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海辺のカフカ
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海辺のカフカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全520件 401~420 21/26ページ
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ありそうで、絶対ありえない人物設定、微妙にエロティックで寓話的な物語展開、まさに村上春樹度爆発といったところである。まだ下巻にとりかかってはいないが、この作者の小説にしては珍しく下巻でカフカ少年、大島さん、佐伯さん、この三人がどうなるのか推測できてしまった。それでも、やはり一番魅力的なナカタさんのそれからを読まないわけにはいかない、と思ってしまう。村上春樹の作品はいつもあまり好きになれず、私は再読することが少ないが、それでも読み始めると、やっぱり最後までぐいぐいひっぱられるストーリーテリングのうまさ!参りました!蛇足ですが、お椀山での事件について引率教員がずっと後になって送った手紙の内容、普通の良識ある女性なら言わないよな〜という部分が長々あり、そこはげんなりしました。 | ||||
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話題になったわりに、インパクトは非常に少なかった。 「主人公が15歳」であることをマスコミが話題にしていたが、それほどのことはない。 15歳の少年が家出をするわけだが、現実の15歳とは思えないほどしっかりしすぎていて、 結局「15歳」という設定でありながら、 これまで村上作品に出てくるような村上春樹自身を投影したかのような主人公像と、 あまり変わりがないような気がする。 テーマとしても正直ぴんと来なかった。 「ノルウェーの森」のような圧倒的なインパクトを持った、 テーマ性の奥深さを感じることはなかった。 もちろんここに描かれていることから「深読み」すれば、 現代社会に通ずるテーマをあぶりだすことはできるんだろうけど、 読んでいて自然と考えさせられるというには程遠い。 | ||||
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「カフカ君の自分探しの冒険」物語かな…?また、一連のハルキ作品の大きなテーマでもある「喪失と回復」の物語でもある。 この物語を通して自分自身も「回復」していきそうな素敵なストーリー。日本を代表する最もエレガントな前衛作家の新たな代表作。 | ||||
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今まで青春三部作と言われる作品を読んできた。 僕(主人公)、ねずみ、ジェイ、双子 それと比べると今回は僕(主人公)ではなく、大島さんとかナカタさん(主人公以外の人物)が好きになった。 ■ 僕の人生のオプションの中にはない。 ■ 幸福とは寓話であり、不幸とは物語である。 こんなクールなこと言う大島さんと ■ ナカタはあまり頭がよくないのです。 と言うナカタさん。 なんだか肩の力が抜けるんだよなぁ。 物語は二つの話が交互に進んでいく。上巻で近づいてきた糸が下巻でどう一つになっていくかがすごく楽しみ。 全体としてまだ評価はできないけど、今回の登場人物達はかなり好き。☆四つ。 | ||||
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カフカくんがとっつきにくいキャラだったけど、他の登場人物は個性豊かでおもしろかった(特に星野青年!村上春樹の小説は結末が曖昧で印象に残らないことが多いのだけれど、笑うことを思い出した主人公が東京に戻るラストは、希望に満ちていて、まぁよかったと思う。内容自体を深く考えると大変なので、文章の言い回しで"海辺のカフカ"を楽しむようにしている。でもやっぱり村上さんの"努力をしない、変えられない運命論"は好きになれない…しかも人が死にすぎだし、異常な性描写や残酷な場面が多すぎだと思う。 | ||||
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厨房のものです。 今月で15歳になるという丁度良い時期良い小説に出会い かなり共感できたと思う。 誰もがどこか時間もないような世界に逃げたいと思ったことがあると思う。けど、この小説のように本当にそんなところはなく、そこにいるべき人間でなくては行ってはいけないのだと思う。 同じ15歳としてこれほどタフな中学生は正直いねーなあとは思ったりもしました。。 けどみんな同じ。 いつも不安で、おどおどしたりするかもしれない。 誰も自分を必要としてないかもしれない。 けど生きる。生きる意味を探す事が、生きている証。 世界の万物はメタファーだ! | ||||
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村上春樹本人が別の世界を覗いてきた。だからこそこんな素晴らしい小説がかけるんだと思ってしまう。村上春樹はよく、別の世界、もう一つの世界を小説にしている。 クールでミステリアスな大島青年とカフカ、それに対するようなユーモラスな星野君とナカタさん。その静謐な世界に、暗く邪悪な影を落とし、掻き乱すジョニー・ウォーカーさん。彼は、いつからジョニー・ウォーカーなのか。母親と会う前か、その後か?彼もまた別の世界を覗いたからなのか? 登場人物が魅力的で猫の一匹一匹にまで親近感が沸いてくる。カフカとナカタさん、そして、UFOの挿話。突飛なようで、それが一つに終結していく。先が気になって、ぐいぐい引き込まれ、ゆっくり読むつもりがどんどん読み進んでしまう。読み終わっても、また読み返してみたくなる。 終わり方がさらりとしすぎている気もした。しかし、主人公の15才という年齢にふさわしく希望に満ちた終わり方で、心地よい読後感を得ることができる。 | ||||
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面白い,面白い,と思っているうちに読み終わってます。 「世界一タフな15歳になる」と言って家出(現実逃避)した少年が タフになる過程を描いたもの, と言えば単純に見えますが,幾層にも重なるメタファーの全てを理解し, 物語を自分なりに収束させることは,かなり難しいと思います。 作者は,「不思議」な話にいちいち謎解きをしてくれず わざと,あちこちを収束させないまま話を終わらせています。 このような「抽象画」的な話が好きな方には良いかもしれません。 私は,ひたすら迷路に迷い込んだようで, 読後,収束点を見つけようとしてしばらくボーッとしてしまいました。 (そして今でも分からない。) この物語は,話の1つ1つがメタファーなだけでなく, 登場人物もメタファーです。 猫と話ができるナカタさんは,現実世界と非現実なアナザーワールドの境界の役割を果たす 「入口」そのものだと思います。 夢遊病者のようなサエキさんは,アナザーワールドに心を置いてきてしまった人なのでしょう。 サエキさんみたいな不思議な魅力をたたえた中年女性って,村上春樹さんはお好きなのでしょうか。 ノルウェイの森にも,似た感じの女性が出てきたように思います。 私は,現実とちゃんと向き合って生きているオオシマさんやホシノさんが好きでした。 | ||||
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村上春樹は最近、次のように語っている。「僕が参照する小説は、もうほとんどありません」。これは何を意味しているのか。それは、この小説から、すべてが始まったことをあらわしている。 この小説は一部だけを取り出して論じることができない。内容、文体、意味、引用、それらすべてが渾然となって有機的に成立している、戦慄すべき本だ。そのうちのどれかだけが論ぜられるから、評価が極端に分かれる。村上春樹を嫌う人間はわざわざ彼の小説を読んで悪態をつき、彼を好む者はほとんどすべての本を読む。けっきょく、みんな村上春樹から目が離せないのだ。 『海辺のカフカ』すら、通過点に過ぎない。未完成なのである。新たな文学の地平を示した記念碑的なこの本を読まないで、一体彼の文学の何を語ることができるだろうか。 | ||||
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オイディプスコンプレックス・憑依・死の世界・超能力などを舞台設定に、カフカ少年の“成長”を一応時間の流れにして、世界観・文学・音楽に関するペダンティックでない知識が散りばめられたとても面白い物語。氏の構成力、文章力、想像力に毎度のことながら感心します。 特に印象的なのは漱石の「坑夫」についてのカフカの感想。「この小説はいったいなにを言いたいんだろう」「でもなんていうのかな、そういう『なにを言いたいのかわからない』という部分が不思議に心に残るんだ。」 これはそのまま本書についての読者の感想といえるのではないだろうか。 文学・小説についてのもっと知識があればより楽しめるのではないかとも思う。巻末に載せられた、本書と関連する文学作品を読みたくなる。読書欲をそそる書。 | ||||
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始めて村上春樹の作品を読む方にもお勧めな良質の作品。海辺のカフカは世界的に見ても評価の高い作品であり、この作品の登場が彼をノーベル賞に最も近い作家たらしめたといっても過言ではない。ノーベル文学賞の前哨戦といわれるフランツカフカ賞を受賞したこともあり国内外問わず、ますますハルキ・ムラカミへの評価が高まってきている。一回二回読んだだけではとてもじゃないが作品の全貌を把握することはできない。それほどのとっても不思議な小説である。読書家ならマストな本ですよ! | ||||
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村上春樹がカフカ賞を受賞。この賞は歴史は大して無いが、受賞者のなかからノーベル文学賞を授与された者が2名もいるところから、「すわ、ノーベル賞?」という話題にもなっている。川端が「美しい日本のわたし」、大江が「あいまいな日本のわたし」とくれば、村上には是非とも「やれやれな日本のわたし」とやってもらいたいものだ。 今やこの文学賞ワールドカップも「ニッポンチャチャチャ」的な報道が喧しいし、「美しい国」(国って「国語」じゃなかったっけ?フジワラセンセによると)のレトロなカワバタ的世界に回帰しているのだから、是非是非村上センセには勝って「やれやれ」をやってもらいたい!!! 因みに、今年ノーベル賞を取ったパムクの『雪』は、村上の『カフカ』より数等面白い。 | ||||
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15歳の誕生日に家出をする僕。 なんとなく行き着いた高松の図書館に僕は住み着くことになる。 ------------------------------- 春樹ぶし全開ですね。 ぶっちゃけ私はあんまり好きじゃない。 物語が独走しすぎてて置いてかれている気がする。 あと、なんか登場人物がみんなエラそう。 読んでいて村上春樹にバカにされている気がするのは私だけか? カフカ少年とか、本当はもっと苦しくてもいいはずなのに、あんまり辛そうに見えない。 達観しすぎ。 | ||||
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これまで長い間敬遠してきた作家でしたが、「読まず嫌いも駄目かな」と思い、この作品を選びました。 やはり、敬遠しておくべきでした。 上巻でのあまりの非道さに吐き気を催し、それ以上読み進めなくなりました。 あのような描写を思い付き、文字にし、本にし、沢山の読者の目に触れさせる事の出来る作者の神経・精神を疑います。 フィクションなのだからと言ってしまえばそれまでですが、これがこのレビューで星5つを付けておられる方々の仰る「春樹ワールド」だというのであれば、私は二度とこの作家の本を手に取ることは無いと思いました。 | ||||
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或る意味では、これまでの村上作品の総決算的作品。『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』のような閉じた終わり方や、『ねじまき鳥クロニクル』のような冗長的な作風と違い、適度な長さで、グングン読めて面白く、個人的には、ラストも非常に納得のいくものでした。 「世界はメタファーだ」という台詞が象徴するように、この作品自体が、総体的な世界のメタファーであるように感じ、敢えて平易な言葉で物語を書き連ねることで、意図的に作品の抽象性を助長させている気がします。また、個人的にはホシノ青年が殺したのは、「抽象概念」であり、「カーネル・サンダース」なのではないかと思いました。自分の深層意識の象徴である「森」から抜け出し(この点が自分の深層意識に留まる決意をする「世界の終わり〜」とは違います)、そこから大事なものを抱えだし、そして最後に、「ほんものの世界で一番タフな15歳」となったカフカ君は、現実の中で逞しく生きていけることでしょう。 ……うん、まだ実は良く分かってないのですけど (笑)。でも、とにかく読んでいて楽しかったので、後に機会があれば再読するに値する本だと思います。 そもそも、僕が村上作品を読む動機は、村上作品独特の空気感に浸ることと、単純に物語を楽しむことです。村上作品には、哲学的な要素も、もちろん含まれますが、それ以上に、他の作家には無い、魅力ある物語性が特徴です。釈然としない曖昧性は、敢えてそのままでも良いような気がします。氏の作品を読む際には、ただ、物語を楽しむこと、そして汲み取れるべき哲学的要素(この作品で言えば、「相互メタファー」など)は、きちんと汲み取って、現実世界に適用させること、これが重要だと思います。 「読んでいて楽しい」というのは、それだけで、十分素晴らしいことではありませんか。 | ||||
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この本の設定では時代は現代、世界は2つの世界。つ まり、普通の世界とやや異なった外れた(架空の)世界 の物語であり、最近ではありふれたものに感じます。 登場人物は非常に個性的で、多分これが読者を逃がさ ないものにしているのだろう。この2つの世界に密接に 関係し、関わっていく登場人物をもう少し具体的にいう と記憶喪失者や性同一性障害者や変わった親とその子供 などであり、このような人たちが非常な人間味を出して いて、とても引き込まれるものがあった。 ただ内容的に物語を長くしたり、意味不明な矛盾点( 特に私が不思議な(気に入らない)のは、なぜ四国をそ の場所に選んだか?)であるが読み手をパニックに陥ら せないように設定され、心地よさも感じる。 結論からいうと、この本は読み手によって、ばらつき があるように思われるが、良い他の小説と比較して思う ことは、この本からは作者の強いメッセージを感じない。 | ||||
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細部においては、「こんな無茶苦茶な設定ありえない!」とい風にも思ってしまうが、 作者によって、(あるいは作者の作り出したキャラクター自身が意思を持ったかのように) 半ば強引に話は進められていく。細部にこだわらず、全体の、そして一番大切な核心 に向かってストーリーが吸い込まれていくような感覚。そのため、一度ストーリーに 飲み込まれたら一気に最後まで読破してしまう。 求心力や構成力という意味では、まるでストーリー中にも出てくるベートーヴェンの音楽を連想させる。 作者がキャラクターを借りて自分の考え、思想!?を語っている、ということには、 賛否両論あるかも知れないけれど、村上さんはそんなことは百も承知でやっているんだろうと思う。 (他の小説でもそれは多かれ少なかれ一貫しているし・・) 細部にあまりこだわってはいないけど、一分の冗長さもなしに(少なくとも私にはそう思えた)、 全体として見事に構成されている作品で、その骨格に男性的な力強さを感じる。 また、それを全体として実現する技術と才能、想像力や知識には感服するしかない。 客観的に見て、どう見ても話はファンタジーなのだけれど、 まったくリアリスティックに描き切っていることで、 この人は本当にこの話にあるようなことごとをある意味心より信じているのだなぁと思った。 また、そうじゃなければ、こんな作品を作れるわけがないと思う。 | ||||
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なんともいえない不思議な気持ちになります。 どうやら、普通の小説ではないようです。 世界が違う、というか、小説という娯楽の枠を超えたもの、というのでしょうか。 小説で描ける範囲を超えた小説、という気がします。 しかし、性的な描写が多すぎます。 いろいろ過激なシーンが多いので、小さい子供には読ませないほうがいいでしょう。 | ||||
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上巻からの続き。ネタバレ注意。 話の鍵を握る人物が異様に唐突に現れ、結局何者なのかさっぱりわからない。ジョニーウォーカー、カーネル・サンダース。なんか出来の悪い学生演劇を見ているような悪夢だ。 ジョニーウォーカーの謎は結局謎のまま。なんでネコの心臓を食べてたのか。笛って何? で、結局何がしたかったわけ?さっぱりわからず。おそらく人物像を間違えたんだろう。オイディプスコンプレックスってのはわかるけど。姉を犯す話もよくわからず。母と交わるのは一体何の意味があるのか。そもそもナカタさんの事件の原因は?広げるだけ広げて、入り口の石は結局関係のないホシノ君が締めただけ。主人公の少年は一体何をしたのか。お膳立てが整いすぎじゃない? しかも最後は訳知りみたいになっちゃって。 あれだけのページ数読んできて、最後は謎ばかりが残るし、読後感は非常に悪かった。読まなきゃよかったと思うくらい。状況設定も人物描写も心理描写もまるでなってない。新人だったら絶対に下読みで落とされる。流行作家の書くものじゃない。稚拙すぎる感じがする。きついけど、それくらい言いたい。 | ||||
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読んでいるうちに、なんだか不思議な感覚に陥りました。 繋がるとは思えない二つの話が最後には一つになってゆくのが とてもおもしろかったです。 | ||||
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