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地図と拳
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地図と拳の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 41~60 3/4ページ
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この本により満州における、中国とロシアにさいなまれたどうにも払拭しきれない閉塞感を知らされると、引き起こされた第二次大戦など所詮始める前に命運は尽きていた。このことさえ知らしめられればもう良かったと思った。レンガより重い、こういう本を鈍器本というらしいが、笑、肩こりは尋常ではないし、この長さはなんだ。最後三割はいらないんじゃないかと思った。 | ||||
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特に複雑な伏線があるわけではないが、しっかりと登場人物が噛み合っていく様はとても気持ちが良い。同時受賞作より、はるかに重厚でかつ丁寧に仕上がっており楽しめました。もっとも、頭にスッと入ってきたのは、私自身がこの時代の小説をいくつか読んでいるからかもしれず、予備知識が無いとちょっと辛いかもしれません。 | ||||
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今ひとつ面白くない。読んでいて、次がたのしみにならない。 | ||||
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参考文献の多さからも大変勉強された大作です。 かなりスケールの大きな物語。この時代を書くのは批判も覚悟と思いますが、文献の中に天皇陛下に関する資料がなかった事を残念に思う。戦闘とそれに伴う述懐が後世感否めず臨場感は無かったです。36歳、この時代を語るにはアマちゃんです。主人公が過去の公園を夢想するシーンはうるっときましたが、総じて文章のハッとするような美しさはなく、理論的な登場人物ばかりで感情移入に乏しく、ヒロインに女性的な魅力が無かったのは致命的でした。良くも悪くも、ただただ大作でした。 | ||||
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日本の先人達が歩んできた歴史を、 あまりにも一方的に、これでもかとばかりに、悪しざまに罵る。 とても日本人が書いた小説と思えない。 それが直木賞! 戦後レジームも極まれり。 この国の将来が心配です。 | ||||
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■「地図と拳」。やはり、買ってしまったビョン。ジャケ買い。でもある。川名潤。の装丁がお見事。本。としてでなく、置物。としても、2200円➕税。の価値を感じる。 ■こう言うテーマには、僕はイチコロ。です。広告も、作り込まれている。 ◉ひとつの都市が現われ、そして消えた。 日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。 ◉小川哲(おがわ・さとし) 1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。 ■ウクライナ戦争前の連載だけれど、すごくシンクロしていて、鳥肌が立つほど。生きているうちに、出会えて幸せだった。僕も、このような物語を編める作家、編集者になりたかった。のだ、と気づかされる作品の一つ。羨ましい限り。1986年生まれ。僕が社会人になった翌年生まれ。やるじゃん。30代の若い人。 ■耽溺読書。スタート。 早逝した伊藤計劃。の、アニメにもなった「虐殺器官」、「ハーモニー」も、そうだが、日本のSF界の土壌から、現代課題の本質を切り取る素晴らしい作品が生まれていることに、喜びを感じる。ハヤカワ生まれを、すばる。で引き取る集英社の興業力にも感謝したい。ありがとう。 ■「地図と拳」。今年の直木賞。この作品は、ある意味、コンセプト/イメージ。のサンプリング小説でもある。 ■僕も、そのように、多くのコンセプト/イメージ。をサンプリングして、20年間、商品企画開発に遊んだ。 ■8ページにおよぶ参考文献は、かなり、僕の書棚の本と重なる。満州。都市デザイン。そして、戦争。これらの3つのテーマの集合円の重なり合いが、大きな意味の重力を生み出し、参考文献を引き寄せていく。まさに、この作品の地図が、作者の中で、相互補完されていく。で、著者の筆力の個性/拳が、上がるのだ。地図と拳。この作品を描く、体験からくるものでもあるのか。な。 ■著者の選書発射台の目利き。から、が、確かだから、このような重厚なハイブリッドかつ、キメラな個性が、作品として現出するのだな。と、合点がいく。間に合って、良かった。さあ、読もう。 | ||||
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面白かったです。映画を観ている気持ちになりました。映画化して欲しいと思います。 あと架空の都市が舞台でしょうが、当時の地図が本の中にあれば、と思いました。 | ||||
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満州 奉天 新京という地名を聞くたびに頭の中で歴史絵巻がはじまる期待が大きく膨らんでしまう。満州帝国という稀有な歴史史実に空想の都市ストーリーを織り込んだこの作品が芥川賞と直木賞のダブル受賞ということで期待が大きすぎたかもしれない。 足りないのは空気の匂いや風景描写かなと思う。もう少し奉天や新京等の史実に沿った風景描写が有れば感情移入できたのではないかと感じました。 | ||||
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本の書評を読んで気になり、早速購入、読み始めると止まらずに一気に読んでしまった。徹夜になり目が痛くなってしまったので、星一つ落としました。 | ||||
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登場人物が多く、物語の視点がコロコロ変わるが、ちゃんと物語についていけました。 前半・中盤と読み進めても、どういう展開になるかが全く予想できず、ハラハラさせられ続けました。 ただし、最後の方で失速した印象があり4つ星としました。 | ||||
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ご存じ、最新の直木賞受賞作です 同時に、山田風太郎賞も獲得しており、壮大で面白い作品なんだろうなあと思い、購入しました ただ、600pを超える超大作ということが話題になっていますが、150pを超えても、 ー誰が主人公なんだろう ーどういう結末を迎えるんだろう ということが不明で、読んでいる途中でストレスを感じたことも確か また、体裁も凝っているともいえるのでしょうか、章ごとに、「主人公(と思える人)や内容」ががらっと変わり、先に書いた感じが増しました ということで、結果的には150pを超えたあたりでギブアップしました あまり、他人のレビューを読まないので、「どういう結末かわかりません」が、これから買おうとされている方は、レビューくらいは読んで、自分に合うかどうかを確かめてから購入されてはいかがでしょうか | ||||
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どこまでが史実でどこまでが空想なんだろうか。あまりにも詳細な設定や展開に作者の知識に驚かされる。直木賞受賞もさもありなんと納得。私も引揚者だから帰国の場面などそうだったのかと改めて知ることも多い。骨太の小説はいつまでも忘れない。 | ||||
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弁当箱のように分厚い時代小説というと、購入するのに勇気が要りましたが、読み出すとまさにページターナーで、あっという間に読了しました。厳しい時代に材を取りながら、地図という新しい切り口を加えることで、軽やかな読後感が現代性があると思いました。さすが直木賞と思わされました。 | ||||
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読んでいる途中で、直木賞を受賞した。なるほど、確かに読みごたえはある。ここには真実がある。架空の都市をめぐる物語ではあるが、孫文と蒋介石と関東軍とソ連がぐっちゃぐちゃに戦っていた満州で、実は何が起こっていたかということを丁寧にひも解いてくれた。時系列にして、背景を語り起こしてくれた。明らかに架空の超人や変人が何人か出てくるが、彼らは結局、歴史を案内するガイドにしか過ぎない。どこか諦念を抱えていて、運命に逆らうことをあきらめている。 最後に参考文献をあげているが、参考文献の羅列だけで8ページもあるのだ。満州とは何だったのか、少なくとも日本にとって満州とは何だったのか、がわかったような気がする。 | ||||
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冒頭の時代設定が絶妙。山田風太郎ファンが追い求めるような明治末期なのだが、荒唐無稽ではなくめちゃくちゃリアル。白熱かつ迫真のシーン展開の連続で息もつかせない。あたかも実際にタイムトラベルして見てきたかのような情景描写の連続で、読みながら、まるで超大作の映画を見ているようだった。クロニクルに推移しながらさまざまな視点で物語が進むのも、読み手側に憑依の錯覚を覚えさせて心地よい。 実力のある作家の作品というものに久々に出会った感がある。今回、直木賞を獲得したのも当然というしかない。 | ||||
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難しい小説ではない。 厚さの割に登場人物が少ないから筋が追いやすい。 ぶっ飛んだ感じの展開はない。 戦争の描写がリアル(のように見える)。 1日半潰す価値は、(まあまあ)ある。 | ||||
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分厚かったけどまだまだ読み足らなかった | ||||
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この著者の本は初めて読むが、600頁を超える大作である。 巻末の参考文献を見ると満州と日中戦争に関する文献だけでなく、建築と都市計画に関する文献も含め膨大な資料を渉猟した労作であることがわかる。 物語は日清戦争後の1899年の序章から戦後の1955年の終章まで、編年体の歴史書のように時系列で満州を舞台としたドラマが語られる。 この時代の満州は、日本から見れば、日清日露戦争を経て、戦前の旧日本帝国が満州開発に着手し、ついには満州国の設立に至る経緯と、日中戦争から太平洋戦争へと戦火が拡大する中で満州がうち捨てられていく過程であり、中国側から見れば、ロシアに次いで日本という外国勢力の支配に抗する民族解放闘争と中国内の国民党と八路軍の内戦が展開していた激動の時代である。 それゆえ、従来は<戦争と民衆>あるいは<侵略と抵抗>という視点で歴史や小説が描かれることが多かったのではないか。 これに対し、本書は「地図と拳」という表題の視点で描かれている。「拳」とは軍隊と戦争のことであるが、「地図」とは未開の土地を開発する都市計画とそれに基づく建築を意味している。もちろん、都市計画と建築といえども旧日本帝国の支配政策の一環であり、日本の支配が失われると破棄される運命となる場合もあるが、その土地の風土と民衆に適った都市計画と建築であれば日本の支配が失われても残る可能性がある。このあたりはいわば超時代的でコスモポリタンな建築家の夢想とでもいうべきかもしれない。 本書に登場する人物の中には、大日本帝国のイデオロギーを体現した憲兵も配されているが、主たる登場人物はイデオロギー的には比較的自由な学究肌の人物が多い。 実際にこのようなイデオロギー的に自由な人材が満州開発にかかわっていたのかは疑問であるが、都市開発と建築という視点で満州を描くのは斬新な視点といえる。 | ||||
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今、満州という話題を取り上げれば、本書のように中国人の視点(ただし共産八路軍は否定しつつ)と軍よりと反体制よりの日本人という3視点を登場させることになるのは当然だろう。だから、著者が何をしたかったのかがよくわからない。”孫悟空”の超人的肉体鍛錬のところや108人の子供のエピソードなどはSF的な名残だが(著者はSF出身)、本筋にはあまり絡まないし、ロシア人宣教師の意味もよくわからない。高木が死ぬ直前と転向者Kが死ぬ直前の描写は、もちろんそんな経験はないので迫真的であるなどと言えるわけはないのだが著者の想像力の才能を感じた。Readableでもあるので、一気読みはしてしまったのだが、どうもよくわからなかったというのが正直な読後感。 | ||||
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第二次世界大戦前後の満州を舞台に、都市を造ろうとする人々の群像劇。地図は歴史を刻む。拳はロシアによるウクライナ侵攻のように地図を変えようとしている。地図とは何か、地図を作成する目的は何か、地図に盛り込まれる情報は何か、都市計画と戦争と歴史が絡み合う中で、最後に残るのは何か。作品自体は大きく盛り上がるようなものではないが、600ページを越える作品ながら、ずっと読んでいたいくらい読ませる作品だった。 | ||||
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