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龍神の雨
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龍神の雨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 41~60 3/6ページ
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兄妹と兄弟。そのふた組は両親を亡くして義理の親と生活しているという家庭環境・境遇も似ていて不思議な縁で結びつく事になります。 映画「セブン」の如く、物語は全編に雨の気配が漂い、展開も陰鬱。そんな中で懸命に生きようとしてもどうにも上手くいかず忸怩たる思いで己の運命さえも呪っている彼らの心中が痛く、人間が闇に落ちる時ってこんな感じなのだろうかと思わせられました。 ふた組の兄弟の憎悪する相手の意外な姿や、彼らに闇を注ぎ込む意外な者の正体など、サスペンス色も強くて最後まで飽きさせず一気に読まされる良作です。 彼の作品はやはりはずれが少なく、本作もやっぱり★5になっちゃいますね。 | ||||
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道尾秀介のラストは、絶対にどんでん返しがる! と思って今回は注意深く読みました そしたら、なんとなくラストの展開が読めてしまい、 もうちょっとひねりがほしかったです | ||||
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評価が高いみたいだけど…、私にはツマラナカッタ。人物の描き方がお粗末 | ||||
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複雑な家庭環境を多感な時期に向き合っていく二組の兄弟の苦しみが 始めは重い気持ちで読み始めましたが、だんだんと止まらなくなり 一気に読んで最後にホッとしました。 内容が面白くてもラストが気に入らないとスッキリしないのですが読み手に任せつつ でも、キチンと振りがあるので納得です。個人的に好きなラストでした。 | ||||
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なかなかすごい作品でした。 『月と蟹』を思い出しました。 あれは、少年の友情と、 負の感情を掘り下げた秀作だった。 今回の作品は、 2組の兄弟(兄妹)が織りなす感情の連鎖だが、 必ずしも、“負”の感情だけではない。 友情とはまた違う、 血の絆を思う。 1組の兄妹は、 父を失い、 再婚した母を失った。 残ったのは、暴力的な義父。 1組の兄弟は、 母を失い、 再婚した父を失った。 残ったのは、母を死に追いやった義母。 兄妹・兄弟たちは、 抱えきれない重い荷物を背をわされ、 幼い心が壊れかけていた。 しかし、その心を守るのは、 誰か、どこかにいる大人ではなく、 自分たち自身でしかなかった。 しかし、それは、 あまりにも幼い、 弱き力だった。 途中からのスピード感は気持ち良く、 そして、 がっつり裏切られる。 ずるいなぁ、と思うくらい。 そして、解説を読んでさらに感銘。 なるほど、 この作品に流れているどす黒さを、理解した。 そういう意味でも、 奥行き深い、作品だった。 | ||||
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道尾さんの作品は初めて読みましたが、ちょっとした衝撃を受けました。 こんなミステリーを書く作家がまだまだいたんですね。 2組の血の繋がらない家族に視点を変えながら物語が進んでいきますが、 ありがちな展開だなと思っていたら、終盤にまさかの展開が待っていました。 久しぶりに良いミステリーを手にしました。 過去作も物色したいと思います。 | ||||
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兄が妹に電話をかけるシーンの描写など、非常に映像を喚起してテンポが良い。そういう意味ではとても現代的な作家だと思った。 ミスリードの仕方も、途中でくらりと錯覚が解けるあたりまでは秀逸だった。 ただ、ある人物の造形が極端すぎ、文庫本の解説を読むにこれはメタファーだというのだが、それにしてもあまりに常軌を逸しすぎていて、その動機もそんな人間になってしまったという経緯の説明もないままなので、どうにもご都合主義に映る。 どんな極端なことを言ってもしても、その人物はそういう人物だから、ということで片付けられてしまってはズルいと思うのだが。 クライマックスのシーンも、どこかで見たような展開で、決着のつき方も容易に想像できてしまった。 そういう点がちょっと残念だった。 後は、ラジオのニュースなど、想像の余地を残す終わり方で面白いと思った。 解説を読んでから、それをもとに読み直すのもまた一興かも。 | ||||
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人に想像、感違いが事件を生むという著者得意の構成の小説。その構成は愛読者なら分かっているものの、その仕掛けのうまさに最後まで読み進む形になる。今回は雨(龍)がそのキーワードになるが、全体が湿気に富んだ鬱蒼とした感覚に包まれており、そのじめっとした感覚の犯罪が展開する雰囲気を高めている。 龍が象徴するものは何かいろんな解釈が可能かという感じがする。 | ||||
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登場人物の少なさから、ミステリとしてはわかりやすい部類に入るが、 ミスリードさせる部分の展開はお見事。 また、二組の兄弟が堕ちていく過程やお互いを思う心、 そして不条理に抗おうとする気持ちの書きっぷりが素晴らしすぎて、 どうにも続きが気になり、途中で読みとめられず一気読みでした。 全体として暗いトーンの話でしたし、 読後の爽快感もありませんが本当に面白いです。。 | ||||
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過去のレビューを見ていると、道尾さんの今までの作品と比較して…っていうのが多いですね。 (まぁ、それゆえに低評価になっているケースが多いようですが。) そんな期待とかをまったく持たず、「龍神の雨」なんていうベタな題名なので、通勤電車の中 での時間つぶしになればいいやってくらいの、低いハードル設定で読み始めました。 ここ一年くらい、週一くらいのペースで小説を読んでいるのですが、ストーリーとかは面白く ても、最後の読後感まで良い作品ってなかなか当たらないのですが、この作品は最後まで面白 く読めましたね。 特に、ラス前の攻防はなかなか緊張感のある筆致だったように思われます。 ラストのちょっとハートウオームさ加減も、鼻に付く人もいるんでしょうが、私には心地よ かったですね。 ということで、わたくし的には満点でよろしんじゃないでしょうか。 | ||||
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家族という関係の不安定さをえがいたミステリ。母親が再婚したあとに男を残して死亡。働かずに家にこもっている男に殺意を向ける主人公、偶然を装い男を殺そうとするが思いとどまり、中止しようと帰宅すると妹が男を殺していた.本筋とは別の両親のいない兄弟のストーリが展開する。彼らが遺体を運ぶ主人公たちを目撃したことを軸に二組の物語が交差する。龍神伝説は兄弟の義母に対する疑惑を煽る形で紹介されるがほとんどストーリに絡まず違和感が強い.話の組み立て方として似たケースを並べることで読者を混乱させる手法は意外性という面で成功していると思う。疑心暗鬼、思い込みによる曲解、他人を信じること、家族になることの難しさがうまく描かれている. | ||||
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家族という関係の不安定さをえがいたミステリ。母親が再婚したあとに男を残して死亡。働かずに家にこもっている男に殺意を向ける主人公、偶然を装い男を殺そうとするが思いとどまり、中止しようと帰宅すると妹が男を殺していた.本筋とは別の両親のいない兄弟のストーリが展開する。彼らが遺体を運ぶ主人公たちを目撃したことを軸に二組の物語が交差する。龍神伝説は兄弟の義母に対する疑惑を煽る形で紹介されるがほとんどストーリに絡まず違和感が強い.話の組み立て方として似たケースを並べることで読者を混乱させる手法は意外性という面で成功していると思う。疑心暗鬼、思い込みによる曲解、他人を信じること、家族になることの難しさがうまく描かれている. | ||||
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<一部ネタばれあり 注意> 読み始めて最初のうちは「血の繋がっていない親を殺すよくある少年犯罪モノ」だと思って、あまり面白くないなと思いながら読んでいました。特に主人公の妹の楓が、義理の父に強姦される・・という下りでは、「ああ、道尾氏もこんな下種なネタで話をつなげるようになったのか・・」と ちょっとがっかりまでしました。 しかし話を進めていくうちに、本当の鬼(真犯人)の正体や、事実が分かり、読みふけってしまいました。 この話では「義父と暮らす(暮らしていた)本当の両親がいない兄妹(主人公とその妹)」と「義母と暮らす本当の両親を亡くした兄弟」という、2つの似た兄妹・兄弟が出てきます。 両方とも「想像によって喰われ」、義理の親を疑い、その結果主人公兄弟の義父は死に至ります。 単なるミステリーではなく、人を信じることがどれだけ簡単で、またどれだけ難しいのか考えさせられる話でした。 私たちの日常でも、思い込みや過去の行動などから「この人は悪人だ」とか「この人は敵だ」と決めつけてしまうことがよくあります。また表面上の優しさから「良い人だ」と思うこともあります。 人の奥底まで判断するのは難しいです。その難しさをうまく表現した一冊だと思いました。 | ||||
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<一部ネタばれあり 注意>読み始めて最初のうちは「血の繋がっていない親を殺すよくある少年犯罪モノ」だと思って、あまり面白くないなと思いながら読んでいました。特に主人公の妹の楓が、義理の父に強姦される・・という下りでは、「ああ、道尾氏もこんな下種なネタで話をつなげるようになったのか・・」と ちょっとがっかりまでしました。 しかし話を進めていくうちに、本当の鬼(真犯人)の正体や、事実が分かり、読みふけってしまいました。この話では「義父と暮らす(暮らしていた)本当の両親がいない兄妹(主人公とその妹)」と「義母と暮らす本当の両親を亡くした兄弟」という、2つの似た兄妹・兄弟が出てきます。両方とも「想像によって喰われ」、義理の親を疑い、その結果主人公兄弟の義父は死に至ります。単なるミステリーではなく、人を信じることがどれだけ簡単で、またどれだけ難しいのか考えさせられる話でした。私たちの日常でも、思い込みや過去の行動などから「この人は悪人だ」とか「この人は敵だ」と決めつけてしまうことがよくあります。また表面上の優しさから「良い人だ」と思うこともあります。人の奥底まで判断するのは難しいです。その難しさをうまく表現した一冊だと思いました。 | ||||
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二つゆがんだ家族が織り成す物語。 ガチにぶつかり合うことを期待して読み進めたがかわされた。 拍子抜けだった。 真っ向勝負がなかったのが残念。 軽い気持ちで読めばok | ||||
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二つゆがんだ家族が織り成す物語。 ガチにぶつかり合うことを期待して読み進めたがかわされた。 拍子抜けだった。 真っ向勝負がなかったのが残念。 軽い気持ちで読めばok | ||||
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「ラットマン」で知った作家だが、何冊も読み込むにつれて本作で確信した。綿密な伏線、キャラがたった登場人物、各作品に際立った雰囲気など、本物だ。 一冊一冊が個性的で独自性を持ち、いずれも読後感は満足できる。脳内再生も容易で映像化もしやすいだろう。 本作品のテーマは、「雨」と「家族」。エンディングはもう少し希望を感じさせるほうが個人的にはよかったと思うがこのような余韻ののこる終幕もいい。全体を覆う灰色の空とぬめった湿気が感じられる。この2つの家族が幸せになることを祈る。 | ||||
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「ラットマン」で知った作家だが、何冊も読み込むにつれて本作で確信した。綿密な伏線、キャラがたった登場人物、各作品に際立った雰囲気など、本物だ。 一冊一冊が個性的で独自性を持ち、いずれも読後感は満足できる。脳内再生も容易で映像化もしやすいだろう。 本作品のテーマは、「雨」と「家族」。エンディングはもう少し希望を感じさせるほうが個人的にはよかったと思うがこのような余韻ののこる終幕もいい。全体を覆う灰色の空とぬめった湿気が感じられる。この2つの家族が幸せになることを祈る。 | ||||
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ストーリーの加速度は とてもよかったが、ラストのあたりの描写が雑で曖昧であった。登場人物の設定がはっきりしているので読みやすく、308ページという、まぁまぁ分厚い本だと思ったが、筆者の巧みな文章力で、物語りの中盤あたりでは、爽快感を感じるほどであった。最後まで真実が分からない設定も魅力的である。 | ||||
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ストーリーの加速度は とてもよかったが、ラストのあたりの描写が雑で曖昧であった。登場人物の設定がはっきりしているので読みやすく、308ページという、まぁまぁ分厚い本だと思ったが、筆者の巧みな文章力で、物語りの中盤あたりでは、爽快感を感じるほどであった。最後まで真実が分からない設定も魅力的である。 | ||||
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