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黄色い部屋の謎
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【この小説が収録されている参考書籍】
黄色い部屋の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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推理小説を数多く読んでいると、残念ながら感性が麻痺してしまい、たいていの謎には驚かなくなってしまいます。どんなに不可思議な事件でも、「どうせ最後には探偵が見事に解決するんでしょ」と醒めた視線で見てしまうのです。しかし、この小説に出てくる3つの密室の謎は実に新鮮に感じられました。心の底から、どうして犯人は無事に逃げ出せたのか、知りたくてたまらなくなります。そして、その謎が解けた時の驚き。私の読んだ範囲内では密室トリックの最高峰に位置します。 ただ、この作品は重大なルール違反をおかしています。他の推理小説のトリックの種明かしをしてしまっているのです。エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』とコナン・ドイルの『まだらの紐』をまだ読んでいない人は、それらの本を先に読んだ方が良いと思います。 | ||||
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科学界の大物スタンガースン博士の令嬢が「黄色い部屋」で血の海の中に倒れているのが発見されますが犯人の姿はどこにも見えません。秘密の抜け道の様なものもなく完全に密閉された部屋から犯人はいかにしてその姿を消したのか、というお話です。 現在読んで面白いというよりは、その歴史的価値に意味があるという作品でしょう。 心理的密室を作り上げた発想力と読者の注意を巧みにそらせる手腕については素晴らしいと思いました。 時代背景もあってかやや大時代的な描写が見られますが、次作の「黒衣婦人の香り」に比べればまだマシなので強くは言えません。 現在までを見渡しても数少ないフランスの本格推理小説として貴重な作品です。 | ||||
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高い評価につられて、新訳が出たのをきっかけに、チョットだけ期待して、読み始めたが、その緩慢なストーリー展開と時代がかった台詞回しに辟易し、途中で読むのを中断してしまった。 この度、やっと通読してみたものの、かけた時間に応じた興奮や驚愕は得られずじまい。 唯一、密室の解明は意外にも納得の行く明瞭さであったが、犯人像や動機は不自然で、いかにも取ってつけたような御都合主義を感じた。 根本的にこれ程、長い小説である必然性は感じられない。新聞連載のため引き伸ばされたような印象がある。探偵役ルールタヴィーユが頻繁に発する「黒衣婦人の香り」というセリフも続編を読ませるための営業であったとは! 今ではもうミステリの歴史の勉強として読む価値しかないのではなかろうか? | ||||
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高い評価につられて、新訳が出たのをきっかけに、チョットだけ期待して、読み始めたが、その緩慢なストーリー展開と時代がかった台詞回しに辟易し、途中で読むのを中断してしまった。 この度、やっと通読してみたものの、かけた時間に応じた興奮や驚愕は得られずじまい。 唯一、密室の解明は意外にも納得の行く明瞭さであったが、犯人像や動機は不自然で、いかにも取ってつけたような御都合主義を感じた。 根本的にこれ程、長い小説である必然性は感じられない。新聞連載のため引き伸ばされたような印象がある。探偵役ルールタヴィーユが頻繁に発する「黒衣婦人の香り」というセリフも続編を読ませるための営業であったとは! 今ではもうミステリの歴史の勉強として読む価値しかないのではなかろうか? | ||||
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この作品は世界でもっとも完成された密室トリックを使った作品として有名です。トリックもなかなかですが、しかしなんと行っても醍醐味はこの本に出てくる人体消失の謎でしょう。つまり行ってしまえば犯人当てです。密室トリックで優れている点では唯一仕掛けなどが使われていないところです。しかし黒衣婦人と黄色い部屋の秘密を読むとしたらこれはどうしたって黄色い部屋から読んでいただきたいと思います。明らかにトリックにしろ犯人当てにしろ優れているのは黄色い部屋のほうです。それに黒衣婦人を読んでしまった方には申しわけありませんが黒衣婦人を読んでしまうと犯人がわかってしまいそれだけでもこの本の魅力が半減してしまうのはまちがいないでしょう。ぜひどっちを買うか迷っているかたは黄色い部屋からよんでください。 | ||||
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昔のベスト10には必ず登場する本で,乱歩その他も褒めいます。しかし,これから推理小説(あえてミステリとはいいません)を読もうと思ったり,現代作家の作劊をある程度読んだ人が,昔の作品でも,と思って読む,「こりゃ詐欺だ」と怒るかも知れません。発表され当時の読者と我々では,なにかにつけ刺激にたいする把覚もずいぶんと差があります。このあたりの作品を読きは期待しすぎてはいけません。この小説がおもしと思った人は,どんどんこういった古典を読んでいけよいと思いますが,面白くなかった人もあきらめない,別のもっとたくさんの作品を書いている作家の代表などを読んでみて下さい。 | ||||
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密室トリックについては最後やられた~と思いました。ルルーお得意の発想の転換ですね。まあ、この謎を解きたい人は本を読んでみてください。ストーリーのほうは「オペラ座の怪人」ミュージカルに負けずと劣らずロマンチックです。恋愛にまつわる複雑な謎が絡み合い、貴方を魅了してくれますよ。 | ||||
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「オペラ座の怪人」「黒衣婦人の香り」に引き続き、日影 丈吉氏の翻訳です。 やはり、上の二つを読んだのならばこの本ですべて揃えてみるのも筋でしょう。 読みづらいところも多々ありますが、それはそれで味があります。 是非日影版「黄色い部屋」も読んでみてください。 | ||||
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銃声がなり悲鳴があがった令嬢マチルダの部屋は完全に密閉されていたにもかかわらず、マチルダは鈍器で殴られ、銃で応戦した。犯人はどこへ消えたのか?謎の犯人を追いつめた、ルールタヴィーユと探偵ラルサンは2方向から追い込んだにもかかわらず、2人がであったとき犯人は消えていた!密室関係の謎をこれでもかと満載しながら活劇小説のおもしろさを詰め込んだこの作品は密室もの推理小説の最高峰の一つといえます | ||||
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銃声がなり悲鳴があがった令嬢マチルダの部屋は完全に密閉されていた にもかかわらず、マチルダは鈍器で殴られ、銃で応戦した。 犯人はどこへ消えたのか? 謎の犯人を追いつめた、ルールタヴィーユと探偵ラルサンは 2方向から追い込んだにもかかわらず、2人がであったとき 犯人は消えていた! 密室関係の謎をこれでもかと満載しながら活劇小説のおもしろさを 詰め込んだこの作品は密室もの推理小説の最高峰の一つと いえます | ||||
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本作は《密室殺人》というテーマに沿って何か語ろうという時、決してはずすことが出来ない作品だろう。この種の犯罪を扱う後の作品の多くが、この一作を起点にして発想されていることは疑う余地がない。《密室》の巨匠とも呼ばれるディクスン・カーにしたところでそれは同様である。その証拠に、カーは著作「三つの棺」の作中にある密室講義でも本作のトリックとその歴史的価値について触れている。 犯罪記録や裁判について新聞に寄稿していたルルーではあったが、ミステリは本作が始めての作品だった。著者は執筆に当たりポーやドイルなどの先達によるミステリに影響を受け、しかしそれらを上回る論理的な密室殺人事件をここで作り上げようと考えた。著者からすれば二作家による密室事件は、トリックとして不十分なもので、特に解明にあたって《密室》という物理条件を翻してしまうことが、アンフェアと見えたようだ。この逸話は有名で、著者自身が残した熱っぽい言葉によっても確かめることが出来る。 物語は長編のミステリとしてよく書き込まれている。推理のために必要な描写以外にもサスペンスやロマン、犯罪の裏に潜むドラマの気配など多くの要素が、重層的にくみ上げられている。長編推理がまだそれほど一般的でなかった時期に、この完成度は評価できるだろう。 しかしやはり全体的なまとまりとしては幾分散漫な印象もあり、特に中間部で視点を変えるなどの手法を使っている部分では、テンポ感に乱れが出るのが気になる。第二の事件では仰々しい表現や感嘆符を重ねドラマティックに描写しようとするが、この時視点となるルールタビーユの意図が掴めないので、読者はサスペンスを感じにくく冗長に思う。 またルールタビーユが何度も口にする《黒衣婦人の香り》と言う台詞が本作の中では意味不明のままで、次作に持ち込まれていくのもスタイルとして疑問がないでもない。 | ||||
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