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(短編集)
花の下にて春死なむ
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【この小説が収録されている参考書籍】
花の下にて春死なむの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 1~20 1/3ページ
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綺麗な状態でした。 | ||||
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本の紹介文『優しく、ほろ苦い。短編の名手が紡ぐ、連作ミステリー。不朽の名シリーズ第1弾!』に 惹かれて購入したけど、ま~面白くなかった。1話目の俳句に興味がないから?2話目からいいの? 頑張って読めば面白いのかもしれないけれど、1話目の内容に気色悪いものを感じ脱落。 ★1レビューを見てから購入を検討すればよかった。反省。 | ||||
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・謎解きについて 普段あまりミステリを読まないので完全な主観ですが。 広げた風呂敷が全て一つの解に繋がって収まる、綺麗な謎解きではありませんでした。提示した事実の一部を無理やり繋げた感じ。あんまりスッキリしません。 ・ビールの描写について ビアバーを描写するのであれば、ビールのことをもっと調べて欲しかったなと思います。度数の違う4種のビールがあって、それが全て?ピルスナー(ピルスナーグラスを使っている)というのは無理があるかと。 工藤さんが度数だけで客に出すビールを選んでいるのも気になりました。ビールこそ奥深い世界、味も千差万別ですから。 また、「最高度数のビールは12度で、ロックで飲む」というくだりがありますが、少なくとも僕はそんなビールは見たことがありません。東南アジアの軽い(薄めの)ビールでしたら、氷を入れることもあるようですが。ヨーロッパの12度ぐらいのビールはむしろ赤ワインに近い扱いで、色も褐色や黒色。ぬるめの温度で、ワイングラスに注いで飲んだりします。そもそもピルスナーではないです。大分類のラガーですらない。 | ||||
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北森鴻氏はタイトルのつけ方といい、親しみやすく読みやすい設定といい、とてもうまい作家さんだという印象を受けます。ただ、個人的には、特に人物造形に無理がある気がして、今度こそと思って読んではみるものの何かしっくりこないことが多いです。 この本には6つの短編が収められ、共通の人物が登場する連作になっています。最初の「花の下にて春死なむ」と一番最後の「魚の交わり」は繋がっていて、ひっそりと質素に生きてきたもの静かな老俳人、故・片岡草魚の人生を、フリーライターの女性、飯島七緒がたどってゆく話です。 他のレビューアさんが、65歳と28歳のこの2人の恋愛に無理があると書いていらっしゃいました。年齢も同感ですが、七緒が草魚を自分の部屋に誘うところが唐突でしっくりこず、後の方の「魚の交わり」でも、七緒がここまで激情的になって草魚の足跡にのめり込んだり、まわりも目に入らなくなるほど感情を爆発させるのが非常に違和感がありました。どうもこのキャラクターは不自然で理解しがたいです。 他の登場人物も、「いや、ここでそういうことを言うかな・・」とか「ここでこういう行動には普通出ないだろう」みたいなことをしょっちゅう感じてしまい、「蓮丈那智シリーズ」を読んだ時もそういえば同じことを感じたのだったと思い出しました。先にプロットありきで、それにあわせて登場人物の動きを詰め込んでいるような印象というか。 他、「終の棲み家」は多摩川の土手に小屋を建てて住みついた老夫婦をしみじみと描いていますが、終わりが何か納得できない、「七皿は多すぎる」と「家族写真」は話の設定自体が不自然、などなど、辛口ですみません。この作家さんで気に入ったものは今のところ「裏京都シリーズ」の2冊だけですが、こちらは軽いユーモア・ミステリなのでそんなに期待していなかった分、意外性が楽しかったのかもしれません。こちらも京都のお惣菜がおいしそうでしたが、この香菜里屋シリーズもビールと料理がおいしそうで自分でも作ってみたくなります。 | ||||
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なんとなくかな | ||||
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Very nice | ||||
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著者はすでに亡くなっているそうです。 上質のお茶を飲んでいるような印象の小説なのですが、残念です。 こういう小説はそんなに存在してないんですよ。 | ||||
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鮎川賞作家の北森氏がその後、日本推理作家協会賞の短編および連作短編部門を受賞した代表作と言える連作短編集。 鮎川氏のバーテン探偵シリーズを彷彿とさせる安楽椅子ものの日常の謎系のミステリーだが、一編一編にしっかりと登場人物達の人生の断片がきっちりと描きこまれており、まさに理想的な短編の見本とも言える仕上がりだ。 | ||||
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年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作。 | ||||
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北森さんの本を初めて読みました。退任される社会の先生にオススメの本をお聞きしたところ,この本を教えて戴きました。 気負いの無い文章で,スラスラと内容が自分の中に飛び込んできて,気持ちよく読めました。もっと早くに出会いたかったです。 | ||||
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きれいに片付けられたカウンターの向こうには、工藤マスターの秘密があるんだろう。そう、マスターはこの世にいるミニ弥勒。また一人、今夜も弥勒に会いに行く。作者は仏教系大学の歴史学部出身。きっとこんな弥勒に逢いたかったのかな?鴻に乗って、三茶にまたおいでください。 | ||||
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北村鴻は、『メインディッシュ』を読んで、 どうもよくわからないなぁ と感じたことがあった。 それで、この本が評判なので読んでみた。 あいかわらず、ムリな設定をするのだと思った。 物語から 年齢を推定すると この本の 現在は 1998年となっている。 はじまりは、現在の2年前から。 飯島七緒は 最初の物語が 28歳の時。1968年生まれ。 大学を卒業し、4年間働き、2年目のフリーライター。 その時に、片岡草魚とであい セックスをする。 片岡草魚 昭和22年10月7日 長府の大火事 そのとき 18歳だった。昭和22年は、1947年。 単純に計算すると 1931年生まれ。 つまり、片岡草魚 65歳のときである。 死に方から見れば、ホントに枯れすすきのような状態で セックスができるのかと疑わざるを得ない。 『愛しいという言葉に語弊があるならば、乾きと言い換えてもいい』 この場合は 乾きでなく 渇きだろうけれども、 片岡草魚が 乾きすぎていると思うけど。 それにしても、その後は 片岡草魚は飯島七緒の歌をも読んでいない。なぜ? ふーむ。この飯島七緒は、 よっぽど物好きか、おかしなオンナなんでしょうね。 どこか、年齢の計算が違っているのだろうか? その設定から 物語が紡がれるので、事件が古びていて、 時間感覚が 随分ずれている。 香菜里屋のマスター 工藤哲夫 ワインレッドのヨークシャテリアの絵がついているエプロン。 いろいろ、解明するのだが 嘘っぽいなぁ。 仮説、推定、妄想のクチで、検証されていないところがミソかな。 何れにしても、無理やりの設定があり マグロ七皿をたべるオトコの話は、全く意味不明である。 物語が 破綻しているまま つらぬきとおす。 | ||||
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順番はラストになりましたが、逆にそれで良かったと思いました。 工藤マスターの人間臭さの様なものが 感じられたので。 なんか超越したキャラで 親しみに欠けていたから ちょうど 程よかったです。 ラストの作品で 山口へと旅立った 飯島七緒さんの、香月氏と結婚することになる ひずるさん等の20代の女性たちの ラスト作までの10年ちょっと?と 常連の男性たち。 第1作目なのに これでラスト作のような お客と工藤マスターの描かれ方の潔さ。 実際は続編は 考えていなかったのかもな、と思いました。 | ||||
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さらっと読めて、ちょっぴり寂しくなる内容でした、いや、かなり寂しくなるかな、薄幸の佳人の人生にやるせなさを感じますが、主人公に知ってもらえて成仏しているかもしれないですね。 | ||||
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北森鴻の独特のしっとり感が好きです。香菜里屋シリーズはそんな北森作品の中でもとくに調和のとれた設定とキャラクターの活かし方が秀逸ではないでしょうか。登場人物はそう多くありません。このクローズド感がいいのですね。自分もカウンターの片隅で話を聴いてるような。かつての深夜放送ラジオのような一体感とでもいうのか。読後感の良さはそういうところにあります。 | ||||
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読み進めると短編が絶妙にリンクし一冊で一つの物語となっていて、とてもおもしろかった。作者が亡くなっているのが残念。 | ||||
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今まで読んだことが無い作家さんの作品でしたが、タイトルに惹かれて読みました。 バーが舞台になっていて、食欲をそそられる食べ物も登場するし、寡黙なマスターも素敵。 少し切ないミステリアスな展開で、最後まで一気に読みました。 すぐに再読したい!と思いましたし、他の北森鴻さんの作品を読み始めました。 でも、好きになったら、もう亡くなられていたなんて・・・・ | ||||
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第一話 花の下にて春死なむ。 極めて印象的な言葉があるので記す。 「正木の垣根に囲まれた木造の一軒家があった。小さな家だが壁も屋根も玄関も全体が紛らわしいもの、歪んだもの、荒んだものが一点もないまっすぐな印象を受ける家である」 人の縁の不可思議さを描いた妙なる物語である。 第二話 家族写生。 これは、「自由」の重荷とそれが孤独に変わった瞬間の恐怖についてが通奏低音を奏でている。 第三話 終の棲み家。 死と背中合わせの自由についての物語である。 第四話 殺人者の赤い手。 都市伝説を、民俗学的考察により事実若しくは真実を掬い取るアプローチとして捉える。 第五話 七皿は多すぎる。 略。 第六話 魚の交わり。 「ソウカ、コノ一言ガ聞キタクテ、ワタシハココニイルノカ」。 香菜里屋のマスター工藤の一言を聴いて。 冬瓜と挽肉の葛とろみ、コンソメ味。サニーレタスとムール貝の酢みそ和え。地蛸のスモークマリネ。鯖の棒鮨を蒸したもの。といったため息、吐息、感嘆の逸品が出てきて愉しい。 北森鴻の物語を好むのはミステリーだからではない。その奥に潜む人間に対する信頼による。 | ||||
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事件はあるけど地の文章だけ追いかけても、文学としてきちんと読める良書だと思う。 個人的にはもう少しマスターの個性とか過去とかがあってもいいように思うけれど、 あくまで脇役としてのマスターは、さりげなく優しくしみいる。 所々に推理小説の名作のタイトルのもじりなどが入ったり、 オーソドックスな安楽椅子探偵らしいマスターの振る舞いなど、 本当に丁寧な作品だと思った。 読んでよかった、と、最後のページをめくってほっとするような逸品。 秋の夜長にぜひぜひ、どうぞ。 個人的には、花火のもとにて夏死なむ、って、ずっと思ってますけどねあたしは。 | ||||
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事件はあるけど地の文章だけ追いかけても、文学としてきちんと読める良書だと思う。 個人的にはもう少しマスターの個性とか過去とかがあってもいいように思うけれど、 あくまで脇役としてのマスターは、さりげなく優しくしみいる。 所々に推理小説の名作のタイトルのもじりなどが入ったり、 オーソドックスな安楽椅子探偵らしいマスターの振る舞いなど、 本当に丁寧な作品だと思った。 読んでよかった、と、最後のページをめくってほっとするような逸品。 秋の夜長にぜひぜひ、どうぞ。 個人的には、花火のもとにて夏死なむ、って、ずっと思ってますけどねあたしは。 | ||||
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