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(短編集)
花の下にて春死なむ
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【この小説が収録されている参考書籍】
花の下にて春死なむの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 41~57 3/3ページ
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本作のレビュアーの方達は優しい方ばかりなので、たまにはヤボな辛口の批評も良いだろう。工藤のスーパーマンぶりには目を瞑ってである。 タイトル作「花の下にて春死なむ」は老俳人の孤独死と隣のアパートの女性の殺人事件の結びつけが強引過ぎる。しかも、その理由が題名に西行の短歌の一部を使いたいだけとは情けない。「家族写真」はこんな偶然性の高い人間関係がある訳ないだろう。「終の棲み家」は設定を見ると、作者が老人問題を理解していないのは明らか。死を覚悟した老人はもっと別の行動を取る。作者は年老いた肉親を看取った事がないのではないか。それと短編ミステリの基本である冒頭の奇妙な謎(この場合ポスターが剥がされる)が結末で解かれるという様式美を逸脱している。「殺人者の赤い手」は乱歩の少年探偵物の下手な模倣。「七皿は多すぎる」は、題名はH.ケメルマンの「九マイルは遠すぎる」のもじりで、内容はI.アシモフの「黒後家蜘蛛の会」の風味という作者のオリジナリティが全く感じられない作品。「魚の交わり」の中で唯一のトリックらしきものは、古くはF.ブラウン「笑う肉屋」で使われ、その後様々なバリエーションで使用されているのに、本作で敢えて用いる理由が不可解。本作にミステリ味を持ち込む必要があったのか。 本作はミステリと考えず、目くじら立てずに、それこそ作者の"味"を楽しむべき作品なのだろう。 | ||||
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うーん…。 謎解きに無理があるのはまぁこの手の話としてはしょうがないとして、店に来ている客がいちいち「どうして!」とか「え!?」とか気持ちの悪いリアクションをとるのがどうにも気になって。 話も微妙な軽さがハマる人にはハマるのでしょうか…。 他の方も書いてみえますが、料理は本当においしそうです。 内容は(私は)つまらなかった。 | ||||
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うーん…。 謎解きに無理があるのはまぁこの手の話としてはしょうがないとして、店に来ている客がいちいち「どうして!」とか「え!?」とか気持ちの悪いリアクションをとるのがどうにも気になって。 話も微妙な軽さがハマる人にはハマるのでしょうか…。 他の方も書いてみえますが、料理は本当においしそうです。 内容は(私は)つまらなかった。 | ||||
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北森作品を読み漁っているが、特に本書は出色の作品。美味しい料理を供するビアバーの常連客によって語られる物語はミステリーという枠から自由になり、秋の夜長にワインと共に読んでほしい。登場するビアバーの料理を肴に。 | ||||
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桜宵は、謎解きがちょっと強引な感じがしましたが、これは非常に面白い。そしてなおかつ、マスターの手からあみだされる素敵なお料理の数々。だから面白くて美味しいのです。 | ||||
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桜宵は、謎解きがちょっと強引な感じがしましたが、これは非常に面白い。 そしてなおかつ、マスターの手からあみだされる素敵なお料理の数々。 だから面白くて美味しいのです。 | ||||
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蓮丈那智シリーズで北森鴻という作家に出会い、この作品にたどり着きました。探偵役ビアバー「香菜里屋」のマスター工藤さんは、上品で、温かく、人間の機微を知りぬいた人です。収められた作品は、いずれも話の意外な展開にうならされる短編ですが、その店で出される料理のちょっとした説明や描写も魅力です。こんなお店があれば常連になりたい。是非お酒を飲みながら読んでください。 | ||||
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蓮丈那智シリーズで北森鴻という作家に出会い、この作品にたどり着きました。探偵役ビアバー「香菜里屋」のマスター工藤さんは、上品で、温かく、人間の機微を知りぬいた人です。収められた作品は、いずれも話の意外な展開にうならされる短編ですが、その店で出される料理のちょっとした説明や描写も魅力です。こんなお店があれば常連になりたい。是非お酒を飲みながら読んでください。 | ||||
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連作短編集の名手たる所以が十分に理解できる1冊となっている。三軒茶屋にあるこじんまりしたビアバー「香菜里屋」のマスター、工藤哲也を探偵役としたちょっぴり切ないが深みのある6編からなる連作短編集で、日本推理作家協会賞の受賞作となってます。まずマスター工藤のキャラクターがとってもいい。気配りがとっても効いて謎にも包まれている。もちろん料理も美味しく振る舞ってくれて気持ちが和やかになります。1編ごと進んで行くうちに徐々に常連客も紹介され、皆が家族みたいに打ち解けて行く展開も秀逸。料理はもちろんのことアルコール度数の違う4種類のビール、気分に応じて飲み分けたくなったのは私だけじゃないはずです。特に、片岡草魚と飯島七緒が登場する最初と最後の2編は人硊??の悲哀が凝縮されていてせつなさとミステリーの楽しさを両方堪能出来ます。あと「終の棲み家」も泣ける話です。柴田よしきさんの『ふたたびの虹』に設定が似てますが、恋愛度においては『ふたたびの虹』の方が楽しめるとは思います。逆にミステリー度では本作の方が上のような気がしました。 | ||||
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連作短編集の名手たる所以が十分に理解できる1冊となっている。 三軒茶屋にあるこじんまりしたビアバー「香菜里屋」のマスター、工藤哲也を探偵役としたちょっぴり切ないが深みのある6編からなる連作短編集で、日本推理作家協会賞の受賞作となってます。 まずマスター工藤のキャラクターがとってもいい。気配りがとっても効いて謎にも包まれている。もちろん料理も美味しく振る舞ってくれて気持ちが和やかになります。 1編ごと進んで行くうちに徐々に常連客も紹介され、皆が家族みたいに打ち解けて行く展開も秀逸。料理はもちろんのことアルコール度数の違う4種類のビール、気分に応じて飲み分けたくなったのは私だけじゃないはずです。 特に、片岡草魚と飯島七緒が登場する最初と最後の2編は人硊??の悲哀が凝縮されていてせつなさとミステリーの楽しさを両方堪能出来ます。 あと「終の棲み家」も泣ける話です。 柴田よしきさんの『ふたたびの虹』に設定が似てますが、恋愛度においては『ふたたびの虹』の方が楽しめるとは思います。逆にミステリー度では本作の方が上のような気がしました。 | ||||
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連作短編集の名手たる所以が十分に理解できる1冊となっている。 三軒茶屋にあるこじんまりしたビアバー「香菜里屋」のマスター、工藤哲也を探偵役としたちょっぴり切ないが深みのある6編からなる連作短編集で、日本推理作家協会賞の受賞作となってます。 まずマスター工藤のキャラクターがとってもいい。気配りがとっても効いて謎にも包まれている。もちろん料理も美味しく振る舞ってくれて気持ちが和やかになります。 1編ごと進んで行くうちに徐々に常連客も紹介され、皆が家族みたいに打ち解けて行く展開も秀逸。料理はもちろんのことアルコール度数の違う4種類のビール、気分に応じて飲み分けたくなったのは私だけじゃないはずです。 特に、片岡草魚と飯島七緒が登場する最初と最後の2編は人硊??の悲哀が凝縮されていてせつなさとミステリーの楽しさを両方堪能出来ます。 あと「終の棲み家」も泣ける話です。 柴田よしきさんの『ふたたびの虹』に設定が似てますが、恋愛度においては『ふたたびの虹』の方が楽しめるとは思います。逆にミステリー度では本作の方が上のような気がしました。 | ||||
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北森氏の作品はこれが3作目。 最近時の民俗学ミステりーとは、味わいのことなる連作集である。 裏通りのビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤。カウンターの中という狭い世界にずっといながら、なぜか、世界のことが手に取るようにわかる、謎解き料理人である。 スパイスとほっとする温もりの料理を出し、常連客の持ち込む謎を、鮮やかな推理で解いていく。 常連客も、その料理の旨さに、何か普段と違う発想やアイデアが生まれてくるのかもしれない。 タイトルにもなっている、西行の句 願わくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ この余韻が最後まで漂い、不思議なほっとする感覚を味わいながら、読ませてくれる作品である。 | ||||
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北森氏の作品はこれが3作目。最近時の民俗学ミステりーとは、味わいのことなる連作集である。裏通りのビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤。カウンターの中という狭い世界にずっといながら、なぜか、世界のことが手に取るようにわかる、謎解き料理人である。スパイスとほっとする温もりの料理を出し、常連客の持ち込む謎を、鮮やかな推理で解いていく。常連客も、その料理の旨さに、何か普段と違う発想やアイデアが生まれてくるのかもしれない。タイトルにもなっている、西行の句願わくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころこの余韻が最後まで漂い、不思議なほっとする感覚を味わいながら、読ませてくれる作品である。 | ||||
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ビアバーのマスターが、事件の謎解きをする、 一種の安楽椅子探偵もの。一つ一つのお話の謎は、小さめですが、 連作ものなので、それぞれのお話が繋がっていくのが、 好きな人には、たまらないと思います。 同じような連作ものとして、メインディッシュや、 屋上物語、なんてのも、なかなか面白いので、 良かったら、そちらも、チェックしてみてくださいね。 あと、そうそう、この作品の舞台になったビアバーは、 冬狐堂シリーズや、蓮杖那智のシリーズなんかでも、 それとなく、登場してきたりします。 その意味でも、推理作家協会賞も受賞してますし、 北森さんのファンには、はずせない一冊ですね。 | ||||
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ビアバーのマスターが、事件の謎解きをする、一種の安楽椅子探偵もの。一つ一つのお話の謎は、小さめですが、連作ものなので、それぞれのお話が繋がっていくのが、好きな人には、たまらないと思います。同じような連作ものとして、メインディッシュや、屋上物語、なんてのも、なかなか面白いので、良かったら、そちらも、チェックしてみてくださいね。あと、そうそう、この作品の舞台になったビアバーは、冬狐堂シリーズや、蓮杖那智のシリーズなんかでも、それとなく、登場してきたりします。その意味でも、推理作家協会賞も受賞してますし、北森さんのファンには、はずせない一冊ですね。 | ||||
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久々にすばらしい作家、作品に出会いました。ビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤哲也が、なじみの客の身の回りに起きたトラブルを鮮やかに、しかしさり気なく解決する、いわゆる”安楽椅子探偵”ものなのですが、マスターの優しさ、あたたかさがなじみ客を通して読んでる側にも伝わってくるのです。文章がうまくすんなりと小説の世界に入っていける。レビューを書いている私の表現力が足りなくてこの小説の良さを書ききれないのがもどかしい。第一編で起きた事件が第六編につながり、またところどころに”いつものメンバー”が出てくることにより、短編といいながらも長篇を読むような面白さもあります。”連作”というだけのことはありますね。年齢不詳の不思議な魅力をもつマスターにこれから登場してほしいと思います。こんな行きつけのバーがあったらいいなあ。 | ||||
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久々にすばらしい作家、作品に出会いました。 ビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤哲也が、なじみの客の身の回りに起きたトラブルを鮮やかに、しかしさり気なく解決する、いわゆる”安楽椅子探偵”ものなのですが、マスターの優しさ、あたたかさがなじみ客を通して読んでる側にも伝わってくるのです。文章がうまくすんなりと小説の世界に入っていける。レビューを書いている私の表現力が足りなくてこの小説の良さを書ききれないのがもどかしい。 第一編で起きた事件が第六編につながり、またところどころに”いつものメンバー”が出てくることにより、短編といいながらも長篇を読むような面白さもあります。”連作”というだけのことはありますね。 年齢不詳の不思議な魅力をもつマスターにこれから登場してほしいと思います。こんな行きつけのバーがあったらいいなあ。 | ||||
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