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海辺のカフカ
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海辺のカフカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全520件 381~400 20/26ページ
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村上春樹作品を読んだのは初めてです。 文体のせいなんでしょうか、読み始めは非常に戸惑いました。 私の中で浮かび上がってくる情景が、何処だか分からないんです。 ヒョットして舞台は海外なのかな、と思って読んでいくと日本なんですね。 舞台は、中野区、高松と高知です。 私の中に、イメージは湧くのですが昔絵本の中で見たような街並みが浮かんでしまうのです。 こんな風に感じたのは初めてです。 そこには、今までに感じたことの無い独特の世界が展開されています。 主人公「田村カフカ」の失くしてしまった自分探しが奇数章で、側面的にそれを助ける「ナカタ」さんの物語が偶数章で語られており、この絶妙なコンビネーションが物語りに深みを与えています。 内容はシリアスですが、「カーネル・サンダーズ」や「ナカタ」さんの存在がそれを和らげ読者をグイグイ引っ張っていきます。 ヒョットして少年期の私だったら、大事なものが見つかったら、そこから離れなかったかもしれません。 忘れていた少年期の戸惑い、悩みを久しぶりに思い出しました。 自分を見つめ直すきっかけも与えてくれる一冊です。 | ||||
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分けがわかんないけれど、読みやすくて、すかすかと、一日で読んでしまった。 オイディプス王がベースみたいで、父殺し、母との交わり。それに、謎の集団記憶喪失事件、で、ツインピークスのようなX-fileのような味付けがあって、、、ネコとの会話でファンタジー色がちょっとあって???なんだか、いろんなものをぎゅーぎゅー詰め込み、詰め込みされた感じ。最後には、それなりにまとまってはいるんだけどね。 他の人もかいているけど、今の15歳の子供の聞くような音楽じゃないし、15歳の子供のなかに、60歳の人間が乗り移ったみたいで、違和感がずっと続いた。好き嫌いわかれるだろうなー。 | ||||
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・良いところ: 平易な文体で難解な内容を、普段漫画しか読んでいないような読者に読ませる能力あり。こういう能力を有する作家は今の日本では彼をおいて他にはいない。非常に稀有な存在である。ナカタさん等々わかりやすく魅力的なキャラクター設定が巧みである。世の文豪と呼ばれる作家の気取った文体よりも、何かの拍子にはっと気軽に含蓄ある文章を思い出せる文体を書ける作家ならびに小説。気軽く「メタファー」という語を広めてくれた。巧みな性描写。 ・悪いところ: 60過ぎのおじいさんが書くには15歳の主人公の描写に無理がある。こんな15歳いないし現実感が無い。主人公の設定は「いそうでいない」並びに「いなさそうでいる」ことが理想。海外での評価が高いのは彼の文体は英語圏の方が合致しているからだと思う。伝統的な美しい日本語を求める人にとっては嫌悪感を催す人がいるかもしれない。カフカを敬愛している人にとっては疑問符が付く箇所あり。あいかわらずのしつこい性描写。 ・総合: 好き嫌いははっきりする。だが非常に読みやすい。 | ||||
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この作品の評価が分かれるのは、多くの謎が未解決のままだということ。熱心なファンは それを汲み取ろうと楽しめると思うが、そうでない人には難解で理解できずもどかしさが残る。 そして必要以上と思えるエグイ個所もある。そういう意味で敷居の高い内容だ。 この現実と非現実が入り混じった村上ワールドを共有できるかどうかで評価は変わると思う。 それでも飽きずに一気に読めてしまうのは、緻密なストーリーと言葉遣いの巧みさ、 そして異様なまでのリアリティーがあるから。さすがです。 | ||||
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の理科の授業中に 【風の歌を聴け】を呼んで以来 春樹ファンです。 【猫好き】です。 そんなおいらがこの本を読んで 影響うけたのは 愛猫を時々 【猫さん】 と呼ぶようになったことだな・・・ 【犬さん】 はしっくりこないないし ありえないな・・・ 【猫さん・・・・】 これから、しばらくは 時々使うんだろうな | ||||
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春樹さんの小説は好き嫌いがハッキリ分かれますが、私は大好きです。 この小説も独特の春樹Worldが現れているので、のめりこめれば、たっぷり楽しめる1冊です。 世界に入り込むまでは辛抱が必要でしたが、入り込んでしまったら一気に読み進めました。 読むのにもパワーが必要だと思ったので、☆は4つ。 | ||||
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と思って読んでいたんですが、余韻が心地よかった。 小難しい数字や、意味の解らない箇所も たくさんありましたが、さすが村上春樹。 結局は余韻を大切にする為だったのかなあと 納得 | ||||
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上、下巻読みましたが、最初から最後まで特に感動なく読み進みました。 正直、全く理解できませんでした。 ただ、文章にちりばめられた巧みな言い回しはスゴイです。 (スゴイということだけはわかりました。) | ||||
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漱石、三島と読んできて、では現在巨匠と言われている人はどうだろうかと思い、村上春樹の作品を手に取ったが、やはり先の二人と一緒には並べられない。 確かに、非常に分かりやすい話だと思う。 非日常的な展開は全く気にならないし、交互に進む物語も理解できる。 でもどうしても先が読める、というより、結論が事前に何度も書かれているから、読み進めても驚きも、面白味もあまり感じられない。 作者が理想とする完全なかたちで物語が終わっている、という印象。 要するに村上春樹は小説というより、自分なりの完璧な世界を読ませたいのだな、と思った。 その点で私が求めているものとは違ったというだけの事だと思う。 | ||||
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15歳の誕生日に家出した少年、カフカ。 9歳で記憶を失った老人、ナカタさん。 この二人を軸にストーリーが展開する。 シーンの一つ一つを切り取れば楽しめるのだろうが、 全体を通してみると、何となく抽象的。私の読み方が甘いのだろうか? そうは言いながらも、読後感は決して悪くない。 大島さんというリアリティの全く無いキャラクターは、逆に気に入った。 | ||||
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友人に「良いよ」と薦められて読んだけれども、「ノルウェイの森」以降の村上作品に入り込めない。 小説として面白かったとは思うが。 25年ぐらい前に読んだ羊男シリーズか、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」あのあたりが私のお気に入りです。 でもナカタさんとホシノさんがとっても魅力的だったので星3つ。 | ||||
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私はかなり好きです。かなり引き込まれてしまい、ページ数が少なくなっていくと、読み終えるのが寂しくて何度も本を閉じてしまいました。読み終えた後は、それこそ魂を半分持っていかれたように呆然とし、涙がこぼれてきました。 「ナカタさん」と「佐伯さん」の繋がりなんて大した問題じゃないのです。あちらの世界に一歩足を踏み入れた人にしか見えない、分からないものがあり、それを知った人達の繋がりの話なのでは?(大島さんと星野さんはあちらの世界には行っていませんが…) 露骨な性的描写との批判の声もありましたが、私は逆に、それらのシーンが切なくて、エロさはそれほど感じませんでした。切なさ・哀しさ・温かさの方が強かったです。続かない関係だということは誰もが(本人達も読者も)分かっていて、でも求めずにはいられない…。エロくないです切ないです。 佐伯さんが、ナカタさんによって苦しみから解放され、思い出の中に(もとあるべき場所)に帰っていくシーンは、私にとって一番印象的で忘れられない感動の一コマです。涙があふれて仕方ありませんでした。 私にとっては大切な作品のひとつになりましたが、評価がわかれているのを見ると、きっと合う合わないがあるのでしょう。が、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を好きな方は、この作品も好きになるのでは、と思います。 長々と失礼致しました。(ちなみに初めて書き込みをしました) | ||||
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小ジャレた台詞や独特の暗い雰囲気は健在。 今作はふと笑いを誘う場面が多くて好き、猫の人生観(?)も面白かった。 全編を通して性欲がひとつのテーマになっているのでちょいエロ。 あと残酷なシーンもあるので流血が苦手なひとには向かないかも。 総合的な印象としてはポップな感じを意識していて、それが好みに合った。 | ||||
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小説の構造には文句なし。絢爛豪華な知識の洞察の洪水。ぜいたくな作りだ。あらゆる芸術形態(音楽、彫刻、絵画、詩、映画)をまな板に上げた上で、小説のよって立つ所は文章の面白さだと言い放つ。不完全だから魅力があるというテーゼも導入する。迷宮の魅力も提言する。それがそのままこの小説の構成になっている。不完全な迷宮であるが、それを構成する個々の文章が面白い。それがこの小説の目指したもの。様式への実験を繰り返した筒井康隆と同じだ。小説という芸術形態の意味を世に問うているのだ。 そう考えると、小説に採用されている大きなコード進行がノルウェイの森からの借り物になっていることも大した欠点ではない。理想の女性像を持つがゆえに欠落感を抱えた若者が、理想の女性を入手する一歩手前まで行くが、理想の女性は崩壊しこの世を去る。内面的完璧は決して求めてはならない危険物だ、ということだ。そして若者は、強い生命力を放つ生身の女性=現実の社会との関わりの象徴に回帰していく。その回帰の宣言は、いつもその女性との電話での会話で行われる。 不完全の美を追求する矛盾は、小説に一応のケリをつけて終えて見せる段階で顔を覗かせてしまう。「白いもの」の何ともジャパニメーション風の登場と退場は、まるで紙芝居的な話の進めぶりで、ジョニーウォーカーの猫殺しの場面での心の揺さぶり方にくらべると、作者がリアリティを出すのに苦労している感じを与えてしまう。 | ||||
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世界はメタファーでできている。この小説で起こることも、登場する人物でさえも、すべてがメタファーだ。 大切なことは言葉ではいいあらわせない、作者もそれは文中で何度も説いている。 物語を通して意味すること、これを感じ取ることが、この小説の楽しみ方だと思う。 この小説で描かれるのは、人生をとりまく全てだ。特に、意識と魂の違い、生と死、主体と客体、 そういう概念とか哲学とかの領域=言葉では言い表しにくいことを、 15歳の少年の疑問と体験を通して、読者の前に示している。 だから、物語の内容自体は非現実的で病的なほど奇妙な世界ではあるけれど、 その苦痛を乗り越えられた人は、面白い!と思う本かなと感じます。 私は最後の最後で傑作かも!と思いました。 | ||||
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村上春樹には独特の言い回しや比喩などを多用しており、最初読んだだけでは殆ど意味が分からない作品が多い 本作「海辺のカフカ」はそんな村上作品の中でもダントツの難解さを誇る作品だ 恐らくストーリーを追っているだけでは全く話は理解できないだろう 個人的な解釈だが恐らくこの作品はユングの集合無意識が絡んで来ているので、心理学を学んだことが無い人にはチンプンカンプンだと思う もし今まで村上作品を読んだ事がないならこの作品はお薦めしない 似たようなテーマの「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」や 世間的に一番有名であろう「ノルウェーの森」を先に読んだほうが良いのではないだろうか | ||||
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大人のためのファンタジーです。その物語の運びのうまさから読めばスーッと、その世界に入り込んでいる自分がいる。現実にあることなの?なんて問いはここで要らない。描かれる事象はありっこないと自分の常識の範疇では考えてしまうかもしれないが、そんなことは、ファンタジーのなかでは大した問題ではない。「ありっこない」と思う物語に、実際にありえる人の想い、人との関係、この世というものが描かれている。ただ、一度だけ読んだだけでは、作者が細部に何を仕掛け、描こうとしているかは全て汲み取ることはできていない。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と同じく、今は、ただその世界に浸ることに幸せを感じているが、再度じっくりと読み返してみたいと思う。ファンタジー好き、フィクション好きにはおすすめだと思いますが、いちいち、こんなことあり得ないと自分の枠を越えることができない方には不向きかもしれません。 | ||||
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僕が小説を読むのは、その物語を体験したいからだと思う。作品には作者なりの意図があって、作品は完成しているはずだから、その中にいろいろな意味があるのだろう。しかし、読み手は作者と全く同じことを感知するわけではないし、わからないことも出てくる。それは当然だろう。考えてみれば、自分自身の事だって自分で完全にわかっているといいきれない事と同じ気がする。だから、書き手もそれは望んではいないと思うし、読み手も物語そのものを受け取ればいいと思う。 小説とは、書き手と読み手の内的世界に生まれる「小説的現実」というノンフィクションだと僕は捉えている。そういう点でこの「海辺のカフカ」は、面白い体験だった。 | ||||
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初めて村上春樹の作品を読みました。極めて説明的な文体ですが、その割にはすらすら読めて不思議な感じがしました。登場人物も一風変わった人間なのに、淀みのない清流のように進んでいきます。だから会話の部分は楽しんで読めますし、いく人かのキャラには好感も持てます。特にナカタさんが猫と話すシーンや逃避行でいろいろな人に出会う場面は何度読んでも楽しめます。 しかし内容のほうは捉えどころがない印象を受けました。突然話の内容が寸断されており、それには面食らいました。そうした分散した章も実は関連性があったわけですが、それが何を意味するかは下巻を読まないと分かりません。ダークな作風だとも言われているみたいですが、前述のナカタさんや大島さんの存在もあり、それほど暗い作品というわけでもありません。問題は途中で挿入される性的描写とグロテスクシーンです。これらは生々しくて正直やれやれと思いました。入れる必要あったのかとさえ思います。特に残酷描写は気持ち悪くて吐き気がしました。私みたいな血を見るのも嫌な人にとっては大げさな言い方ではありません。 | ||||
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村上春樹作品を読みなれていないせいか、あまりにも現実離れした内容に理解ができなかった。性的描写も多く、それがストーリーと関連すると思われるものと、後になっても“何であの場面があったのだろう”というものが多々あった。 | ||||
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