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(短編集)
触身仏
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【この小説が収録されている参考書籍】
触身仏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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シリーズの前作『凶笑面』と比べて、話にふくらみが加わって面白くなったように感じました。面白さが増した要因のひとつとして、蓮丈那智(れんじょう なち)が助教授を務めている東敬(とうけい)大学、その教務部の予算担当者・狐目(きつねめ)の男が、話に積極的にからむようになったことを挙げたいです。この点は、角川文庫の巻末解説で、法月綸太郎(のりづき りんたろう)氏が次のように述べているそのとおりだと思います。 《(前略)北森鴻という作家の本領が発揮されるのはシリーズ二巻目の本書からだと思う。具体的な「らしさ」として真っ先に目を引くのは、「教務部の狐目の担当者」の役割の変化だろう。(中略)蓮丈研究室を支える「第三の男」というべき存在に格上げされているのだ。》p.296 また、これも前作と比べてなんですが、助手の内藤三國(ないとう みくに)に対する蓮丈那智の態度に、人間的な柔らかみが増しているなあと感じたんですね。とりわけ、「死満瓊(しのみつるたま)」での那智の大胆なふるまいには、呆然とするしかなかったです。ミクニよぉ、こんちくしょう!ったら‥‥。 収録された五篇の初出掲載(いずれも、『小説新潮』誌上にて)は、以下のとおりです。 | ||||
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大きなくくりとしては、高田 崇史さんと同じ系列になるだろうが、蓮杖那智のキャラクターが際立っているので、引き込まれる。 もっと長編を読みたかった | ||||
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連作短編集の那智シリーズ第2弾。 はじめの方の話は民俗学満載で面白ったです。終わりにつれて謎解きメインの話だったりが多くなった気がしたので、民族学をもうちょっと読みたかったなあという感じがしました。 | ||||
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これを入力しないと本を閉じる事が出来ない。はらだたしい。こういうことはやめて欲しい。 | ||||
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楽しめます。 | ||||
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北森作品8冊目。蓮丈那智フィールドファイル②。短編集(全5話)久しぶりの那智先生と三國さん。 伝承や学説からの那智先生の鋭い考察力、二人の掛け合い、ミクニの心の声。 『大黒闇』『死満瓊』が特に面白かった。新たな助手の登場です。 緩急、光と影のバランスが相変わらず絶妙。 巻き込まれる事件は血生臭いし私利私欲のための動機だが、北森さんの語り口がとにかく優しくて読後感は悪くない。 然り気無く登場するあのビアバーや狐目の存在感も◎。 | ||||
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民俗学を主体とした連作短編歴史ミステリー、蓮丈那智シリーズの2作目 蓮丈那智に振り回される助手内藤の自虐がエスカレート 狐目の教務のレギュラー化と前作よりもキャラが立っているせいか、 たんたんと事件を解決していた前作よりも読んでいて面白く感じた また今作ではフィールドワーク先で殺人事件が起きるというワンパターンから抜け出し、 大学構内といった日常の中で事件に巻き込まれたりと、バラエティ豊かな展開が楽しめた | ||||
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が付いていたのが何よりでした。シリーズで購入したものです。特に問題ありません。 | ||||
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やはり、受難の星を背負っているとしか思えないミクニの姿たいとおしい。 | ||||
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蓮丈那智の頭の冴えが楽しめる短編集である。 .第一話 秘供養 山奥の風化し易い堆積岩に彫られた五百羅漢の謎である。 その結論は、飢饉による喫人・生け贄の風習でありそれを記憶し隠蔽するためであるという恐るべきものであった。 .第二話 大黒闇 カルトに絡む話である。 「暴力は最後の理性、宗教は最後の処方箋」という象徴的言葉がある。 そして、推理の過程において古代日本人第一世代から青銅器文明を持ち込んだ第二世代、その後鉄器文明を携えて来た第三世代となるがそこには後発組による先発民族の抹殺それに伴う神々の変貌・物語の改竄があるという原型が語られる。 .第三話 死満瓊 三種の神器とは思想であり、あるいは技術のことでもある。現実の器物はこうした思想や技術を使用することを許可したいわゆる免許証のようなものであり、それをなくしても再発行すればいいとの仮説が語られる。 .第四話 触身仏 ここでは、「封印された記憶はしばしば形を変えて甦ることがある」、「悲劇は記憶されなければならない。そして同時に悲劇は封印されなければならない」。 「エジプトのミイラは、やがて来るであろう復活の日に備えて遺体を保存するという考えである。だが、即身仏は違う。生きたまま仏になることで未来永劫衆生を救済するのが目的である。乃ち即身仏は生きている。あくまで、思想的にではあるが」との印象に残る言葉がある。 .第五話 御陰講 ここでは、「後世に伝えてはならぬ、けれども伝えなければならないという二律背反の宿命を背負ったこと」についての伝承の構造について語られている。 また、日本人はマスコミと一般人が競うようにアイドルを作り上げていく。しかし、それと同時にいかにどん底に突き落とすかを策謀する民族である。アイドルは貶められるために作られているとある。 以上、北森民俗学の快感に身を委ねた。 | ||||
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シリーズ1がどこにもなかったから、ここから読み始めた。民俗学へのアプローチが斬新で、納得のできる回答が導き出されている。 クールな女性とそれに翻弄される弟子との対比が面白く、歴史の陰の部分への考察が興味深い。 | ||||
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「異端の女性民俗学者」が、現在の事件を解決すると共に民俗学上の謎も解明するという蓮丈那智シリーズ第2弾。 前作ではクールで、完全無欠な印象だった主人公が、今作では 犯罪者の汚名を着せられそうになったり、実際に襲撃されたりしてドタバタに巻き込まれるのが印象深い。 それを、人間性に深みが増したと捉えるのか(解説はこの立場で書かれている)、クールなイメージが崩れて蓮丈那智の魅力が薄れたと捉えるのかは、これはもう読者の好みによらざるを得ない。 ちなみに評者は前者で、主人公以外のキャラの設定もより細かくなったこともあって、前作よりも本作の方が数段面白いと思った。 逆に前作のような蓮丈那智が好きな読者は、本作では少し残念な思いをするかもしれない。 前作が気に入った人はとりあえず読んでみる価値はあると思う。 | ||||
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「異端の女性民俗学者」が、現在の事件を解決すると共に民俗学上の謎も解明するという蓮丈那智シリーズ第2弾。 前作ではクールで、完全無欠な印象だった主人公が、今作では 犯罪者の汚名を着せられそうになったり、実際に襲撃されたりしてドタバタに巻き込まれるのが印象深い。 それを、人間性に深みが増したと捉えるのか(解説はこの立場で書かれている)、クールなイメージが崩れて蓮丈那智の魅力が薄れたと捉えるのかは、これはもう読者の好みによらざるを得ない。 ちなみに評者は前者で、主人公以外のキャラの設定もより細かくなったこともあって、前作よりも本作の方が数段面白いと思った。 逆に前作のような蓮丈那智が好きな読者は、本作では少し残念な思いをするかもしれない。 前作が気に入った人はとりあえず読んでみる価値はあると思う。 | ||||
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民俗学に関する薀蓄部分と、実際の事件部分との関係が、前作よりもスムーズになっていて、より上質になった。 | ||||
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「本格民俗学ミステリ」の名にふさわしく大黒様、海幸彦/山幸彦、御蔭講…よく知っているようでいて、実態は何も知らないそんな事物の出自や真の意味を実に歯切れよく解明していく。それは、正しく目の前が開けるかのよう。今まで、こんなに面白いことを知らなかったなんてなんて損をしていたんだろう!!なんて後悔仕切り。これを読んで、「民俗学」や「文化人類学」を志す人も多いのでは? | ||||
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年齢不詳、美貌の蓮丈那智民俗学教授の推理が楽しめる第2弾。短編集なので 第1弾を未読でも大丈夫です。ワトソン役のミクニくんも相変わらずで 講師への道はなかなか遠そうです。 那智の魅力や民俗学にはまったら、やっぱり第1弾も、そして「狐罠」「狐闇」へと骨董の世界にも足を向け、「孔雀狂想曲」へと北森ワールドは 広がって楽しめると思います。 今回、まだ名前が出ない(「狐目の」と言われてる)かつて民俗学のホープだった男が気になります。 これは必ず第3弾、そしてまたいつか那智と狐の競演するのではないかと楽しみです。 | ||||
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年齢不詳、美貌の蓮丈那智民俗学教授の推理が楽しめる第2弾。短編集なので第1弾を未読でも大丈夫です。ワトソン役のミクニくんも相変わらずで講師への道はなかなか遠そうです。那智の魅力や民俗学にはまったら、やっぱり第1弾も、そして「狐罠」「狐闇」へと骨董の世界にも足を向け、「孔雀狂想曲」へと北森ワールドは広がって楽しめると思います。今回、まだ名前が出ない(「狐目の」と言われてる)かつて民俗学のホープだった男が気になります。これは必ず第3弾、そしてまたいつか那智と狐の競演するのではないかと楽しみです。 | ||||
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