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ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女
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【この小説が収録されている参考書籍】
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全229件 41~60 3/12ページ
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ミレニアムの3部作。 ちょっと長いので『暇潰しの読書』に向くのか心配でしたが、夢中になってしまった。 気が付けば全部読んでた。 再度読み直してもまだ面白い。 さすが絶賛されるだけの作品です。 お忙しい方には向かないかも。 仕事が手につかなくなる?(笑) | ||||
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基本的にはまぁまぁ面白いお話しだと思うのですが、翻訳が悪いのか、途中まとまりのない文章が続く箇所が何度かあり、それまで頭の中に流れていた画像がそこでプッツリと途切れ、文字の羅列ばかりで、内容が頭に入ってこない所があります。 一応シリーズ全部購入したので、読み切る予定ですが、、、上手くない文章部分は斜め読みしてイメージだけサラリと捉えていく方がよさそうです。 | ||||
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私には向いてない本だろうと、ずっと無視していた本ですが、あまりにも評判がいいので、観念して手に取りました。結果、評判ほど面白いとは感じませんでした。たぶん、私はもっと純粋なミステリーを求めているのだと思いますが、このミレニアムは、あくまで総合的なエンターテイメントなのでしょうね。 というのも、ドラゴンタトゥーの女ことリスベットサランデルの魅力を描くことに徹しており、事件の謎を解くことには主眼が置かれてないように感じるのです。 例えば探偵小説というのは、まず素晴らしい謎があり、それを説くためだけに探偵が存在するのであって、探偵の人物像の素晴らしさだけを強調することは何の意味もありません。 ということで、シリーズ1作目は、まあまあというレベルで楽しめましたが、2作目以降はさらにミステリー色が薄くなっているようなので、読むことはないと思います。 どうも北欧ミステリは私の肌に合わないようです。たくさん翻訳されてるのに残念です。 | ||||
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世界中で大ベストセラーになった『ミレニアム』シリーズの「ドラゴンタトゥーの女」。かなり露骨な性的暴力の描写もあるので、苦手な人もいると思います。私も含めて女性読者は少なからず、いやな気持になるところも。でも、こういったことは実際にあるので、目を背けているわけには行きません。 それはさておき、これだけ厚いページ数を、息もつかせずに一気に読ませる、圧倒的な筆力。文学的な比喩表現とかはありませんが、とにかくおもしろいです。読者をぐいぐい引き込むストーリー展開と、社会性の強い物語に、久々に熱中しました。おかげで寝不足になるほど! 最初は主人公のミカエルの印象が薄く、魅力に欠けているような気がしましたが、彼はあくまでもリスベットを描写するための存在なのではないかと思いました。魅力的なのは、小柄で強く賢い、ダークな過去を持つリスベット。心から応援したくなります。 | ||||
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続きを読まずにはいられない、「ドラゴンタトゥーの女」の下巻。 これも一気に読みました。 リスベット頑張れ!! なお、映画より原作のほうが数倍おもしろいです。 | ||||
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なんか昔の某大手出版社のキャッチコピーみたいになってしまったんですが この小説の場合、観てから読むのが断然いい! 普通、映画を見て完全に落ちがわかってるミステリーなんかかったるくて読めたもんじゃないんですが、この作品だけは別。 映画でちょっとわかりづらかった点、あるいはぼんやりとした印象しか持てなかった点、 それらがすべて極めて明確にはっきり把握できて実にすっきりできました。 映画しか見ていない方、是非ご一読を、この複雑な物語世界を把握できるのはすごく楽しいですよ(系図付だしw) 小説しか読んでない方、ぶっちゃけ最小限の改変はあります。(なぜそれをしなければならなかったかも理解できると思います、ぶっちゃけオーストラリアロケとかやってられないし、それだけのために映画の尺を伸ばすのも無理だしw) ただ、 本筋、本質的な要素は十分表現できていると思うので自分の好きな物語が映像となって表現されるのを見るのは楽しいかと | ||||
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『ドラゴン・タトゥーの女』には、映画(ハリウッド版)から入った。 D・フィンチャー作品としては『ゴーン・ガール』より面白く、ダニエル・クレイグ主演作の中では 『007 スカイフォール』よりよかった。 そこで「原作」となったが、すぐには読み進められなかった。 早川文庫を開いたら、通常ありえないほど、余白部分にまで本文が印刷されている。 これでは本文がどうこういう以前に、読む気が起きない。 でもブ○ク○フで安く売っていたので買い、読み出した。映画を見ているので、話の筋は分かっているし、 真犯人が誰かも知っている。でも物語を読む面白さは消えなかった。むしろミカエルが出てくるたびに、 D・クレイグの顔が浮かび、リスベットが登場するとルーニー・マーラのなりきり演技が見えてきて、 この映像付きという仕掛けが、読書を導いてくれた。 犯人はどのように描写されるのか・・と読んでいくと、なるほどやっぱり、そういう感じなんですねと、ニンマリできる。 映画だと、最初の登場の時、一瞬の狂気を浮かべた名演技が堪能できる。 映画では、原作の不要部分(ヴァンゲル家の歴史的記述など)をばっさり切って、要所をしっかりつないでいく、 熟練の手腕。2時間38分あるが、まったく長さを感じさせない。だが、やはりよく分からないところがあって、 たとえば当初相手側に立っていたリスベットの部屋を突然訪ね、自分のリサーチャーにするくだり。 写真を使って、真相究明していくところなどを、原作ではたどっていける。 映画では切られた挿話の中にも、なかなかいいものがあって、読んでいてたのしい。 真相究明後の顛末(ハリエットの正体)は、原作と映画で異なる。 映画では、尺を伸ばさない役割も持たせながら、なかなかしっとりといい場面になっている。 だが、映画の幕切れは悲しい。リスベットに感情移入してみていた者にとっては、痛く、切ない。 原作では、本筋では同じなのだが、最期のくだりになる前に、彼女は、初恋の相手となった男性と、 いい時間をながくゆったりと味わっている。この差は大きい。 原作は、訳文もこなれている。基本的に違和感を感じることがなかったが、 登場人物の表記が、ファースト・ネームになったり、ファミリーネームになったり混乱していた。 ただでさえ、やや馴染みのない北欧の氏名なので、もっとシンプルに統一してほしかった。 小説をほとんど読まない自分は、早川文庫に接する機会も少ないが、 カヴァーを外して、いつもと同じ、独特の色あいの本体を手にして、しばらくページを繰れたこともうれしかった。 じっくりと物語られていくので、先を知りたいと焦るタイプの読書ではないが、一気読みになる。 そして読み終わる頃には、ミカエルとリスベットが、自分の中で育ち、 彼らにまだ、たっぷりと文庫で4冊分、つきあえることを喜びとする自分がいる。 | ||||
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『ドラゴン・タトゥーの女』には、映画(ハリウッド版)から入った。 D・フィンチャー作品としては『ゴーン・ガール』より面白く、ダニエル・クレイグ主演作の中では 『007 スカイフォール』よりよかった。 そこで「原作」となったが、すぐには読み進められなかった。 早川文庫を開いたら、通常ありえないほど、余白部分にまで本文が印刷されている。 これでは本文がどうこういう以前に、読む気が起きない。 でもブ○ク○フで安く売っていたので買い、読み出した。映画を見ているので、話の筋は分かっているし、 真犯人が誰かも知っている。でも物語を読む面白さは消えなかった。むしろミカエルが出てくるたびに、 D・クレイグの顔が浮かび、リスベットが登場するとルーニー・マーラのなりきり演技が見えてきて、 この映像付きという仕掛けが、読書を導いてくれた。 犯人はどのように描写されるのか・・と読んでいくと、なるほどやっぱり、そういう感じなんですねと、ニンマリできる。 映画だと、最初の登場の時、一瞬の狂気を浮かべた名演技が堪能できる。 映画では、原作の不要部分(ヴァンゲル家の歴史的記述など)をばっさり切って、要所をしっかりつないでいく、 熟練の手腕。2時間38分あるが、まったく長さを感じさせない。だが、やはりよく分からないところがあって、 たとえば当初相手側に立っていたリスベットの部屋を突然訪ね、自分のリサーチャーにするくだり。 写真を使って、真相究明していくところなどを、原作ではたどっていける。 映画では切られた挿話の中にも、なかなかいいものがあって、読んでいてたのしい。 真相究明後の顛末(ハリエットの正体)は、原作と映画で異なる。 映画では、尺を伸ばさない役割も持たせながら、なかなかしっとりといい場面になっている。 だが、映画の幕切れは悲しい。リスベットに感情移入してみていた者にとっては、痛く、切ない。 原作では、本筋では同じなのだが、最期のくだりになる前に、彼女は、初恋の相手となった男性と、 いい時間をながくゆったりと味わっている。この差は大きい。 原作は、訳文もこなれている。基本的に違和感を感じることがなかったが、 登場人物の表記が、ファースト・ネームになったり、ファミリーネームになったり混乱していた。 ただでさえ、やや馴染みのない北欧の氏名なので、もっとシンプルに統一してほしかった。 小説をほとんど読まない自分は、早川文庫に接する機会も少ないが、 カヴァーを外して、いつもと同じ、独特の色あいの本体を手にして、しばらくページを繰れたこともうれしかった。 じっくりと物語られていくので、先を知りたいと焦るタイプの読書ではないが、一気読みになる。 そして読み終わる頃には、ミカエルとリスベットが、自分の中で育ち、 彼らにまだ、文庫で4冊分、つきあえることを喜びとする自分がいる。 | ||||
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一気読みを強いるのに、これほどゆったりと、悠々と物語がつむがれる小説を、他に知らない。 600ページ以上を費やして語られた事件の真犯人が解り、その件にケリがついたのに、 そこからさらに150ページ以上もストーリーが続く。それがまた、たまらなく面白い。 こういうことがあるのか?と、あっけに思いながら、 ミカエルの別荘で、宿敵への攻撃を準備するリスベットとミカエルの姿を想いうかべた。 ラスト10ページ前、主人公にこう言わせる。わたしは「恋に落ちた」と。 | ||||
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現代スウェーデンを舞台とした壮大な物語。当然ミステリーの枠組みに収まらない総合エンターテイメントになっています。歴史、政治、宗教、企業、家族、メディア、IT、DV、SM、TS、レイプ、近親相姦、トラウマ等々、ありとあらゆる要素が詰め込まれたこの娯楽小説はシリーズ三部作として世界中でベストセラーとなり、映像化もされました。 暴力は伝染し、それは常に弱者へと向けられる。 創世記によれば、人類最初の殺人は兄カインによる弟アベル殺しなのだが、カインを育てたのはアダム、生んだのは女。神によってアダムのあばら骨から造られた、それは男から取られたのだから女と呼ばれる。女は蛇に唆され、禁じられた善悪の実を最初に食べ、アダムにも与える。こうして二人は楽園を追放され、妻の妊娠、産みの苦しみ、夫による支配が。そもそもアダムが神の命令でなく、妻の声に従ったゆえに地面は呪われ、人は命の日のかぎり、その産物を苦痛のうちに食べる。顔に汗してパンを食べ、ついに地面に帰らねばならなくなったのだから・・・以上は僕が聖書から性差別な理由を正当化すべく抜粋したものですが、確かに女性に対する偏見、軽蔑の源流をここから見出すのは容易です。 本書にも「まあ女なんてみんなそんなもんでしょう、父さん」というセリフがありますが、これは夫による暴力から逃れて実家に戻った妹に対して、慰めるどころか「こんな売女が男を引きとめておけないのも無理はない」は言い放つ父親に続く、笑いながらの兄の言葉なんですから。 彼らはヴァンゲル家の一族、スウェーデンという国家の歴史とともに、その経済に大きな影響を与えた企業グループを形成し、物語はその前会長であったヘンリックが、40年前、一族が住む孤島からお気に入りの姪孫(兄の孫娘)が、ある日突然いなくなってしまった(失踪、誘拐、殺人?)事件の調査を依頼するところから始まります。 | ||||
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彼女の名前はリスベット・サランデル。本書のサブタイトルの「ドラゴン・タトゥーの女」とは彼女のことなんですが、トマス・ハリスの小説『レッド・ドラゴン』でそれを背負うのは男。彼はウィリアム・ブレイクがヨハネの黙示録に基づいて描いた水彩画『大いなる赤き竜と日をまとう女』に魅せられ「赤き竜」、レッド・ドラゴンを自分と同一視し、いつかは自分も竜になるのだと信じて凶悪犯罪を重ねていきました。 彼女もある種の怪物です。とはいっても体は二十歳すぎというのに、少年のように華奢で背も低い、だけどゴルフクラブでサイコ・キラーに立ち向かったりする、攻撃態勢に入った彼女の顔は「猛獣のようにむき出しになった歯。黒く輝く目。蜘蛛のようにすばやく移動し、獲物にぐっと狙いを定めて」という具合に。 本書では彼女の尋常ではない過去(「怪物と戦う者は、みずからも怪物とならぬように心せよ」ニーチェ)が仄めかされてはいますが、それはシリーズ第二部(「火と戯れる女」)に明かされる模様。現在のリスベットは、社会と何とか折り合いをつけながら、自身の特殊能力、映像記憶だけでなくそれから推理推論し現状を打破する瞬発力や、地道にコツコツと事実を積み重ねまったくの感情の移入なしに、特定の人物のプロフィールを作成する貫徹力等を駆使し、数十年前のハリエット失踪事件の謎に迫ります。 もちろん主人公の失意のジャーナリスト、ミカエルの助手としてですが、ともに調査を進めるうちに、対人関係について、特に男に関しては自らの冷徹なロジックでその都度、目の前の案件を処理するというふうに完璧にあしらってきた(もちろん失敗もあり、痛い目にも合う)のに、この四十過ぎのミカエルにリスベットは心揺るがされるわけです。 事件解決後、クリスマス・プレゼントをミカエルに手渡そうとしたリスベットは自分の世界と彼らが生きている世界のあいだに横たわる深淵に愕然とします。“結果を見越して行動しなければ”、やがて彼女は冷静になり、「(リスベット・)サランデルの馬鹿、みっともないったらありゃしない」と声に出して言います。 そうか、このラストのセリフを読むために上下巻、計800頁を超える長い道のりがあったのだと僕は深く感じ入ったのでした。 | ||||
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派手なばかりで、中身がない。あるいは中身はあるけど、彩りに欠ける。本作はどちらもある。しかもかなりの高みで。 どちらかあればいいじゃないか。もちろん。どちらかしかないけど頑張ってるじゃないか。もちろん。でもそういうものは、「どちらも揃えているもの」には勝てない。ただそれだけの話だ。 フィクションというのは、キャラクターに引っ張ってもらわないと読むのに体力が要る。キャラクターという言葉は昨今軽く扱われているし、「この小説はキャラがいい」という発言は、逆に作品に水っぽい印象を与えかねない。だが、良いフィクションには必ず魅力的なキャラクターが存在しているはずだ。魅力的、というのは本書でいうと主役のふたりは勿論のこと、ふたり以外悪役でさえもほとんど全員だ。読む人が共感しようがしまいが、魅力っていうのは「人が魅入ってしまう何か」という事だから。 そこに加えて、物語性。これは読めば簡単に証明される。しかも短いミステリが発生→解決、また発生→解決を繰り返しながら、3部全体を貫くリスベットの心の再生という、長い長い物語も稼働し続ける。この技術! (これができていながら、キャラが魅力的でなければやはり辛いという、フィクションを作る事の困難さ!) そして最後。 作者の言いたかったこと。作者の怒り。作者の声。本書を通して、我々に何を伝えたかったのか。 それもしっかり詰まっている。そしてそれが入っているから、読んだ後に考えることができる。 読者には「解けた謎」だけでなく、充実した読書体験が残る。 謎は一読すればすべて解ける。なのに読み返せる。 読み返して涙する。何度読んでも元気が出る。リスベットの不幸と不屈の精神と再生の物語は普遍のものだから。 作者のメッセージを読者が受け取める。決して会話をすることができない二者の間にコミュニケーションが成立する。 購入しただけ、読んだだけでは、コミュニケーションは完成しない。売れた数と愛され方が必ず比例しないのはそういう事だ。 コミュニケーションの完成とは、読んだ後(しかも読後しばらくの場合もある)に初めて問われるものなのだ。 本書は、美しいマス・コミュニケーションの形を取れている本だと思う。 ここまでの3つのカード(キャラクター、物語、メッセージ)が揃えてある本書に、なんの不満があろうか。 ちなみに映画はどちらも原作に忠実なので、見てがっかりすることはないと思う。実際なかった。 ただSW版には、3つのカードのうちのひとつ「キャラクターの魅力」が著しく欠けている。ビジュアルの面で。 ハリウッド版は、後出しだから、ズルいなとは思うけれど、そこをむしろ強く埋めてある。 (ルーニー・マーラとダニエル・クレイグと、ロビン・ライトだなんて卑怯すぎて逆にあっぱれだ)。 小説の持つ「魅力的なキャラクター」に魅力的なビジュアルと音を与えたのだから、ハリウッド版の圧勝だと思う。 面白みが同じなら、ビジュアル面が楽しいほうがいいに決まってるもの。 | ||||
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上巻は多彩な人物や謎めいた状況など興味を惹かれたし、リスベットパートとミカエルパートの切り替えがうまいなと思ったけど下巻になるとこちらのテンションがどんどん下がる。 大金持ち一族の少女が失踪した40年前の事件の真相というからロマンチックなストーリーかと思ったら想像と違った。 想像と違うのは著者に責任がある訳ではないのでそれで評価を下げたりしないけどなんだかなーという展開になる。 ネタバレになるので細かいことは言わないけど一番気に入らないのは「天才ハッカー」というキャラ。 ウイリアムギブソンの「ニューロマンサー」あたりからだと思うけどフィクションの世界に天才ハッカーだのスーパーハッカーが頻出するようになった。 ハッキングのプロセスも書かずに「天才ハッカーだからどこでも侵入できる」とか「天才ハッカーだから何でも盗める」では「魔法使いだからどんな鍵も開けられる」「超能力者だから人の考えはお見通し」といってるのと変わりない。 リアリズム重視の社会派ミステリーのくせにアプローチはおとぎ話に過ぎない。 だいたい天才ハッカーのくせに使ってるのは特にチューンした様子もない市販のノートPC一台。 そもそも2000年代中ごろのハッカーはmac使わないと思う。 こんなところで著者の「天才ハッカー」=「魔法使い」的な思い込みの安直さが露見する。 リベラル派の経済ジャーナリストだそうだからきっとウィンテル帝国が嫌いなんだろう。 ことの真相が明らかになってからのページがいっぱいあって、これ以上何をいうことがあるのかと思って読むとおそらく続編の伏線だと思うけどどうでもいい編集者をはめる話とか、ミカエルというより著者の経済問題に関する持論とかでうんざりする。 余韻を感じさせてさっさと終わらせてくれ。 チューリッヒのリスベットの行動も不要。 そんなことできるならMacBook一台のためにフェ○チオすることもないだろう。 | ||||
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全編とも「スリリングで、面白い」です。全6巻一気読みしました。 | ||||
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全編とも「スリリングで、面白い」です。全6巻一気読みしました。 | ||||
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ミレニアム3部作の第1作目(3部以降の構想もあったらしいが、作者が亡くなったため現状は3部作となっている) 数年前に相次いで映画化もされ、単行本の発売当時からかなり話題になっていただけに正直期待以上の不安をもって読書に挑んだ あらすじは本ページの説明文を読んで頂くとして、主人公の「ミカエル」が、自身の名誉回復のため謎を追いかけるジャーナリストとしての姿は、社会派ミステリーのように非常に興味深く読める と共に、物語のキーとして用意された「ある少女の失踪事件」が、ミステリー小説として一段と読者の好奇心を高めてくれるという、良く練られた構成になっている そしてもう一人の主人公であり、その存在自体が謎の女性「リスベット」の大胆かつダークな活躍には驚かされるばかり 全ての謎が明らかにされ結末に辿り着いたときには、非常に大きな満足感を味わっていた 3部作のうち後半の2作品はほぼ続き物だが、本書はひとまず綺麗に完結しているので、この第1作だけでも是非とも読んでもらいたい作品 1つ気になることと言えば、主人公の下半身のだらしなさというか登場人物たちの貞操観念の低さか… 作者はスウェーデン人なのだが、ここは文化の違いということなのだろう | ||||
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ハリウッド映画化当時はラジオのCMでドラゴンタトゥー、の連呼で耳障りで、どんなキワモノだろうと思い避けていた。実際読んでみると、なんとキャッチコピーをつけたらよいのか、いい意味で裏切られた。ジャーナリストの男が(私的にはxファイルのモルダーの顔が浮かんじゃう)犯人を追い詰めてく過程は圧巻。一方主人公達の性的モラルは私とは相いれず、あまり気持ちの良いものではない。推理物に男女の痴情は持ち込んでいただきたくない派の私としては主人公達には寄り添えない。三部作ということだが、一部ごとに話は完結しているようだ。もしこれが、スエーデン以外の物語であるなら、こんなにブレークしたのだろうか?ジャーナリストとして追っていく過程が面白く、キャパの十字架をドキドキしながら読んだ身としては楽しめた。なが、ドラゴンタトゥーの女は反則、ハッカーならなんでもできちゃうじゃん都合よく、とのおもいもよぎる。 | ||||
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北欧のミステリにはまり中。映像化しているそうだがどんなふうになっているのだろうか。見たくもあるが、たいていの場合期待外れなので、強いて見ないほうがいいのか・・・。 | ||||
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見かけ倒しの猿芝居。お金をもらっても読みたく無い。外国での評価がどうであれ、もっと自分の評価を確立せよー評論家よ | ||||
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この物語は北欧、スウェーデンの話なので、アイリッシュミュージックをBGMにすると読みやすくなります。 YouTubeなどで、「アイリッシュ 音楽」と検索すれば色々出てくるので、試してみて下さい。 | ||||
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