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中庭の出来事
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中庭の出来事の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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かなりじっくりと、読み返しながら読まないと、私には、読み進めることができなかった。かなり、頭をつかわされた感がある。作者の作風は、だんだんと、こみいって来ているように思う。ひねりが、効くに効いてきている。 | ||||
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もはやミステリを越えた独自のジャンルを築きつつある彼女だが、本作ではそのありあまる実力を見せ付けた。本当にスゴイの一言。 「劇中劇」が本作の最大の仕掛けであり、もっとも意味を持つものというのは、少し読み進めばすぐに判る。劇中劇それ自身は古くから多くの作家に用いられてきた手法の一つで、読者を混乱に招きつつも、作品自体に深みを持たせる重要な要素であった。恩田陸は本作で劇中劇をひとつのジャンルとして昇華したといっても過言ではない。 さて、この「中庭の出来事」はその「中庭」で起こった事件を、幾重にも折り重なる劇中劇で展開していく。テーマは「芝居」であり、多くは役者(女優)にスポットが当てられる。章としては29あるが、全部で4つのパートに分けられ、それぞれが連動しながら展開していく。ちょっと進んで困難だったら展開図とも言えるメモを作成しながら読むべき。 何が芝居?どこまでが芝居?だれが演じている?何が真実?だれが真実?何が起こった?何が起こっている?何が起こるのか…? 恩田ワールド全開のすさまじい作品だが、どっぷり浸かれる素晴らしい作品。少し進んで「?」となったら、また戻って。ゆっくり読み進めましょう。 「自分を演じてない人間はこの世にはいないと思う。自分に与えられた役割を意識して、家の中でも、会社でも社会でも、望まれた姿を演じている」 作中335ページより | ||||
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