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デンマークに死すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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主人公はデンマーク人(デーン人)の探偵でデンマークを舞台としたミステリーだが、著者はインド出身の女性でアメリカ在住、夫がデンマーク人とのこと。それゆえ、登場人物はイラン系の女性弁護士やトルコ人を夫に持つ財閥令嬢等と多彩である。 物語は冒頭、第二次世界大戦時のナチス支配下でユダヤ人家族がデンマークからスウェーデンに避難する場面が描かれる。こうしたユダヤ人救助はデンマークの人々の誇りというが、冒頭の物語ではナチス内通者の通報により、ユダヤ人家族は強制収容所に送られ、匿ったデンマーク人親子が射殺される悲劇となる。 一転して、舞台は現代のデンマークに移り、中東からの難民問題でタカ派的対応をとる女性政治家が惨殺された事件の調査を主人公が依頼される。犯人とされたイスラム教徒は、息子がイラク戦争でデンマークに協力しながら難民申請が認められずに強制送還され、ISに拷問されて殺されたことから、「イスラムの男+怒り=人殺しみたいな図式にはめられた」という。 このナチス支配時代の歴史の暗部と現代の難民問題の2つのテーマを絡ませてミステリーが構成されるが、謎解きよりも一人称で語る主人公のハードボイルドな活躍に焦点が当てられている。 それにしてもこの主人公は、元警察官にしてバンドのギタリスト、ブランド品で装い銘柄ワインを楽しみ、かつ多数の女性と関係を持つモテモテ男という設定で、著者は人間味のある探偵として設定したのかもしれないが、ちょっとできすぎである。服のブランド名や酒の銘柄が次々出てくるのも煩わしい。 北欧の社会派ミステリーを読むと、スウェーデンの刑事ヴァランダーシリーズにしても本作品にしても、移民・難民問題が重要なテーマとして繰り返し取り上げられており、かつ、過去のナチスとの関係が清算されずに残っている政財界の闇が照射される。 平和で住みやすい社会福祉国家のイメージの影の部分にある、デンマーク現代史をめぐるドラマとして興味深く読んだ。 | ||||
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