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絞首台までご一緒に
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絞首台までご一緒にの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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『絞首台までご一緒に』という本のタイトルでは分からなかったが、原文タイトル"Swing Swing Together"のスゥイングの意味が表わす明(ボートや恋心)と暗(絞首刑)の両方が楽しめる。ミステリでありながら、おどろおどろしいところがあまりなく、シニカルなユーモアをちりばめた軽めのタッチは初心者向きで読みやすい。しかし、十九世紀末の時代背景や風俗がたっぷり盛り込まれているし、本格ミステリの醍醐味も十分味わうことができた。ジェロームの『ボートの三人男』を題材に、内容から体裁まで踏襲しているところがすごい。登場人物たちの足取りを地図で確認しながら読むと、仮想テムズ河旅行ができて、とても楽しい。実際に現地へ行ってみたくなった。 | ||||
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テムズ河の閘門、カット、バックウォーター、船舶など、十九世紀の河川関係の話が正確に描写されていて感激しました。いつものクリッブと違う面が出ていて愉快だけど、ちゃんとミステリが楽しめるところは、さすがにラヴゼイです。すごく面白かった。ボートに乗ってオックスフォードまで行ってみたくなります。ちなみに、巻末に紹介されている『テムズとともに 英国の二年間』という本も読んでみたいのですが、売っていませんね。 | ||||
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紫色のセンスの良い表紙と丸谷才一氏の名訳で楽しんだ「ボートの3人男」がベースになっている作品であることに興味をそそられた。この話は、「ボートの三人男」を模してテムズ河の旅に出る人達を巡る殺人事件。ミステリーの面白さもさることながら、名作を読んで自分達も跡を追って体現してみるという夢のある、又極めてのどかな営みに、自分の暮らしている齷齪した毎日との隔たりに痛く感心してしまった。自分も、一度こんな風に跡追い体験をしてみたいなあと思う。この本の楽しさは、女性が元気なこと、お洒落な皮肉やウィットがそこここに散りばめられている事、跡追い体験をしたいなと思わせる旅行記のような書きっぷり、そしてなんといっても登場してくる人物を髣髴とさせる文章力だろう。望むらくはテムズ河の地図を載せておいてくれれば、もっと良かっただろう。しかし、帯にある「何度も吹き出しそうになる」は何をもって書いたのか? このために、低俗なお笑いものを期待する輩なら、おそらく失望することだろう。本書はもっと品の良い、格調高い、ユーモアを提供してくれる。文章を味わえる人なら、その面白さがよくわかるはず。 | ||||
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