(短編集)
OZの迷宮 ケンタウロスの殺人
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OZの迷宮 ケンタウロスの殺人の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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これは俺個人の問題というか相性だと思うのですが、文章が読みにくく内容が頭に入り辛かったです、そのため探偵役が最後に解決する段階で事件の全容自体が解明するということもありました。中~後半にかけては慣れてきたのか(通常の)事件⇒解決という流れに乗れましたが、減点は主にこの部分です。 | ||||
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収録作品を見ると柄刀氏がデビュー前に本格推理に掲載された単発の短編が複数あり、単なる過去と書き下ろし短編を集めた作品集なのかなと思ってしまうが、過去作を改作し、書き下ろし作で繋ぐことで、各エピソードが連作風に連なるという趣向になっている。 いずれの短編も不可能トリックと論理的解決で徹底されているが、短編のため描きこみがあまりできないこともあり、小説というよりはトリックありきの内容となっているため、トリック博覧会的には面白さはあるが、小説としてはやや物足りない感がある。 あとがきは、著者のあとがきではなく、連作小説としての最後のどんでん返しのためのフィクションのあとがきなので、感違いして先に読むことはないようにされたい。 | ||||
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本書は、2003年にカッパノベルズで刊行されたものの文庫版で、本格ミステリ短編8作が収められた作品集。 この作者らしく、「パズラー」と呼んでも差し支えない、本格ミステリばかりが収められていますが、不可能犯罪に題材を取ったものが多いのが特徴。 【密室の矢】 密閉された部屋の中で、飛来してきた矢で殺されたとしか思えない死体が発見された…。 【絵の中で溺れた男】 アトリエで発見された画家の死体。 何故か溺死していることが判明。 イーゼルには、「川」の絵が掲げられていたが…。 【ケンタウロスの殺人】 アメリカ・ミズーリ河を望む山中で、発見された謎の白骨死体。 上半身は人間、下半身は馬という、ケンタウロスを思わせるものであった…。 このほかの5編も、工夫の凝らされた作品ばかりで、本格ミステリ好きな方なら、満足度の高い作品群になっていると思います。 中でも、【イエローロード】は、トリックの妙というよりも、小さな伏線が積み重なり、探偵の鮮やかの推理により、「切れ味のよい最後の一行」が楽しめる逸品です。 しかしこの作品集の大きな特徴は何と言っても、「作品群全体に凝らされた仕掛け」でしょう。 個々の作品はそれぞれ独立した作品として楽しむことができますが、順番に読み進めていくと、作者の企みに思わず納得させられてしまいます。 そして、「本編必読後のあとがき」と題されたあとがきを読むと、その仕掛けがさらに深く理解できるという仕組み。 巻末の各作品の初出時の状況を見ると、この作品集のために書き下ろされたものばかりではなく、この作品集の構想前に書かれたものもあり、そうした作品を集めて、全体として筋の通った作品群に仕上げていることが分かります。 私にとっては、忘れることの出来ない作品集と言えます。 | ||||
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他の方たちのレビューを読んで、ミステリーファンの方たちのなかでは、この人はあまり評価されてないのかなあ、と意外な感じがしました。 ミステリーとは言えない、というところが評価が低い理由なのでしょうか。 私はこの人の宇佐美教授ものと、サタンの僧院とその二作目、レイニーレイニーブルー、アグニ、手の中の殺人、魔方陣、くらいしか読んでいないのですが、どれも面白かったです。トリックに、今までなかった、実験的な思いつきがあるところが好きです。また、物語の設定が、ロマンチックなところも好きです。 この「OZの迷宮」は、それぞれ独立した短編小説を、登場人物を二重に重ねることでつなげ合わせ、そのまま他の本にまでつなげていく構成が、気持ちよく読めました。 ただの「外伝」に終わらない、それぞれの他のシリーズにも重要な意味を持つ、作品群になっていると思いました。 | ||||
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2003年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 8篇を収める短編集である。 1994年の『本格推理3』に掲載された「密室の矢」から、カッパ・ノベルス版での書き下ろしまで、かなり長期間の作品が集められている。ところがである。そうした「過去の作品」を使って、壮大なトリックが試みられているのだ。仰天する。嘆息する。こんなことが可能だとは! なおかつ、個別の短編の完成度も高い。密室トリックが多いのだが、いずれも素晴らしい。 ストーリーに仕掛けられたタイプのトリック。そういうのが好きな人にはたまらない一冊だろう。 | ||||
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連作を通じて、作者にとっての“名探偵像”を描き出してみせた意欲作。結末では、冒頭に掲げられた、“名探偵は生き方ではなく、宿命である”――という文章の意味が深く腑に落ちるある趣向が仕掛けられています。※収録されている各短編の内容については「コメント」をご参照ください。 | ||||
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