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半落ち
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半落ちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全344件 141~160 8/18ページ
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さすがです。 見事にのめり込んでしまいました。謎が最後の最後までとけなくて、じれったい部分があったり専門用語が多い気がしました。でも、内容としては一つ一つの捜査にすごく意味があってドキドキもたくさんありました。しかしラストは本当に感動しました。これをよんでから自分の人生の価値が大きくなったといっても過言じゃないです。人としての温かみも感じる作品です。 | ||||
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妻を殺してしまった警察官の、犯行後の2日間。その謎が全くつかめないまま、ストーリーは進行していきます。彼を取り巻く、同僚、検察官、新聞記者、弁護士、刑務官、それぞれのおかれた立場、利害関係などは面白く、読ませます。 しかし、ラストぎりぎりで明らかになった2日間の真実が、そこまでするかなぁ〜と思わせるもので、プロセスが面白かっただけにちょっと拍子抜けでした。 映画は見ていませんが、本では主人公梶はほとんどしゃべらず、登場せず、周りの人間描写に重きが置かれています。映画では寺尾聡、どうだったんでしょうか?観てみようかな? | ||||
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映画化されもされたこの作品。かなり読み応えがあった。 ほんと久々に読み応えがあった。みなさん是非よんでください。 梶という警視がアルツハイマーの妻を殺してしまう。白血病で亡くした息子の命日までも忘れてしまった妻は落胆し、殺してくれと梶に懇願したからだ。 梶は妻を殺したあと、自殺をしようとかんがえた。しかし、二日後に自首。 空白の二日間なにがあったのか。 口を割らない「半落ち」状態。 梶の取り調べをした刑事、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官、の六人の心情とともに物語が進んでゆく。 人生50年 と自首前に書いた梶の大切はモノとは。 今日は、1日係りで、私も六人とともに半落ちと格闘した。今日はこの余韻からぬけれそうにない。 今日は本を読んでいただけなのに、人とたくさん会い、たくさん話、心が乱れ、疲れてしまった。 それくらい話にぼっとうしてしまった。 最後は完落ちになってたか?と、聞かれると、ちょっと納得できない部分もあったが。 | ||||
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読み始めから かぶりつきだった 面白いとはこの事だ 文体のテンポが、シチュエーション毎にリズムが違う 使い分け?が上手い 組織の内情、組織間の軋轢がリアル 臨場感を掻き立てる 映画は映画なりの解釈で、プロットを微妙に改めている それはそれでいい 媒体の違いは、表現方法の違いであっていい 私は本著作を薦めたい 読者それぞれの解釈で、速度で読み進め かみ締めてほしい 何より それぞれの人物の 人生が切ない 誰もが弱い 受忍し難い仕打ちに打ちひしがれる 唯々諾々と 理不尽な厳命に 従う だからこそ のた打ち回る そんな自らを嘲笑う 卑下する 落胆する 見失う それでも一縷の 確固たる何かを 誰もが手放さない だからこそ 強い 誰もが強い 誰もが切ない 生きるとは 実は こういう事だ 泣ける | ||||
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現職の警察官が妻を殺害後,2日経ってから自首してくる。犯行は素直に自白するものの,2日間何をしていたかは頑として口を割らない。この間,被疑者が歌舞伎町(響きからして不謹慎な場所というイメージ)に行っていた事実を把握した警察上層部は,その事実を隠し,自殺するために県内をさまよっていたという虚偽の供述をさせる……。 本作は,上記のような事件の捜査・公判・執行段階で犯人(被疑者・被告人・受刑者)に関わった警察官・マスコミ・検察官・弁護士・裁判官・刑務官といった人たちの目から,事件と犯人を多層的に描き出している。 それぞれの関係者の人物描写ももちろんだが,組織内・組織間の葛藤がリアルに描かれていて,まるで実在の事件のルポルタージュを読んでいるようだった。 | ||||
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こちらは映画にもなりましたし、読まれた方も多いのではないかと思います。 現職警察官、梶総一郎、49歳が妻を殺し自首してくる。 妻はアルツハイマーを患っており、7年前に亡くした一人息子の命日に墓参りしたことも忘れてしまう。 自分の息子の事まで忘れてしまう前に殺してくれとせがまれ哀れに思い絞め殺したと言う。 しかし梶は妻を殺してから自首するまでに空白の2日間があった・・・。 【半落ち】というのは警察用語のようです。 自白内容が明白な場合は【完落ち】と言うそうです。 現職警察官による殺人と、空白の2日間。 そしてその2日間に歌舞伎町で目撃されている事から、事実を隠蔽しようとする警察の上官。 それを追う新聞記者。 梶を取り巻く検察官、裁判官などの心情が章ごとに語られます。 そして、梶が殺した妻をそのままにしてまで歌舞伎町に出向いた訳が明らかになります。 私は映画は観てないのですが、CMの印象で、梶がすっかり寺尾聡でした。 もう観てきたかのように寺尾聡でした(^^;) 内容は悲惨な事ではあるけど、梶が自殺せずに自首した意味は大きいと思いました。 現実社会でも深い問題がいくつも絡んでいると思います。 ちょっと付け加え・・・ これが書かれてから、年齢が引き上げられてます。 | ||||
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妻を殺して自首してきた現職警察官。 殺害に至る事情については素直に供述するのだが、殺害してから自首するまでの2日間については口を閉ざす。 なぜ完全に「落ち」ないのか。 この事件に關はる人物達の視點から描き出されて行く謎と眞實。 搜査一課指導官の視點、檢事の視點、新聞記者の視點、辯護士の視點、判事の視點、そして刑務官の視點。 最後にすべてが明らかになつた時、人間が生きる動機にはこのやうなこともあるのかと感銘をうける。 この作者の他の作品も讀んでみたくなつた。 | ||||
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著者は地方県警を舞台とした警察小説を得意としており、捜査に関する記述は具体的でリアルです。 現職警察官が妻を殺して自首、取調べでは動機も犯行手法もすべて語りつくし「完落ち」状態と思われたのに、 犯行後自首するまでの空白2日間については頑として語ろうとしない「半落ち」状態。 この事件にそれぞれの思いと立場で関わる同僚刑事、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官の視点で、 捜査の経過は語られていきます。 県警と地検の対立と裏取引、事件記者たちの特ダネを目指す熾烈な争い、アルツハイマー患者介護の壮絶な現実。 作者はこれら重いテーマを随所に織り込みつつ、妻を殺してからの空白の2日間に何をしていたのか? 人生50年と書いたのは50歳での自殺を意図してなのか?というメインの謎に読者を引き込んでいきます。 最後に謎解きの答えが提示される場面は感動を誘います。仕掛けられた数々の謎がひとつの線でつながり、 登場人物たちの事件と犯人に対する温かくしかし複雑な思いについての描写が、アルツハイマー患者である 妻の殺人という一見救われない題材を扱いながらも、この小説を読後感すがすがしい作品にしています。 警察捜査に関する描写は興味深く、ミステリとしても秀逸、感動も約束されている。三拍子揃った名作です。 | ||||
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この小説は360ページありますが200ページもあれば充分では??なにかとあれば「空白の二日間」また「空白の2日間」そして「空白の弐日間」物語の進行というか、真ん中あたりからズーット、ビデオの一時停止ボタン押したまま状態。各章で人がいれかわってますがほとんど同じ議題。国会中継を見てる感じでイライラする。最後は感動した。凄く感動した。しかしその感動にいたるまでのスッテプが皆無ではないのか!?最初の人の章と最後の人の章だけで充分でしょう。期待していただけあってガッカリ。ただ最後の章に限っては☆5つモノ。 | ||||
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この作品は、学校の課題のための本を探していたときに、手に取ったものです。その為、各章ごとに読みました。しかし一気に読みたい!!と思うものでした。映画よりもよかったと私は思います。 | ||||
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最後の最後にググっと泣けました。 感動したかどうかは別として。もらい泣きっぽいです。 文庫本にしては活字が大きめでした。 ネタばれになるといけませんので内容には触れませんが、 サクサクとストレスなく読めてしまいました。 サクサクと読めてしまったのであまり内容が残りません・・・。 | ||||
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「半落ち」とは一部自供したと言う意味です。 現職の警部「梶」がアルツハイマーの妻を殺し自首してきました。 殺してから自首するまでの「空白の二日間」、その真相を探ろうとする6人が、それぞれの章の主人公として1章を構成し物語が進行していきます。 自殺しようとしたが、思い留まり生きていこうとしたのか何故か? 「梶」が自首前にしたためた書「人間50年」は何を意味するのか? 一体、何を守ろうとしているのか? 結局、私は最後まで謎解き出来ませんでした。 一気に読み終えてしまえる程、面白い作品ですが、残念ながら「梶」が、生き恥を晒してまで守ろうとした秘密の必然性が、私には理解出来ませんでした。 「梶」の優しさは痛いほど理解できるのですが...。 「あなたは誰のために生きているのですか?」 考えさせられてしまう言葉ですが、これに惑わされ謎解きが出来なくなるのは私だけではないと思います。 | ||||
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映画化されているのも、筋も知らずに、読み始めました。 いやぁ、面白い小説ですねぇ。 他のレビュアーの皆さんの評を読んでみると、 私のような状況で読み始められたのは、 幸せな事の様だったようですね。 ただ、弁護士さんの部分は、ちょっと中途半端な気がしました。 | ||||
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2003年の直木賞でモメにモメたこの一冊。 映画も見ましたが、それとは別物として読んでみた。 ・・・・・・・残念ながら、横山秀夫の傑作とは言いがたい、と思った。 直木賞を取れなかった理由はネタバレになるので、書けませんが、とにかく林真理子が鬼の首を取ったようにミステリ批判をして得意満面になっていたのが、つい昨日のことのように思い出されます。 でも、不満なのは、たくさんの登場人物の目を通して事件を描きながら、今一歩たくさんの登場人物をまとめ切れなかった印象が残ること。 もちろん直木賞選考委員の言う「オチに欠点がある」などと言うクソのような理由ではありません。 欠点も何も・・・・って言いたいことはたくさんありますが、とにかく、直木賞自体の価値ゼロが確定した選考だったことは確認できました。 ただ、傑作ではないし、ヒューマニズムを訴える力も弱い、と感じました。 なぜ、この本が売れて、評判がよくて、映画化までされたのか、さっぱり分からないのでした。 | ||||
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直木賞の受賞は逃したが、ノミネートされた際かなり世間を騒がせ、映画化もされた作品 今となっては皆さん先入観だらけかもしれません 私は運良く初版本発売してすぐに店頭で何の気なしに手にとる幸運に恵まれましたので まったく先入観なし。それどころか特別な期待もなし。 そんな状態で読み始めると驚嘆! 妻の自殺を幇助した元警察官の取調べから裁判までを、残りの半落ちを追いながら ストーリーは展開していきますが、最初は取調べにあたった刑事に始まり、新聞記者や 検事、裁判官などなど時系列に沿って彼と対峙するキャラが変遷していきます この構成が最大の魅力に感じました 構成力を楽しみたい方にぜひぜひお勧めです | ||||
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一人の犯罪者を巡って警察、検察、記者、裁判官、刑務官が相互に絡み合っていきます。これにより犯罪者が逮捕されて服役するまでの経過を詳しく知ることができました。またその中で各個人と組織との軋轢が痛々しいほど描かれています。カタルシスはありませんがリアルな群像劇が展開していきます。しかしラストがあっけなかったです。この話は主人公の梶が隠している真実を様々な人間が明らかにしようとするものです。読み進めていくほどにその真実が非常に気になりましたが、その結末は拍子抜けするほどあっさりしていました。あれだけ引っ張っておいたのだから、もう少し意外性のあるラストを用意してほしかったです。しんみりとした物語が好きな人にはいいかもしれませんが。 | ||||
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「犯行後二日間の空白については口を割らない」これは読みはじめからずっと気になるものですよね。 私は途中でわかるようになっていくと思いきや最後の最後まで引っ張りました。 私的に期待して損をしなかったのでなかなかいいと思いました。 うるっとくるところもありよかったです!! ただ、もっと人生経験があるともっと違う楽しみ方もできたかなと思いました。 | ||||
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内容もおもしろく、読み応えもあるかなと感じる一方で、この人、長編書けないの?と思わせるような本ばかりです。クライマーズハイは好きですが、あれは著者の実体験のようなものに基づいて書かれたものだからよかったのかな。 私が一貫して思うのは、一編が短すぎる!! 名作やら何やら言われてますが、素人の枠を超えていないような気がしてなりません。 | ||||
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視点がいくつも変わりながら展開していく構成がよく効いていました。梶の妻への愛・亡くなった息子への愛など、沈黙の中に滲み出て心を打たれました。読了後、「もう少し、別の生き方はなかったものか……」そんな思いにもかられました。しかし、どうにもならなかったのですよね。どうにもならない中で、だからこそ、どうしても行いたかった二日間の行動。切なく重い力を持ったミステリーだと思います。 | ||||
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この作品は映画化されたのだけれど、映画も見損ねていた私は今になってやっと読むことができました。 私は妻を殺した梶聡一郎の心情を語った小説かと思い込んでいたので、正直、意外な展開でした。梶を取り調べた警察官や検察、スクープを狙う記者、弁護士や裁判官、看守の立場から語られるなんて、想像もできませんでしたから・・・。 ただ、最後はちょっとあっさりしすぎてたかな?なんて思ってしまうのは贅沢なのでしょうか?「空白の2日間」を黙秘したまますべてを受け入れるには充分な理由だったとは思いますが・・・。 | ||||
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