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毒蛇の園
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毒蛇の園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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もう普通の書店では手に入らないので助かりました。 状態も良かったので良かったです。 | ||||
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私はこのシリーズをサイコとしては捉えてません。 前2作でサイコとして扱われすぎたと思います。 サイコといえば近いかもしれないけど、ソフトです。 おそらくジェイミーがサイコと言われる所以かなと… 作者としては、1作ごとに洗練されています。 翻訳も、今作はまだ読みやすかったと。 Kindle化を希望する作者です | ||||
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一作毎に異なる練りに練った趣向で勝負し常に読者の期待を裏切らない実力派作家カーリイのますます気合が入った3冊目です。本書はシリーズ中で過去最長の分量となりましたが、濃密なストーリー展開によって少しも長さを感じさせない私にとって既訳5冊の中では文句なしに一番大好きな作品ですね。 車の中で発見された女性の惨殺死体の事件を皮切りに刑事カーソンの前に一見無関係に思える一連の死が積み重なって行く。そして事件の陰には毛むくじゃらの謎の男ルーカスの姿が再三に渡り見え隠れするのだった。 著者の作品の中で起きる出来事はどんなに些細な事であってもその意味を疑って掛かる必要がありますね。殺人犯についてはあまりにも見え見え過ぎるミスリードなので真正直に信じる気になれずきっとこれは何処かに裏があるのに違いないなと思っていましたが、今回も著者はそれとは別な部分に巧妙な仕掛けを用意して信じられないシナリオを示し読者を見事に欺いてみせます。人それぞれの性格と人情ドラマを赤裸々に描く事で信じさせ完全に先入観を持たせられますので、後半に判明する真実のおぞましい姿には愕然とし立ち直れないようなショックを受けました。そしてまた著者は意識して詳細を書かない事によっても人について誤った印象を持たせる技を持っているのですね。今回も意外な犯人の趣向に於いて2段階の驚きを味わわせて貰えてミステリーとして大満足しました。そして何と言っても本書の肝は後半にカーソンをハリケーンのどさくさに紛れて誘拐し、それだけでなく相棒のハリーをも捕えて命を狙おうとする大胆な悪党どものおりなすこれでもかと畳み掛ける強烈なサスペンスで、今度ばかりはあまりの絶望的な状況に悔しいけれど殉職もやむなしかと真剣に覚悟しましたね。でも、やっぱり今回も二人は特にカーソンはしぶとい男だと(強運も含めて)強く思いましたね。そして毎回恒例になったカーソンの恋愛事情については再び衰退期に入ってしまうのですが、でも気分が落ち込んだままでは終わらないのですから、彼はつくづく女にモテル男なんだなあと感心しますし、この分だと何度も恋愛遊戯を繰り返して身を固める事無く一生独身かも知れないなと思いますね。今回は人間の汚い醜悪さと清い良心の部分の両方の部分の人間ドラマを読ませてもらえて謎解き以外の面でも大満足出来た一冊だったと思いましたね。 | ||||
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なじみの薄いスウェーデンの推理小説ですが、とても気に入りました。 | ||||
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こういうシリーズはよくマンネリ化しすることが多いが、 著者の構想力の賜物か、不思議な筋立てと感じつつ飽きることはなかった。 さすがに一作目二作目と比較すると見劣りがするが、興を殺ぐ程ではない。 スピードに乗ったままで読み通せる。 惜しむらくは、ヒール役の一家の描写があまり描けていないこと。 まるで存分感がなく、単なる添え物になっているよう。 これではせっかくの設定が無駄になる。これほど異常な犯罪を犯すには、 その動機がいささか軽すぎるし、こんな短絡的行動をとるのも不自然。 おどろおどろしい設定の割には拍子抜けするほどその動機は軽い。 ヒールの親玉である両親の描写も優れているとは言いがた…と言うより 描写そのものがない。 「異常性」と「精神的病」を単純にくっつけすぎ。 また主人公を取り巻く濃密な人間関係で全てが語られており、物語としても欠点と思える。 主人公がいったい主人公として何をしていたかというと… 重要なことは何もしていなかった…??? しかし、欠点がこれほどあるのに、それなりに面白い。 最後に近づくほど話は錯綜し、もつれた糸にまたもつれが生ずる感もあるが、 そのまどんでん返しの最後に到達。 これを「意外」と言う人もいれば、「ご都合主義」と言う人も… 力業もあり、かなりプロットも計算されている。 少なくとも日本の作家でここまで緻密に作品を仕上げられる人はいない。 やれやれ、またしばらくこの家を読もうと思う。 PS: 「不安定会社」ってもしかしたら誤訳??? | ||||
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大好きジェレミーはちょっとお休み、ってのは残念だったけれど、 それでもこの重厚なストーリーとぞっとする結末には、すっかりノックアウト。 異常心理はちょっとお休みで、サスペンスよりに舵切りましたね? 連続殺人の謎、見え隠れしては消える、ジェットコースターのようなシナリオ、 誰も信じられない、いやでもさりげなく挟まれる、信じられるなにか。 あいかわらず、ちょこちょこ挟まれるハーレクイン?ばりの カーソンの武勇伝は個人的には好きじゃないけど、 これもアメリカ式と言われればハイ我慢しますとも。 3作目にしてこの脂ののり方は、ありがとう以外のナニモノでもない。 いや、この作家さんに巡り会えてよかった。 できればもう少し、勤勉に書いていただけるとありがたい。 期待してますよ、カーリー! | ||||
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アメリカの有名な一家をモデルにしてるみたいで本家のほうもこういうことがあったのか〜って初めて知りました… 一作ごとにカーソンのやられ具合が加速してるみたいで可哀相になってきます ラストのあたり読んでて息切れがしそうだった 危機一髪の連続で しかも今回はハリーまで 個人的にカーソンとハリーのコンビがすごく気に入ってるので 次がまた読みたかったんだけど出ませんね 評判は良かったはずなのにどうして??? カーリィさんは次々に発表してるのに〜〜〜(T_T) カーソンと彼女の関係がどうなっていくのかそれも楽しみにしてたんですけど! | ||||
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ライダーシリーズの3作目、今回はちょっと作品のアプローチの仕方を変えています。シリアル・キラーの兄貴の出番は無し! どうしても前2作と比較してしまいますが、十分な出来だと思います。本作品だけを読んでもそれなりのクオリティは保っています。主人公・主人公の彼女・悪徳富豪ファミリーと犯人、話がどう転ぶか予想できるようで、よい意味で裏切ってくれるのは作者のレベルの高さを感じさせます。 本作品はライダーの色恋沙汰が半分。ここら辺はTVドラマ「グレイズアナトミー」のジョージ風! 自分の想像するライダーは、ビバリーヒルズコップに出ていた凸凹コンビ刑事の若くてのっぽの方!けっしてかっこ良いイメージではないですが、いい味出しています。本作品はハードな次回作までの作者の「こんなのもあるよー」というメッセージを感じるのは私だけでしょうか?? | ||||
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『百番目の男』『デス・コレクターズ』に続く、アメリカ南部・アラバマ州モビールの刑事を主人公にした<カーソン・ライダー>シリーズの邦訳第3弾。ジャック・カーリイは、前2作がそれぞれ「このミステリーがすごい!」海外編’05年6位、’07年7位と、共にベストテン圏内にランクインする新進の実力派作家だが、本書ではどうか。 惨殺された地元ラジオ局のレポーター、酒場で殺害された精神科医とその犯人で服役中刑務所内で毒殺される受刑者、そして殺されたあげくに火をかけられた高級娼婦、さらには4年前の女性教師殺し、見え隠れする類人猿みたいに毛深いという殺人者。ルーカスという謎の人物。――とまあ、刑事カーソンの前に積み上げられる死は生半可ではないサイコ・スリラーの様相を呈する。そして、やがて少しずつ明らかになるのは、地元実業界を牛耳る名門富豪一族の暗い“血の闇”だった。終盤ではカーソン自身も拉致監禁されて危機にはまってしまう・・・。 しかし本書の、そしてこのシリーズの特長は、一般的な暗く恐ろしいサイコ・スリラーとは異なり、テンポの好いストーリー展開、カーソンとハリーのコンビネーション、彼らを取り巻くユニークな脇役たち、特に本書では病理学者クレアとカーソンとの関係、当意即妙の会話と相次ぐエッジの効いた場面の連続と、33才というカーソンの若々しさ、青臭さを前面に押し出した、若者小説の雰囲気が支配している点だろう。 そうしてカーリイは、果たしてそれが成功しているかどうかは前2作と比べると私には疑問は残ったが、本書で異常心理の犯罪を正面から描くサイコ・スリラーの基本形をとどめながらも、スリリングな謎解きミステリーを構築している。 | ||||
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