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黄色い部屋の謎
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【この小説が収録されている参考書籍】
黄色い部屋の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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冒頭からトリックを完璧にぶち上げる事によってなんだか長い引っ張りもスルスル読めた。ただそれ故にトリックの隙を完璧につぶすので必然的に一つの可能性しか考えようがなく動機だけが謎になるがそれが結構残念なオチ。犯人の方も同様でそれしか考えようがない位状況をシビアに作りすぎていくのでわかってしまうがこちらはトリックが結構残念。机上の空論というか映像化したら漫画のコナンみたいに黒塗り人間にしないと成立しないなって感がある。しかしそこまでトリックをグイグイ押していくことで小説自体は楽しく読めた。話の流れや最後の盛り上げ方はさすが名作。トリックをおおめにみれるならおすすめ。 | ||||
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古さは感じるものの、やはり名作。主人公の探偵の勿体ぶったものの言い方など、鼻につく部分もあるが、裁判での謎解き場面における盛り上がりはお見事。新訳も出ており、そちらの方が、さらに良いかも。 | ||||
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昔から文庫で持っていましたが、なかなか読み進めず、いつか読もうと何年間も手付かずの状態でした。今回購入してKindleで読んでいます。有名な本なので内容は分かってますが…。KindleはAlexaとも連携出来るので良いですね。 | ||||
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探偵が犯人です。 | ||||
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内容、評価についてはまた別の機会に。スリル満点。評価 星5です。 推理小説を読み始めたばかりの人は早めにもう本作を読んじゃってください。下手に知恵がついてから読むよりも最初に読む4冊に入っていた方が楽しいと思います。 素人探偵(主人公)ルールタビーユのセリフや感情の浮き沈みの描写、そして全体の筋の流れのぐねぐねとした曲がりっぷりに悪評が集まっていますが、これは続編である「黒衣婦人の香り」の伏線というか前宣伝みたいなものらしいです。続編に興味を持ってもらって続編の売り上げを伸ばそうというそういう意図にもとづくもの。当時の出版事情がうかがわれる(今でもそうかな)。 「黒衣婦人の香り」も読んでみましたが、恋愛/冒険/探偵小説が少しずつ混じった感じのものでした。 この版のカヴァーデザインはたいへん素晴らしく出色のものと思いました。このカヴァーが欲しいあまりにもう一回買ったほどです。「黒衣婦人の香り」のカヴァーもよかった。両方とも色がとても綺麗です。 | ||||
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ある高名な学者の家で、不可解な事件が起こり・・・というお話。 この作品については発表されてかなりの年月が経ちミステリ好きで読んでいない人はいないと思われるので以下、ネタに触れるレビューを書き込むので、万一作品を読んでいない方は読まないでください(作中でもポーの「モルグ街の殺人」やドイルの「まだらの紐」のネタに触れているのでご注意を)。 私なりの読解ですが、機械的に技巧的な物理的トリックよりも盲信や錯覚を利用した心理的トリックを使っている様に思えたのでこの手の密室・不可能犯罪物の先駆だったそうですが、そういう物の先駆けから物理的な要素よりも心理的な要素を重視した物になっているのが印象に残りました。その心理的トリックもかなり入念に仕組まれていて、そこに偶然が絡み・・・という事で、先駆的作品から奇術的な技巧で練り上げられていたらしい所に今読んでも新しい新鮮味を感じました。 逆に、現実では犯罪を起こしたらそれが発覚しない様にこの様に不可解な状況にするよりも、自分以外の人に容疑が向く様に仕組んだり、犯罪が起こったのではなく自然や偶然で起こった様に仕組むとも思うので、現実的にはあまりないであろうとも思いました。「赤い館の秘密」のミルンの短篇ミステリでも「アリバイは完璧なほど疑わしい」という文章がありましたが、この作品でも不可解な状況で犯罪が起こったからこそ、誰か犯人がいるという展開になり最終的に真犯人に到達し捕まる事を考えると却って不自然にも思いました。 という風に、色々思いましたが、虚構の推理小説として密室・不可能犯罪物が魅力的なのも真実だったりするので、素直に楽しめたとも一応書いておきます。私の感想に異論のある方も多いかもしれませんが。そういう方は反論をお願いします。 ルルーは一方で「オペラ座の怪人」を書いたり、本書みたいな合理的な推理小説を書いたりと、ポーに近い資質の人だったみたいですね。 コクトーの序文ですが、おまえの読解力が低いと言われる覚悟で書くと、二回読みましたが何をいっているのかよく判りませんでした。が、多分本書に対する賛辞だと思いますが・・・すいません。 色々ありますが、魅力的な古典である事は真実だと思います。是非ご一読を。 蛇足ですが、「黒衣婦人の香り」も新訳で復刊してもらいたいです。 | ||||
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賛否ありますが、この作品は細かいところまで精細に書かれていて、全く見事でした。昔読んだときはちょっと矛盾があったりしたのですが、この新訳ではそこが補強され矛盾がなくなり、すんなり読めました。あとがきに「父殺し」のテーマがあると出てきましたが、そんなこと気にせずに、一つのミステールの古典として読むといいと思います。物足りなさも感じますが、これが1905年の作品だと考えると、この時代に、後世に影響を与えるこれほどの作品を書いたことは素晴らしいと思います。 それぞれの性格描写もちゃんとしていて、明晰な論理展開で、きちっと論理で割り切って行けます。ちょっとじりじりさせられますが(ルールタビーユは犯人の名前を知っていてもそれを言わないでいたとか)、それもこの作品の楽しみの一つかと思います。文字が大きくて読みやすくあっという間に読めてしまいます。 お勧めです。 | ||||
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この直前にある作家のトリック中心の短篇集を読んだのですが、謎解きのクイズの本を読んでいるようで辟易としました。この本は物語もそこそこなので、読み応えがありました。最近の名作と比べるとクオリティは低いのですが、100年前の小説なのに今なお面白く読ませるとはすごいと思います。オペラ座の怪人と同じ著者と知って納得しました。 | ||||
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はるか昔に少年向けのリライト本で読んで以来の再読だ。 版元によるクリスティや乱歩を引き合いに出した物々しいコピーに惹かれて読むと大半の読者、特に海外ミステリのビギナーは肩透かしを受けるのではないかと読了後、少しばかり危惧を覚えた。 英米に於いても『月長石』やドイルの作品など少数の例外を除いては本格的長編が発表されていなかった1907年というミステリ黎明期に、密室や人間消失の不可能犯罪興味を中心に据えた本書が同時代の読者に与えた衝撃は現代人の想像を上回るものだったと思うが、本質的には、フランス伝統の新聞小説らしい波瀾万丈で扇情的な要素を取り入れた伝奇的スリラーの性格が強く、トリックの大らかさを含めて読後の印象はモーリス・ルブランのルパン物に極めて近い。終盤明かされる犯人像のロマンティックさなど、その最たるものだ。その意味では読み易い新訳で、スリルに富んだ物語の真価を味わうに相応しい長編であり、本書発表後の三年後に『オペラ座の怪人』で人気を博す作者の流石というべきストーリーテラーの才が愉しめる。 | ||||
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それでもなぜか懐かしい本。小さい時に少年少女の推理文庫で読み、また注文したくなりました。 密室のことも、消えた犯人もわかっていても。それでも懐かしいです。また本箱に暖かい思い出を・・・ | ||||
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スピード感のある今風エンターテインメント系ミステリーの読者には薦められない、推理小説の古典的名作。 思わせぶりで持って回ったルールタビーユの言い回しにひっかかりを感じると読むのに時間がかかる。しかし、多かれ少なかれ推理小説の古典はこんなものですよね。持って回った感じが良いという人もいますからね。 仕事や生活の雑事に追われず気持ちに余裕のある時は楽しめる傑作だと思います。まあ、当たり前のことを書いてしまいましたが。 | ||||
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この「黄色い部屋の謎」は誰もが名作だと言っている作品で、ミステリーが好きな方は1度は読んでみる作品ではないでしょうか?私も、昔のミステリーは、このガストン・ルルーから読み始めました。素人なので気の利いた事は言えませんがお勧めの1冊です。 | ||||
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30年以上前に読んだものを再購入したのですが、期待通り大変楽しく読めました。 | ||||
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いいね!!と致しましたが欲しい本がありませんでした!!★評価は5。 是非!! | ||||
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昔 読んだことがあり面白かった印象で買いました。推理小説好きには満足できると思います | ||||
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密室トリックの代表作とも言うべきこの作品、噂に違わぬ内容でした。 しかし残念な事に私、ネタバレ本で犯人とトリック(概要)を既に知ってしまっていたのです。 なのでずーと読まずにいたのですが、推理小説ファンとしてコレを読んでないのはマズイだろって事で読んでみた次第です。 その結果は、犯人を知っている筈の私ですら、え!?犯人は一体誰なんだろう?? と思ってしまう程、不思議さが際立つミステリーでした。 これが犯人知らずに読んでいたならどれほどワクワクしていたか計り知れません。 そーゆう意味で、先に犯人を知ってしまった私は、本来味わえるはずの驚きや衝撃を味わえずに「可哀相」なのです。あのネタバレ本には恨みさえ募ります。 結果的な評価は★4にしました。 密室トリックの真相が、その内容なら現場に痕跡として現れるだろう?現場状況を見れば分かるんじゃないの?と言うものだったからです。 犯人知らずに対決姿勢で読んでいたら「ええ〜!」と納得出来なかったろうからです。 ただ、「不思議な事件」「ワクワクドキドキ」「それなりの解決」と三拍子揃っているので細かい所に目をつぶって★5あげても良い気はしますが。(笑) この本は「本格派ミステリ」と言うより、「ジュブナイル的冒険活劇」として読むのが正しいかも知れません。 十代の若い読者にこそ勧めたい本ですね。 PS、これから推理小説を読もうとする皆さん、レビューの閲覧はほどほどに。 | ||||
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本作の評価は、その歴史的なものを考慮するかどうかで大きく違うのかも知れない。本作を単純に読んだら、みえみえの犯人に予想のつくトリックということで、高い評価にはなりにくいだろう。文章も今風じゃないし、何と言ってもフレンチ・ミステリだから、心理描写が多いし。 だが、歴史的なものを考慮にいれれば、本作が密室ものな大傑作であるのは間違いない。廊下での人間消失も一種の密室だし、多分当時とすれば意外な犯人だったと思われる。ねっとりとしたロジック好きには、ルレタビーユのくどいほどしつこい論証は、嬉しくてたまらないものだ。苦手なひとには苦手なところだが。 だから、密室もの本格ミステリの名作としてだけで読むのではなく、実はロマンスを絡めたノワールと思ったほうが良い。ピカレスクというのか?本作の犯人の縦横無尽な活躍こそが著者が書きたかったことであり、そのためのプロットののである。部屋をのぞくだのといった、当時としては多分相当にエロチックな描写もある。現代の読者には笑われてしまいそうだが。 そして、本作単独ではなく、続編の「黒衣夫人の香り」も併せて読んで欲しい。もちろん本作も「黒衣〜」も単独で十分に面白い作品なのだが、両作品を通して読むと、著者が本作を本格ミステリよりもノワールとして意識していただろうことが、良く分かる。 そして何よりも、黄色い部屋というビビッドなイメージは、当時の英米作ミステリには見られない。さすがはフレンチ・ミステリである。 | ||||
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説明不要の古典的名作。ルパンやホームズ等の香りを強く残した、まさに探偵小説と呼ぶに相応しいテイスト。 推理小説ファンでまさか読んでない人いないはずなので、説明は不要かと……。 もし推理小説未経験なら、これと「ビッグボウの殺人」をまずお読みになっては? | ||||
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密室トリックを扱った作品として あまりにも有名な古典中の古典的作品。 読んだことはなくとも、 題名なら知っているという方が 沢山いらっしゃるのではないかと思います。 【フランス有数の頭脳、スタンガースン博士の住まう グランディエ城の離れで、惨劇は起きた。 内部から完全に密閉された<黄色い部屋>からの悲鳴に、 ドアをこわしてはいった一同が目にしたのは、 血の海の中に倒れた令嬢の姿だけ・・・ 犯人はどこに消えたのか?】(裏表紙の作品紹介より) 作中でポーの「モルグ街の殺人」と コナン・ドイルの「まだらの紐」の ネタバレをしながら自信を持って提示しているとおり、 完全に密閉された部屋からの犯人消失という、 いわば「完全密室」で読者に挑戦する作品です。 そのトリック自体は、 何しろ100年あまりも前に書かれた作品ですから、 現代の私たちにとっては、 「驚愕」するほどのものとはいえないかもしれません。 でも、トリックの「着想」、というか、 「発想の仕方」という点でみると、 今でも通用するものがあり、 色褪せてはいないのではないでしょうか。 また、この作品には、 「黄色い部屋の謎」以外にも楽しみがあります。 それは、あと2つ「消失トリック」が 散りばめられていることと、 ミステリの定番、「意外な犯人」という 結末が待っていることで、 なかなかどうして、サービス満点な作品なのです。 さらに、物語の展開上でも 主人公の青年記者探偵ルールタビーユと、 パリ警視庁の名探偵ラルサンの推理合戦が見られ、 読む者を飽きさせない工夫がされています。 作品刊行から100年後の2008年1月に 新版となった本書、 ミステリの源流を知るためにも、 読んで損はありません。 これぞミステリの古典と呼べる本書を満喫してください。 | ||||
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フランス人の推理小説は英米のものとはテイストが全く違う。 実直な帰納法的推理を重ねていく英米に対して、 この本の探偵ルールタビーユは、 <目に見える手がかりはトリックかもしれない>として、 自らの理性の輪の中に入るものだけを信じるという。 これはデカルト的な演繹法である。 こんなこと普通の捜査ではやらんだろう。 また、ルールタビーユは、自分が真犯人をつかんだことを まず新聞で公表し、世間の注目を集めたり、 突然、裁判長に訴えて、裁判を延ばしてもらったりと、 やりたい放題なのである。 これはむしろ『名探偵コナン』に近い。 フランス人が日本の漫画やアニメが好きなのもうなずける話だ。 | ||||
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