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家守綺譚
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家守綺譚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全134件 21~40 2/7ページ
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雨風の強い夜、サルスベリの枝が硝子戸をたたく。イレテオクレヨウ‥‥。冒頭部分のこのシーンで一気に心をつかまれた感じです。この世とあの世、狸、狐、小鬼。様々な植物たち。設定は明治後期と思われる日本の風景の中で、いきものたちが生き生きと描かれています。強いて言えば、一つの話があまりにも短く、もっと長く深く読みたいと思いました。 | ||||
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舞台は正確にどこである、という情報はこの物語の良さにとっては不要だと思っています。 ただ、疎水、湖(琵琶湖?)、牛尾山、人康親王など、山科と思しき話題が割とストレートに散りばめられていて、山科を知る者に取ってはなおさらに引き込まれます。今では高速道路と新幹線が通過するだけとなった山科の、古き良き瑞々しさに胸を打たれながら読みました。 | ||||
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湖の辺りに住む売れない作家が、地霊などに触れて暮らす(非日常的な)毎日を、四季折々の植物をテーマに綴られています。 舞台的にも、森見登美彦さんが好きな読者ならすんなりと受け入れられると思います。 私にとって、梨木香歩さんの作品は2作目なので、詳しくはありませんが、植物(季節)の表現が瑞々しく、人だけではない登場者との触れ合いにも心が和みます。 私事ですが、久々に蔵書に残し、気が向いたときに読み返そうと思います。 | ||||
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この本の一番の魅力は、不思議と心地よい古風な文体だと感じます。 不可思議な出来事を当たり前のように読み進められるのは、安定感があってどこか抜けた主人公の語りのおかげでしょう。 美しい「言葉」の世界に浸りたい方には強くオススメします。 さて、肝心の「どんな物語か」について、説明するのが難しいのですが 下の文章を読んでいただければ、おおよそ伝わるのではないかと思われます。 __________________________________________________________________________________ 雪の残った疎水の土手に、何やら落ちている。よく見ると拳を一回り小さくしたほどの小鬼である。 冬の午後の陽射しに気持ちよさそうに寝ている。これは珍しいものである。 どのくらい珍しいかといって、私の生涯にまだ出会ったことがないほどだ。 __________________________________________________________________________________ 小鬼を見て「これは珍しいものである。」とゆったりとしつつも、短編集のようにテンポよく綴られる物語。私としては大満足な小説でした。 逆に、上の文章で違和感を感じる方には合っていないかもしれません。 ちなみに、タイトルに「魂の物語」と書いたのは、主人公がこんな考察をしていたことに由来します。 _________________________________________________________________________________________________________ 文明の進歩は、瞬時、と見まごうほど迅速に起きるが、実際我々の精神は深いところでそれに付いていっておらぬのではないか。 鬼の子や鳶を見て安んずる心性は、未だ私の精神がその領域で遊んでいる証拠であろう。 鬼の子や鳶を見て不安になったとき、漸く私の精神も時代の進歩と齟齬を起こさないでいられるようになるのかも知れぬ。 _________________________________________________________________________________________________________ 心霊現象なんて科学的にありえないだろう、などと思いながら 怪談噺のない夏はつまらないだろう、と感じる方にも、ぜひ一度読んでいただきたい一冊です。 | ||||
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現実にはありえない世界のはずなのに、「こんなこともあるのかもしれない」と、知らず知らずのうちに幻想の世界に入り込んでしまう。何度読んでも飽きない。この世とあの世の間を見ている感覚にいざなわれる。 | ||||
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画家の樋上公実子さんが「わたしの一冊、あなたへの一冊」100人展に出品されていて知りました。100人の画家、イラストレーターが巡り合った感動したり思い出深い本のイメージを無地の文庫本に描くという企画展です。樋上さんは珍しく鉛筆画で、初日に売れてしまったとのことで、中のページが見れなくなったのでHPで数点画像を載せて下さっています。 本の内容は全く知らなかったのですが、植物画が数点、なのに表紙は人魚?犬?湖? 本の内容の想像がつかず、とりあえず図書館で借りて読みましたが、手元に置いておきたくて購入することにしました。 ちょっと(かなり?)不思議だけど、100年前にはあったかもしれない、、シュールで優しい。文明が進歩してしまったことを残念に思ってしまう作品でした。 | ||||
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明治か大正の趣ある雰囲気の中、主人公である小説家が最近あった身のまわりのことをぽつぽつと語っていくのだが、随所に不思議な事象が散りばめられていて、思わず「え?今なんて?」と2度見しながら読み進める。死人が絵の中の川を渡って戻ってきたり、植物が恋でもしているかのように振舞ったり…。しかし相変わらずのトーンで語り続けるので、そういうものなんだろう、と、やがて聞き流す気分になってくる。続編の『冬虫夏草』も購入済みだが、ゆっくり少しずつ楽しむ作品だと分かったので、そうしたいと思う。 | ||||
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整理整頓が苦手なので紙の本を購入しないようにしているのですが、本書はなかなかkindle 版が出ないため、友人に文庫本を譲って貰いました(笑) すぐに読み終えてしまったのですが、不思議で静かな世界を何度も覗いてみたくなり、また枕元に置きっ放しです(笑) 手元に置いて愛でたいので、本書も続編もぜひkindle 版をお願いしたいです。 | ||||
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風景、植物の描写が色彩豊かで映像を見ているよう。また、妖精が出てきたり、亡くなった友人が訪ねて来たり、サルスベリが感情を持っていたりなどの場面が全編を通してえがかれています。不思議と、本当は世界はこのようにできているのだろうと思えてきます。仮説的な世界観が色鮮やかに描かれている、とても美しい、絵画のような作品。 | ||||
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世界観が好き。掛軸。カッパ。死人。犬。歪。ファンタジー。古くて新しい。 | ||||
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とても読みやすいです。読み始めたら止まらない、異世界を少しのぞいて、旅行したような気持ちになりました。 優しく美しい日常が書かれた作品です。装丁もこの物語にぴったり。色んな人におすすめしたい。 | ||||
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人にあげました。(そういえば感想聞いてないな)★梨木香歩の作品で一番好き。 | ||||
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よくよく 何かに憑かれたように散策に出かける、地名が満載。 自然と共鳴共存 そして、西洋文明がまだ入り始め日本。 世界観に引き込まれつつ 現実に見た風景と相まってなんとも言えない 幸せな気持ちになります。 梨木氏の言の葉の力だなぁ、と。 | ||||
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摩訶不思議なお話ですが、すっごく素敵で、温かく、優しい物語でした。 神坂雪佳の絵が表紙に使われていて、もうそれだけでたまらない気持ちに。 事あるごとに読み返したくなる、素晴らしいお話でした。 | ||||
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久しぶりに声を上げて、喫茶店で笑ってしまいました。ひとつひとつの話が短いのもとてもいい。どこをとっても、完璧すぎて、驚いています。何度でも読みたい。梨木香歩さんの本でもピカイチなんではないでしょうか? | ||||
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摩訶不思議な話ですが違和感なく受け入れられます。 なぜか心が安らぐ思いです。 | ||||
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自然や植物、河童、人魚とかが登場し、ファンタジーの世界が柔らかく繊細に描かれています。 この家に住みたくなりました。 住人と一緒に暮らしたい。 心の棘が癒されまるくなっていくような感じがします。 何度も読みたくなりますね。 | ||||
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とても良い本に出会えました。 読み終えるのがもったいなくて、、、 これほど自然に体に染み入ってくる本はないと思いました。 | ||||
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独特の和の雰囲気がいいですね。 今市子の百鬼夜行を思い出しました。 | ||||
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日本人であることがちょっと嬉しくなる1冊です。 梨木果歩さんは舞台が日本でもイギリスでも、丁寧な暮らしぶりやさりげないけれど美しい景色を綺麗に切り取ってみせてくれて、読んでいる私たちはただ心地よくそれを受け取ればいい。 そしてふいに大事なものが現れて心をゆさぶります。 | ||||
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