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3000年の密室
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3000年の密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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柄刀氏の鮎川哲也賞最終候補まで残っていた作品を別の出版社から出したデビュー作。 選考委員の有栖川有栖氏の評価が高ったようだ。 縄文時代のミイラが謎の密室で殺害されたような状況で発見されて、それの真相を巡るメインパートと現代での発掘に絡む不可能殺人がサブとして進行する。 考古学に関する蘊蓄が圧倒的だが、中盤はそれだけで持っている感じで、正直ミステリー的なサスペンスは途切れ途切れになってしまっている雰囲気である。 後、柄刀氏の初期作に顕著な、壮大なテーマながら密室トリックは結構肩透かし的な感じである。 デビュー作としては力作だが、鮎川賞に落選したのも納得できる作品である。 | ||||
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1998年に原書房から出た単行本の文庫化。 1997年の第8回鮎川哲也賞に投じられ、受賞は逃したものの、翌年、原書房から出版された、著者の処女長編。 ミステリとしてはガッカリな部分が少なくない。メイン・トリックは、短編なら感心しただろうが、400頁以上も引っ張られてのオチとしては物足りない。謎解きの部分の迫力不足も残念。伏線を回収しきれなかったのか? しかし、本書の読みどころは、ミステリとしての部分ではなく、縄文時代についての蘊蓄にある。多くの学説が盛り込まれ、読んでいて勉強になる。 縄文人のミイラが発見されたら、こんなに色々分かるのにという、夢のある物語であった。 | ||||
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