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水晶の栓
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【この小説が収録されている参考書籍】
水晶の栓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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ルパンは怪盗として 美術品を狙おうとするのだが、 それがきっかけで たいへんな事件に巻き込まれてしまう。 ただの冒険譚というよりも、 恐るべき巨大な敵とルパンとの 激しい戦いを描いたドラマだ。 続きが気になって どんどん先を読み急ぎたくなる。 タイトルの水晶の栓という言葉に、 ルパンたちだけでなく 読者も翻弄されるはず。 謎が解けたときに アッと驚かされる。 内容は読んでのお楽しみ。 本作にはもうホームズは出てこない。 ガニマールも出て来ないが そういう脇役がいなくても ルパンと敵の一騎討ちが ハラハラドキドキで描かれている。 また、第1作『怪盗紳士』から 登場している女性も 本作でもある役割を演じているので、 ルパンシリーズは できれば最初から順番に 読んでいったほうがよさそうだ。 ついでにいうと、 本作にはクラリスなる ヒロインが登場します。 ひょっとしてルパン三世の カリオストロの城のクラリスと 何か関係あるかと 思い浮かべながら読んだが、 それは読者のみなさまの ご想像にお任せします。 | ||||
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「ポプラ社」の南洋一郎訳は子供向けだが人気が高い、「偕成社文庫」は完訳で単行本サイズ、1980年代の翻訳で文字が大きくて読みやすく振り仮名付きだが子供と大人向けで数が揃っている、「創元推理文庫」は1960年代の翻訳で読みにくいが数が揃っている、「ハヤカワ・ミステリ文庫」が「アルセーヌ・ルパン生誕100周年」の2005年に出た平岡敦の新訳で大人向けで読みやすく評価が高いが、品切れが多く翻訳が停滞しているのが非常に残念。全体として「ハヤカワ・ミステリ文庫」の平岡敦訳に期待する声が多いと思います。日本ではアニメ「ルパン三世」が国民的人気で、2017年が「モンキーパンチ原作50周年」、2021年が「アニメ放映50周年」です。この機会にもう一度、「ハヤカワ・ミステリ文庫」に頑張って欲しい! | ||||
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平岡敦訳の 「水晶の栓」についてのレビュー 子供の頃から、他の翻訳で5回ほどは読み返しており、この平岡敦訳本も今回3回めの通読で、トータルで8回読んでいるが、とにかく、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、何度読んでもドキドキし、最後の最後のページまでもう一度どんでん返しが起きるのではとハラハラさせられる。 また、主人公のルパンがすごくいいキャラで、本作品における敵役、悪徳代議士ドーブレックがとにかく手強くて、さらにヒロインのクラリス(熟女です)も素晴らしくて、まずはまたルパン等に会いたくなって本作品を読み返してしまう。 もっと多くのところで紹介されているかと思っていたが、googleで調べても、殆ど出てこないのだが、宮﨑駿の名作「カリオストロの城」の3割ほどのネタはこの本からきている。 本作品では悪徳代議士ドーブレックが卑劣な手段でヒロインのクラリスに結婚を迫るのだが、このドーブレックのキャラがカリオストロ公爵そのものであり、作品の途中で起こる展開も、そのまま「カリオストロの城」と合致する部分が多数ある。 特に、7章 ナポレオンの横顔、8章 恋人たちの塔(このタイトル。。)、9章 闇の中で、10章 エクストラ=ドライ、あたりを読めば、映画そのままの展開が繰り広げられていてびっくりするだろうし、ルパンのクラリスに対する態度(騎士道精神と言えると思うが)も、映画そのもので、「カリオストロの城」公開当時、映画のルパン3世のキャラが漫画と全く違うといわれたが、それもそのはずで、映画のキャラは、小説アルセーヌ・ルパンそのものになってしまっていたからだということがわかると思う。 こういう本の読み方は邪道だとは思うが、「カリオストロの城」のネタ本は「」以外、「」、「」等様々な作品が存在するのだが、実はこの「水晶の栓」こそが、話のかなり中心的なネタになっているので、宮崎作品が好きな人は、平岡訳は現在手に入る翻訳で、最も読みやすい「水晶の栓」の翻訳だと思いますので、本翻訳で是非是非一読ください。(較べてみるとあそことあそことあそこが繋がって、ああいう話ができたんだと、宮崎さんの頭の中が見えるような気になると思います。) 本作品、他の人も絶賛し、私も8回も読んでいるようにとにかく面白い小説であることは保証します。 | ||||
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中学生の時に偕成社のルパンに恋し、読破しました。 ふと思い出し、20年ぶりに読みふけっています。 ルパンが何度も窮地に追い込まれるのでドキドキハラハラワクワクしながら 読みました。平岡さんの訳も素晴らしいです。 また読み返す作品です。 | ||||
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アルセーヌ・ルパン、以前は確か図書館で借りてほとんど読んでいます。 今回は、フランス語のワークショップとして翻訳することになったので、参考に買い求めました。 | ||||
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学生のころに読んだ覚えがあり、オチもしっかりと覚えていたのですが、「あれっ?思い違いだっけ?」と思わせるくらいあっちこっち振り回され…。まさにアドベンチャー、冒険活劇。ルパンは、よくホームズと並び称されますが、ホームズが「推理」やトリックを中心に話が進むのとやや趣が異なり、ときにはちょっと「ご都合主義」的なところも見え隠れしつつ、そんな細かいことはどうでもいい、ルパンというヒーローの活躍を理屈抜きに楽しめばいいのが、ルパンものの魅力かも。「奇岩城」といい「813」といい、久しぶりに懐かしく読ませて頂きました。(ちなみに、個人的には新潮文庫の訳より創元推理文庫の訳のほうが読みやすくて好きです。) | ||||
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巻を措く能わず。シリーズ中随一の疾走感。娯楽冒険小説として屈指の 快作。Lupinシリーズひととおり読んでやはり長編では(短篇集はい ずれも秀作)名の高い「813」「奇巌城」そしてこの「水晶の栓」が抜 群におもしろいが、私見では本作がベスト。話知ってても何度も読める。 | ||||
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本当に有り難う御座いました!また何かありましたらよろしく御願致します!! | ||||
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現実にあったパナマ運河にまつわる疑獄事件がモデル。と云う事で年代的には「怪盗紳士ルパン」よりも前に当たるらしい。疑獄事件に名を連ねる27人の名簿を手に入れ強請を働く男が悪役。強請られている側も非合法手段で反撃するなど、どいつもこいつもロクなものではない。 疑獄事件に巻き込まれて死んだ政治家の息子がルパンの部下になっており、立場を利用して父の無念を晴らそうとして逮捕された事からルパンは巻き込まれ、亡き政治家の未亡人に協力する事に・・・ 自分の部下の母親だと云う女性にルパンは心が動くが、彼女にとってルパンは単なるならず者でしかなく、助けては貰っても嫌悪感しか無かった。 | ||||
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明らかな誤訳がいくつかあったけれど、気にならないくらい面白かったです。 プロットがかなりよく練られていて、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきます。 時代背景を知っていると、色々な読み方ができてさらに面白いのでしょうが、 純粋なエンターテインメントとして楽しめます! | ||||
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ルパンの性格というのは、気取り屋、独りよがりな正義感、意地っ張り、負けず嫌い、 そして法螺吹き、でしょうか。これってある意味でろくでもない人物像のように見えますが、 当時のフランス人の琴線に触れるものがあるのかも知れません。いや、フランスに限ら ず、いまでも心が若い(笑)ちょい悪のちょっと不良たちにも受けるかも知れません。 さて今回のルパンは、ドーブレックという代議士邸で「仕事中」に、部下たちが召使い を殺したことを知って激怒します。また、死ぬ前にその召使いが警察に通報したことに より、部下をおいて海に逃げる羽目になります。 単なるささいな失敗かと思ったが、これを機に大きな謎が現れます。 「水晶の栓」とは何か。そこに何が入っているのか。それはどこにあるのか。 誰がそれを追っているのか。 謎は深まるばかり。 代議士ドーブレックが敵役になりますが、この男がまたすごい。ルパンの計略・作戦を ことごとく見破り、徹底的に嘲弄し、次々と罠にかけてきます。どっちが主役だかわから ない。 奥にあるのは、当時フランスを揺るがした政治的スキャンダルです。そういえば、ちょうど この時代にそんな事件があったっけ。でも、秘密文書さえ手に入れれば大統領さえ脅迫 して操れるという無茶な話は、本当だったのでしょうか? 政治の裏にありそうな話ではあ りますが、「清廉な民主主義国家」とは言えないよなぁ。 この冒険物語に、かつてのレセップスのスキャンダルをモデルにしたというこんな政治的 な背景があったとは、むかし読んだときには気づかなかった。 うーむ、いろいろな意味で奥が深い。 | ||||
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30年以上の昔 心ときめかせて読んだ少年の日 あの日出会ったルパンが 少しも古びずにここにいる 懐かしくもあり 楽しくもあり いとおしくもある | ||||
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子分を見捨てない義賊ルパン! 捕まってしまった子分を救う為に奮闘するルパン。 推理よりアクション小説と言った具合ですね。 「怪盗紳士」というイメージ通りの活躍が楽しめる本です。 最後まで息が抜けません | ||||
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ルパンというと完全無欠の超人というイメージがありますが、本作品では、ルパンはかなりのピンチに追い込まれます。 といっても、自身の命が危険に晒されるわけではなく、敵の悪徳代議士の陰謀により、部下が裁判にかけられ、死刑判決を受けてしまうのです。 愛する部下を救うために奔走しますが、裏をかかれ続けてしまうルパン・・・。 そして部下が持っていた水晶の栓の謎とは・・・。 刻一刻とせまる死刑執行・・・。 数あるルパン物の中でも指折り物の、ジェットコースターのような面白さです! また他のシリーズを読んだ事が無い人でも楽しめます! ぜひ読んでみてください! | ||||
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ルパンシリーズでも初期の、作者のルブランが良作を連発していた頃に 書かれ、シリーズでも屈指の名作と言われているのがこの『水晶の栓』です。 とある代議士の別荘に忍び込むルパン一味、そこで起きる不可解な出来事、 そして殺人・・・。冒頭から謎だらけの展開で、一気に引き込まれます。 展開もスピーディーで、一度読み出すと止め時が見つからないくらいです。 作品内にタイムリミットを設定していることも功を奏して、最初から最後まで 緊迫感が薄れることはありません。とてもじゃないけれど、100年近く前の 作品とは思えないです。 それは物語自体の面白さもあるのですが、新訳ということも大きいと思います。 とにかく読みやすいです。正直、他の出版社から出ているルパンシリーズは訳がかなり古臭いので・・・。 そんなわけで、かつて読んだ人も、ルパンシリーズをまだ読んだことが無い人にも おすすめの作品です。きっと気に入ると思います。 | ||||
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813や奇岩城など、最後の一ページまでわくわくさせられる推理小説。ここには今の推理小説全盛期時代の先駆けが見える。ああ、ルパンになりたかった! | ||||
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