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龍神の雨



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【この小説が収録されている参考書籍】
龍神の雨
龍神の雨 (新潮文庫)

龍神の雨の評価: 7.27/10点 レビュー 15件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.27pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全15件 1~15 1/1ページ
No.15:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

異常者はどこにいる?

本作は、兄妹と兄弟の視点で並行して物語が進められます。
兄妹は母親を交通事故で亡くし、父親から暴力を振るわれ、兄が密かに父親を殺害しようと計画することから始まります。
兄弟も同じく母親を海で亡くし、その死に継母が一枚噛んでいるのではと疑います。
二つの視点で物語が進む場合、意外な所で繋がりがあっておもしろいのが醍醐味でしょう。まったく別の事柄と考えられていた二つのエピソードが、実はリンクしていたら高評価したくなります。

では、本作はどうか。それぞれの話が独立していて、残念ながら意外な繋がりは見つけられませんでした。正直、一方のエピソードをそこまで深掘りした意図がわかりませんでした。
ですが、意外性は充分にあり、ミステリ好きには堪らないと思います。私自身、作者のミスリードにひっかかり、真相の一歩手前までは騙されていました。読んでいて違和感が生じた箇所があったので、少し悔しかったです。
真相が判ったとき、実はあのとき、何が起こっていたのか明かされ、驚きました。そして、本作の犯人の異常性、、、。
とても読み応えがあり満足できる一作でした。

☆7にするか揺れましたが、先に挙げた一方のエピソードの付属的な要素と、度々文中に登場する龍の唐突さが理解できず、マイナス1した評価としました。

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bamboo
NU17PFML
No.14:
(8pt)

面白かった。

映像が見える。

わたろう
0BCEGGR4
No.13:
(5pt)

龍神の雨の感想


▼以下、ネタバレ感想

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mick
M6JVTZ3L
No.12:
(8pt)

停滞した家族に訪れる雨の奇跡

 しかし奇跡は必ずしも幸運をもたらすとは限らない・・・
 
「雨」を大きなテーマとして掲げ、家族に不安を抱える二組の兄弟の心の闇の訪れを描いたミステリー。終始陰惨な雰囲気を漂わせながらも読者を離さない文章の展開力が素晴らしい。それでも設定が設定なんで放り出してしまう人も多いでしょうね。
間違いなく人を選ぶ暗い展開、推理小説といえるかは微妙でしっかり謎解きしたい人には不向きかな、しかしこの独特なつばを飲み込む雰囲気・・・「向日葵」が楽しめた方なら是非。★は8つ!!!

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りーり
9EDFH0HC
No.11:
(6pt)

龍神の雨の感想

2つの兄弟(兄妹)がうまく絡み合い
終盤までおもしく読まさせていただきました。
エンデングに向かって
だんだん尻つぼみになったように感じた。

jethro tull
1MWR4UH4
No.10:
(8pt)

龍神の雨の感想

文章は軽く、難しい描写も少ないので
読んでいて苦痛になるようなことはありませんでした。
途中で展開に気づいてしまって節はありましたが
全てを把握することはできませんでした。

道尾秀介は伏線回収がうまいですね。
素直に終盤でグググッと手に汗握ります。

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マビノギオン
ETOPY8N1
No.9:
(7pt)

龍神の雨の感想

未成年の少年少女たちの未熟さがひしひしと感じられる作品。
伏線の回収も見事であった。


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conejo
ZYHEZN1P
No.8:
(7pt)

龍神の雨の感想

雨、雨、雨。更に雨…。合間に晴れの日の描写があっても良いのでは?と思いつつ、、、然るべきおさまり。

kmak
0RVCT7SX
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

暗喩が素晴らしい

比喩を用いて、直接的な表現をせずに読み手の想像を求める小説に感じます。タイトルにも使われている「龍」と「雨」を用いた情景描写や心理描写の文章を追っていくのが楽しい小説でした。解説を読んで、なるほどそういう読み方もできるのかと驚かされましたが、読む人によって受け取り方も大きく異なると思います。

終盤まではあまりミステリー感が感じられませんでしたが、終盤にはまさに雨で溢れた川のように勢いの良い展開にワクワクしました。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.6:
(6pt)

龍神の雨の感想

悪くはないのですが、良く似た世界観の「ラットマン」と比較してしまうと一枚落ちる印象でしょうか。
無駄のない文章にフェアな仕掛けはさすがですが、
道尾作品はハードルを上げて読んでしまうため少し辛目になってしまいました。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.5:
(7pt)

龍神の雨

暫定ですが、今まで読んだ道尾作品の中で一番良かったです。こういう展開を予想していなかったので、あっさりミスリードされてしまいました。

ほそやん
IYPDLT89
No.4:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

龍神の雨の感想

雨と二組の兄弟をモチーフにした作品です。
作中ずっと降り続く雨もあり、物語が佳境に差し掛かるまでは澱んだ何かにゆっくりゆっくりと沈む様な展開で、ページを捲る度に鬱屈とした気分にさせられます。
しかし、最後には決して快晴とは言えませんが、暗い雲から薄日が差すような微かな救いも感じられるストーリーで、個人的には今まで読んだ道尾作品の中では一番好きな作品かもしれません。

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ちんちろりん
NLFRSLFL
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

龍神の雨の感想

雨が狂わす二組の兄弟のあやまちとは?ぐいぐい世界観にひっぱる力は見事ですが、傑作「ラットマン」に比べるとミステリ的な意味では真新しい驚きがなかったのが少し残念。しかし、二組の兄弟の再生の人間ドラマには胸打たれるものがありました!

ジャム
RXFFIEA1
No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
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龍神の雨の感想

「想像は人を喰らう」
という作中の言葉に示される通り、ちょっとしたボタンの掛け違いが悲劇を生むのですが、現実にも起こりそうな話で怖いです。
第3者の立場から見れば、このような思い込みは、時に間抜けにすら感じるものですが、
血の繋がらない他人を片親に持つ2組の兄妹、兄弟。
ある日突然、自分達と(戸籍上では家族である)他人との仲介役であるはずの存在(血縁関係がある方の親)をなくしてしまう。
また彼らが全て物事の分別に未熟な未成年である事。
ある意味特殊な人間関係が複数存在するという違和感こそありますが、読者に「思い込みも已む無し」と納得させるだけの設定になっています。

タイトルの「雨」に象徴される通り作品を通して非常に暗いです。
視野を狭め判断を誤らせる大雨。
そんな雨が流れを作り、一方の流れがもう一方を巻き込み、どんどん低みへと濁流となって流れていき、止める事ができない。
未熟な精神が生み出してしまった化け物ともいえる濁流に、少年達は為す術もなく追い詰められていきます。
作者が読者を騙すテクニックに優れた作家である事は承知していながらも、読中は重苦しさを感じずにおれません。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(9pt)

「雨」が印象的なミステリー

この作品全体に流れているどこか暗い雰囲気。それを多分に描写された「雨」の様子が表わしているように感じました。そういった描写の緻密さがあって、ミステリーとしての質も非常に高いため、二度、三度読みたくなる作品であるのではないかと思います。

アルバトロス
CRRRDTJB

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