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龍神の雨
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龍神の雨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 61~80 4/6ページ
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母親(または父親)の死により、 継父(または継母)と暮らすことになった 二組の兄妹(または兄弟)が主人公 血は繋がらないが、家族であるゆえ逃れられない関係 誤解、妄想そして、他者の介入によりその関係がより歪んでしまう これは家族小説なのかもしれない しかし、相手の想いを理解できたのは事が終わってしまった後だった・・・ 雨(龍神)が象徴的に使われている作品です しかし、梅雨の時に読むのには陰鬱すぎる作品かも | ||||
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母親(または父親)の死により、 継父(または継母)と暮らすことになった 二組の兄妹(または兄弟)が主人公 血は繋がらないが、家族であるゆえ逃れられない関係 誤解、妄想そして、他者の介入によりその関係がより歪んでしまう これは家族小説なのかもしれない しかし、相手の想いを理解できたのは事が終わってしまった後だった・・・ 雨(龍神)が象徴的に使われている作品です しかし、梅雨の時に読むのには陰鬱すぎる作品かも | ||||
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道尾氏の作風は当初、「独自の世界観を構築して、読む者に驚愕と戦慄を与える」ものだったが、次第に「一見、単純なストーリーだが、実は大きな仕掛けが施されていて、読む者に心地良い驚きを与える」騙し技へと変わって来た。それが最近では、興味の焦点が「人間の心理やその裏にある社会的背景」に移って来た様であり、本作もその最新の作風に属する。作家的成長の証とも言えるが、道尾氏に「異界」を期待する向きには、どうだろうか ? 各々継父と継母だけを親に持つ、二組の兄妹(弟)を襲う過酷な運命をカットバックで描いたものだが、本作で示される境遇がミステリ的設定として、それほど新規性があるものだろうか ? また、二組の兄妹(弟)間のクロス関係が余りにも偶然性が高過ぎて、工夫不足の感が否めない。題名にもある「雨」の使い方も余りにもご都合主義で、昔の事故のキッカケも雨、今回の事件が起きるキッカケも雨、犯行が周囲にバレないのも大雨のせいでは、読んでいて釈然としない。更に、事件の目撃者の一人である弟の小学生圭介の観察力・理解力が余りも幼く、読んでいてイライラする。また、圭介の兄の名前「辰也」を「龍」と結び付ける発想も陳腐。加えて、二人の元の姓が「須佐」と言うだけで、「スサノオノミコト→八岐大蛇」と結び付ける強引さも鼻に付く。「龍」と「神」と「雨」の物語との意匠だろうが、単に"それらしい"雰囲気を作っているだけで実が無い。「家族の問題」に正面から対峙する気概が全く感じられず、物語の求心性に欠ける。その上、ミステリ的興趣が薄いとあっては、本作の執筆動機が奈辺にあったのか皆目不明。 犯罪が出て来るものの、端的に言って少年少女向けの教訓的童話と言った趣きの作品。作家としての習熟度が必ずしも作品の面白さに繋がらない事を痛感させる作品でもある。 | ||||
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道尾氏の作風は当初、「独自の世界観を構築して、読む者に驚愕と戦慄を与える」ものだったが、次第に「一見、単純なストーリーだが、実は大きな仕掛けが施されていて、読む者に心地良い驚きを与える」騙し技へと変わって来た。それが最近では、興味の焦点が「人間の心理やその裏にある社会的背景」に移って来た様であり、本作もその最新の作風に属する。作家的成長の証とも言えるが、道尾氏に「異界」を期待する向きには、どうだろうか ? 各々継父と継母だけを親に持つ、二組の兄妹(弟)を襲う過酷な運命をカットバックで描いたものだが、本作で示される境遇がミステリ的設定として、それほど新規性があるものだろうか ? また、二組の兄妹(弟)間のクロス関係が余りにも偶然性が高過ぎて、工夫不足の感が否めない。題名にもある「雨」の使い方も余りにもご都合主義で、昔の事故のキッカケも雨、今回の事件が起きるキッカケも雨、犯行が周囲にバレないのも大雨のせいでは、読んでいて釈然としない。更に、事件の目撃者の一人である弟の小学生圭介の観察力・理解力が余りも幼く、読んでいてイライラする。また、圭介の兄の名前「辰也」を「龍」と結び付ける発想も陳腐。加えて、二人の元の姓が「須佐」と言うだけで、「スサノオノミコト→八岐大蛇」と結び付ける強引さも鼻に付く。「龍」と「神」と「雨」の物語との意匠だろうが、単に"それらしい"雰囲気を作っているだけで実が無い。「家族の問題」に正面から対峙する気概が全く感じられず、物語の求心性に欠ける。その上、ミステリ的興趣が薄いとあっては、本作の執筆動機が奈辺にあったのか皆目不明。 犯罪が出て来るものの、端的に言って少年少女向けの教訓的童話と言った趣きの作品。作家としての習熟度が必ずしも作品の面白さに繋がらない事を痛感させる作品でもある。 | ||||
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道尾秀介―その名を聞いたことはあったが実際に読んでみるのは初めてだった。読売新聞で紹介されていた『光媒の花』というおそらくは著者の最新作を読んでみて、自ずと次なる作品に手が伸びた。本書を評した一文にあった「文章だって美しい」という言葉にたしかに頷いた。読者の想像力を掻き立てる一書だった。本書『龍神の雨』は大藪春彦賞(第12回)を受賞した作品。からっとした天気のもとでは臨場感を伴わないか、雨の日を待って読んでみるのも一興だろう。今後も注視してゆきたい作家である。 雨という天候(自然条件)のなかで生じる出来事。<家族>のあり方という普遍的問いに真正面から取り組んだ力作。家族だからこそ信じられるのか、いや家族であるがゆえに信じられないのか。そもそも何をもって家族とみなすのだろうか、衣食住をともにすれば家族足りうるのか、それとも・・・。本書を読み進めていくと、ついついそんなことを考えてしまう。結論は1つではないだろうし、人によって捉え方は違う。しかしやはり家族は大事にしたい。雨によって翻弄される2つの家族像をリアリティに富む内容で描き出す作風はさすがというべきか。「人間の深層心理に切り込む」姿勢に刺激を受けた。梅雨のシーズンはまだ先だが、そのとき読み返したくなる自分がいるような気がする。 本書の具体的な内容はむしろ「書かない」ほうが妥当であろう。とにかく一読を推奨したい。 | ||||
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道尾秀介―その名を聞いたことはあったが実際に読んでみるのは初めてだった。読売新聞で紹介されていた『光媒の花』というおそらくは著者の最新作を読んでみて、自ずと次なる作品に手が伸びた。本書を評した一文にあった「文章だって美しい」という言葉にたしかに頷いた。読者の想像力を掻き立てる一書だった。本書『龍神の雨』は大藪春彦賞(第12回)を受賞した作品。からっとした天気のもとでは臨場感を伴わないか、雨の日を待って読んでみるのも一興だろう。今後も注視してゆきたい作家である。 雨という天候(自然条件)のなかで生じる出来事。<家族>のあり方という普遍的問いに真正面から取り組んだ力作。家族だからこそ信じられるのか、いや家族であるがゆえに信じられないのか。そもそも何をもって家族とみなすのだろうか、衣食住をともにすれば家族足りうるのか、それとも・・・。本書を読み進めていくと、ついついそんなことを考えてしまう。結論は1つではないだろうし、人によって捉え方は違う。しかしやはり家族は大事にしたい。雨によって翻弄される2つの家族像をリアリティに富む内容で描き出す作風はさすがというべきか。「人間の深層心理に切り込む」姿勢に刺激を受けた。梅雨のシーズンはまだ先だが、そのとき読み返したくなる自分がいるような気がする。 本書の具体的な内容はむしろ「書かない」ほうが妥当であろう。とにかく一読を推奨したい。 | ||||
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この作家の文章は読みやすいし感情も入りやすい。 面白い!読みやすい!でも。。。途中で犯人わかっちゃう!系かと。 この作者の癖かなー 途中までこいつが犯人だ!っぽく書いて書いて。。 でも実はこの人が犯人だよー!ドッカーンって。。感じ いくつかこの作者の本を読んでいて(同じパターンだってわかっちゃう) この本でもそうでした 途中でこいつが犯人じゃないな。。実は違うんでしょ!ってなる ま、そこがこの作家の本のいい所かと思います 初めてこの人の本を読む人は見事に騙されて下さい 読み応え充分! | ||||
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この作家の文章は読みやすいし感情も入りやすい。 面白い!読みやすい!でも。。。途中で犯人わかっちゃう!系かと。 この作者の癖かなー 途中までこいつが犯人だ!っぽく書いて書いて。。 でも実はこの人が犯人だよー!ドッカーンって。。感じ いくつかこの作者の本を読んでいて(同じパターンだってわかっちゃう) この本でもそうでした 途中でこいつが犯人じゃないな。。実は違うんでしょ!ってなる ま、そこがこの作家の本のいい所かと思います 初めてこの人の本を読む人は見事に騙されて下さい 読み応え充分! | ||||
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雨の物語と龍の物語が次第に一つに収斂してゆく、本格ミステリの性質を有するこのハードボイルドには、道尾の個性と進化の双方を視認することができる。この一作が著者にとって新たなステージへの第一歩となったことは紛れもない事実だろう。本格としては実に緻密で破綻もなく、発想の逆転なる言葉がこれほど似合うこともない見事なストーリーテリングに唸らされる。犯人はかなりイージーに当たりをつけられるが、それでも意外性や伏線の説得力は申し分がない。が、それだけにハードボイルドとしては逆に脆弱さが目立ったのは皮肉だった。やにわにサイコさを発露させる犯人はパズラーの域を出ていないし、クライマックスの第四章も連続性を有して詩のような趣の各編のタイトルにみあっただけの深みが感じられない。しかし、なんといっても、人物描写に疑問符がつくのが本作最大の難だ。蓮の極端な変貌の繰り返しは不可解極まりないし、辰也の里江への悪態の真意にも稚拙さしか窺えない。また、蓮と楓の動きが一貫してスピーディーなのに対し、辰也と圭介が半ばあたりから急に蓮と楓の存在感の前に影が薄くなるのが、どうも物足りなかった。 | ||||
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台風の夜に起きた殺人事件を巡って、二組の兄弟が絡み合うミステリ。この著者の作品はどれも序盤にミスリードを誘って後半にどんでん返しという展開なのだが、それが分かっていても見事に騙されてしまう上手さがあり、この作品でもやっぱり騙されてしまった。真相が明らかになった後半は展開が加速して最後まで一気に読んだ。事件の裏側には、兄が妹を大事にする気持ちや弟が兄を気遣う様子など、家族への愛が溢れていたが、ちょっとしたボタンの掛け違いが引き起こしてしまった不幸な事件だった。 | ||||
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台風の夜に起きた殺人事件を巡って、二組の兄弟が絡み合うミステリ。この著者の作品はどれも序盤にミスリードを誘って後半にどんでん返しという展開なのだが、それが分かっていても見事に騙されてしまう上手さがあり、この作品でもやっぱり騙されてしまった。真相が明らかになった後半は展開が加速して最後まで一気に読んだ。事件の裏側には、兄が妹を大事にする気持ちや弟が兄を気遣う様子など、家族への愛が溢れていたが、ちょっとしたボタンの掛け違いが引き起こしてしまった不幸な事件だった。 | ||||
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読み始めがキツイ。 正直、3回くらい読もうとして、辞めようかと思った。 けど、「向日葵の〜」を読んでいたので、もうちょっとだけ 読んでみようと思って10ページ越えたあたりから、一気に 面白くなった。 映像でも見てみたい気がする。 「眠れる森」と同じ演出なら、きっと面白くなるはず。 むしろ、映像化狙ってるのかと思うくらい。 最近読んだ本の中で、ビジュアル的な表現力はダントツだと 思います。 「向日葵の〜」よりもいい。 あえて難を言うなら、小学生の弟が頭良すぎるような気がする。 あと、やや書き方が雑な気も。、 もう少し丁寧な伏線の張り方があったのではないかとも思う。 逆に言うと、ここで下手に書いてしまうと、ドンデン返しが うまくいかないということか。 いずれにしても楽しめました。 やっぱり湊かなえより上だと思う。 | ||||
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読み始めがキツイ。 正直、3回くらい読もうとして、辞めようかと思った。 けど、「向日葵の〜」を読んでいたので、もうちょっとだけ 読んでみようと思って10ページ越えたあたりから、一気に 面白くなった。 映像でも見てみたい気がする。 「眠れる森」と同じ演出なら、きっと面白くなるはず。 むしろ、映像化狙ってるのかと思うくらい。 最近読んだ本の中で、ビジュアル的な表現力はダントツだと 思います。 「向日葵の〜」よりもいい。 あえて難を言うなら、小学生の弟が頭良すぎるような気がする。 あと、やや書き方が雑な気も。、 もう少し丁寧な伏線の張り方があったのではないかとも思う。 逆に言うと、ここで下手に書いてしまうと、ドンデン返しが うまくいかないということか。 いずれにしても楽しめました。 やっぱり湊かなえより上だと思う。 | ||||
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ミステリーとしてのストーリーを、あざといと言いたくなるほど上手にまとめ、全体としては手堅く、読み応えのある小説に仕上げていると思いますが、あくまでも登場人物の心理描写などはストーリーを運んで行くためのものという印象で、「人間の深層心理を巧みに描き出」しているとは思いませんでした。冷めて読んでしまうと、むだに暗いなあという気も。この作家さんは「ラットマン」につづいて2冊目ですが、ちょっともう、だれが犯人か予想がついちゃいましたね。このパターンを崩してくれる次作に期待です。 | ||||
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ミステリーとしてのストーリーを、あざといと言いたくなるほど上手にまとめ、全体としては手堅く、読み応えのある小説に仕上げていると思いますが、あくまでも登場人物の心理描写などはストーリーを運んで行くためのものという印象で、「人間の深層心理を巧みに描き出」しているとは思いませんでした。冷めて読んでしまうと、むだに暗いなあという気も。この作家さんは「ラットマン」につづいて2冊目ですが、ちょっともう、だれが犯人か予想がついちゃいましたね。このパターンを崩してくれる次作に期待です。 | ||||
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初めてこの作家の作品を読みました。 読みだすと、ググッと引き込まれて 一気に読みました。 他の作品も是非読んでみたいと思います。 | ||||
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初めてこの作家の作品を読みました。 読みだすと、ググッと引き込まれて 一気に読みました。 他の作品も是非読んでみたいと思います。 | ||||
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たまにしか読まないミステリー。 これは当たりでした。サクッと読めて面白かった。 最初はなんとなく平板な感じもします。 が、だんだん事態が込み入って、緊張感も高まって。 途中でなんとく気になったコトが後で、バッチリ納まるところに納まる。 登場人物それぞれが持っている情報が違う。当然、読者も。 それがついに一つの真実に。 で、本当に最後はどこで終わるのか〜と、もう最後のページまで一気です。 両親を亡くした2組の兄弟(兄&弟、兄&妹)は、複雑な環境で生活しているものの、特別な能力や性格の持ち主でもなく、ごくごく普通の青少年たち。 弟から見た兄、兄から見た妹、その語り口がとても自然なんだけれど、でも結局のところ、その「それぞれの視点」というのが、ストーリー全体の雰囲気と流れにもの凄く影響していたな〜と後で思いました。 | ||||
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たまにしか読まないミステリー。 これは当たりでした。サクッと読めて面白かった。 最初はなんとなく平板な感じもします。 が、だんだん事態が込み入って、緊張感も高まって。 途中でなんとく気になったコトが後で、バッチリ納まるところに納まる。 登場人物それぞれが持っている情報が違う。当然、読者も。 それがついに一つの真実に。 で、本当に最後はどこで終わるのか〜と、もう最後のページまで一気です。 両親を亡くした2組の兄弟(兄&弟、兄&妹)は、複雑な環境で生活しているものの、特別な能力や性格の持ち主でもなく、ごくごく普通の青少年たち。 弟から見た兄、兄から見た妹、その語り口がとても自然なんだけれど、でも結局のところ、その「それぞれの視点」というのが、ストーリー全体の雰囲気と流れにもの凄く影響していたな〜と後で思いました。 | ||||
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序盤で、「おや」と引っかかるところが、ストーリー全体に引っかかってきます。事実は何か、作者と推理合戦をしても仕方がありませんが、引っかかりがあったことを覚えておくと、多分その違和感が終盤の展開で解決されていくはずです。 恵まれない境遇の子どもたちが、不遇な条件にあっさり押しひしがれつつあるところが少し残念でした。もっと健気に負けない前向きさを持たせた方が、キャラクターを応援したくなったかもしれません。うまくできたミステリーだと思うのですが、特に新機軸を感じませんでした。雰囲気のある文体は読みやすいと思いました。環境だけは特殊なのに、キャラクターにリアリティーがありすぎて、本当にどこにでもいる普通すぎる性格だったので、感情移入できなかったのかもしれません。。 | ||||
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