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斜め屋敷の犯罪
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【この小説が収録されている参考書籍】
斜め屋敷の犯罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 81~100 5/6ページ
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『占星術殺人事件』の次に読む小説となります。著者の実質的な第一作である『異邦の騎士』がもたらすようなスピード感は、この小説にはありません。時間的・肉体的・物理的に、やはり無理なんじゃないかな、と思える箇所があります。ただ、女性心理を巧みに描いているので、勉強になりました。南波杏が公式ブログの中で「(トリックについては、)実験してみたいナリ・・・。」と書いていましたが、そんな気にさせるトリックでした。 | ||||
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犯行動機になまじリアリティを持たせたために、犯行方法との間で釣り合いが全く取れていません。いっそ動機の方も同じテイストにすれば、完璧にアレなものとなったはずです。本作品、倒叙形式にした場合、とてつもないものができ上がることでしょう。 | ||||
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謎解きのその一言を読んだとき、思わずうーんとうなってひっくり返った覚えがある。単なる偶然とか、全く無意味な犯人の勘違いとか、そういうものの積み重ねの上で、至極奇怪な犯行現場が完成した、という落ちの推理小説がある(残念なことに、この作者が本作以降、時々それをする)が、本作は本筋ではそれはない。トリックも壮大で、フェアである。リアリティーがどうとか批判する人がいるそうだが、推理小説って最初から虚構の世界のものなんだから、そんなこと言わずに、素直に驚愕したら良いと思うんだけどなあ。御手洗の出番が少ないのが残念。 | ||||
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言わずと知れた島田荘司氏の「占星術殺人事件」と並び賞される傑作。勿論最大の評価点はあの驚天動地の大トリックなのでしょうが、さらにこの作品で評価したいのは、むしろあの単純明快なトリックを、しっかり伏線を提示しながらも、ラストまで見事に読者から隠し通しているという点にある気がします。読者は初読で大トリックにただ驚き、再読では巧妙な伏線に唸るという、本格推理の正しい楽しみ方ができるわけです。大トリックを用いたミステリにありがちな、単なるワンアイデアもので終わっていない稀有な作品です。幸いにもノベルズ刊行時にこの作品に出会ってからミステリにはまって20数年、あの時の読後の衝撃を超える作品には未だ出会っていません。 | ||||
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御手洗シリーズの『占星術殺人事件』に続く作品。1981年12月に『占星術殺人事件』は発表されていて、その次の作品として本作は1982年11月に発表されている。いわゆる本格推理作家としての第2作として発表されたということで、本作の巻頭にはヴァン・ダインの作品のように全登場人物と事件現場の詳細な構造図が図示されている。しかしながら本作の後、氏の御手洗シリーズはプツリと止まり、再会は1985年11月の短編『数字錠』、長編に至っては1988年4月の『異邦の騎士』を待つことになる。実はここに氏の御手洗潔に対する妥協のない愛着を感じずにはいられない。実際は最初に書かれていた『異邦の騎士』はいつでも発表できる状態だったであろうし、その内容の素晴らしさからも読者に圧倒的な支持を受けるのは分かっていたであろう。しかしながら氏は受け入れる読者の熟成と発表の機を待ったのである。『暗闇坂の人食いの木』以降の作品を読めば一目瞭然だが、氏は単純な本格推理として御手洗を出したくなかったである。単なる謎解きではなく、並列して発動するストーリーに伝説や過去の重要な事象それ自体をひとつの物語として組み込む手法が加えられ、それらが最後に一つに連環し、一挙にリンクする素晴らしいプロットが完成するという仕立ての上の一つの香辛料として謎解きはあるべきだと考えていたに違いない。ということで本作はいわゆる『本格推理小説』としての御手洗最後の作品と言えると思う。謎解きやトリックは良くできている。しかしながら作者はそれでは満足できなかった。それの何よりの証明が3年間の御手洗の封印だと僕は思う。 | ||||
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島田荘司らしいスケールの大きいトリックをメインに据えた作品。ほぼ、力業としか思えない強引なトリックに賛否が分かれるとは思いますがこの系統のトリックが流行ったことから考えると影響は計り知れない作品です | ||||
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作者も承知とは思いますが、この仰々しい館はちょとやりすぎの感があります。読者は連なる謎に対し、懸命に解明を試みまるでしょうが、作者の挑戦に勝つ事はまず不可能でしょう。途中で何となく犯人には気づきますが、与えられた条件で動機を量ることはまず無理で、犯行の為に、果たしてここまで準備するだろうかと考えるのは野暮でしょうか。本格とはそのようなものかもしれませんので、本作のように良い意味で馬鹿馬鹿しいほど大げさで推測不可能なトリックは、その極まった形であり、本格の醍醐味なのかもしれません。好みの問題ですが、わたし的には犯人のトリックよりも、最後に御手洗が仕掛けたトリックの方が気に入りました。名作と評されるだけあって面白いことは面白いですが、「占星術~」に比べて評価が分かれる作品と思います。特に本格好きでないならば、パスする選択肢もありです。 | ||||
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「本格ものの傑作」とお勧めの人が多いので期待して読みました。確かにすごいトリックで、謎解きとしては面白いとは言えますが、ちょっとあまりにも作為的過ぎる気がします。現実には、ほとんどありそうもないsituationですね。本格推理小説好きの人以外はお勧めしません。 | ||||
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数あるミステリのトリックの中で、本書を超えるものがあるだろうか?勿論「占星術殺人事件」のトリックも世紀に残るくらい凄い。しかし本書からは「占星術殺人事件」のトリック以上の衝撃を受けた。まさか?! そんなことを?!という衝撃を頭にガツンとくらわせられた。正直、御手洗が登場するまではやや退屈な感が否めない。しかしそれを乗り越えたとき、読者は御手洗からご褒美として「驚愕する悦び」を貰えるだろう。まさに至福のひととき。 | ||||
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トリックは単純明快。今まで読んだ中には、細々とした理論云々が多過ぎて辟易したり、完全に忘れてしまっているものもありますが、これは頭にスパッと入り、いつまでも忘れられない類のものです。故に再読率は低いかもしれません。個人的には初の島田作品、噂に聞く御手洗潔との初の出会い。彼のキャラクターには圧倒されました。パロディものじゃないのに、ついつい笑み。 | ||||
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『占星術殺人事件』が、その時点で島田荘司氏が言いたい事を目一杯詰め込んだ観が強かったのに対して、この作品は、「本格である事」を徹底して意識したような造りです。物語作家、島田荘司の本領が発揮されているのですが、その天才的な文章力に裏打ちされたロマンティックでサスペンスフルなストーリーテリングやペダントリー、感動的な人間物語、などを全て吹き飛ばしかねない破壊力のオチ(トリック)が何より凄い。笑い出してしまうほど凄い。「本格ミステリ」という事で云えば、数ある島田荘司作品の中でも1、2を争うクオリティでしょう。掛け値無しの傑作にして代表作の一つ、だと思いますよ。 | ||||
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「占星術殺人事件」で始まる御手洗シリーズの一冊。 本編の特徴は他のシリーズ作と比較してユーモラスな場面が盛り込まれていること。著者は、今となってはそれらの場面を書いたことを恥じているだろうが、小説としては読み易く、面白い。犯人の動機やトリックには問題があるが。 主人公であるはずの御手洗が最後になってようやく登場する、というストーリー構成になっている為、御手洗の嫌味な性格にウンザリさせられる前に小説が終わってしまうのがむしろ良い。 | ||||
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はっきり言って呆れてしまう、そんな凄まじいトリック。おもわず笑っちゃいました。「こんなのアリ?」って感じです。さすが新本格館ものの元祖と言ったところでしょうか、よく考えられていて、いたる所に伏線が張られています。御手洗さんの出番は後半の方ですが、待たせた分だけ期待以上の大暴れ(?)をしてくれます。こちらも爆笑です。 | ||||
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トリックが解明されたときには腰が抜けるかと思った。それくらいスケールが大きく強烈である。御手洗のはじけっぷりも面白く、登場シーンはとにかく笑った。御手洗シリーズの中では一番好きな作品。なお、読む際には絶対に後半のページの図説は読まないように。 | ||||
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面白く読めましたが、一幕二幕というような形式なので、後半に御手洗さんが出てくるまで三人称での説明が多く、多少違和感があります。その点、占星術殺人事件と比べると文章の洗練さが一段落ちるのではないかと考えます。トリックはよく考えられていますが、本格ものだけに一度知ってしまうと興味が薄れるのが残念です。トリックに関係なく何度読み返しても面白いような部類ではありません。 | ||||
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これまでにない大掛かりなトリックで読者の度胆を抜いたミステリーの傑作。島田氏のデビュー作である「占星術殺人事件」と並んで本格推理小説ファンの必読書であろう。 ただ、現実の世界との乖離があまりにも大きい作品なので、謎解きを重視する、いわゆる「本格」ファン以外の人は戸惑うのではないだろうか。わざと斜めに建てられた屋敷。これがトリックにつながってくるのだが、人によっては設定を聞いただけで馬鹿らしくなって本を放り出してしまうかもしれない。また、トリック自体も一発勝負的なものなので、「ふざけるな」と感じる人もいるかも。 「本格」の傑作というのは、トンデモ本と紙一重だったりする典型例だ。 | ||||
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わざと傾いて作られた屋敷の中で次々と密室殺人が起こります。どう考えてもどうやってやったのかわからない。動機も無さそうだし、奇妙な屋敷のおかげで殺人を実行出来る人物が特定できない。。。しかし、『読者への挑戦』が挿入されているということはそこまでの内容で事件を解決出来る条件がすべて整っているということで。。。。ラストの謎解きはえぇーっと驚くこと請け合い。こんな大掛かりなトリック、解けたらすごいと思います。ただひとつ不満なのは、半分以上読みすすめてやっと御手洗さんが登場するということ。彼と石岡くんの掛け合い、独特のセリフ回しなどが好きな私にとっては、もう少し早くから御手洗さんを登場させて欲しかったなと思います。よって☆マイナスひとつです。 | ||||
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大がかりな仕掛けがメイントリックの「館」ものトリックは後にも先にも大仕掛けに一発勝負ですので解ければ“なんでこんな簡単な問題が!”状態で分からなければ“こんなことあり得ない!”で終わってしまいます | ||||
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そもそもなぜ「斜め屋敷」なのか・・・?と疑問を抱く方は多いはず。それを解いてくれるのが、我らが御手洗潔です!最初から「なぜ・・・?」「どうやって・・・?」がたくさんちりばめられ、最後にはそれらが1つの方向へ向かっていく。そこに待っているのは「あぁ…!そうか!!」です。この島田荘司氏からの「読者への挑戦」、あなたには解けますか? | ||||
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お約束の「私は読者に挑戦する」という宣戦布告。全ての情報はそろっていると宣言されるが、その時点の情報でこのトリックを見破ることの出来る人が果たして存在するだろうか?犯人は予測できるが、トリックの筋が通らない。犯罪の成立が偶然に頼りすぎているのである。確かにアイデアには胸がすくし、人物たちの掛け合いも面白い。ただこのアイデアは、短編で切り口鋭く使用すべきだったように感じる。後から後から動機が出てくるのも、横溝物並に予測不能。 | ||||
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