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QED 龍馬暗殺 



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【この小説が収録されている参考書籍】
QED 龍馬暗殺 (講談社ノベルス)
QED〈龍馬暗殺〉 (講談社文庫)

QED 龍馬暗殺 の評価: 3.00/5点 レビュー 16件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

坂本龍馬暗殺の黒幕は誰?

以前、大河ドラマの「新選組!」で見たとおりの結果になっていたな、というのが率直な感想です。細かいことを言えば違うのかもしれませんが。なので、あまり新鮮な驚きはありませんでした。どちらが先かはちょっとわかりませんが…。
土砂崩れで高知の山奥の村に閉じ込められた主人公たち。そこで起こる殺人事件の数々…。個人的にはこれ、なくてもいいのでは?と思ってしまいます。閉じ込められた村の中で、龍馬暗殺についてどうのこうのと喋っているだけでも楽しいのになあ、と。合間に現実的な殺人だの自殺だのが出てきて、何度も水を差された気分になってしまいました。
QED〈龍馬暗殺〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:QED〈龍馬暗殺〉 (講談社文庫)より
4062756765
No.3:
(3pt)

龍馬暗殺者をめぐる謎解き・ミステリとしてはバランスが悪いが嵐の一夜の迫力

高知に定例の学会に出かけた奈々に同行してくる、歴女で龍馬マニアの妹沙織。
翌日、あいた午前中に学生時代の友人、美鳥の住む僻村へ。ところがそこに暴風雨が起き、土砂崩れで帰れなくなったうえ、わずかな人数しかいない村で次次に殺人や自殺、死体発見が。

 あらかじめここにたどりついていたタタルを中心に、沙織、美鳥の三人が、龍馬暗殺の謎をめぐって議論を戦わせます。近代の事件なので、具体的な証拠資料もかなりあり、三人が分担して討議するかたちにまとめたのは自然だと思います。
 風雨の中、最近発見された龍馬関連の佐々木多門からの手紙がおさめられたという神社まで取りにゆくも、なぜか手紙は紛失。
 
 けっきょくこの手紙自体の中身は知られないまま終わるので、少し肩すかし感も残りますが、龍馬の筆跡をもとに組み立てたタタルの論はさすがに迫力がありました。実際に六種類の資料がこの文庫におさめられています。

 この作品は全体としてみれば、平家の落人村と思われたこの僻村のたたりめいた謎の殺人事件と、龍馬の謎は直接にリンクしておらず、読者は颱風の目のように一夜、龍馬たち志士が活躍暗躍する幕末の世界につれていかれ、その外側で、いつのまにか殺人が終わり、謎が解けている、という印象の薄さ、ミステリとしてのバランスの悪さはあるかと思います。
 これは前作『竹取伝説』にも感じた問題です。

 しかし今回の一冊を読んでわかったことがあります。
 高田歴史ミステリの魅力は、精密な史料の突き合わせと再構築のわざにあるという以上に、当時のひとびとの熱い感情、すなわち怨念、野望、妄執などをすくいあげることに成功している点にあるのではないか。私はひととおりの知識のみで、幕末に特に深く関心があるというわけではなかったのですが、本書を読んで、何と面白く混沌とした、熱い時代だったのだろう、と心が騒ぎました。
 龍馬、慎太郎、そして新撰組の面々などの存在感がなまなましく、太々と立ち上がってきます。
 こうした人物群像の生きた迫力が、高田作品の謎解きをペダントリーに終わらせず、あたかも真実の(かもしれません)歴史のような説得性を与えているのだと思います。

 初期の平安時代モノは史料が古いせいもあり、歴史ミステリの構築の面がひたすら面白かった、と思っていたのですが、実は政権争いや怨霊鎮めにかかわった人々の感情が、高田作品ではびっしりと作品に満ち渡っていたからなのでしょう。
 QEDシリーズの魅力を再発見した思いです。
 

QED〈龍馬暗殺〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:QED〈龍馬暗殺〉 (講談社文庫)より
4062756765
No.2:
(3pt)

ミステリはわき役・歴史を語る「嵐の一夜」の迫力が著者ならでは

高知に定例の学会に出かけた奈々に同行してくる、歴女で龍馬マニアの妹沙織。
翌日、あいた午前中に学生時代の友人、美鳥の住む僻村へ。ところがそこに暴風雨が起き、土砂崩れで帰れなくなったうえ、わずかな人数しかいない村で次次に殺人や自殺、死体発見が。

 あらかじめここにたどりついていたタタルを中心に、沙織、美鳥の三人が、龍馬暗殺の謎をめぐって議論を戦わせます。近代の事件なので、具体的な証拠資料もかなりあり、三人が分担して討議するかたちにまとめたのは自然だと思います。
 風雨の中、最近発見された龍馬関連の佐々木多門からの手紙がおさめられたという神社まで取りにゆくも、なぜか手紙は紛失。
 
 けっきょくこの手紙自体の中身は知られないまま終わるので、少し肩すかし感も残りますが、龍馬の筆跡をもとに組み立てたタタルの論はさすがに迫力がありました。実際に六種類の資料がこの文庫におさめられています。

 この作品は全体としてみれば、平家の落人村と思われたこの僻村のたたりめいた謎の殺人事件と、龍馬の謎は直接にリンクしておらず、読者は颱風の目のように一夜、龍馬たち志士が活躍暗躍する幕末の世界につれていかれ、その外側で、いつのまにか殺人が終わり、謎が解けている、という印象の薄さ、ミステリとしてのバランスの悪さは感じます。
 これは前作『竹取伝説』にも感じた問題です。

 しかし今回の一冊を読んでわかったことがあります。
 高田歴史ミステリの魅力は、精密な史料の突き合わせと再構築のわざにあるという以上に、当時のひとびとの熱い感情、すなわち怨念、野望、妄執などをすくいあげることに成功している点にあるのではないか。私はひととおりの知識のみで、幕末に特に深く関心があるというわけではなかったのですが、本書を読んで、何と面白く混沌とした、熱い時代だったのだろう、と心が騒ぎました。
 龍馬、慎太郎、そして新撰組の面々などの存在感がなまなましく、太々と立ち上がってきます。
 こうした人物群像の生きた迫力が、高田作品の謎解きをペダントリーに終わらせず、あたかも真実の(かもしれません)歴史のような説得性を与えているのだと思います。

 初期の平安時代モノは史料が古いせいもあり、歴史ミステリの構築の面がひたすら面白かった、と思っていたのですが、実は政権争いや怨霊鎮めにかかわった人々の感情が、高田作品ではびっしりと作品に満ち渡っていたからなのでしょう。
 QEDシリーズの魅力を再発見した思いです。
QED〈龍馬暗殺〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:QED〈龍馬暗殺〉 (講談社文庫)より
4062756765
No.1:
(3pt)

歴史本か?

龍馬暗殺の謎をおいつつ、土佐でおきる殺人事件。
ミステリーなのか、歴史物なのか・・
ミステリーとしての評価は、・・
ちょっと、たくさん死にすぎているのに、あまりにも軽い。
今生きているヒトが死ぬより、龍馬の謎を解く方が重要みたい。
でも、まあ、改めて龍馬の死の謎を復習できるから、歴史物としては面白かったです。
QED〈龍馬暗殺〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:QED〈龍馬暗殺〉 (講談社文庫)より
4062756765

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