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毒蛇の園



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【この小説が収録されている参考書籍】
毒蛇の園 (文春文庫)

毒蛇の園の評価: 3.56/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(5pt)

良かったです!

もう普通の書店では手に入らないので助かりました。
状態も良かったので良かったです。
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No.15:
(4pt)

1作毎に洗練されている

私はこのシリーズをサイコとしては捉えてません。
前2作でサイコとして扱われすぎたと思います。
サイコといえば近いかもしれないけど、ソフトです。
おそらくジェイミーがサイコと言われる所以かなと…

作者としては、1作ごとに洗練されています。
翻訳も、今作はまだ読みやすかったと。
Kindle化を希望する作者です
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No.14:
(5pt)

これでもかと畳み掛けるサスペンスに頁を繰る手が止まらなくなる著者渾身の傑作です。

一作毎に異なる練りに練った趣向で勝負し常に読者の期待を裏切らない実力派作家カーリイのますます気合が入った3冊目です。本書はシリーズ中で過去最長の分量となりましたが、濃密なストーリー展開によって少しも長さを感じさせない私にとって既訳5冊の中では文句なしに一番大好きな作品ですね。
車の中で発見された女性の惨殺死体の事件を皮切りに刑事カーソンの前に一見無関係に思える一連の死が積み重なって行く。そして事件の陰には毛むくじゃらの謎の男ルーカスの姿が再三に渡り見え隠れするのだった。
著者の作品の中で起きる出来事はどんなに些細な事であってもその意味を疑って掛かる必要がありますね。殺人犯についてはあまりにも見え見え過ぎるミスリードなので真正直に信じる気になれずきっとこれは何処かに裏があるのに違いないなと思っていましたが、今回も著者はそれとは別な部分に巧妙な仕掛けを用意して信じられないシナリオを示し読者を見事に欺いてみせます。人それぞれの性格と人情ドラマを赤裸々に描く事で信じさせ完全に先入観を持たせられますので、後半に判明する真実のおぞましい姿には愕然とし立ち直れないようなショックを受けました。そしてまた著者は意識して詳細を書かない事によっても人について誤った印象を持たせる技を持っているのですね。今回も意外な犯人の趣向に於いて2段階の驚きを味わわせて貰えてミステリーとして大満足しました。そして何と言っても本書の肝は後半にカーソンをハリケーンのどさくさに紛れて誘拐し、それだけでなく相棒のハリーをも捕えて命を狙おうとする大胆な悪党どものおりなすこれでもかと畳み掛ける強烈なサスペンスで、今度ばかりはあまりの絶望的な状況に悔しいけれど殉職もやむなしかと真剣に覚悟しましたね。でも、やっぱり今回も二人は特にカーソンはしぶとい男だと(強運も含めて)強く思いましたね。そして毎回恒例になったカーソンの恋愛事情については再び衰退期に入ってしまうのですが、でも気分が落ち込んだままでは終わらないのですから、彼はつくづく女にモテル男なんだなあと感心しますし、この分だと何度も恋愛遊戯を繰り返して身を固める事無く一生独身かも知れないなと思いますね。今回は人間の汚い醜悪さと清い良心の部分の両方の部分の人間ドラマを読ませてもらえて謎解き以外の面でも大満足出来た一冊だったと思いましたね。
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No.13:
(4pt)

まとめて読めました。

なじみの薄いスウェーデンの推理小説ですが、とても気に入りました。
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No.12:
(1pt)

ちょっと前年

ページ一枚にお茶をこぼして後がありました。ページもめくれているので、ちょっと見れば分かるんですけどね・・・
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No.11:
(4pt)

はまると面白いかも…

こういうシリーズはよくマンネリ化しすることが多いが、
著者の構想力の賜物か、不思議な筋立てと感じつつ飽きることはなかった。

さすがに一作目二作目と比較すると見劣りがするが、興を殺ぐ程ではない。
スピードに乗ったままで読み通せる。

惜しむらくは、ヒール役の一家の描写があまり描けていないこと。
まるで存分感がなく、単なる添え物になっているよう。
これではせっかくの設定が無駄になる。これほど異常な犯罪を犯すには、
その動機がいささか軽すぎるし、こんな短絡的行動をとるのも不自然。
おどろおどろしい設定の割には拍子抜けするほどその動機は軽い。

ヒールの親玉である両親の描写も優れているとは言いがた…と言うより
描写そのものがない。
「異常性」と「精神的病」を単純にくっつけすぎ。
また主人公を取り巻く濃密な人間関係で全てが語られており、物語としても欠点と思える。
主人公がいったい主人公として何をしていたかというと…
重要なことは何もしていなかった…???

しかし、欠点がこれほどあるのに、それなりに面白い。
最後に近づくほど話は錯綜し、もつれた糸にまたもつれが生ずる感もあるが、
そのまどんでん返しの最後に到達。
これを「意外」と言う人もいれば、「ご都合主義」と言う人も…

力業もあり、かなりプロットも計算されている。

少なくとも日本の作家でここまで緻密に作品を仕上げられる人はいない。

やれやれ、またしばらくこの家を読もうと思う。

   PS: 「不安定会社」ってもしかしたら誤訳???
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No.10:
(3pt)

もっと毒を

この作者に「狂気」を求め過ぎているせいか、本作は肩すかしを食った印象を受けた。
出だしの薄暗さはそれを想像させるのに充分なのだが、途中からがらっと作風が変わってしまう(ように感じる)。
とりわけアクションサスペンスといった風情で、軽く感じてしまった。

刑事のすばらしい閃きが多過ぎやしないか・・と思うし、んなバカなと笑ってしまう箇所もある。
作品としてまとまってはいるけれど、もう2個3個何かが欲しい。
この著者は好きなので今後に期待します。
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No.9:
(3pt)

レベルは高い。でも第1作、第2作と比べると…

著者の第2作「デス・コレクターズ」を読んで、サイコ・サスペンスと本格ものの見事な融合に、この著者はただものではない、と深く感銘した私は、すぐ後に、処女作「百番目の男」を読み、動機のあまりの意外性に「よくもこんなことを考えつく人間がいるものだ」と大いに関心していました。

−−というのは、2010年の私の読書歴ですが、その当時、この第3作である本書は刊行されていたにも関わらず、書評であまり高い評価を得ていなかったため、読んでいませんでした。

ところが、2012年になり、2011年に刊行された第4作「ブラッド・ブラザー」が本格もの好きの間ですこぶる評判が高く、ならば、順番に読んでいこう、とばかり、本書を読んでみることにしました(【あらすじ】はコメント欄に記載)。

その率直な感想ですが、第1作、第2作があまりに凄すぎたためでしょうか、「何だかおとなしめ」な印象。
ただし、レベルは低くないです、念のため。

本書は、「巻末解説が上出来」でした。
第1作、第2作と読み進めてきた方なら、大いに頷ける部分もあるし、新たな情報も巧く盛り込まれている、プロの見本のような文章です。

この解説文のせいもあり、第4作「ブラッド・ブラザー」は「過度な期待」をし、読むのを楽しみにしています…。
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No.8:
(2pt)

翻訳がダメ

ジャック・カーリーの3作目。
前2作も読破しています。
本作ではどうにもこうにもこの文体に耐えられず、
本作のストーリーの陳腐さも手伝って途中でギブアップ・・・・。

1人称で主人公が「僕」となっています。
主人公は30歳ちょっと。警察に入って数年目。
どうにもこうにも子供っぽい。相棒のハリーはベテラン刑事。
主人公の教育係のような感じだが、タメ口。
警察の上司やトップにもまるでベテラン刑事のような生意気な口をきく。
前2作でもずっとなんだか違和感があったが、ようやく本作で気づいた。

翻訳がダメダメなんだ・・・・と。

国語辞書にも広辞苑にものっていない単語が頻出、文章の意味が通じない箇所が散見。
主人公の言葉の言い回しも子供っぽさが全面に出ていて、30過ぎた男がそんなこと
考えないだろう、言わないだろうと思っていたら、この翻訳者はどうやら女性の方。
女性目線で男性の心理や行動を書いていくと確かにこういう文体になるのかな、という感じ。
ハリーポッタ−じゃないんだし、ミステリー?サスペンス?なんだから、
もう少しシリアスな文体にしてほしい。文章からちっとも事件の怖さ・恐ろしさ、
とくにこのシリーズの肝となるはずのジェイミー(主人公の兄。羊のレクター博士のような役所)の
怖さが伝わるようにしてほしかった。

ちなみにこの翻訳者さん、マイクル・コナリー作品の中で唯一評価の低い「チェイシング・リリー」の
翻訳者さんでした(正確には古沢氏との共同翻訳となっていますが)。
・・・・なるほど、納得。

もうこの作家さん(この翻訳者さん)の本は買わない。
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No.7:
(3pt)

中途半端な気が............

この作家の作品は初めてで、あとがきを読んで大いに期待し購入したのであるが、内容が中途半端な気がした。

サイコパス物かとゾクゾクして読んでいたら、期待に反して尻すぼみ状態。
前半部のおどろおどろしさに比べると、後半はアクションタッチでまるで違う小説を読んでいるよう。

犯行の動機も釈然としないし、救出劇も都合が良すぎて興ざめ。
刑事達はその場その場の状況で推理しながら話は進行していくが、その推理が唐突で自分には何故そういう結論に行きつくのかがよくわからず、数回読みなおしたシーンが多数。(原書が元々そうなのか、翻訳の問題なのか?)

前2作は結構評判がいいようですが、本作を読む限り購入するかどうかは微妙。
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No.6:
(5pt)

いーんじゃないの?!

大好きジェレミーはちょっとお休み、ってのは残念だったけれど、
それでもこの重厚なストーリーとぞっとする結末には、すっかりノックアウト。
異常心理はちょっとお休みで、サスペンスよりに舵切りましたね?

連続殺人の謎、見え隠れしては消える、ジェットコースターのようなシナリオ、
誰も信じられない、いやでもさりげなく挟まれる、信じられるなにか。
あいかわらず、ちょこちょこ挟まれるハーレクイン?ばりの
カーソンの武勇伝は個人的には好きじゃないけど、
これもアメリカ式と言われればハイ我慢しますとも。

3作目にしてこの脂ののり方は、ありがとう以外のナニモノでもない。

いや、この作家さんに巡り会えてよかった。
できればもう少し、勤勉に書いていただけるとありがたい。

期待してますよ、カーリー!
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No.5:
(4pt)

いろいろ勉強になりました

アメリカの有名な一家をモデルにしてるみたいで本家のほうもこういうことがあったのか〜って初めて知りました…
一作ごとにカーソンのやられ具合が加速してるみたいで可哀相になってきます

ラストのあたり読んでて息切れがしそうだった 危機一髪の連続で
しかも今回はハリーまで 個人的にカーソンとハリーのコンビがすごく気に入ってるので
次がまた読みたかったんだけど出ませんね 評判は良かったはずなのにどうして???
カーリィさんは次々に発表してるのに〜〜〜(T_T)

カーソンと彼女の関係がどうなっていくのかそれも楽しみにしてたんですけど!

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No.4:
(3pt)

どうにも、のめり込めないモドカシサ

前2作はどちらも2〜3日で読破。それくらい予想外の面白さ。
だが、今回はどうしてもページをめくる手が進まない。逆に睡魔に襲われる始末。
お膳立ては十分におどろおどろしいサイコサスペンスなんだが...
<類人猿>が思ったほどはじけない。後半に<兄貴>が登場して
この類人猿を懲らしめてくれるのかと期待したのだが、結局<兄貴>
に出番はなく、<類人猿>も尻すぼみ。尻すぼみというか、まともすぎ?
主人公カーソンと共に今回は相棒のノーチラスが主役の一翼を担い
絶体絶命の危機に陥り、そこに意外な人物の助けが入るのだが、救出する
側の必死の努力の過程も平行して描いてくれないと、助かり方が、あまりに唐突で、
都合が良過ぎてサスペンスが盛り上がらんだろう。それと悪の一族(?)の悪行も、
もっと描きこんでくれないと、最後にカタルシスがやって来ない。
結局前半膨らませ過ぎた分(クレアとの絡みは要らないんじゃないか?)
、後半はしょり過ぎ、という印象。
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No.3:
(4pt)

兄貴はちょっとお休み・・・

ライダーシリーズの3作目、今回はちょっと作品のアプローチの仕方を変えています。シリアル・キラーの兄貴の出番は無し! どうしても前2作と比較してしまいますが、十分な出来だと思います。本作品だけを読んでもそれなりのクオリティは保っています。主人公・主人公の彼女・悪徳富豪ファミリーと犯人、話がどう転ぶか予想できるようで、よい意味で裏切ってくれるのは作者のレベルの高さを感じさせます。 本作品はライダーの色恋沙汰が半分。ここら辺はTVドラマ「グレイズアナトミー」のジョージ風! 自分の想像するライダーは、ビバリーヒルズコップに出ていた凸凹コンビ刑事の若くてのっぽの方!けっしてかっこ良いイメージではないですが、いい味出しています。本作品はハードな次回作までの作者の「こんなのもあるよー」というメッセージを感じるのは私だけでしょうか??
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No.2:
(4pt)

軽妙洒脱でテンポのよい、独特の雰囲気を持つサイコ・ミステリー

『百番目の男』『デス・コレクターズ』に続く、アメリカ南部・アラバマ州モビールの刑事を主人公にした<カーソン・ライダー>シリーズの邦訳第3弾。ジャック・カーリイは、前2作がそれぞれ「このミステリーがすごい!」海外編’05年6位、’07年7位と、共にベストテン圏内にランクインする新進の実力派作家だが、本書ではどうか。
惨殺された地元ラジオ局のレポーター、酒場で殺害された精神科医とその犯人で服役中刑務所内で毒殺される受刑者、そして殺されたあげくに火をかけられた高級娼婦、さらには4年前の女性教師殺し、見え隠れする類人猿みたいに毛深いという殺人者。ルーカスという謎の人物。――とまあ、刑事カーソンの前に積み上げられる死は生半可ではないサイコ・スリラーの様相を呈する。そして、やがて少しずつ明らかになるのは、地元実業界を牛耳る名門富豪一族の暗い“血の闇”だった。終盤ではカーソン自身も拉致監禁されて危機にはまってしまう・・・。
しかし本書の、そしてこのシリーズの特長は、一般的な暗く恐ろしいサイコ・スリラーとは異なり、テンポの好いストーリー展開、カーソンとハリーのコンビネーション、彼らを取り巻くユニークな脇役たち、特に本書では病理学者クレアとカーソンとの関係、当意即妙の会話と相次ぐエッジの効いた場面の連続と、33才というカーソンの若々しさ、青臭さを前面に押し出した、若者小説の雰囲気が支配している点だろう。
そうしてカーリイは、果たしてそれが成功しているかどうかは前2作と比べると私には疑問は残ったが、本書で異常心理の犯罪を正面から描くサイコ・スリラーの基本形をとどめながらも、スリリングな謎解きミステリーを構築している。
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No.1:
(3pt)

3作目に初めてはずしました -恋愛が余分で推理なし-

このシリーズ大好きです。
感受性豊かで、ちょっと幼児性を残したカーソンを中心に、
テンポよくストーリーが進み、
一気に読ませてくれます。
個人的には、リンカーンライムのシリーズに匹敵すると思ってました。
本作、残念ながら、はずしてます。
まずカーソン、今回は推理や謎解きはほぼしてません。
捜査してますが、書類を読んでるだけ。
そして恋人のことをうじうじと考え続けるだけ。
それはいいとしても、その後の展開は最悪。
これじゃ男版スカーペッタだよ、と叫びそうになりました。
更に言うと、今回の犯人、まったく魅力的ではありません。書き込まれていません。
だから異常性も伝わってこなくて、拍子抜け。
改めてサイコものは、犯人の創作が大事だと実感させます。
せめてルーカスにきちんと独白させてほしかった。
でも、エンディングを読むと、続編の展開が難しいように思ってしまうのは私だけでしょうか。
毒蛇の園 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:毒蛇の園 (文春文庫)より
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