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デンマークに死す
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デンマークに死すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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デンマーク・スリラー。舞台はコペンハーゲン。主人公は私立探偵ゲーブリエル・プレスト。 或る5月の夜、ゲーブリエルのかつての恋人であり人権派弁護士のレイラが彼を訪ねてきます。彼は5年前、法務長官だったサネ・メルゴーをイラク系移民でもあるユセフ・アフメドが殺害したとされる事件について再調査してほしいと依頼されます。アフメドの息子はデンマークへの移民申請が認められずイラクへ強制送還され、ISISに捕らえられその処刑シーンがネット上で公開されてしまった後、サネ・メルゴーの殺害事件が起き、恨みによる犯行としてユセフ・アフメドが有罪を宣告されていました。ゲーブリエルが調査を進めるに従い新たな事実が判明し、実はサネ・メルゴーは本を執筆中であり、第二次大戦中のナチス占領下のデンマークがその主題だったことに辿り着きます。果たしてユセフ・アフメド事件は冤罪だったのか?いかなる歴史的背景がそこには潜んでいるのか? 元刑事でもある私立探偵ゲーブリエル・プレストはブランド物を身に着ける洒落者として描かれ、キルケゴールを語り、拘りの強い生活習慣と生来のウーマナイザーに見えなくもない類を見ないキャラクターであることは認められるものの好みが分かれるかもしれませんね。明らかに<米国西海岸私立探偵小説>のヒーローたちとは異なります(笑)。 特筆すべきは現在のデンマークという国家に内在するナチス・ドイツ占領下の闇の歴史に焦点をあてながらテーマ性の高いスリラーを構築しようと試みているところにあるのでしょう。それは成功しているのかどうか? デンマーク・ミステリと言えば、嫌でもユッシ・エーズラ・オールスンを引き合いに出さざるを得ませんが、少し「及ばない」というのが私の正直な感想になります。 □「デンマークに死す "A Death in Denmark"」(アムリヤ・マラディ ハーパーBOOKS) 2023/8/30。 | ||||
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