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黄金流砂
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黄金流砂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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週間文春1982年 総合3位 第28回 江戸川乱歩賞受賞作品 平泉文化史の権威 高村教授が殺害された。新聞記者 法願総一郎は、事件を追ううちに、義経北行伝説や奥州藤原三代の歴史的な謎との関連に気づいていく・・・。 三つの殺人事件と、奥州藤原氏 黄金伝説にまつわる暗号解読、昭和になって発見された奥羽山系の無名峰を巧みに組み合わせている。歴史ミステリの趣あり、特に藤原三代に興味があるのならば、十分に楽しめると思う。一方で、殺人事件に関する、トリックや、動機は、よくある話し という印象である。決着のつけ方も、唐突で、不満が残ってしまう。応募作品であるがゆえの枚数制限なのかなぁ。 途中、面白かったので残念。 | ||||
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歴史学者の高村が何者かに殺害された。「あひる…」というダイイングメッセージを残して。新米新聞記者の法願、高村の弟子・広瀬は、それぞれ調査を開始する。 第28回江戸川乱歩賞受賞作。同時受賞に『焦茶色のパステル』(岡嶋二人著)。 資料を読み、それを紡ぎ合わせて一つにする。そういう意味では、歴史と推理小説というのは似ていると思う。歴史を別解釈にする、という「歴史ミステリ」なんてものも存在しているわけであるし。本作も、そのような魅力が詰まった作品と言える。 殺された歴史学者が持っていた一枚の古文書。その中に記された暗号。それを巡って奥州藤原氏、源義経に纏わる話が次々と出てくる。多少、小難しい説明はあるものの、この解釈であるとかは、まさに歴史ミステリといった趣で非常に面白く読むことができた。(この解釈を受け入れるかどうかは別にして)歴史であるとかが好きな人は楽しく読めるのではないだろうか? ただ、欠点もいくつか。まず、事件に関してであるが、トリックがかなり強引な時刻表トリックであること。時刻表トリックは、そもそもがアンフェアだと思っているのだが、それを承知の上でもちょっと…と感じる部分があった。もう1つ。これは、乱歩賞にありがちなのだが、最後がドタバタしてしまっている点。作品のまとめ方に難がある。この2つがどうも気になって仕方が無かった。 「歴史ミステリ」としての面白さは良かったのだが、「推理小説」としてはちょっと…という風に思った。 | ||||
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源義経北行と平泉の古文書を軸に進む推理小説。古文書解読に魔方陣を使った暗号解読も絡む。説明っぽい部分も多いが楽しめる。乱歩賞受賞作だけにロジックは緻密。だが、古文書と源義経北行と殆ど関係無いというのはもったいない。といって、古文書に記された内容が北行の謎を解いてはありがちすぎる。このへんのバランスかなと思う。前振りから流れで、最後の一ひねりが欲しかったので星三個としました。 | ||||
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