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厭魅の如き憑くもの
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厭魅の如き憑くものの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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「閉鎖的な村」「古い因習」「家柄」など、かなり横溝正史的な世界観ではありますが、よりホラー色が濃くなっています。自分は横溝ミステリのファンなのですが、この作品は少し苦手かな…。読んでいて物語への没入感が得られなかったというのが本音です。 その理由は、①状況や地理的な説明が複雑なため、脳内でイメージ再生するのが難しい ②ペダンチックとも感じる民俗学的な説明が多すぎる ③物語の視点が複数あって何度も切り替わるため感情移入しにくい、といったところでしょうか。 最終盤での探偵役の推理が多重解決の様相を呈していて、3つ目の推理で真相にたどり着きます。いずれの推理もかなり強引さがありますが、1つ目の推理が本格ミステリ的で最も良かったように思います。 とはいえシリーズ1作目ですし、3作目が特に有名なので、もう少し読んでみたいと思います。 | ||||
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最初に読んだのは、シリーズ物とは知らずに親が買ってきた九作目の碆霊様の話で、面白くて怖く不気味で好きだなと思ったので一作目のこちらも購入。 しかし話は好きですが、碆霊様のより明らかに読みにくいと思いました。 なのでなかなか読み進められず、でも事件が起こり出してからは読むスピードは少し上がりましたが、読み終えるのには時間がかかりました。 こういう世界観や雰囲気などは好きだし、主人公も嫌いではないので、 『読みにくい』 これだけが本当に残念だと思った作品です。 そこはこれから買って読む、この後の作品(二作目〜)に期待……かな? | ||||
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「ええっ!そ、そんなことが?」 「ふっふっふっ、ふふふっ」 この手のセリフに耐えられるかが鍵。 ある登場人物があまりにもうるさい。 トリック等々は好きですが。 | ||||
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世界観は好きです。 途中、山の祠から兄弟を追う謎の化け物の描写はゾッとしました。 ただ真犯人は、そういった伏線があったとはいえその伏線に気づきにくく、ポッと出の人物に思えてしまっていまいち作者の意図通りに乗りにくかったです。 あと物語の背景の為とはいえ、わかりにくい地形やそこの歴史の知識など覚えなければならない面が多々あり、正直結構疲れました。 | ||||
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良い所 世界観好きです。すごく楽しめました。 良くない所 ・長いです。もっとコンパクトに出来たと思います。 ・もっとわかりやすい図が欲しいです。作者の頭の中の地図についていけない箇所がしょっちゅうありました。 ・物語が終わった後で、「この章のあそこにこう書いてあったでしょ?ほらここにも、、、これ気付いてました?」みたいな書き方は、ちょっとナンセンスかな、、、と思いました。 全体的には面白かったので、次も読んでみようと思います。 | ||||
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世界観が掴みづらかった。 | ||||
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作者が得意とする、ホラー+ミステリーの融合小説で、 「刀城言耶 」シリーズの第一巻。 横溝正史の作品に、実際に発生する怪異を、絡ませた感じ。 日本古来の民俗学を、柱にすえている。 本書は、事件の背景や、主人公の思考を描き過ぎの感があり、 複雑すぎて、連続する怪異や殺人も、あんまり怖いと感じないのが難点。 「また死んだのか・・」になってしまう。 1読者の私が言う事ではないけど、字数を2/3程度に抑えて、 ストレートな書き方だと、怖さが伝わると思う。 モノ自体は面白いので、次回作に期待。 | ||||
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難読字のルビが最初に統一して打たれてないのでどう読むのかわからず読みにくいです。中盤から読みやすくなってます。 登場人物の相関図があるのでよかったですが、地形図や家の間取り図とかもあったらなおよかったです。 言耶が頼りないしあまり魅力的なキャラでもないのでちょっと苛々します。浅見光彦っぽいかな。 紗霧が襲われた後の漣三郎の反応がうーん?そこらあたりの描写が…。前に命懸けで会いに行ってたわりに漣三郎というキャラの紗霧への思い入れが軽い。 漣三郎の「大きい兄」についてはそこで母達がもっと大騒ぎして両家の対立が激化しそうだしせっかく生まれた長男に対してそんな扱いで終わるのかなというのも疑問。 終盤に出てくる「あの人」の登場の仕方もあっさりしすぎて拍子抜けでした。そこが一番の見せ場になりそうなのに。 せっかくなら、終盤に「あの人」視点の「」の章や、叉霧視点でのモノローグもあれば物語により一層の深みが出たはずなので惜しい。 | ||||
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事件の舞台となる村の説明や描写に時間をかけ過ぎて、肝心の事件の解決のページが、なんかあたふたよしてしまった感じがする。 この探偵役の第一作ということで、人物描写や時間経過や場面設定などが、少し物足りなかったり、わかりにくかったりする。 著者の作品で今まで読んだ中では、「水魑の如き沈むもの」「首無しの如き祟るもの」が面白かった。 | ||||
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戦後の混乱期、旧家の確執、閉じられた山村の因習、土着信仰、本当に怖いのは魔か、あるいは人か…… こんなキーワードにビビッとくる方、背筋を舐める薄寒い恐怖と、 仄暗い世界観を味わいたい方にはオススメの1冊です。 登場人物たちの恐怖体験は「絶対にないと言い切れない怖ろしさ」があります。 それらを構築する殆どが現実にありうる情景描写だからこそ、 時折一垂らしされる「おぞましいもの」の気配がより強調されるのでしょう。 人から聞いた由来より何より、肌がざわめく、生き物としての本能が拒否する場所、 雰囲気、そういったものが文章からじわじわと伝わってきます。 しかしながらミステリとしてオススメできるか、ときかれると…… 真相が解るのは本当に後半になってからなのですが、 一つの場面の中で回収されるあらゆる伏線、暴かれるトリックを、 一度に全部理解して飲み込むのは難しいと思われます。 ちらほらと伏線を回収し、最後の場面でそれらを整理整頓しまとめる、 という方法ならまだよかったのでしょうが、伏線回収も真相解明も、 探偵役の推理らしい推理(殺人事件に的を絞った推理)も、 全部この一章に詰め込まれているので、悪い意味で息つく間もありません。 「衝撃のラスト」へ向かう前に、こちらが若干息切れを起こしてしまいました。 そして折角のラストが、息切れの前にかすんでしまいました…… 以上二点の理由から、 「ホラーとしては十二分に面白いけどミステリーとしてはちょっと……」という評価のため☆三つです。 蛇足かもしれませんが、このおはなしに散りばめられている、 民俗学や憑き物信仰考察は非常に面白く興味深かったです。 ちょっとした参考書になるレベルかもしれません。 | ||||
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シリーズ最初の作品だからこんなものなのかな?と。本作では横溝正史を越えず。なんか中途半端なんだよね。ミステリーの手法にしろオチにしろ、ん?何なの?で、作者も補足説明している位ですもん。凶鳥、首無しと傑作だったのに対し本作品はまさしく次回にこうご期待作品。 | ||||
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迷信やしきたりが多く残る閉鎖された村で突然起こった憑物騒動、そして神隠し。 対立が続く、村の名主の息子と憑物一家の巫女、そして推理作家の目を通して出来事が語られる。 次々起こる怪奇現象は、読者の背筋をぞっとさせ、まるで不気味な視線が自分を見つめているような錯覚さえ覚える。 物語が進むにつれて、不気味さはどんどん増していき、先が闇に取り込まれそうな感を受けたが、最後のストーリー展開は何ともいえなかった。 しかし、謎が解き明かされた時残るのは、更なる恐怖 | ||||
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作者の以前の作品である「蛇棺葬」「百蛇堂」と同系列の作品。直接的にではないが、作者の以前の作品の登場人物や触れられていた人物も登場している。 ホラーミステリーであり、この作者が得意とするテーマではあるのだが、話が盛り上がるたびに視点が変わり、なんだかテレビでドラマが面白くなってきたところでCMを入れられたような気分になる。 また、以前は「家」が中心だったのに対して、今回は「村」が中心となり登場人物が増えたためか、個々のキャラは希薄である。 しかし、ホラーミステリーとしては、決してつまらない作品ではない。 作者なりの世界を構築しようとしている点に好感がもてるし、何よりも良く考えられて伏線が張られている。 少なくとも、ムチャクチャなことを書いて「メタミステリ」と称する最近の作品群よりははるかによい作品である。 「蛇棺葬」「百蛇堂」のファンならば、読んでも決して損はしないと思う。 | ||||
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