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羊をめぐる冒険
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羊をめぐる冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全204件 1~20 1/11ページ
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村上春樹の作品は二つのストーリーで展開する。つまりは僕というプライベートな問題と社会や政治というワールドワイドな問題が複雑に絡み合い影響し合い進んでゆくのだ。今回で言えば離婚を経験し、友人を亡くした主人公が大手広告会社を立ち上げ、政治と経済を支配した男の物語だ。それらの問題は独立して存在するのではなくお互いに干渉し合う。個人の問題は社会問題によるものもあるし、またその逆も然りだ。 この作品のキーワードは羊だ。それが何を暗示しているのか?を言葉で語るのは難しい。ある羊が男を乗っ取り日本を牛耳る。男をコントロールした後に羊は男から立ち去り、また主人を探す。 我々は似たような存在なのかもしれない。何かに駆り立てられるように権力や金を欲して突き動かされる。それらは時に自分の意思とは関係のないところで突き動かさられてるようでもある。自己顕示欲や保身に縛られある日全てを失う。羊抜けとはつまりそのことではないだろうか。主体性を失うということは「本当に大切なものを理解していない」ということだ。 羊はまた主人を探し出す。それは未来の支配者のことだ。我々は器であり社会の影響によって変化してしまう脆弱なものだ。私たちが考えてること、もの全てが周りからの影響なしに湧き上がるものではないのだ。羊抜けはある意味で社会の犠牲者だ。アウトローで生きて「ある意味でまとも」な主人公はその社会の犠牲者を傍観する。 | ||||
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学生時代に読んで改めて読みたいなと思って購入。 やっぱり村上春樹はひつじ三部作がいいなぁ。 前に進んでないようで進んでる感じが好き。 | ||||
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学生時代に読んで改めて読みたいなと思って購入。 やっぱり村上春樹はひつじ三部作がいいなぁ。 前に進んでないようで進んでる感じが好き。 | ||||
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セックスセックスってうるさいヤツだなぁとあきれながら読んでいましたが、結局、とてもよい話でした。私は常々、あの世への回路は「偶然」にあると思っていたので、物語の最後、223ページで鼠が「偶然」に言及しながら「救われたよ」と言ところは最高に響きました。それは宗教作家のフラナリー・オコナーも昔から書いていたことでもあるのですが、この「やれやれ」氏が「偶然」を「夢」に接続してるところは面白いと思いました。たしかに、夢は意図して見られるものではないですしw メルヴィルとかサリンジャーへのオマージュの果てに「アッシャー家の崩壊」のような結末がかもしだす「読者が書いている」感も楽しめました。 | ||||
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初期三部作の3作目。4作目から現在に至る、感情移入を妨げる不思議な、というか、この作者は大麻でも吸いながら書いてるのではと疑わせるような意味不明な作品群を、あらかじめ予告するような内容でした。 村上春樹さんの残りの生存期間もそれほどないので、安心して全著作読破の旅を始めたばかりですが、まったく感動しないもんだし、何を読まさせられてるのか理解に苦しむ独語所感で終了ですわな。 | ||||
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上巻を読破した皆様、お疲れ様です。ここから物語は動きますよ! ・・・ 下巻では、謎の右翼組織に脅迫されつつ、いよいよ幻の羊さがしの旅へと出発です。 とは言え、彼女といちゃつきつつ、お金もたっぷりあって、何だよタダの旅行かよって思ってしまいますが、そこはご愛敬。 右翼組織に対して脅されているのに強気だったり、組織の運転手さんに猫を預かってもらい、なんでか「いわし」というかわいい名前も付けてもらったり。こうしたほのぼのとした展開をさらっとカマすのが村上式ではないでしょうか。 ・・・ そうこうしているうちに、北海道で物語は動きます。 イルカホテルだったり、イルカ博士だったり、羊男だったり、ターゲットの「羊」には会えないのですが、ストーリーを彩る不思議なキャラが続出します。 そして、やはり一番ぐっとくるのは、最後の最後で会えた「鼠」ですね。 相変わらず、かみ合っているのかいないのか分からない「僕」と「鼠」のナイーブ合戦のような会話。でも今回はやはり「鼠」が損なわれる・失われるところにポイントがありましょう。 そして、この「鼠」こそが今回の羊に関してのキーを握る男であったということになりましょう。細かいところは読んでからのお楽しみです。 ・・・ ということで、相変わらずくせがある村上作品でした。 ミステリと青春小説のミクスチャーのような、それでいて最後はメランコリックな気分になる不思議な小説でした。「僕」の、喪失感を引きずりつつ受け入れる、一種の諦観のごとき様子が何とも村上作品らしいと感じました。 本作、村上氏の初期の作品であり単品でも楽しめますが、三部作をぶっ続けで通読してしまうのがお勧めです(時間をおかずに)。村上氏の「くせ」というか作風が良く分かると思います。 そういえば、下巻の冒頭で「僕」が彼女とICUのキャンパスまで散歩に行き、学食でご飯を食べるってのがありましたね。ICU、大学の入り口は素敵な並木通りで美しいところです。機会があれば是非。 | ||||
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本作「羊をめぐる冒険」ですが、「僕」や「鼠」が登場する「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」の続編となります。一応本作ののち「ダンス・ダンス・ダンス」が続きます。 ・・・ さて、今回も「僕」が飛ばします。衒学的で、厭世的、そして女性に困らないという、なんともまあ憎たらしい・羨ましい設定のキャラ。 読んでいて感じたのですが、この小難しい感じの男性「僕」というのは21世紀前半の昨今、まだイケているのでしょうか。 女性との会話に「そうそう、そういう感じでさぁ」と返すのではなく、「違うんだよ。表現しづらいんだけど、僕の心のひだの底に、澱のようにたまった沈殿物のように「それ」はあるんだよ」みたいな。いちいち日常会話が文学的比喩で満ち満ちている。 もちろんこれはお話の世界ですからアリですが、こういう小難しい会話は私の時代は「かっこいい」と思ったものですが、今はどうなのでしょうか。時代を感じます。 ・・・ ま、そんなのはいいのですが、この上巻、若干冗長な印象を受けます。 というのも延々と「僕」の話で、一向に羊にまつわる話に突入しないからです。 そんな中でも、洒脱でユーモラスな会話は健在です。 また、前作群同様、状況と展開は予想を超えてきます。 前作では「僕」は翻訳会社を友人と運営していましたが、そこにアシスタントの女性がいましたね。米国からの留学帰りの。本作ではいつの間にか「僕」の奥様に。というか、その奥様と別れるところから本作始まりますし。 さらに、早速の新彼女は、耳のモデル兼コールガール兼出版社の校正係という変わり種。さらに彼女の耳は特殊な「何か」を聞いているという、ある意味霊感的な能力?の持ち主。 そんなこんなで前作を想起しつつ上巻も終わろうとしているところで、やっとこさ「鼠」が登場。彼から手紙が届き、そして羊をめぐる冒険の火ぶたが切って落とされます。 ・・・ ということでここからが本番、といったところでしょうか。 おしなべて上巻は「我慢」の読書を強いられるでしょう。先ずは上巻を何とか頑張って読み切ってください。展開に動きが出てくるのは下巻からです。そして下巻では、驚きの展開。 | ||||
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この本における主題は自分の人生の命題であり、バイブルです。 立ち止まったり、人生の節目に迫ったときにこの本を読み返します。 本当に大好きです。 | ||||
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作中に登場する「先生」のモデルは児玉誉士夫ではないかというのが定説だ。 わたしはここに里見 甫(さとみ はじめ)の名前を加えたい。 里見は戦時中中国に渡り関東軍と結託しアヘン売買で財を成し阿片王とよばれた。 また里見は電通と日本新聞聯合社の通信網を統合した国策会社「満洲国通信社」を創立させた。 この点について佐野眞一は「里見は、電通が今のような広告会社になったきっかけを作った一人である」と指摘している。 里見は戦後A級戦犯となるが、無条件釈放されている。 | ||||
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村上春樹の初期の勢いがあり,筆力はさすがだ! | ||||
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村上春樹の初期の勢いがあり,筆力はさすがだ! | ||||
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村上春樹を順番に読んでいこうシリーズ 3 ちょっと時間が空いたけど再開。 ちなみに今のAmazon50%ポイントバックKindleセールで長編の合本を買ってしまった。これは一気に読むしかない。 正直ストーリーを忘れていた。耳のモデルのガールフレンドは覚えがあった。 最後、「僕」と「鼠」の会話がなんともいえない。この二人の友情なんて素っ気ない言葉でしか、しかも『1973年のピンボール』ではすれ違いでしか描かれていなかったのになんでこんなに切ないんだろう。 村上春樹の小説はやっぱりおなかがすく。食事、掃除、日々の動作のひとつひとつで登場人物が生きている事を確かめている感じがする。それがわたしに共鳴してわたしの中の生きることを刺激される気がする。 時に大胆な比喩表現は、自分の中にその比喩を是とするものがあるかどうかをまさぐらせるようなところがある。そしてわたしは自分の中をわさわさ探して意外とピッタリくる喩えに頷くのであった。 ネットで調べたおすすめの読む順番で、この次は『ダンス・ダンス・ダンス』となる。これ小説だけだと多分『レキシントンの幽霊』までは読んでいると思う。当時。 さて。淡々と読み進めていくか。 | ||||
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上巻は、そのほとんどが下巻へのプロローグで、つかみどころながなったが、下巻で舞台が北海道に移ってからは抜群に面白くなった。とはいえ、結局のところ、これは一体なんの話だったのだろう?わからない。わからないからいいのかもしれない。これは、何度も読むことになる本だと思う。その度に、少しずつ何かがわかる、そんな感じのする本です。 | ||||
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いまごろになって村上春樹を読んでいます。ファンの方には「これから読めるなんてうらやましい」かもしれないですね。今読んでもちっとも古くない、と言いたいところですが、やはり気になる部分はあります。 1。登場人物ほぼ全員が、やたらとタバコを吸う。 特に嫌煙家ではありませんが、ここまで喫煙シーンが多いと「タバコ=かっこいい」という昭和な図式 と感じられてしまい、ややダサイ。 2。主人公含め、登場人物は30歳前後なのに、妙に大人。今でいうと40歳くらいな雰囲気。 昔の若者は大人びていたんですね。今どきこんな30歳はいないです。 3。全ての会話の日本語が正しすぎて違和感がある。 いまなら「マジで」「エモい」となるであろう会話の全てがまともすぎる。 特に女性が不自然なほど知的に話す。村上さんの理想でしょうか。 などなど、ネガティブ要素も気になりますが、村上ワールドは全開です。やはり読む価値はあります。 | ||||
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村上春樹の文章は、「海辺のカフカ」あたりから格段に上手くなり、分かり易く、どっぷりとその世界を堪能できるようになった。しかし、初期の頃のような未完成な若さと勢いを失ったように感じる。この「羊をめぐる冒険」は、後期の長編と比べると完成度は低いが、読者の心を揺り動かすエネルギーが感じられる。時間を経て再読しても大変面白い。 シュールな絵のような、アニメの一コマのような、独特な表現方法は、初期の頃にしかみられず、大きな魅力となっている。また、失ったら二度と戻らない、大切なものを喪失する物語も村上春樹作品の大きな魅力である。この作品の次に、村上春樹は最高傑作小説を造りだすわけだが、この「羊をめぐる冒険」は今でも、村上春樹作品の上位に位置する素晴らしい小説だ。 | ||||
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流行りに流されつつ、村上作品は大体読んでいる気がする。あらためて不思議な読後感だとおもった。魔術的な物語、面白くないわけではない、むしろ一気読みした。 凡庸といいつつ超然としていて共感が難しい主人公の言いい回しに似せるなら、この物語が「なんといっていいかわからない。無理して表現しても、大事な部分が損なわれているように思う」といったところか。 これを多くの人が読んでいると思うと、それもまた不思議な気分になる。評価も高いらしい。書評や感想もたくさんあるとおもうが、みんなは自分の言葉で語れているんだろうか。 どの村上作品にもいえるが、内容もそうだが存在自体も魔術的な物語だと思う。 すこしだけ感想めいたことを書いてみると、自分は、普段から、できるだけ「自然」に生きるということを意識しているが、「魔術的な物語を生きる」ことも「人の自然」なのかもしれないなと思った。 なぜなら、やっぱり、よくわからないのに、また村上作品がでたら読むだろうから。 | ||||
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この作品を含む三部作は刊行時から繰り返し読んでいます。今回はヒーロー冒険ファンタジーとして読み直してみました 大切な存在(妻)を失った凡庸な男(主人公)が謎のメッセージを受け取り、冒険に旅立つ。彼を助けるのは、魔女(ガールフレンド)、賢者(羊博士)、宿屋のオヤジ(ジェイ)。対する敵は、暗黒の支配者 背中に星のある羊だ。その手先である凄腕の剣士(黒服の男)が彼と直接対峙する。冒険の果てに謎を解明し、自分の分身である友の犠牲により暗黒の支配者を封印した主人公は日常生活へ還る。だが、それは「王の帰還」としてではなく、何かを無くしてしまったヒーローとして。 村上作品を読んでいると、普段見ないような不思議な夢を見ます。彼の作品には神話的構造が強固にビルトインされており、それが読者の無意識にじわじわと働き掛けるからではないかと思います。ちょっと怖いけど、これも村上作品の魅力の一つでしょう。 | ||||
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プレゼント用に購入しました。とても喜んで貰えました。 | ||||
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プレゼント用に購入しました。 とても喜ばれました。 | ||||
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折れ曲がり傷だらけ、今まで注文した商品で最も最低の状態で届いた。 | ||||
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