御手洗潔対シャーロック・ホームズ
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島田荘司さんが生み出した名探偵・御手洗潔と誰もが知るシャーロック・ホームズを題材にしたパスティーシュ小説。 書籍のタイトルどおりの対決は書き下ろしの中編「巨人幻想」で、ホームズ、御手洗ともに2編ずつの短編を収録。 ホームズの作品は小学生の頃から読んでいますが、独特の文体というか翻訳時のクセがあるんですよね。あれがちょっと苦手なんですが、慣れ親しんだホームズとワトスンなので、物語への没入はしやすいですね。 個人的には短編は御手洗潔の2編の方がお気に入り。「シリウスの雫」は「御手洗潔パロディ・サイト事件」に収録されていた作品なので既読なんですが、提示される巨石建造物の謎を鮮やかに解き、現れる景色が印象的です。 御手洗潔とシャーロック・ホームズの時空を超えた対決は古典作品っぽい巨人の怪奇現象とトリックで楽しく読むことができますが、それよりも読み終えた後に収録されている御手洗潔生みの親の島田荘司さんの解説「石岡和己対ジョン・H・ワトスン」に爆笑。 なかなか楽しい作品でした。 | ||||
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御手洗ものパスティーシュ2作+ホームズものパスティーシュ2作に、双方の共演作1作の計5中短編集である。 御手洗ものは、文体もストーリーも登場する脳科学の蘊蓄までも、実によくオリジナルを踏襲している。 島田作品と言われてもおかしくないほどの完成度だ。 さて、一方のホームズものは、ファルスの度合いがかなりきつすぎる。 オリジナルとは似ても似つかないという感じだ。 このギャップの大きさに、まずはびっくりした。 そしてラストの中編では、両者が時空を超えて共演するわけだが、この雰囲気はどちらかといえば島田作品の雰囲気。 かの「魔神の遊戯」を連想させるような作品となっている。 なにより圧巻なのは巻末の島田御大による石岡ーワトソンの書簡によるやりとりだ。 御大のセンスを感じるとともに、本作品を締めるという、大きな意味がある。 パスティーシュは、どうがんばっても批判されることが必然だという、まさに難問にまっこうから立ち向かったのが本作品集である。 完成度という点ではいまひとつだが、その意気や良し、というところだろう。 | ||||
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2004年に原書房から出た単行本の文庫化。 御手洗潔、ホームズのパスティーシュ短編集。御手洗ものが2本、ホームズものが2本、御手洗とホームズが対決するものが1本。 正直に言って、二人の対決する「巨人幻想」以外の4本はちょっと……。読後になんだか残念な気持ちになる。 「巨人幻想」は多数の謎とトリックがちりばめられ、サービス精神に富んだ物語であった。御手洗とホームズの推理合戦も楽しい。きてれつな謎を二人がこともなげに解き明かしていくのがいい。 | ||||
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私が現在所属する推理小説研究会(木曜会と称します)は毎月1回最後の木曜日に会合を持っています。会員は70歳から20歳までと年齢の巾は広いのですが、推理小説が好きということで一致しており、毎回楽しく語りあっています。本作品が4月の課題作となり、会員が読破して感想を述べる材料です。 内容は私の興味範囲と必ずしも一致しなかったのですが、状態も良く満足しています。 | ||||
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御手洗潔といえば、日本の名探偵を挙げよといわれれば新本格ミステリの世界では絶対に五本の指に入る探偵です。島田荘司さんが彼を主人公にして書いた諸作品(個人的には「異邦の騎士」や「クリスマスのディナー」などが名作だと思います)は、読まれた方も多いと思います。その御手洗潔とワトスン的役割の石岡和己を主人公にした話を、著者の島田荘司以外の人物が書いているということに興味を覚え入手してみました。 あとがきによれば、島田荘司さんからの提案でもあったようで納得いたしましたし、そのパスティーシュのレベルはかなり高く、御手洗潔ものとして著者名を伏せて出されれば、たぶん島田荘司作品だと思って読んでしまうと思います。それくらいパスティーシュとしてよく出来ています。そして、ただそれだけであればあくまでパスティーシュというだけであまり面白みがないのですが、本書にはそのパスティーシュ以外にも、シャーロック・ホームズのパロディ、ならびにシャーロック・ホームズと御手洗潔がイギリスの片田舎で巨人伝説にまつわる謎と誘拐事件の解決に協力するというなかなか楽しい趣向があって、一冊として楽しめる内容になっていました。特に、真面目なパスティーシュからは想像もつかないくらいの、ホームズパロディでは文体を崩しまくっており内容もシャレでつっぱしっていて(愛鈴・アドラーだとか、鳩村夫人とかいう適当な日本名化なども含めて)その落差も笑わせていただきました。 シャーロック・ホームズの笑わせてくれるパロディといえば黒崎緑が有名ですので、さすがにあのレベルを期待されると困りますが、真面目なパスティーシュとかけあわせる素材としては十分なレベルかと思われます。まぁ、単体で出されたら、と考えれば本編より身も、巻末付録のワトスン対石岡の文通での戦いが一番面白いのが困りものではあるんですけれどね。 | ||||
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