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臨床真理
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臨床真理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 41~60 3/7ページ
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心地よくテンポのよい文体は魅力のひとつだとしても、ストーリー自体は平凡で気分が高揚しない。臨床心理士としての活躍でもなく、ただ感情にまかせて突っ走る。しかも身分をごまかす違法行為での素人探偵。現実感をかんじることがむつかしいー | ||||
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柚月裕子の作品は色々読んでみたが、『最後の証人』が一番気に入っている。その作家のデビュー作が『臨床真理』だ。今や人気を不動にする彼女の原点を垣間見るような作品だ。 この作品は、歪んだ性欲と殺人事件がテーマになっている。主人公が危機に遭遇して話しを盛り上げてはいるが、性的描写もあり、若い女性にはやや敬遠されがちな一面もある。この点が評価を下げていると思う。 | ||||
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美帆という臨床心理士の主人公が「共感覚」を持つ少年と一緒に事件を解決していくというストーリー。 共感覚とは一つの刺激から複数の感覚が呼び覚まされるというもので、この少年の場合は言葉という音がそれを発する人間の回りに色となって広がって見えるというものであった。「赤が見えたらその言葉は嘘」であり、「白ならば本当のこと」であり、「オレンジ色は生命の活力」であるとか、その少年には解るのです。 これは怖いです、色を読まれる方は怖い。 しかし、この能力は大抵は妄想として扱われてしまい、そのことから「統合失調症」などと診断されてしまうのです。 けれども、美帆は信じる、信じてくれる美帆を信頼する少年。 そしてこのコンビが施設で起きた殺人事件(自殺として処理されてしまいそうだった事件)を解決して行きます。 面白くて一気読みでした、お勧めです。 | ||||
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現代社会の問題追及 | ||||
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おもしろかった。ですけど 鋭い方なら、中盤で、犯人が解ってしまうかも… | ||||
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臨床心理士・佐久間美帆の最後まで患者に寄り添う気持ちが伝わる内容が良かった。 | ||||
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単行本を読んでいるので、まあまあといった感じです。 | ||||
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面白かった | ||||
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素晴らしい | ||||
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我こそは正義!と「突っ走る」主人公に全く共感できず。 この作者の『パレートの誤算』と同じ構図でした。 ワンアイディアで、膨大な取材による裏付けもなく、 「いいこと書いてやるぞ」臭がプンプン。 真っ二つに割れたから両方選びました、じゃダメでしょ。 大賞の権威も下がるってもんです。 | ||||
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一気読みできました。 | ||||
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人間としてワンランク信頼性が深まります。 | ||||
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文章が全体的に箇条書きみたいです。一文一文がブチって切れてて美しくない。読んでて面白くないと私は思いました。説明臭い文章が急に入ってきます。 逆に、読みやすい。という評価もできるかもしれません。読みやすい=面白いと考える人には良いかもです。 性的描写だけリアリティがあります。一体何をしたいのか? ストーリーだけで考えても、そんなに面白くないと感じました。予測を上回らない結末な上、展開が遅いのでストレス溜まります。ページ数2/3くらいに短縮していいと思います。奇抜なテーマで一発やってやろって発想の作品なのかなって印象でした。 これを読んだ方が知識を得たと間に受けないことを祈ります。しきりに出てくる安定剤ってなんなのでしょう? | ||||
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遅まきながら柚月裕子のデビュー作「臨床真理」(柚月裕子 角川文庫)をKindleで読む。 「共感覚」を持つ青年、司を担当することになった臨床心理士の美帆は、彼が知的障害者更生施設で知り合った少女、彩を喪ったことにより問題を起こしていたことに気づきます。彼女は、彩が自殺ではないとする司の主張をきっかけに警察官の友人とその死の真相を独自に調査し始めますが、果たして、その真相は? 前半は少し退屈だと感じました。丁寧な文体は申し分ありませんが、テレビのサスペンス・ドラマのようなシチュエーションによって「ステロタイプ」な印象が続きます。でも、それはスリラーに必要な「種まき」のようなものだったのでしょう。中盤から後半は、かつてのロビン・クックの医療ミステリーのような強いサスペンスを保持しながら読者は一気に読み進めることができると思います。そして、パスワードの解読と更なる失語症患者による手紙という「暗号」解読から先が、柚月裕子のサスペンス作家としての「真骨頂」なのだと思います。 その内容を書くことは控えたいと思いますが、この作品は、(最後で明かされるあるミス・ディレクションもキラキラしていて)「孤狼の血」(よくある深作欣二のあのシリーズとの比較は無意味だと思います)、「慈雨」、「凶犬の眼」と我が国の作家の中にいて次第にその頭角を表すことになった静かなハート・ビートを持ったパワフルなデビュー作だと思います。 | ||||
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柚月裕子さんが「このミス」大賞を獲得した医学サスペンスのデビュー作です。本書の最大の魅力はヒロインの新人臨床心理士・佐久間美帆の患者の為ならば己の全てを投げ打ってでもなりふり構わず奮闘努力する真っ直ぐでひたむきな心情ですね。死んだ弟・達志の過ちを二度と繰り返すまいと問題患者・司の悩みに真剣に必死で向き合うヒロインの姿に読んでいて胸が熱くなりましたね。ミステリのテクニックや犯人の意外性がやや平凡でもそんな事は関係なく著者の初々しい新鋭ならではの熱い想いや気迫を強く感じられたのが私にとって最大の収穫でしたね。 | ||||
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前の後所有の方が 喫煙者の方だったのでしょうか タバコの匂いがします ページを一枚一枚めくるたびにタバコの匂いがするため 反吐が出そうです 臭いが消えるまで本が読めない状態です 販売者の必須項目にタバコを吸うか吸わないかというのがあってもいいのではないでしょうか | ||||
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すでに、柚月裕子はベテラン作家であるが、その片鱗は本書に、早くもはっきりと現れている。なにより、文章がうまい。血の通った人物が描けている、構成力がある、そして、人の持つ本性を容赦なく、かつ的確に描いている。 正直、これほど、新人作家で、人物描写に説得力を持たせることのできる人は、滅多にいるものではない。 ミステリーでは、往々にして、例えばミステリ三冠王に輝いた「屍人荘の殺人」などは、その好例とも言えそうだが、秀逸なのは密室トリックの鮮やかさだけで、文章力、構成力、そして、何よりも血の通った人物形成が未熟でも、評価されてしまう傾向にある。 しかし、小説である以上、人物配置と説得力それに全体の構成力という基本の上に、秀逸な密室トリックが描かれなければ、ミステリーである前に、小説として未熟というしかない。 その点、本書は、極端に言えば、「屍人荘の殺人」とは正反対とも言える。ミステリーという表面上の物語は、それほど、複雑でも奇抜でもなく、ある程度、先の展開が読めてしまう。にもかかわらず、ラストまで一気に読ませる面白さを持っているのは、登場人物たちに血が通っているからだ。主人公・佐久間美帆の心の動きが手に取るように、しっかりと伝わってくるのである。 本書には、共感覚という、少々特異な能力を持った青年・藤木司が登場し、さらに知的障害者たちが重要なキャラクターとして物語の基礎となっている。そのため、つい共感覚や障害者たちの方へ視点が移行してしまいがちだが、あくまで主役とテーマは臨床心理士の佐久間美帆で、彼女の考え方、生き方を描くことに重点が置かれている。 他の方のレビューの中には、「あまりに障害者に対する無理解、偏見が多く」「精神障害者というセンシティブな存在を対象とするにはあまりに無神経」「このような形で障がい者や社会的な弱者を扱うとは、(中略)倫理規範をを逸脱した主人公の行動には呆れました。(中略)気持ちの悪い性描写があり」等々の批判的なものが、いくつかありますが、私はむしろ逆だと思う。 健常者も障害者も、結局は同じ人間であり、そこに人間としての差はない。健常者と障害者の間に線を引き、それぞれに違う基準や見方・考え方を持つことが偏見につながると思っている。両者を同じ人間として、平等に見れば、傷害を持つ人にも性欲はあり、健常者と同じく、エゴに満ちた人もいる。それは、人間誰しもが持っている本能に他ならない。 柚月裕子が作家として優れているのは、佐久間美帆を通して、健常者も障害者も、同じ人間として描写している点にある。性描写にしても同様である。こうした人の持つ欲望という本能から目を背けたら、血の通った人物像を形成することはできず、単なる現実離れした娯楽にしか過ぎなくなってしまう。 現実は決して、気持ちのよいものばかりではない。嫌悪感を覚える事は、山のようにある。そうした現実的なキャラクターたち(健常者や障害者という区別なく)とヒロイン佐久間美帆を対峙させることで、主人公の存在感を深め、説得力を持たせ、血の通った人物が生み出せるのである。 そのことに、決して目を背けず、真正面から描いた所に、柚月裕子が他の新人作家の多くと決定的に違う点で、謎や事件やトリックではなく、佐久間美帆という人物像に、血の通った説得力を与えることに成功している。ここが描ければ、謎やトリックは、自然と後からついてくる。このことは、現在の氏の活躍ぶりを見れば、当然の結果と言えると思う。 ここのところ、このミス大賞受賞の作品を中心に、新人作家たちの小説ばかりを読んで来たが、このミス大賞に限らず、数々のミステリー新人賞や新人作家たちを読む時には、こうした基本と将来性のあるなしが、大きな判断材料になるのだと、今回、思い知った。 しかし、残念なことに、近年の新人作家たちは、そうした基礎よりも、独創的で奇抜なアイデアや、特異な主人公設定の方にばかり、重点を置いているように思えてならない。 本書は、「屋上ミサイル」と選者たちの意見が真っ二つに割れ、同時受賞となったようだが、やはり、書評を専門にしている方々でも、評価の視点が個々で違うものだと、改めて思った。 結局、客観的評価のように見えて、多分に主観が入っているというわけだ(と、偉そうに言うアンタも、この文章、主観でしょうが)。 また、岩井田雅行の「隣に座った女」のことを持ち出すと、「新手の商法にやられた」とか「まんまと騙されました」とか、書かれてしまいそうだが(これだって客観描写のように見えて、実は何も根拠のないただの主観だよね)、本書を読んで、何故、私があれほど「隣に座った女」にこだわっていたのかが、ようやくわかった。 「隣に座った女」は、本書の前では、残念ながら足元にも及ばない事を認めるしかないが、少なくとも、柚月裕子と同様の作風を目指そうとしているからだ。 多分、私はそうした姿勢に惚れたようである(これも個人的主観に過ぎないが)。でも、完成度は柚月裕子の前では完敗である。ただ、その姿勢を崩さずに書き続ければ、岩井田雅行にも、将来性は少しだけあるのかもしれない(なんだ、やっぱり誉めてんのね→だから、少しだけって書いてるじゃん→いや、可能性、低いと思うよ→……)。 | ||||
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新人作家としては素晴らしい作品でした。この内容に圧倒されて、一気に読んでしまいました。 | ||||
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このミス大賞という理由だけで読んだが、小説を読む醍醐味を感じる事なく終了。 面白い小説は、ストーリー忘れた頃に読んでまた唸る。でも、この小説はこれっきり。 小説だから、ストーリーが面白く無いとね、話題性の前に。 | ||||
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素直に純粋に面白いと思った。ストーリーも分かりやすく、伏線も小難しくなく、非常に読みやすい。柚木作品は好きな作品。今回も難しいテーマに切り込み、単に面白くさせるだけでなく、読み手に考えさせる仕上がりになっている。 | ||||
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