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顔に降りかかる雨
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顔に降りかかる雨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 21~40 2/4ページ
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シリーズ2冊目です。 前回よりはストーリーが普通かなぁと思いました。 主人公がイメージしにくい。 2冊読んでみてもまだ主人公が分かりきれなかったので、またシリーズが出るのを楽しみにしてます。 | ||||
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きれいな本をお送りいただいて 気持ちよく読むことができました。 | ||||
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なかなか面白い小説だと思いました。 ちょっと異次元(裏)の世界を描き出したミステリー小説です。 秋の夜長におすすめの一冊です。 | ||||
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約20年前の作品 ストーリー展開や文章表現などは秀でたものを感じさせられる。 ただ 主役 村野ミロが 真犯人を突き止める空港でのシーン ところどころに出てくる 公衆電話 フロッピーディスク ワープロ ドイツ車 など なんか やっぱり20年前という感じ | ||||
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93年ならばこの内容なら確かにインパクトはあるでしょう。(秘密クラブのあたりとか) けれども描写がくどいし、サスペンス性は特にない。 これは桐野さんの特徴でもあるかもしれないけれど、 キャラクターの服装とかは毎回毎回一から書く必要はない。 それよりもどういう服を着そうかという部分を書いて欲しい。ある程度読者に想像させる幅を持たせて欲しい。 なんだか論文を読まされている気分。小説としてはマイナスな点だと思う。 これが江戸川乱歩賞受賞作品とは・・・ガッカリです。 続編の「天使に見捨てられた夜」でもそうだけれど、ミロは作中の男と親密になりすぎ。 プライベートと仕事の境界線がなさすぎ。前職でもそうだし。 の割にはそこまで魅力的な女性とは到底思えない。 この部分は安易に結末が予想できてしまうマイナス要因。 | ||||
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現在の小説界を代表する桐野氏の江戸川乱歩賞受賞作だが、どうも江戸川乱歩賞は年度によって当たり外れが大きい賞ですね。選考委員絶賛のハードボイルドミステリーということですが、この年は他の応募作によっぽど恵まれていなかったのではないかと言いたくなるほど、凡庸な出来栄えです。東ベルリンのネオナチや死体写真愛好、SM趣味など魅力的な素材がストーリーの面白さに全く結びついていません。当時としてはセンセーショナルなネタだからという表層的なレベルで無理やりネタとして放り込んだ感がアリアリ。ストーリー自体としては一人の失踪した女性の行方を捜すというものですが、同じプロットの宮部みゆきの「火車」と比べると構成等で雲泥の差だとよく分かると思います。 最後まで読んでも何の意外性もないストーリーで、最後に主人公が長々と事件の真相を語りますが、その真相自体がつまらない。参考文献に東ドイツ関連の本が並んでいるので国際的な陰謀なんかも織り交ぜているのかなと思うかもしれないが、終始、4.5人の人間関係と徒歩圏内の生活圏のスケールなのはどういうことなのでしょうか。はっきり言って短編集の100ページほどの一ストーリーでまとまる話です。 桐野氏のファンはまあ、興味があれば読んでみる程度でいいと思います。最初の一冊にはお薦めはできません。 | ||||
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結論から言いますと、珍しく心に何一つ残るものがなかった作品でした。最後にがっかりする、というケースも少なくないのですが、この作品に関しては、最初から最後まで、もりあがれませんでした。とくに、なかで描かれている恋愛模様には、とてもさめた目でしかみることができませんでした。少なくとも私には、ですが。期待が高すぎただけに失望感が強かったのかもしれません。江戸川乱歩賞受賞作は好きな作品が多いので、正直がっかりでした。随分前の作品のようですので、最近読んだというのも原因かもしれません。こういう内容は、当時は新鮮だったのでしょうか。もしかしたらこの作品は映像化の方がむいているのかもしれません。私はみていませんが。。。とにかく、私のように、江戸川乱歩賞受賞作を手当たり次第読んでみよう、と思って手にしようとされる方は、注意された方がよいかもしません。あしからず。 | ||||
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未だジュニア小説を書いていた頃の作品とは言え、乱歩賞受賞作とは思えない程の未熟な作品。捨てた夫に自殺された過去を持つミロをヒロインとした物語である。ミロが、友人でノンフィクション作家の耀子が愛人成瀬の金4700万円を盗んで失踪した、と成瀬自身から告げられる所から物語は始まる。その金は闇の金。成瀬はミロが耀子を匿っていると疑っているし、闇のボスは成瀬とミロ双方を疑っていると言う設定。自分の身を守るためと、耀子を巡る事件の真相を探るためのミロの行動を追うと言う形で物語は進行する。 まず、ミロの性格設定が支離滅裂である。当初、元夫を自殺に追い込んだ自責の念から殆ど鬱状態にあった筈なのに、闇のボスから脅迫され"命の危険"に晒されているのに平然として捜査を開始する"強い女"に変身する。この不自然さをカバーするかの様に、ミロの父親は暴力団関係の元探偵と言う設定。ご都合主義が過ぎる。そして時折、無闇に感傷的になる。その上、この危険な捜査中に容疑者の一人に恋情を持ったりするのだ。それなのに、自身を理知的で行動力を持った女と自覚(錯覚)している。これではヒロインに感情移入出来ないし、物語の求心性に欠ける。実際、物語にミステリ的謎は無く、ただ醜悪・奇矯な人間が次々と登場するだけで、サスペンス性は皆無。人物の書き込みも表面をなぞっただけで物足らない。犯人設定くらい、もう少し工夫を凝らしたらどうなのか ? 耀子は風俗ルポライターから硬派のルポライターに転進するつもりだった、との設定だが、霊能力占い師、変態ショーを登場させる等、本作の舞台設定が風俗ルポそのものとの印象を受ける。読者はその観衆の位置付けとの意図だろうか ? 本格ミステリでも無ければ、サスペンス小説でも無く、人間心理を深く抉った文学的味わいも無い。作者の意匠が全く見えない作品。 | ||||
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短編「虫卵の配列」が面白かったので、長編を読んでみることに。 人捜しをするお話ですが、「さしたる山場も無く淡々と続くストーリー」と別の方が書いているように、ページを進めど進めどさほど状況が進展しません。大きな展開があるのはクライマックスだけ。 400ページなんてとてもじゃないけどいらないでしょ。100ページぐらいにまとめれば面白いかも。 江戸川乱歩賞?がっかりです。 | ||||
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OUTやファイアボールブルースを読んでも思ったが、硬質な素材を巧みに自分の味で料理し、それでいて卓上の読者になんら阿ることなく物語を構築していく力量に舌を巻く。それは読者を無視するというのとはまるで違う。筆者の内に潜んだ荒涼とした惑星に取り残されたような孤独はこの処女作にも見受けられる。というよりここから桐野夏生は始まったのだろう。孤独の描写は孤独の閾値を知らぬものには描けない。そこから静かに充溢する優しさは、悲しみの閾値を知らないものには決して描けない。 ヘナヘナした甘っちょろい作品を読んだ後で桐野夏生の作品群に触れると、彼女の切っ先の鋭さに襟を正される想いだ。強くおすすめする。 | ||||
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主人公ミロのセリフやモノローグにおもわずクスッと笑ってしまう部分が多くあり、怖い場面も多いこの作品の暗さを和らげている。桐野さんでなくてはこのストーリーをこんなふうには仕上げられないと思う。 サスペンス劇場を見てるようだという人がいるが、そこがいいんじゃない!と言いたい。ただし、相当できのいい部類の・・・であるが。実際過去にドラマ化されているようだが、たぶん原作のこの感じ、表現できてるわけなさそうだから観たいとも思わないが。 | ||||
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このシリーズは読み進めるごとに面白くなっていく。桐野さんは当たり外れの激しい作家だと思っているが、このシリーズは当たり! | ||||
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それまでがなんかもたついてる気がした。 デビュー作だからこんなものなのかな? でも桐野さんの作家としての確かな筆致を感じた。 | ||||
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読み進めるごとに灰汁が強くなってスケールも膨らんでいく凄みと面白さで読み応え抜群でした。 シリーズ物とは知らず、「ダーク(上)」から読んでしまい慌てて本作を読みました。個人的には「ダーク」の薄気味悪さが後を引くようなテイストが好みだったので探偵ミロシリーズの1作目の本作とは全く印象が異なっていてショックでしたがストーリの奥深さや意外性に富んでいて飽きさせません! | ||||
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あの桐野夏生のデビュー作ということで、読んでみましたが、 なんだか漫画の原作か、テレビの2時間ドラマのシナリオみたい。 江戸川乱歩賞〔でしたっけ〕って、もうちょっとハードルが高いと思ってました。 厳しい言い方ですが、おそらく受賞作品の中でも最低ランクだと思います。 アメリカでは見目麗しい女性ミステリー作家全盛時代。(もう過ぎた?) ハリウッドの映画のシナリオみたいな作品が多いけれど、それの日本版という感じ。 | ||||
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鋭い人間観察は、桐野さんの作品の特徴だと思う。 人の悪意から目を背けず、果敢に描写し、事件を終局まで運ぶ手腕は、脱帽。 主人公ミロの、弱さ、頼りなさにハラハラさせられながらも、彼女なりの人間に対する観察眼を頼りに事件の答えを探す。そこに、幸福が待っていないとしても。 その頼りないが理知的なところ、力強いパワーに魅力を感じた。(だから、ダークのやさくれっぷりは同一人物と思えないくらいビックリした。別作品として読めばいいのかもしれないが) 人としてリアルな探偵だと思う。 結末の暴露の動機も、どうにも人間らしい。 | ||||
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この作品は、1993年のものなので、もうすでに、“今”と言うには古いかもしれない。 ミステリーはあまり読まないのだが、新聞連載で、『メタボラ』に夢中になって この作者が好きになり、デビュー作を手に取った。 江戸川乱歩賞である。最近の、いわゆる純文学系の受賞作品の質に大きな?を 感じていた時、これを読んで、ああ、これなら受賞も納得出来るなあ、と 非常にホッとしたのが、第一の感想。 簡潔な文体の中に、ハッとするような、作者の洞察力や感覚の鋭さが感じられたからである。 そして、実は、先に書いた、失望は、昨今の受賞作の中に、 そういった、うならせるような作者独自の、かつ、普遍的な“真実”と呼べるものが、 非常に足りないことが原因だったのだ、 と気付いた。 小説を読むという行為の、大きな楽しみであったはずの、 そういう知的な満足は与えられず、 ただ、ドラッグとか暴力とか、精神の病とか、 徒に刺激を煽ることが、何か、センセーショナルと勘違いされているような・・・。 もちろん、本作は、倒錯趣味や極道など、裏の世界を描いている。 しかし、それは、ミステリーの王道であり、面白いのは、そういう設定の中で、 深い人間観察や、社会批判の精神が、きっちりと書かれ、 しかも、それが作者の、書く、ということへの動機となっているように感じられる点である。 きっと、作者は、自分をミステリー作家、とか レッテルを貼られるのは好まないかもしれない。 そして、純文学よりは、エンタメの方が、 本来、小説が読者に与えるべきものを盛り込むには、 適しているのかもしれない。 小説とは、どんなジャンルにせよ、 楽しませる=エンターテインメント でなければいけない、ということだろう。 今は、○○、というジャンルは必要ないのかもしれない。 それにしても、いわゆる純文学、というものは、 もう死に体になってしまったのだろうか・・・。 | ||||
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桐野さんは前に「OUT」を読んだのですが、最後が気に入らなかった。 途中が面白かっただけに、それが残念だったのですが、今回はどうでしょう・・・ このシリーズはなんとなく知っていたのですが、読むまで主人公の「村野ミロ」は女子大生だと思っていたら、32歳の未亡人だった。 何と勘違いしていたのか(-_-;) そのミロの親友が、恋人のお金1億円と共に姿を消したことから物語が始まります。 姿を消す前にミロの家に電話をかけていた事から(ミロは出なかったのだけど)親友の恋人・成瀬に共犯と疑われ成瀬と共に親友を探すことになるのです。 私は最初に読み始めたとき、一番疑わしいのは成瀬だと思ったのですが、ミロと共に行動するようになり成瀬の人となりが分かるようになり、成瀬が犯人じゃないのかも・・・と思うようになりました。 なんとなくミロと成瀬は似たもの同士なんですね。 そして親友を探すうち、その親友の考えや行動が分かってきて、自分が見てたのはほんの一部だったと分かるし、親友の周りの人々の闇みたいなのも見えて・・・そんな寂しさや親友に対しての同情心みたいなのも感じました。 そういう意味ではミロも成瀬も立ち位置が似てるというのでしょうか。 まぁこの小説だけじゃなくて誰にでもそういうのはあると思うんですけど、それは知りたくないというか、知らせたくもないというか・・・。 そんなミロと成瀬の共感部分がだんだん大きくなってきて、探偵モノのミステリー小説なんだけど恋愛モノと言ってもいいかもという部分もありました。 最後はすんなり終ると思ったら・・・があるんだけど、やっぱりなんともいえない寂しさがありました。 しかし、この小説ではセクシャルな単語がいっぱい出てきます。 これってどういう意味だろう?と思うのもたくさんあって(なんとなく分かるんだけど)ネットで調べたらモザイク写真がいっぱい出てきました(^^;) やっぱりそうか・・・みたいな。 【死体写真愛好家】なるものの存在が、こんな前からあったなんて・・・と。 少し前に小学校の先生がそういう写真をネットで流していたことが話題になりましたし、本当にそういう人がいるんだなと。 やはり事実は小説より奇なり(-_-;) なんか先月の自分もそういうのと対面したのもあって、なんともいえない気持ちになりました。 ミロもそんな気持ちでそういう写真を見たんだろうな、と。 | ||||
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最近は「魂萌え」で新境地を開かれた桐野氏。人間を、社会を見据える目で書かれた作品は読み応えがありました。 で、本書は桐野氏の本来の作風であるハードボイルド作品。まるで2時間の火サスを見ているかのような展開で物語が進んでいきます。男より男らしい主人公ミロと、暗い過去を持つ成瀬との危うい関係。単なるドラマと思うと、よくできたストーリー展開でちょっぴり恋愛もあって楽しめます。この手の作品に、人間観察や心理描写はあまり求めてもいけないのでしょうね。 その後の作品が進化し続けているんだなぁ〜、と思える初期作品でした。 | ||||
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この小説は女性が書いたという雰囲気や匂いに満ち溢れている。登場人物を紹介するときの描写の仕方、服装や香水・アクセサリーなどの小物についての記述など、ブランド名が明確に用いられており、記号として知る人ならばイメージが膨らむように書かれている。あるいは、主人公の村野ミロと一緒に失踪した女性を追う村瀬の描写の仕方、そしてラブシーンへと至る描写・・・あざといほどの「女性の視点」という描写が、逆に私には鼻についてしまう。主人公の村野ミロが、最初は嫌悪しながらも成瀬に惹かれてゆく過程も、やっぱりなあ・・・という思い。 こういう気分は何なのだろうかと、読みながらずっと考える。男社会の描写や視点に慣れすぎている事から来る違和感か、我々男性がしがらみに縛られて逆立ちしてもできないような垣根を、女性たちが軽々と越えてしまうことへの羨望か、あるいは営々と築きあげられてきた男性社会に対して、そういう生きざまをみっともないと思わせられることへの悪あがきか。世の中の、女性と男性の妄想の違いに思い至る小説でもあった。 | ||||
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