(短編集)

OZの迷宮 ケンタウロスの殺人



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    初公開日(参考)2003年06月
    分類

    短編集

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    OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)

    2003年06月20日 OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)

    被害者は密室において矢で殺され、あるいは自分の描いた絵の中で溺れ死に、さらには半人半馬の神話内生物として発見される。犯人は閉じ込められたまま殺人を犯し、わら一本を残して密室を構成し、足跡を残さず雪道を歩く。そして探偵は…!?本格推理の魅力を余すところなく注ぎ込んだ、圧倒的な傑作!柄刀ミステリー最強のカタストロフィー。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    OZの迷宮 ケンタウロスの殺人の総合評価:7.38/10点レビュー 8件。Cランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    OZの迷宮 ケンタウロスの殺人の感想

    これは俺個人の問題というか相性だと思うのですが、文章が読みにくく内容が頭に入り辛かったです、そのため探偵役が最後に解決する段階で事件の全容自体が解明するということもありました。中~後半にかけては慣れてきたのか(通常の)事件⇒解決という流れに乗れましたが、減点は主にこの部分です。

    短編集ですがそのトリックやその他もろもろ(ネタバレで)の内容の濃さは大抵の人にコスパの良さを感じさせるのではないでしょうか?俺自身は驚くことが結構ありました、素直に読めていれば9点入れたかもしれません。

    探偵役の推理には違和感なく納得できましたが、上記にも書いた通り事件自体が頭に入り辛かったので細かい手がかりが読者に提示されていたかどうかは自信ありません。

    ▼以下、ネタバレ感想

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    mkaw11
    HAAP6CBX
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.7:
    (3pt)

    過去単発短編を連作に改作した技巧作

    収録作品を見ると柄刀氏がデビュー前に本格推理に掲載された単発の短編が複数あり、単なる過去と書き下ろし短編を集めた作品集なのかなと思ってしまうが、過去作を改作し、書き下ろし作で繋ぐことで、各エピソードが連作風に連なるという趣向になっている。
    いずれの短編も不可能トリックと論理的解決で徹底されているが、短編のため描きこみがあまりできないこともあり、小説というよりはトリックありきの内容となっているため、トリック博覧会的には面白さはあるが、小説としてはやや物足りない感がある。
    あとがきは、著者のあとがきではなく、連作小説としての最後のどんでん返しのためのフィクションのあとがきなので、感違いして先に読むことはないようにされたい。
    OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)より
    4334075231
    No.6:
    (4pt)

    全体の仕掛けが楽しめます

    本書は、2003年にカッパノベルズで刊行されたものの文庫版で、本格ミステリ短編8作が収められた作品集。

    この作者らしく、「パズラー」と呼んでも差し支えない、本格ミステリばかりが収められていますが、不可能犯罪に題材を取ったものが多いのが特徴。
    【密室の矢】
    密閉された部屋の中で、飛来してきた矢で殺されたとしか思えない死体が発見された…。
    【絵の中で溺れた男】
    アトリエで発見された画家の死体。
    何故か溺死していることが判明。
    イーゼルには、「川」の絵が掲げられていたが…。
    【ケンタウロスの殺人】
    アメリカ・ミズーリ河を望む山中で、発見された謎の白骨死体。
    上半身は人間、下半身は馬という、ケンタウロスを思わせるものであった…。

    このほかの5編も、工夫の凝らされた作品ばかりで、本格ミステリ好きな方なら、満足度の高い作品群になっていると思います。
    中でも、【イエローロード】は、トリックの妙というよりも、小さな伏線が積み重なり、探偵の鮮やかの推理により、「切れ味のよい最後の一行」が楽しめる逸品です。

    しかしこの作品集の大きな特徴は何と言っても、「作品群全体に凝らされた仕掛け」でしょう。
    個々の作品はそれぞれ独立した作品として楽しむことができますが、順番に読み進めていくと、作者の企みに思わず納得させられてしまいます。
    そして、「本編必読後のあとがき」と題されたあとがきを読むと、その仕掛けがさらに深く理解できるという仕組み。

    巻末の各作品の初出時の状況を見ると、この作品集のために書き下ろされたものばかりではなく、この作品集の構想前に書かれたものもあり、そうした作品を集めて、全体として筋の通った作品群に仕上げていることが分かります。
    私にとっては、忘れることの出来ない作品集と言えます。

    OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)より
    4334075231
    No.5:
    (4pt)

    私は好きなのですが

    他の方たちのレビューを読んで、ミステリーファンの方たちのなかでは、この人はあまり評価されてないのかなあ、と意外な感じがしました。
    ミステリーとは言えない、というところが評価が低い理由なのでしょうか。

    私はこの人の宇佐美教授ものと、サタンの僧院とその二作目、レイニーレイニーブルー、アグニ、手の中の殺人、魔方陣、くらいしか読んでいないのですが、どれも面白かったです。トリックに、今までなかった、実験的な思いつきがあるところが好きです。また、物語の設定が、ロマンチックなところも好きです。

    この「OZの迷宮」は、それぞれ独立した短編小説を、登場人物を二重に重ねることでつなげ合わせ、そのまま他の本にまでつなげていく構成が、気持ちよく読めました。
    ただの「外伝」に終わらない、それぞれの他のシリーズにも重要な意味を持つ、作品群になっていると思いました。
    OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)より
    4334075231
    No.4:
    (5pt)

    なんたることか

    2003年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 8篇を収める短編集である。 1994年の『本格推理3』に掲載された「密室の矢」から、カッパ・ノベルス版での書き下ろしまで、かなり長期間の作品が集められている。ところがである。そうした「過去の作品」を使って、壮大なトリックが試みられているのだ。仰天する。嘆息する。こんなことが可能だとは! なおかつ、個別の短編の完成度も高い。密室トリックが多いのだが、いずれも素晴らしい。 ストーリーに仕掛けられたタイプのトリック。そういうのが好きな人にはたまらない一冊だろう。
    OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)より
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    No.3:
    (5pt)

    受け継がれていく“名探偵”という宿命

    連作を通じて、作者にとっての“名探偵像”を描き出してみせた意欲作。結末では、冒頭に掲げられた、“名探偵は生き方ではなく、宿命である”――という文章の意味が深く腑に落ちるある趣向が仕掛けられています。※収録されている各短編の内容については「コメント」をご参照ください。
    OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)より
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