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羊をめぐる冒険



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羊をめぐる冒険の評価: 4.22/5点 レビュー 208件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全208件 161~180 9/11ページ
No.48:
(3pt)

青春はいつか終わるってことか

 新作1Q84の発表で、村上春樹への関心がバブリーに沸騰している。私は彼の作品のうち、本作をあまり好きではない。連作のキャラクター達が登場するから、好きな人は好きなのだろうが、長い割に楽しめなかった。 固有名詞が一切出てこない作風は、彼の小説の普遍性を演出しているのだろう。そこがややキザな感じがするし、もったいぶった感じがするのだが。人から人へ渡り歩く観念的かつ実存的な「羊」については、いくらでも深読みできるだろうが、共通仮想敵のいない現代日本にとっては決定的な解釈がない。
 これだけ長いが、読後の感想は「青春はいつか終わるってことか」という感じ。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.47:
(1pt)

羊雲と鰯雲、キザとサギ

村上春樹の3作目。第1章は、誰とでも寝る女の子がいて、語り手である主人公はその誰とでも寝る女の子と寝て、誰とでも寝る女の子はトラックに轢かれて死んだ。この章はまったく不必要。第2章は主人公が離婚するはめになる話。村上春樹には子供がいないらしいが、この章にもあとのいくつかの章にもその言い訳がましい言葉が何回か出てくる。この物語の登場人物には、村上春樹を除けば、誰にも名前がない。無名だ。誰も名前で呼ばないし誰も名前で呼ばれない。そういう世界だ。それがねらいだって?「百パーセントな耳」(!?)を持った女がでてくるあたりから、話はまったくでっちあげであることがまるわかりの内容になってくる。鯨のペニスの挿話もいらない。平凡、退屈、凡庸といった言葉を多用し、あいかわらずうんざりし、煙草を吸いまくる。あるいはビールをのむ。梅雨は初夏だと勘違いしている。前作までに比べると、苦労して花の名前だとか鳥の声を出しているが、季節感が凡俗なのでどれもちぐはぐ。風景描写は実に下手だ。「世界に対して文句があるなら子供なんて作るな。」だって。やれやれ、いいきなもんだ。第4章からは羊をめぐるインチキ話が延々と続きます。乞う御期待。(下巻に続く)
羊をめぐる冒険Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険より
4062002418
No.46:
(4pt)

失われた物語たち

『羊をめぐる冒険』というタイトル通り、
「羊」を主人公が探しに行きます。
でも、追いかけて確実に主人公が羊へと近づいているのに、
同じところをぐるぐる回っているような、奇妙でおもしろい気分を味わいました。
読んでいて、私なりに考えたことを書きます。
主人公の「僕」は世間に流されない印象を受けます。
この物語は第一章「1970/11/25」(上巻)から始まります。
三島由紀夫の死んだ日です。
けれども彼はこのことをたった一行ですませ、我々には関係ないこと、と言い切っています。
『羊をめぐる冒険』はほかの誰でもない、「僕」という個人の物語なのかな、と思います。
(同様に、十二滝町の歴史に登場する、アイヌ青年も私にとって印象的でした。
十二滝町の歴史の記述は、アイヌ青年の個人の物語でもあるのです。)
「僕」の物語に突然現れた「羊」は、僕という一人の確固とした個人の歴史に対し、
隠蔽された歴史、あるいは失われた歴史を表しているような気がします。
「羊」の大きな力により世界が左右されていることは、ほとんどの人が知り得ません。
そしてまた、この隠された歴史は、教科書に名を残すことのなかった個々の歴史にも
重なるところがあるかもしれません。
羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)より
4062749130
No.45:
(4pt)

独特の口調、リズムに、物語の推理性が加わった傑作

他の方のレビューとかを見ていると、どうも、私は
読む作品の順番を間違えているらしい。
本来は、『風の歌を聞け』、『1973年のピンボール』そして
本作品が一連の登場人物と、その物語らしい。それで、この後は、
『ダンス・ダンス・ダンス』を読む、というのが、正当な順番
だったらしい。
し、しまった。
とりあえず、『ノルウェイの森』に、なんとなく調子が似ている
ような感じだったので、あえての大作『海辺のカフカ』を今回は
辞めて、こっちにしたのだが・・・・。
でも。ま。
やがては、どれも、読むだろうから、順番はいいか。
まだ上巻だけだから、書評を書くのもいかがなものか、
という気もしましたが、でも、文章はおもしろい。
人気があるのも、うなづける。嫌いな人がいるのも、うなづける。
なぜか?
語彙や文章が簡単。簡単な文章で綴っていく「僕」。
音楽や詩のように、日本語のストリームが流れていく感触が
心地よいのかもしれません。
でも、ときどき、独特の哲学のような、思想のような、物語の
亀裂、ノイズのような台詞、言葉がどかっと出てくる。
そんなところが人気の秘密なのかもしれません。それはさておき。
この『羊をめぐる冒険』は、物語としても、今のところ、ミステリアスで
読者の興味を引きます。乾いた感性の物語というか、独白、手紙、会話
で成りたっているのは、いつものとおりなのですが、一体、「鼠」が
「僕」に託した、北海道で取られた「羊」の写真に写った、謎の
星型をもつ、存在しえない羊、と日本の闇を牛耳るフィクサーが追い求める
羊との因果関係。
この謎が、結局、僕と彼女を、「鼠」が待つ北海道へと、運命的な旅立ちを
引き起こす。
早く、下巻を読まなくっちゃ。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.44:
(5pt)

再会

久々に読んでみました。
札幌のホテルの様子に関しての描写は現在ではずっと変わってしまっているようにも思え、そういう意味ではノスタルジックな感じもしました。
クライマックスとなる山奥の別荘での再会は読む前からなんかウルウル来てしまいました。
とっても幸せなシーンですな。
いやはや、、、泣けます。
「泣ける自分がまだいる」というところに生きている意味を実感できるかも。。
羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)より
4062749130
No.43:
(5pt)

初めての村上春樹

あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている二十一歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい“鼠”の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。
この本は美容師さんに薦められて読みました。
この本がきっかけで僕は村上春樹の言葉の世界に魅せられてしまった
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.42:
(5pt)

全集で読む、重厚さ

この作品を最初に読んだのは、文庫版ででした。
文庫版を何度も何度も読み返して、自分が年をとり、この小説に対する感じ方が年々変わっていくのがとても面白いです。
そんな中、今年は、文庫ではなく全集で読んでみました。本の重さや肌触りが変わり、手で持っているときのこの重厚さが、なんとなく読んでいる時の印象を大きく変えているような気がします。文庫や単行本で呼んでしまったという方も、ぜひぜひ全集でも読んでみてください。
羊をめぐる冒険Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険より
4062002418
No.41:
(4pt)

ダンスダンスダンスを読んでからでは、ちょっと饒舌すぎるよう

10年ぶりに読んだ。ダンスダンスダンスほど高度資本主義に対する喪失感、あきらめ感がなく、言葉あそびというか、軽妙な文体でテンポよく物語が進んでいく印象を受けた。重力が少し減ったような村上ワールドが楽しめる。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.40:
(4pt)

我が青春の文学を48歳にして再読

我々が大学生だった1980年頃は大江健三郎が大御所的な存在であり、村上春樹は村上龍や片岡義男とともに、まだ一部の若者に支持されるだけの不確実な作家だった。あまり知的とはいえない友人に勧められて初めて読んだ時は、ただ軽くドライで気障な文章に拒否反応を起こした記憶がある。
その数年後、もう一度読んだ時に、実は意外に思想的に深くウェットな純文学だということに気付き、以後、すっかり作者の小説世界にはまっていた時期があった。
それから25年の時が流れた。
今、もう一度手に取って読んでみると、自分の青春時代が重なって切なく懐かしいけれど、決定的に時代が移り変わっていることがわかる。
気障でニヒルな登場人物たちは、重要な場面になるとやたらと煙草を吸っているし(しかもポイ捨て!)、スヌーピーのTシャツを着てしまっていたりする。レコードから流れている音楽はボズ・スキャッグス!ちょっと寒くなってくるような設定だ。今の大学生が読んだら、かなり違和感を感じるのかもしれない。
今、改めて感じたことといえば、彼は我々と同時代の作家ではなく、団塊の世代の代表者だったということだ。学生運動の敗北によって、喪失感を抱えて生きることを余儀なくされ、そんな我が身を嘆きつつ、ドライな次世代の若者に乾いたまなざしを送る、団塊の世代。
この話の中で、何も考えていない清潔で軽い大学生というのは、まさに我々の世代(団塊より一回り下)ということになる。皮肉なことに、村上春樹はこの世代に絶大な支持を受けて育った作家といえるだろう。本人が望んだかどうかは別として、彼は今では高校の教科書にまで載っている、日本を代表する文豪の一人だ。この《羊をめぐる冒険》にしたって、大学の授業で一年かけて講義しても良いような文化史的な小説になってしまった。時代背景、若者の感じ方、考え方の変遷、興味深い歴史的資料にすらなりつつある。
村上さん、思ったよりも女性に対する見方が軽い。妻も、ガールフレンドも、ただの小道具でしかないところが、女性読者としてはちょっとムッとさせられるところです。だから〈僕〉は逃げられちゃったってことなのかな?
ストーリーについては、他の方のレビューを読んでいただければ十分でしょう。
こんな読み方もある、ということですが、内容に対する評価は☆4つ。
基本的な部分では共感、感動できる作品です。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.39:
(4pt)

どの程度不自由なのか。

後半部では、北海道に到着して、いるかホテルで
羊博士に出会う。羊博士の「喰いっぷり」が良い。
実に「健啖」である。
人生のある時期に「破壊」を体験し、その後、
傍目からは、「不遇の連続」に見える様な人生を
送っていても、「生きているだけで天国」である。

更に、「僕」達は、問題の「別荘」へ。
羊男に出会い、そして鼠と再会。

最後に、エクスプロージョン!!
「黒服の男」が望んでいたものは
鼠の「弱さ」の強烈なオーヴァー・ドライヴに拠って
微塵に、吹き飛ばされる。

そして、「僕」は、北海道から戻り、
ジェイズ・バーに立ち寄り、
其の後、「喪失の浜辺」へ。

確かに、「星のある羊」に象徴されるものと、
日本近代史、特にアジアに対する外交、
或いは、日本人の精神史的レヴェルでの、
アジアに対する「態度」の問題は、
非常に興味深い。

しかし、10月の雪に埋もれた北海道の山奥の
「別荘」で、「引篭もった様に」、独りで待ち続ける
「僕」の日常生活が、延々と描かれた部分は更に印象的だ。
食事、掃除、ランニング...。
「日常」と言う「不自由」。
しかし、それ程、悪いものでもない。
この「日常」の場面は、丸で「冒険」には
為っていないが、結局の所、「僕」の帰り行く
「不自由」と言う「一つの場所」である。

「喪失の浜辺」が、現実に、完全に
失われて仕舞っても。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「先生」が出版とマスコミを
支配する事で、戦後日本を
牛耳ろうとした事について。
「目の付け所」は良いと思う。
要するに「先生」は、広域で
話される・語られる「日本語」を
牛耳ろうとしたのだ。
単一の言語のみで意思疎通が
為される「村落共同体国家」を
支配するには、フツーに「上手い遣り方」
である。「村の言葉」を牛耳って仕舞えば、
「村」を、共同体として、牛耳る事が
可能である。何か、中高生の
「虐めグループ」と遣ってる事が
大して変わらんと言う気もするが...。
しかし、「先生」の支配の
及ばない「全き自由」の
領域が存在する。
それが「金融」の世界である。
『中流消失』の田中氏は
北大の学生だった頃、
1980年頃だと思うが
当時、既に其れを知っていたかも知れない。

また、日本の特質である
「地本主義経済」の部分が
完全に抜け落ちているのは、
如何にも、刊行された当時の
1982年と言う
バブル景気以前の日本を
象徴的に表している作品だと
思う。ロバート・キヨサキの
『金持ち父さん』シリーズが
日本に紹介されて7年以上だが、
21世紀になって不動産投資を
多くの日本人が当たり前の様に
遣っている。バブル期には、既に
普通のサラリーマンが、
ワンルームマンション投資をするのが
ブームに為っていたし。
其の意味では、「隔世の感」が
有り、ノスタルジックに読む事も
出来る。

タイトルでは「不自由」と書いたけれども、

Financial Freedom

の時代である。
羊をめぐる冒険 (下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険 (下) (講談社文庫)より
4061836072
No.38:
(4pt)

どの程度自由なのか。

この時代設定の1970年代末の時点で、私自身は10代だったし、
刊行された80年代前半では、当然、二十歳一寸過ぎ。
しかし、「僕」と同様、30歳前後に為って見ると、時代背景や世代の違いは
有るものの、
1.昔、特に、学生時代と比べると、思ったよりもリッチに為っていた。
2.それで居て、「自由に生きる」為に、何か知らんが、やけに苦労している。
の2点が、共通点だった。
更に、30歳くらいの時は、世の中の仕組みが大体判っちゃっているから、
少なくとも、自分の働いてきた業界を足場にして、多少の冒険は出来るだろう、
もし、失敗したら、また一からやり直せばいいや、と思っていたりする。
この前半部でのキーパーソン「黒服の男」に、挑みかかるだけの
気概は、「僕」と同様、あの頃の私自身も、有り余るほど持っていた。
いや、正確には「僕」の方は、エネルギーの半分くらいは
「耳のモデルの女の子」に向けられているかも知れないが。
近代日本史、そしてアジア史を突き動かして来た「謎のパワー」に
向かって、「冒険」が始まるッ!!
いや、90年ごろなら兎も角、70年代終わりの、あのシラケきった時代は
こんな荒木マンガのノリじゃ無い。
後半に続く。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.37:
(3pt)

。『後日譚』という表現を使わせてもらうとすると、まさにその言葉どおりとなる

村上春樹の『僕と鼠』の俗に言う『青春三部作』の三作目。
比較的短い『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』に比べ、
上下巻があるなど長めの物語である。
しかしこのシリーズと一貫して大きな事件がおきるわけではなく、『僕』を語り部として淡々と日常がつづられていく。
物語性は薄い。
しかしこれはこの作品だけではなくて
前三作も物語としてみるとものすごく薄い。
かといって極度な観念性のある話という感じでもない。
登場人物はすべての象徴であり、凝縮したような存在に感じる。
しかし内容は直接つながっていないとはいえ、
前二作を読んでいないと完全に置いてきぼりをくらう感じである。
もっとも、読んでいたとしても
淡々と流れる日常にただ飲まれるだけであろう。
個人的には『風の歌を聴け』という名作を受ける作品として、
過剰な失敗作ではないのはもちろんの事、成功という感じもしない。
ただし、成功というのがなにを意味するのかは
厳密には定義しがたい。
『後日譚』という表現を使わせてもらうとすると、
まさにその言葉どおりとなる。
実際の物語は下巻からはじまるといってもいい。
だから、とりあえず上巻には★3つ。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.36:
(5pt)

再読するほどに味わいが出てくる作品です

 この「羊をめぐる冒険」では、「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」では詳しく描かれなかった、主人公「ぼく」と友人「鼠」の性格や特徴が詳細に書かれ、物語としても引き込まれる仕立てとなっています。
 まるで、音楽を聴くかのように、小説の言葉がはいってきます。
 羊探しの旅のなかで発見する、様々な出来事。それぞれが紡ぎあい小説を、深く味わいのあるものに仕立てています。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.35:
(5pt)

行間に隠れた羊の秘密

独特な表現手法、村上春樹ならではの物語の展開方法が繰り広げられている一冊。
人によって様々な受けとめかたができるため、色々な読者の感想を聞いていくと、自分が今まで気付かなかった発見ができます。
一般的には、「羊をめぐる冒険」で主人公・僕の青春3部作完結と言われていますが、「ダンスダンスダンス」で実際に物語を終える主人公・僕。
「羊をめぐる冒険」という作品があってこその「ダンスダンスダンス」。対して、人生というものは「踊り続けなければ」、「羊男が現れない」と考えさせられてしまいました。
あっ晴れ♪
羊をめぐる冒険Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険より
4062002418
No.34:
(4pt)

ストーリーテラーとして歩み始めた最初の作品

村上 春樹さんが「風の歌を聞け」で、その独特の文体で、しかもいろいろな仕掛けをちりばめた小説でデビューして、続く「1973年のピンボール」でその手法を確かにした後の、鼠3部作の最後の作品。
ここで初めて、村上さんのストーリーテラーとしての小説を完成させます。
この作品から、村上作品には欠かす事の出来ない様々な事柄(主人公はトラブルに巻き込まれ、自身に非は無い点や、魅力的な彼女が大きな分かりやすい理由もなく主人公と行動を共にする事、固有名詞の使い方の絶妙さ、一癖ある脇役、などなど)が表れます。
私個人的にはやはり「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」には劣ると思いますが、素晴らしい作品です。
後の傑作「ダンス・ダンス・ダンス」を読む為にも、オススメ致します。
羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)より
4062749130
No.33:
(2pt)

私も村上春樹初心者です

上下2巻を読んで感じたことはいまひとつというところ。
喪失感や体の中を風が吹き抜ける感を味あうならいいかも。よく「作品の中の主人公になった感じで・・」とか言うが、最後まで第三者(TVと視聴者)として読めた感じ。
村上ワールドがわからなくて残念です。
いつか分かるときがくるのでしょうか?もう少し彼の作品を読んでみます。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.32:
(4pt)

冒険のはじまり

風の歌を聴け、1973年のピンボールが土台の話。
上下巻なので前二作を併せた以上の長編、内容もだいぶ赴きの変わった感がある。
独特の世界観をより楽しませてくれる。
*作品紹介には三部作とあるが2007年現在は四部作。
1.風の歌を聴け2.1973年のピンボール3.羊をめぐる冒険4.ダンス.ダンス.ダンス
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.31:
(4pt)

不思議な物語もやがて着地点を見つけて・・・

 上巻での「僕」は妻に去られようが、会社がトラブルに巻き込まれようが、どうでもいいと思っているかのような無気力な印象の人物。どこか捉え所のない男で、彼が出会う人々も「特殊な能力の耳をもつ女の子」とか「羊に取り付かれた大物右翼」とか現実感が持ちにくい感じだ。そのために物語の世界に入り込むのがむずかしかったが、下巻にはいると大きく物語も「僕」も動き出す。
 下巻では「羊博士」や「羊男」など印象的な人物が絶妙にストーリーに絡んでくる。最後の山奥での出来事は、幻想的でありながら、熱い血の流れを感じさせる感動的なシーンで、この長い小説をほっぽり出すことなく読んだ者へのプレゼントといえる。上巻の停滞感も含めて、細部まで計算しつくされた小説ではある。
羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)より
4062749130
No.30:
(4pt)

村上WORLD

 『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』に続く村上氏初期の長編ですが、その二つの作品に比べて、文章量が絶対的に長い点と、俗に言う「村上WORLD」的な世界観が発揮されている点において、私は本作を村上氏の原点―現に、この三作は三部作として考えられることが多い―と捉えるのが良いのはないかと思います。
 
 後期の他の作品と比較して、、舞台が都会から離れた場所であることもありますが、人物描写よりは、背景描写が多いような印象をうけました。村上氏の描く登場人物は、他のどの作品においても、気の利いた冗談を言い、洒落た音楽や飲食店を知っています。本作でもそういった主人公であることは間違いありませんが、ややそういった特徴が「薄い」感じは否めません。
 村上春樹という優れた文学作家でも、文章を書きながら文章力が磨かれていくのだと感じました。
 本作で登場する「ドルフィンホテル」や「羊男」は、他の作品でも登場します。他にも、作品に流れる思想など、その作品を越えたつながりが、村上氏が根強いファンを獲得している理由の一つであるのだと思います。
 『ノルウェイの森』で爆発的な人気を獲得する前の村上氏の作品を読めることは、ある意味でファンにとって幸せなことなのかもしれません。
羊をめぐる冒険Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険より
4062002418
No.29:
(5pt)

村上春樹初心者が読んでみての感想。

いまや世界の村上春樹だが、
まだ全ての作品を読了したわけではない。
読了したのは、『風の歌を聴け』に続いて、
まだ、2作品目の初心者だ。
『風の歌を聴け』に比べると、
エンタテイメント的な要素が格段に増えたこと、
舞台が変わっていき、飽きさせないことなど、
初心者にも読みやすい作品だ、
登場人物は、読者が「受け入れやすい」形で描かれていると思う。
感情移入、というのとはまた違った感じなのだけれど、
認識しやすい風に、登場人物が描かれている。
奇妙なくらいに身体的特徴が明確であったり、
名前がストレートであったり。
文庫だと、前後編であるのが、また良かった。
前編を読了した後、
後編が読みたくてしょうがない、という気持ちになった。
そんな気持ちを得られることは、幸せだと思う。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122

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