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羊をめぐる冒険
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羊をめぐる冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全204件 41~60 3/11ページ
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好きな作家です | ||||
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読んだ後、「死んじゃったよぉ」とガールフレンドが涙ぐんでいた。 30年以上も前の話だけれど、「風」、「ピンボール」と読んできた者にとって、予感はしつつも辛い物語だった。 けりをつけた、ということになるのか。 終わっているのに終わっていないように過ごしていくことを自らによりきちんと終わらせる。 自ら動くことは避け、周囲で起きることは全て受け入れる。 あるいは参加せず、周囲とは一切つながらない。 それでもどこかで決断しなければいけないことが生じる。 微妙なバランスで保ち続けてきた自分と決別する決断をしなければならない時が来る。 決断し、実行した後は、涙も出るだろう。 | ||||
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上巻。 物語は確実に始まってはいるがポツリポツリと読んでいると、いつになったら始まるんだろうなあと思ってしまうかもしれない。 『風』や『ピンボール』で20代前半とは思えない若年寄臭さを醸し出していた「僕」もだんだんとリアル年寄に向っている。 退屈と凡庸の客観的認識と受容に突き進んでいるとでも言えばいいのか。 そんな感じを受けながらも、ドキドキワクワクしながらガーッと読んでしまう。 謎かけ風の物語の作りと、何かを捨てたようなどこかに何かを求めているような思いと、トボけたようで冷めた語り口とがうまく混ざり合っているんだろう。 村上さんの作品を読んでからチャンドラーやハメットに接するようになったけれど、ああなるほど皆さんが村上さんは彼らの影響を受けているというのはこういうことかと思った。 さて、それでは下巻を読もう。 | ||||
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村上春樹の本を真面目に読んだのは初めてだった。普通の物語だった。良かった〜。 | ||||
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なんど読み返しても良い本のひとつ。 また数年後に読むことにします。 | ||||
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作者自身がこれ以前の作品を黒歴史扱いしているように、村上春樹のスタンダードが確立した3作目にして初長編。実際に、本作を書くにあたって本業だったジャズ喫茶を廃業してるので、実質プロデビュー作とも言える。 現実的日常と非現実的展開が交錯するオンリーワンの世界観、多くのフォロワーを生んだ俗に言う「村上ワールド」。そして今までにはなかった明確なストーリー。 タイトルでもある「羊をめぐる冒険」が本当に魅力的。ただ、その冒険が始まるのが遅い……上巻の2/3ほど行ったところでようやく始まる始末。 つまり、村上春樹の変革期ではありながらもまだ変革中であるため、『風』『ピンボール』のような「自己療養のための小説」と「読者のための小説」が同居している状態。例えば次作の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』は冒頭からハードボイルドな冒険が始まるから一気に惹き込まれる。続編の『ダンス』もミステリ冒険サスペンス満載のエンタメになってるし、そういう意味では、記念碑的な価値はあってもオススメはし難いかも。やはり勧めるなら世界の終わり〜からかな。 ただし、クライマックスの牧場のロケーションは本当に素晴らしい。ユートピアだよね。小説でしか表現できない絶景。 | ||||
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学生時代に村上春樹さんの本を読み、私の上の世代の1970年代生まれくらいの人に読まれているイメージでしたが、本作で私の間違いだったと気づきました。 私が30代になり、それによって本作をスラスラと読める(共感できる)ようになったのだなぁと。 身近な話題な中に幻想的な体験が急に入り込んだりする点は少し驚いたりするのですが、文章が流暢で快適なんですよね。 このちょっとだけ思考が飛ぶ読書体験と、文章のバランス感覚は私にはピッタリでした。 皆さんの中にもピッタリ嵌まる人がいると思うので、ぜひ一読を、オススメですよ。 | ||||
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誰もが知る作品だと思います。一読の価値はあると思います。 | ||||
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読みやすかったです。 淡々と物語が進んでいく感じがしました。 下巻が楽しみです。 | ||||
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鹿狩りと羊探し 地獄の黙示録や長いお別れの影響が言われていますが、話としてはマイケルチミノの「ディア ハンター」と同じではないでしょうか。 日本公開は79年3月です。 主人公が友人を探しに行くが、友人は悪(ロシアンルーレットや羊)に取り憑かれており、捜索の果てに見つけ出すが、自殺してしまう(しまっている)。 題名も鹿狩りにちなんでか羊探しです。 本人は論文まで書いて地獄の黙示録を絶賛しつつ、ディアハンターやチミノについて殆ど語らないのは釈然としません。 余りに芸術至上的で現生否定的なチミノのことが嫌いなのでしょうか? 「天国の門」に嫌気が差したのでしょう? 或いは、当時「反ベトナム戦争」陣営に深く傾いていたため、「ディア ハンター」のようなナイーブで愛国的な反「反ベトナム戦争」的映画には党派的に耐え難く、深く影響されながら否認してしまったのでしょうか。 別にこの作品にケチを付けるつもりはなく、小説としては大変に優れていることを保証します。 | ||||
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ストーリーが荒唐無稽でよくわからないし、この人の作品によく出てくるタイプの主人公が、何だかカッコつけすぎていて鼻につく。ダラダラとよく分からない文章を読まされて、どこにも着地できない感じ。 好評価をつけている人は、本当に面白いと思っているのか?思わせぶりな記述の中に、ありもしない深い意味を勝手に読み取って、満足しているだけなのでは(小説とは所詮そんなものかも知れないが・・)? まったく時間の無駄でした。 | ||||
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村上春樹がこの作品を以て、現代の世界文学シーンと渡り合うことに、実質的に決した作品。 現在の視野から見れば、フェチシズム的感覚が現実感を分裂している世界と、「羊」に象徴される観念的ファシズムを釣り合わせて、主人公のビルドゥングス・ロマンを描き出す手腕が素晴らしい。 | ||||
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面白かった。まさか鼠がそうなっていたとは。鼠は日本を救ったのか。 | ||||
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広い文学者・思想家であり村上春樹さんの大ファンの内田樹さんが本書はスコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』、レイモンド・チャンドラーの『ザ・ロング・グッドバイ』の系譜に連なる文学史的な傑作だと紹介されていました。 村上春樹さんご自身が上の著書を自ら翻訳されていますが、『ザ・ロング・グッドバイ』を読んだ時、羊をめぐる冒険を初めとする村上さんの長編に非常に近しい感覚を味わいました。 本書は学生運動以降の1970年代の物語ですが、非常に広い視野と深い思考と霊感で描かれた小説に感じました。 下巻の文中からキーワードを以下に列挙します。 ぜひ多くの方に読んで頂きたい常識を逸脱した傑作小説です。 ・悪魔が街を支配する映画 ・細胞は一か月毎に入れ変わる ・メルヴィルの白鯨、コンラッド、ベートーヴェン、スクリャービン ・交霊 ・元朝時代に出版されたある本にはジンギス汗の体内には『星を負った白羊』が入っていたと書いてある ・奴には大きな目的があった。人間と人間の世界を一変させてしまうような巨大な計画だ ・日露戦争、日本人って戦争のあいまに生きてきたみたいね ・許すこと憐れむこと受け入れることを中心に ・東京が核ミサイルで ・本当の弱さ、絶え間なく暗闇に引きづり込まれていく弱さ ・充ち足りている時にはメッセージはやって来ない ・日本の近代の本質をなす愚劣さは我々がアジア他民族との交流から何ひとつ学ばなかったことだ ・東京が核ミサイルで・・・ ・それはちょうど、あらゆるものを呑みこむるつぼなんだ。気が遠くなるほど美しく、そしておぞましいくらいに邪悪なんだ。そこに体を埋めれば、全ては消える。意識も価値観も感情も苦痛も、みんな消える。宇宙の一点にあらゆる生命の根源が出現した時のダイナミズムに近いものだよ | ||||
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文学者・思想家であり村上春樹さんの大ファンの内田樹さんが本書はスコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』、レイモンド・チャンドラーの『ザ・ロング・グッドバイ』の系譜に連なる文学史的な傑作だと紹介されていました。 村上春樹さんご自身が上の著書を自ら翻訳されていますが、『ザ・ロング・グッドバイ』を読んだ時、羊をめぐる冒険を初めとする村上さんの長編に非常に近しい感覚を味わいました。 本書は学生運動以降の1970年代の物語ですが、非常に広い視野と深い思考と霊感で描かれた小説に感じました。 上巻の文中からキーワードを以下に列挙します。 ぜひ多くの方に読んで頂きたい常識を逸脱した傑作小説です。 ・広告を押さえるというのは出版と放送の殆どを押さえたことになるんだ ・政治家と情報産業と株の三位一体の上に鎮座する表にでない右翼の大物 ・ドストエフスキー、カラマーゾフの兄弟、チャイコフスキー ・マルクス ・神様は同時的な存在 ・小人、火星人 ・どんなものにも哲学があり、運命がある ・欲望とプライドの中間点のようなものが人間には必ずある ・(神様の)メッセージは万物の中に既にあるのです。花にも石にも雲にも ・アウシュビッツ、ヒトラー ・そのうちに核戦争で人類は死滅したが、結局は何もかもがうまくいった、という映画ができるかも知れない ・日本の近代の空虚性 | ||||
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「平凡な僕」が 相変わらず主人公である ということだ。 でも物語はそれから 平凡でなくなるぞ。という暗示で。 読者が 平凡だから 君 平凡じゃいけないんだ。 という 平凡脱出 物語 を描いているんですね。平凡 啓蒙書 なんだ。 そういえば 「平凡」という雑誌が ムカシ あったが、 なんで そんな名前の 雑誌が うれたのだろう?今から 思うと不思議だ。 平凡な 情報を 読んで何が 楽しいのだろう。 ムラカミハルキは 平凡であることを自認する僕を 登場させることで 現在の中に 平凡な僕を もぐりこませようとする。 平凡である読者に平凡な僕を摺り寄せさせるのである。 平凡な現実。そして 非現実的なことが現れて、平凡な 僕は 区別がつかなくなり、 セックスしたオンナに「あなたは 平凡だけど 普通の平凡とは違うのよ」 とお告げがあって 変身 するのである。 平凡な僕は やれやれ といって 重い 腰を あげるのである。 主人公は 平凡な やれやれ 青年である。 30歳を目前にすると そんな気になるもんだ。 | ||||
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いつも想像力を掻き立てられる作品で新鮮な世界に連れて行ってくれる村上春樹。 初期三部作?の最終長編。 とても面白かったです。 | ||||
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何度目かの再読をしました。3部作のうちの3作目に当たり、村上春樹が専業作家となってから書いた長編です。3部作の前2作や「ノルウェイの森」や近年の作品から読み始めて、村上春樹を諦めた人にも、辛抱してこの作品は読んでほしいです。前2作もできれば読んだ方が登場人物の背景などよくわかりますが、この作品だけ読んでも十分楽しめます。この作品は、村上春樹的なエッセンスが詰まっていますから、これを読んでもやっぱり合わないと思った場合は、やはり、村上春樹は合わないと思います。数ある著作の中では相対的にストーリーが明確で、ミステリー感、スリル感がありる作品です。羊とは一体何なのか、羊的なもの、羊男的なものの魅力にはまったときには、春樹ファンになっています。 | ||||
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何というか、どの春樹作品を読んでもイメージされる単語は「弱男」だ。 不安を打ち消そうとするかのようにオサレ感や思わせぶりで余裕を演じ、いざとなったら可愛いらしいホッコリ感へ逃げる。そんな逃げ腰と対照的に性へのがっつきは半端ない。 自分に自信はないけどモテたくてしょうがない、そんな声が文章全体から立ちのぼってくる。ある意味、男という生き物の普遍的な声だが、それにしてもやりすぎではないか。 弱いことはいい。しかしそれが売り物にしていることに気づいてないところがあんまりだ。 春樹氏の文体が吹き込んだ風は歴史的に価値があったが、日本の男がイタイもののイタさに鈍感過ぎていい時代は終わった。 しかしそんな中、本作は謎解きのワクワクや羊男の存在感を比較的楽しめる。 | ||||
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この本がなんであるか、なんの為に存在しているか、そのワケは。 | ||||
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