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半落ち
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半落ちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全344件 341~344 18/18ページ
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うまい。警察官による痴呆症妻の嘱託殺人。だったこれだけのネタで、作者は微に入り細を竅ち、このスキャンダルをめぐる関係者たちの激情をつづる。しかし、なぜ警察官は自殺をためらい、あえて生き恥を晒したのか。感涙の結末。傑作である。 | ||||
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妻を殺した警察官は自首までの2日間何をしていたのか?アルツハイマーの妻に亡き息子のことが忘れてしまったら自分はもう人間ではない、そうなってしまう前に自分を殺してくれ、と言われて自分の手にかけてしまった男の『生』への真摯な姿勢が胸を打った。人を殺め、自分の命をも経つという事件が多い現代だ。生命とはそんなものじゃないのだ、もっともっと!…という声にならない叫びが聞こえてくる気がした。この小説を読み終わった時、私は十代の頃、父が私に言った言葉を思いだした。『おまえはいつもおのれがおのれがと自分の言い分ばかりだ。人間というのはそんなものじゃない…』警察官の男の生命、妻の生命、そして肉体としての『命』精神としての『命』いろいろなことを考えた。!<B!!R>最後の2日間の謎が解けた時、涙がとまらなかった。やるせない気持ちでいっぱいになった。悲しいとか感動したとか、そんな涙ではない。警察官の男は妻を殺した。それは処罰されるべき罪だが、男の魂はどこまでも清廉であった。『無私』ということへの言葉に出来ない気持ちが涙になった。 | ||||
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妻を殺し自首した警察官。彼はなぜ殺したのか、そして彼はなぜ死ななかったのか。殺害から自首までの2日間、彼はどこで何をしていたのか。謎、腐敗した組織、そして、人が人を、命を、思う心。淡々と整然と、それらは描き出されています。この作者の作品を読んだのは初めてでしたが、他もトライしてみたくなりました。横山秀夫は、「人間」を信じているのかもしれません。いいお話でした。 | ||||
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妻を扼殺したとして自首してきた元警部。証拠も十分だが、殺害から自首までの「空白の2日間」については一切口を閉ざす。命をかけてまで彼が守ろうとするものは何なのか?捜査官、検察官など6人の男によって徐々に真相は明らかになってくるが、それぞれに事件に対する思いが描かれていて興味深い展開を見せる。「動機」「陰の季節」という警察小説の傑作を送り出してきた著者がはじめて挑戦した長編小説。相変わらず警察機構についての描写がうまく、緊迫したストーリー展開を見せてくれる。「なぜ扼殺したのか」という点での心理描写がやや甘く感じるものの、読後には深い感動を残してくれる小説である。 | ||||
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