。憎んでいようとも。父と息子。夫と妻。男と女。子どもと世界。
特に「穴ぐら」、大絶賛です。何度も読み返しました。愛してはいなかった、あなぐらにはまっただけだった。憎んでさえいたかもしれなかった。その夫と妻が、死の瞬間に驚きの姿で・・・。読後は恐怖と感慨で、ふぅ~っとタメイキでした。
ミステリー嫌いが、ミステリーですっかり元をとりました。嫌厭してきた人にこそ手に取ってみて欲しい一冊です。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.76
(4pt)

映画版とは別物

水をテーマにした短編を集めた短編集。大部分の作品にお化けが出てくるのですが、お化けの姿ははっきりと描写されず、主人公がお化けの存在を確信するところで物語は終わっています。ですから、解釈の仕方によっては主人公の妄想と受け止めることもできます。このあたりが作者の腕前の見事なところで、あからさまにお化けを登場させてしまうと陳腐になってしまうことを心得て絶妙のところを引き際としているのでしょう。
『浮遊する水』は『仄暗い水の底から』というタイトルで映画化されましたが、小説版と映画版では全くの別物です。ちょうどディックの『追憶売ります』が『トータル・リコール』へと大変身を遂げたように、『浮遊する水』で描かれた地味な世界の続きを思い切り派手に展開したのが映画版『仄暗い水の底から』という感じです。
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4041167728
No.75
(3pt)

一番怖いものは?

どの話も水に関する話だ。7つめの短編は、プロローグとエピローグに関係した話になっている。どれも読んでいてぞくっとするが、本の内容そのものよりも、むしろ、そこに登場する人間の内面、心のうちにあるゆがんだ心理に恐怖を感じる。怖いのは怪奇現象などではない。生身の人間の心だ。そのことを強く感じるから、よけいにこの本に対して怖さを感じる。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.74
(5pt)

怖さのレベルは

怖いです。リアリティーがあるから。夫と離婚して幼い娘と古ぼけたマンションで暮らし始める主人公。奇怪な出来事は引越し当初から起こり始める。部屋の天井にひろがる染み。それは日を追うごとに大きくなってくる。そして赤い幼稚園のバッグ。それは捨てても捨てても親子が行くところに追いかけるように現れてくる。屋上に誘われ、まるで友達と遊んでいるかのように会話をする娘。部屋の水道からは黒髪が流れ出し、不気味さはつのってゆく。その昔マンションで何が起こったのか…赤いバッグの謎、失踪した小さな女の子の謎、
これを読むと古いマンションやエレベータにはしばらく近づきたくなくなる。本と映画を両方見るとなおさら面白い。怖いけれどおすすめです。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.73
(5pt)

身近にある「死」について考えさせられる

全ての作品に「恐怖」や「死」の要素を盛り込んであるので、確かに「ホラー小説」に分類されるものでしょう。
しかし、この作品に私が全編を通して感じたのは「ユーモア」でした。
「孤島」や「夢の島クルーズ」は特にその要素が強いと思います。
また、ラストの「海に沈む森」は、私も主人公とおなじ「父親」の立場なのですが、「死」に直面した時に自分はどのように行動するのだろうかと真剣に考えさせられる話で、個人的に最も印象に残った作品です。
この短編集で作者は「ホラー小説」の体裁をとっていますが、それは便宜上「死」の要素を入れやすかったからではないかと解釈しています。
幽霊や化け物が出てくる単純に怖い荒唐無稽な話ではなく、だれにも必ず訪れる「死」や人生の中で直面するどうしようもない「現実」を「ユーモア」で包み込んだ上質な「エンタティメント小説」だと思います。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.72
(4pt)

湿気を感じる短編集

すべて水に関する話なのは…見れば分かると思います。
どの話も、じっとりとした重みを感じました。
リングでも似たものを感じたので、これは著者の作風でしょうか。
話には、おのずと水死体が多く絡んできますので、
それ系でトラウマがあると思う人にはお勧めしません。
きれいに纏まった短編集だと思うので、
ある程度色の定まった話の集まりを求める人向けです。
具体的内容には触れませんが、面白いです。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.71
(4pt)

生々しい水の臭い

「リング」を読み、今度はこの本にも挑戦。
湯船を満たす水道水の描写、転覆した小型漁船の内部の描写。
水の臭い、肌感触、窒息感……どれもが非常に生々しい。
水に臭いがする恐怖を、ここまで静謐な筆致で紡ぎ上げる著者は、
ほとんどいないように思う。
映像作品からこの著者を知った自分は、この著者に対して偏見を抱いていた。
どうせ映画みたいな派手でチープなホラー世界を作る人なんだろうと。
ゴメンナサイと言いたい。
もっと早く偏見を捨てていればと後悔の念に駆られている。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.70
(5pt)

配列も工夫された短編集

東京湾をテーマに、その周辺を舞台にした7つの物語から成ります。
 ホラー小説に分類されていますが、超常現象の類が動員されることは少なく、もっぱら登場人物自身の心の内に沸き上がる恐怖を読者に共感させるという手法をとっています。水の中で死体が浮遊するというシーンやイメージが頻繁に出てきて、これが登場人物たちを襲う恐怖の中心になっています。
 7つの短編の配列は、やや意図的なように思います。やり場のない不条理が支配するエピソード群が語られた後、「ウォーター・カラー」と「海に沈む森」からは未来につながる前向きな姿勢を感じ取ることができます。
 個人的には、「夢の島クルーズ」で、外資系マルチ商法に熱心な夫婦がヨットに置き去りにされたのが小気味よかったです。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.69
(5pt)

泣かせるホラーです

鈴木光司さんって、ホラーの天才ですね。リングを読んでいて身の毛がよだつほどでした。でも、この作品は、その他の作品とちょっと違っていて、単に怖いものを欲している方にはお勧めできません。
いくつかの作品からなる短編集ですが、全体を通して一つのテーマを構成しています。これについてはすでに別の方のレビューがあります。そのなかで、特に「海に沈む森」は、読んでいて涙が止まりませんでした。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.68
(5pt)

怖い&面白い&感動

じわじわ怖いです!
ホラーだけどグロくはないです。精神的に怖い感じ。
私は、短編小説はおもしろそうな題名のものからランダムに読んだりするのですが、これは最初か順番に読んでほしいです。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.67
(3pt)

チョットがっかりです。

孤島が読みたくて、購入したのですが、見え見えのエンディングにはがっかりしました。
全体的には、面白い部類ですが、特に良かったのは「海に沈む森」ですかね!
ケイビングとまではいかないまでも、未窟の鍾乳洞はよく行き、若い頃、このような経験があります。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.66
(5pt)

「ホラーなのに感動」に惹かれて

「ホラーなのに感動した」という表現がレビュー内でよく疲れていたので図書館で借りました。そして読み終わってまた読みたくなるほど面白かったので購入しました。
ホラー小説事態はあまり好きではないのですが、作者の心理描写などは丁寧なので「ホラーっぽいことが起こる中でのヒューマンドラマ」として捉えることができます。またそれぞれバラエティーに富んでいて本当に怖い一話、社会での居心地の悪さを感じている女性の苦悩が書かれている一話、などなどあります。ねずみ講に勧誘されて困っている話では図々しいカップルを上手く表現されているので共感できる読者もいるのでは?一話(どれかは言いませんが)個人的につまらなく感じるのがありましたが他はすべて良かったです。

で、実際に感動するかどうかですが・・・・。あまりネタバレしたくないので実際に読んでみてください(笑)。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.65
(3pt)

思った以上ではない

作者の体験談がはいっているみたいなので興味があり購入しました。

確かに短編なので読みやすいってのもありますが
まだ、生きていた?!あの中で、、、つい最近まで!!!
あの中に、、、まだ、、いる!!みたいな展開はリングですね

この程度のお話なら感受性豊かな子供の頃に
悪い事をして暗い押入れに入れられた人であれば誰でも思うもの
怖い話の後なら尚更です
それか精神病んでいる人や不思議ちゃんと付き合うと
こんな感じの体験談は聞けますね

作者が凄いのは日本人がこうすれば怖く感じるだろうなって
普通の話でも表現や構成にひねりを入れてここまで読ます事
私としてはこんな短編で映画作れる映画監督の方がよっぽど凄いです
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.64
(3pt)

往年のモダンホラーを思い起こす

東京湾周辺の水にまつわる作品が収録された短篇集。

カルトホラーと銘うっているが、ホラーだけじゃなく、ちょいといい話やミステリ仕立ての話もあり、バリエーションは豊か。読んでいて恐怖を感じないのは、往年のモダンホラーの諸作品を思い起こす。

アパートに越した母子が体験する不思議な出来事「浮遊する水」は、ド直球のゴーストストーリーとして映画化されたが、原作の方は世にも不思議な物語テイスト。

その他、昔東京湾の孤島に女を放置した男が再会したものは「孤島」、漂流船に乗り込んだ男に起こる怪異「漂流船」等。うだつのあがらない役者の舞台裏の出来事「ウォーター・カラー」は、意外な結末が印象的。絶体絶命のケイビング「海に沈む魚」は、やわらかな感動につつまれる作品だ。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.63
(3pt)

ホラー短編集、半分くらい〇

角川ホラーの定番、怖い話の短編集です。
映画はまだ見てないのですが、孤島、漂流船、海に沈む森は面白かったです。
他は微妙かな。今度映画を観てみます。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.62
(5pt)

読みやすいしそれなりに怖い

短いホラーが好きで購入しました。水にまつわる怖い話を集めているというコンセプトが夏の納涼にピッタリです。
あまり良い話系のホラー好みでないので、手紙に関連するエピソードはいただけなかったですが、その他は概ね楽しめました。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.61
(3pt)

まず表紙からして怖すぎる

リングシリーズの印象が強すぎて、「こんな王道のホラーも書けたのか!」と驚いた。
というか原作が短編とは知ってたけど、映画とまったくの別物で笑った。中田秀夫凄え。

とはいえ中には怪奇小説風や冒険小説風なのもあるのだが、あとがきを読んで納得。『SFマガジン』や『小説宝石』『野性時代』など各誌に掲載されたものをまとめたもののようで、ホラー短編集というよりかは、「海にまつわる物語集」という方が正しいのかもしれない。
ちなみに出来不出来の差は結構激しいかと。

とはいえ、なんといっても本作の白眉は「浮遊する水」だろう。
ホラー映画のようなバーンという驚かし方はないが、「追い詰められた」と頭でわかる恐怖は小説ならでは。また現実を侵食するリアルなホラーは読んで後悔する人もいるかもしれない。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.60
(2pt)

水のにおいがする

停滞した濁った水のようなにおいが、文章から漂ってくるような短編集です。
表紙が良い。
中身は、雰囲気は悪くないし、特に幽霊船の話は面白かった。
ただ全体的にみると怖さや不気味さよりも気色悪さが勝ってしまい、ストーリーは予定調和で驚きが乏しく、小粒で似たような話の集まりだった。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728
No.59
(4pt)

好きな世界観

水にまつわる怖い話。
霊的なモノばかりではない。
他の方のレビューにもある通り水の臭いや湿度を生々しく感じる。
「海に沈む森」が泣けた。
小さい子供いる人なら尚更だと思う。
仄暗い水の底から (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 仄暗い水の底から (角川ホラー文庫)より
4041167728