■スポンサードリンク
半落ち
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
半落ちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全344件 1~20 1/18ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
嘱託殺人。 W県の警部・梶聡一郎は、アルツハイマーに苦しむ妻に請われてその手で妻を絞殺してしまう。彼はW署に自首する。しかし、梶が妻を殺害してから出頭してきたのは事件の2日後だった。殺人は認める梶はしかし、2日間の行動について頑として明かそうとしない… 犯人も判明しているし、殺害方法も明らかになっている。であるからこのミステリは「フーダニット」や「ハウダニット」ではない、梶は「なぜ妻を殺害してから2日経って出頭してきたのか?そしてその2日間についてどうしてかたくなに口をつぐむのか?」という「ホワイダニット」のミステリだ。 「探偵役」で「語り手」は章ごとにバトンタッチとしていくリレー小説形式。「刑事」「検事」「新聞記者」「弁護士」「裁判官」「刑務官」男たちは梶の真相に迫ろうとするが、彼らもまたそれぞれ職場や家族に問題を抱えていて、ある意味でこの小説はその描写がメインとなっている。 謎のモチーフに「五十歳」があり、語り手たちも似た年齢や境遇であることから、作者は「中年男性の人生の危機」をテーマに、最終的に「真相」に「生きる意味」を結びつけたかったのではないかと感じた。なにしろセリフのある女性キャラクターがほんの数人しか登場しないほど、男性視点に偏った小説でもある。 ただ、うーん、個人的には謎が解明されたとき「そこまでして語りたくないことかなぁ」と正直感じてしまったし、この「謎」って序盤であっさり解明してもおかしくないとも思った。しかし、素直に読んでいけば充分に面白いし、「最後のセリフ」にもしっかり涙は零れるのは確か。 最後に、「これ何年に出版された小説なのかな?」となにげなく奥付のページを開くのはやめましょう。文庫本には圧倒的なネタバレがあり、ぼくはこれを最終章の直前で目にしてしまい、絶句しました。なぜここにこの但し書きを書くのか。しょうがないけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
心優しい梶聡一郎が、自身は生きていてはいけない人間だと知りつつ、周りに迷惑をかけ、生き恥を晒し、それでも生きようとした絆に感動しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白いですよ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーというと大きく分けて2種類ある。社会派ミステリーと本格ミステリー。 本格ミステリーは、密室トリックやアリバイ崩しなどの謎が張り巡らされ、物語の中心は 「犯人探し(Who done it? How done it?)」になる。そこでその絡まり張り巡らされた謎を 解く名探偵が現れる。おどろおどろした雰囲気、怖いもの見たさ、日頃ありえない世界に連れて いかれる好奇心を刺激するスリルもあって、独特な魅力がある。 しかしその分、なぜ事件は起こったのかという動機(Why done it?)が弱くなり、物語としても 人間ドラマとしても薄味になる。奇怪な事件と、謎解きのための謎解きがあり、人間が描かれて いない物足りなさ。人が殺され、それが連続しているのに、そこにいる人たちが平然と謎解きや 犯人探しに夢中になるという違和感もある。 名作とされているミステリー小説にも、致命的な欠陥を持つものがある。読者にネタを明かさずに 最後の謎解きになって急にそれを出してくる後出しジャンケン小説(『すべてがFになる』や 『水車館の殺人』)、動機が全く明かされない欠陥品(『占星術殺人事件』)、舞台となる芸術家村の 部屋に鍵がかからないことを前提にしているひどいもの(『双頭の悪魔』)。 そういう欠陥もなく見事に叙述してくれているものに『十角館の殺人』『時計館の殺人』『容疑者Xの 献身』などがある。これらは読後の満足度も高く、ミステリーとして完成されている。 その一方で、社会派ミステリーの多くは、「なぜその事件が起きたか? 動機は何か?」ということが 焦点となる。犯人は最初からわかっていて、どのように事件が起きたかも明かされている。 東野圭吾には『悪意』という「動機」を謎として探っていく小説がある。これは「動機」をテーマ にした本格ミステリーで、後半になって2転3転していく構成は”本格”の特徴。東野圭吾はさまざまな ことに意識的で、チャレンジングな作家だから、”本格は動機づけが弱いというなら、それをテーマ にして1冊、仕上げてみせる”という思いで書いたのだろう。それに対して、社会派は、最初から 最後まで重厚にじっくりと書かれ、物事の真相はあぶり出されるように明らかになっていく。 ミステリーには、それを成立させるためにいくつかの戒めがあり、そのひとつが「ノックスの十戒」 と呼ばれているもので、その第8に「探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決しては ならない」というものがある。「ヴァン・ダインの二十則」では、その筆頭に「事件の謎を解く 手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない」とある。 『半落ち』はこの点を見事にクリアしていて、読者にある情報を伏せて謎としている駄作の上にある。 それは小説の中で、”あれ、この情報、ここに必要なのか?”という形でさりげなく書き込まれている。 未読の方は、その2箇所に注意すると、推理が面白くなるはず。 『半落ち』は、ひとつの謎(妻の懇願を容れて考察してしまう警部のその後の空白)をめぐって、 次々に違った立場の人間で進展を語っていく。刑事、検事、記者、弁護士、裁判官を経て、最後は 監獄の看守。こうすることで、作者は、ある事件の真相究明だけではなく、一つの事件に関わる 人々の中にある葛藤や悲哀を描く。その積み重ねの先に、「人生は50年」として、自分の心情 としてはとっくに生きることを諦めている人間が、”自分が誰かのためにもしかしたら役立つ かもしれない”というその一点で死なないでいるという、”生死を超えた無私”を置く。 看守の役目は服役者たちを見守ることなので捜査は行わないし、行えない。最初からこの物語を 引っ張っている不明点は、そのままの状態。物語の叙述の上では、捜査の進展を見せずに、刑務所 周辺の描写で物語を収束に導くラスト10ページは圧巻。 不意打ちのように真相が明らかになり、劇的な展開が押し寄せる時、読者は感情を揺さぶられる。 自分はかつて見たモノクロ映画『心の旅路』を思い出した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ぐいぐい読まされてしまいました。扱っているテーマは深いですが、無駄を省いてスッキリまとめているので、一気に1日で読了できます。アルツハイマーに苦しむ妻を殺害した現役警察官の、殺害後から自白までの空白の2日間の謎を巡る騒動を、①警察官、②検事、③新聞記者、④弁護士、⑤裁判官、⑥看守 の6人の視点を借りて描写し、最後に謎が明らかになるという構成です。 複数の視点を繰り返す手法は多くあると思いますが、本作では、視点が一度移ると、二度と同じ人の視点に戻りません。そのお陰で、各章の密度が高く、散漫になることなく、スッキリと整理されていて、テーマが深い割に読みやすい印象です。その分筆者は苦労したと推測します。 一般人はなかなか伺い知ることができない前述6つの職業人たちの実像。事件に巻き込まれ、それぞれの職域で苦闘し、職場を離れた生活においても、また別の苦悶をし、と、ちょっと昭和を感じさせるような男の働きっぷりと、人間臭さが迫力を持って描かれています。 かくのごとき、話の傍流部分である社会描写、人間描写については、とても優れていると思いました。一方で、話の本筋部分、最後のオチは今ひとつだと感じました。 まず、妻の殺害についてですが、一種の尊厳死だと解釈すれば、当然安楽死という選択肢が浮かぶはずなのですよね。1日2日を争って殺害する動機がまったくないのですから。衝動的に首を締めて殺してしまったとすると、冷静で温厚な犯人像とどうもうまく重ならないのですよね。衝動的に無計画に殺害してしまったからこそ、空白の2日間が生まれることになるので、そこは外せないとなると、ちょっと無理筋だったのかなと思ってしまいます。 あと、オチについてですが、犯人があと1年生き恥を晒そうとした答えとしては、ちょっと弱すぎると思いました。おそらく科学的知見や統計などを踏まえつつも、事務手続き上、エイヤで区切っただけの閾値で、今後変更されないとも限らず。部位を限定する必然性も薄く、他の部位まで考慮すれば閾値も異なってくるでしょうし。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラスト10ページで全てがわかります。推理小説なので,ネタバレにならないように書きます。 ポイントは,梶警部がなぜ歌舞伎町に行ったのか。そこです。最後まで答えを引っ張ります。 事件の流れは,関係する人物の視点で展開していきます。志木指導官,佐瀬検事,中尾新聞記者,植村弁護士,藤林裁判官,そして古河刑務官です。小説を読み終わったあと,videoも見ましたが,videoの方はストーリーが違います。比べて見るのもいいですね。個人的には,小説の方が好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
彼の作品は次に何が、を期待させます | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アルツハイマーを患う妻を殺害した警察官が自首をしてきた。W県警は、前代未聞の出来事に、色めき立つ。自身の犯行を認める加害者ではあるが、自首までの二日間の行動は頑なに口を閉ざしている。この空白の日に何があったのか…。 事件に関わる刑事、検事、記者、弁護士、裁判官、刑務官が、章ごとに主人公を変え経過が語られていく。謎の二日間を心神喪失で片付けようとする警察機構。圧力を受けながらもそれぞれの矜持から事件を解き明かしていく。事件の真相より、著者ならではの登場人物たちの沸騰する思いが良い。彼らのプライベートが並行して語られ、重厚な物語を形成している。 加害者が語らない真実とは何か。直木賞審査員が問題視した顛末ではあるが、素直に愉しめる作品だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察から判事まで 関わるそれぞれの人々が組織の圧力に跳ね返され続ける組織人の悲哀、感情のもつれを臨場感たっぷりに描いてきたのに、最終章で こんな辻褄合わせに落としてしまうのか?!とがっかりさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同じ横山さんの作品を読んで感激しましたので、代表作を読ませていただきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山秀夫「半落ち」読了。元警官梶が、事件発生から自首に至るまでにかかった不可解な数日。その原因が明かされた時、梶の秘められた本当の思いに心打たれた。骨髄ドナーなど人を救う・貢献する事の意義を考えさせられた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーとしては、全然なってない。 多分、組織の中の男たちの姿を描いているのがいいのだろうけど、女性の私にはあまり興味がない。 男性読者が好きそうな本なのかなと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても良かったです。 続きが気になったので、うっかり仕事の休憩時間に読んでいて、「何かあったの?」と心配されました。 今年一番感動した本です(まだ一月ですが…。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良いか、良くないかは人それぞれですが、私は良いに1票!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
半落ちとは「一部自供」という意味。 とある嘱託殺人の空白の二日間を追う男たちの群像劇。それぞれの細やかな仕事の描写と鮮明な心情表現が読みどころ。 ラスト2ページの破壊力! 伏線は随所にさりげなく張られており、登場人物の見たこと聞いたこと、すべての行動がいまへと繋がる瞬間が熱すぎる。 こういう、一人のために周りがめちゃくちゃ頑張るお話に弱い。ボロ泣きしてしまった。 映画も凄いらしいので観ます。 にしても、人間五十年…色々考えてしまう。 歳を重ねるごとに心身老いて病は患いやすくなるし、梶のドナー登録のようにやれる事へのタイムリミットも発生してくる。 それだけ人の世というのは儚い。できるうちにやりたい事をやっておかないと、と思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現職警察官による妻殺害事件を巡り、第1章は県警の志木、第2章は検察庁の佐瀬、第3章は新聞記者の中尾というふうに、各章でストーリーの中心人物が変わり話が展開していく。県警、警察での鬼気迫るシーンなど非常に面白かった。一方で第4章、第5章、第6章で新たな中心人物が登場し、結局ストーリーの中心人物が計6人となってしまったためか、所々で面白いシーンなどあったが掘り下げた人物描写が少なく、全体的にはストーリー展開に終始していたように感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なぜ、半落ちなのだろうか?「落ちる」とは警察用語で犯人が自分の罪を認め、全てを白状することである。「完落ち」はすべて白状し、そのつじつまもしっかりと合っていること。それに対して「半落ち」とは白状したことに整合性がそろっていない状態。 「自分の妻を殺した」と現職警察官・梶聡一郎が出頭してきた。その妻とはアルツハイマーを患い、自分のしたこと、言ったことがわからなくなって半狂乱を繰り返す。不幸なことにこの夫婦の間にいた一人息子も若くして白血病のため夭逝していた。その息子の命日に墓参りをした夜に、「自分は墓参りに行っていない。息子のことも忘れてしまっていることになるなんて、息子のことが記憶にあるうちに母親として死にたい。殺してくれ。」という切ない願いを聞き入れ自殺幇助として妻を殺してしまった。そこまでは、つじつまが合うのだが、殺害後、二日間の空白を置き警察へ出頭した。この二日間の謎を解くのがこの物語の面白さだろう。 新宿歌舞伎町へ行ったという事実を突きつけられ、妻の遺体を遺棄して別な女性と会いに行っていた。警察官としてあるまじき行為として梶は責め立てられることに。そして実刑判決を受けることになる。 取り調べをしていた検察官がその謎を解く。その手掛かりとなるのが、梶が残した「人生五十年」という流麗な文字。実は、梶は骨髄バンクに登録をしていた。息子が白血病で骨髄移植ができれば助かったのだが、適合する骨髄ドナーは現れずに命を落とした。自分の骨髄が誰かの命を救うのならば、自分の息子と同じ苦しさを持った人を助けることができるのならば、という思いでいたところ、移植患者が見つかった。その患者は奇しくも息子と同じ年ごろな子どもだった。その子の成長した姿を一目見たいという思いに駆られ、彼は歌舞伎町の彼のアルバイト先のラーメン屋を探し出し、人目その成長ぶりを見て安心する。人生五十年というのは、ドナー登録ができる年齢制限だったのだ。晴れやかな澄んだ瞳だったのはそのせいだったのだ。 最後まで謎解きが続き、途中途中に秘められた伏線が最後に線となって浮かび上がる見事なあらすじだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ロクヨンが抜群に面白かったのでこちらも。 妻を殺害して自首した現役警察官が黙秘する空白の2日間の謎に迫るミステリー小説。 筆者が描く組織人の喜怒哀楽のリアリティと熱量には相変わらず圧倒される、一気に読み進めたが途中から自力で謎が解けてしまったのが少し残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かれこれ二十年近く前に読んで脱力しました。 こんなに善人ばかり、心優しき人間ばかり出てくる話って、 滅多にないんじゃないでしょうか? 昔々のはるか以前、黒人社会ではSF小説は流行らない、 根付かない、と言われたことがありました。大昔のことです。 目の前の現実の生活がキビしいので、荒唐無稽な物語に身をゆだねる 心のゆとりがない、たしか、そういう理由からだったと思います。 本当かどうか、調べたことはありませんが、ある程度は納得できます。 その伝で言えば、この『半落ち』のような、「いい人」ばかり出てくる 小説が称賛され、「感動した」「泣いた」ともてはやされるのは、いまの 現実生活が、特に日本におけるそれが、表向きは一見、豊かで平和でも、 実際には荒み切っている、その裏返しの証明にしかなっていないと思います。 「いいね!」がはびこって、集める人が増えて、「いいね!」以外は受け付けない、 いい人が出てくる話が悪いとは言いませんが、ここまで希求されるのは、 ちょっと異常としか思えません。作り物の小説の中でくらい、いい人に 満ち溢れていてほしい、そういう感じなのでしょうか? 主人公もいい人、途中経過の登場人物もみんないい人、最後に明かされるのも、 これでもかのいい人行動、究極の善意行動。私にはとても付いていけませんでした。 げっぷです。世の中に、こういういい人がもう少しいてくれたら、悲惨な事件の いくつかは絶対に起こらずに済んだでしょうに、そんなことばかり考えてました。 善意の押し売りほど、始末に悪いものはありません。 どうしてこれで感動したり、泣いたりできるのか、私には分かりません。 直木賞騒動のことは、読んだずっとあとに知りました。 >●●●はドナーにはなれない(でもそれは原則であって「絶対に」ではない) そういうことだったと思います。私の読書には無関係でしたけど。 むしろ気になったのは、その指摘に対する横山さんの言葉です。 >この問題は承知していた。 >そのうえで、警部にどんな行動をさせたらふさわしいかを考えた。 >彼の内面を重視した物語にしたかったので現行の形で書いたのです。 これ、答えになってないですよね? だってこれ、翻訳すると、 >分かってたけど(あえて触れずに)警部の内面描写で逃げた こうなりますよね?(横山さんの内面描写は悪いクセ、ロクヨンでも炸裂するけど) 分かっていたなら、やっぱり、そのまま瓜田李下にしてしまわずに、 きっちり自分の土俵に引き上げて、きっちり解決して進めるべきだと思うのです。 さらに、横山シンパの中には「(指摘した)林真理子は小説を知らない」、 そんなバッシングにも似た発言もあるようです。私は林さんのファンでも アンチでもありませんが、でも「あまりにも善意の人に満ちていて最後が弱く、 小説としても決定打に欠ける」という指摘は至当だと思っています。 このレビューでも、「ひたすら良い人って感じで、共感できません」、 こういう発言をしてる人は、かなりいます。 いまの読者は、そんなに善い人たちの、善い話ばかりを求めているのでしょうか? サマリア人でもあるまいに。 最近、ようやっと『ロクヨン』を読んで(くどくて読み切れずに)、 この『半落ち』を思い出しました。悪いところばかり膨張している、 『ロクヨン』はそんな感じでした。すでに「警察小説の大家」として、 完全にブランド化してるので、私ごときが発言しても、 どうにもなりませんでしょうけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めから最後の直前まで圧倒的に面白いのに、オチは私には半オチでした。ちょっとがっかり。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!