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此の世の果ての殺人
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此の世の果ての殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 1~20 1/3ページ
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ミステリーの新機軸として、通常の世界ではなくファンタジー要素を組み合わせる作品があるが、ほとんどの場合はそれによってある種の閉鎖空間や密室状況を作り出すことに狙いを定めている。 が、この作品は逆にオープンな場所でロードムービー的に展開させるという、非常に珍しい方向性を提示してきた。これによりミステリー要素は若干薄くなったが、ストーリー展開という点では非常に面白い流れを生み出すことができており、最後まで飽きることなく読み進めることができた。キャラクター造形もメインキャラだけでなく、サブキャラも魅力的な肉付けがされていることが多く、そういう意味ではもし映像化しても十分楽しめそうな印象だった。 | ||||
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小惑星が衝突して世界が滅亡するという派手な設定があるのに、殺人事件の捜査が主題というストーリーはちょっと呑気に感じる | ||||
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いわゆる日本版ラスアスと言ったところだろうか。若い先生なのに罪と罰の問題に取り組んでる様子がうかがえる。いや、若さゆえに人間の本質(の一部)に迫ろうという姿勢が真剣であり若々しくもある。ミステリーと言う形態をとっているが我々がどの様に生きていくかの模索の書でもある。是非、若い人には手にとってほしい。 | ||||
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光マジでいいやつ | ||||
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過去の江戸川乱歩賞をいくつも読ませていただき、深い人間描写や社会的テーマを秘めた傑作を排出するこの賞に寄せる期待は大きなものだった。 本作は巨大隕石衝突による地球滅亡が約束された世界線が舞台の、いわゆる特殊設定ミステリと呼ばれる部類のものであると推測する。だが肝心のその特殊性を全く活かし切れていない。世界の終わりを間近に迎える人類の狂乱、機械文明の破綻などは随所描かれているが、どこぞのSF小説を流用したかのようなありきたりで陳腐な描写が散見され、目新しさは皆無。序盤の異様でグロテスクな自殺体の描写で釣っているだけのように思えた。 肝心のミステリ要素も、途中までは二転三転と面白みもあったが無駄に増えていく登場人物のせいで全体のテーマ性が薄れ、一貫した『何か』が欠けている。おまけに犯人も非常に分かりやすく、「ただの快楽殺人鬼」というこの上もなくつまらないオチが待っている。快楽殺人鬼を犯人にする、ということ自体は何もおかしくないし、そういった犯人を描いた素晴らしいミステリ作品はこの世にたくさんあるが、犯人の背景の深掘りも何もなく、よって殺人を楽しむ犯人への恐怖感を覚える間もなくドタバタと忙しいだけのラスト。ただ読者の奇をてらうためだけに無理矢理考えたオチ、と思ってしまう程、肩透かしを喰らった。 筆者は群像劇を描きたかったのだろうか。群像劇の傑作はどれもみな作中人物の関係性が最後にはパズルのように綺麗にカチリと嵌り、この上もない爽快感をもたらしてくれるものだが、今作においてはそれらが一切感じ取れなかった。特に意味もなく現れ、特に意味もなく死んだり生き残ったりする。実に稚拙極まりない。 何より、隕石衝突による地球滅亡を散々謳っておきながら、読者の感情を強く揺さぶるような(今風に言うと『エモい』)終焉の描写も浅い。というか無い。これでは何のためにこの舞台を設定したのか、本当に分からない。余韻にも浸れない。 何故今作が江戸川乱歩賞を受賞できたのか甚だ疑問である。よほど他の候補が駄作過ぎたのか何なのか……とにかく、とても残念だ、という感想以外に持つことができなかった。 | ||||
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尖りすぎた設定ゆえに胡散臭く感じてしまう人がいるかもしれませんが、あらすじを読んで少しでも興味が湧いたのであれば、文章も読みやすいのでサクッと読めるのでお勧めです。 | ||||
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以下正直な個人的感想。プロの目から見るとずば抜けてよく書けたフィクションなのだろうが、なぜだろう、背景事情や登場人物の行動に全く関心がもてず、途中で何回も中断しつつ、せっかく購入したのでなんとか最後まで読み終えたが、最後まで私の心の琴線には触れなかった。 | ||||
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あと2ヶ月で人類が滅ぶのになんで殺人?と思ったがその動機も面白いものだった。 主人公の推理、バディを組んでる先生の推理、読み進めていくうちに嫌な予感が頭をよぎりどうなってしまうんだろうと気になって読む手が止まらなかった。 魅力的な登場人物が多くて、特に光は暗い話を明るくしてくれる まさに「光」という感じがして読んでて飽きなかった。 会社のトイレで光が退場するところを読んでしばらく動けなくなってしまうくらい光は魅力的なキャラクターだった。 光が話してて特に好きな言葉が、 俺たちが奈々子を悲しませないためにはどうしたらいい と言っていたこと。光なりの優しさが出ておりとてもよかった。 犯人に関しても序盤でしっかり登場する頼りになりそうな人というのが「やられた」感が合ってよかった。 私があまり推理小説を読まないのもあってか時系列がわからなくなりそうだったので これからは軽くメモをしながら読みたい | ||||
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ラノベのような文体なので軽い。 ミステリー部分も、凶器が出てきた瞬間に犯人が分かったり被害者の繋がりをすぐ読めちゃったり、なんだかな…‥って感じ。 日本には「人間がいなくなった町」が実在していて記録もあったのに、そういうの全く反映されてないし……人間がいなくなって、インフラが途絶えて、それでも野生動物が家や残留している人々を襲うこともなく(まあ九州にはクマがいないってのもデカいんでしょうけど)、ただ「人がいなくなった」としか描かれてない作家自身の想像力や知識のなさ…… 文体もミステリーもペラペラのペラなんだけど、SFでは定番の世界の終わりが淡々と描かれているから物語として成立している。 まあ別に駄作ではないんだけどさ、これが……江戸川乱歩賞……?って思う。けど選評を読む感じ、最終選考に残ったの全部ラノベ(タイムリープとかあったし)でレベル低かったのかなって思った。 いや別にラノベでも良いんだけど、薄っぺらいんだよね……薄っぺらかったです。薄っぺらい本を読みたい人にはオススメ。 登場人物たちがそこそこマヌケで、「通話をするには発信者と受信者の両方が電波の入るエリアにいないとダメ」という事実を述べただけで「すごい!」「天才!」と持て囃される世界観の小説です笑 これが満場一致の江戸川乱歩賞って、なんか悲しくなりますけどね。 あんま本を読まない中学生とかには良いと思います。高校生以上には、ちょっと…… | ||||
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新人らしい初々しいサスペンスというのが読後の感想。文章は癖がなくラノベ感覚で読める。ちょいネタバレっぽくなるが、主人公の主体描写で進行しているのに、あえて描写していない部分があり、そういった部分を読み返えさなきゃって思う感じも、ちゃんとしたサスペンスなんだなと思いました。 地元福岡市圏内の地域描写が多く、ご当地めぐりサスペンスドラマっぽい部分があり、福岡ロケ地で映画化して欲しいなと思いました(グロいけど) | ||||
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世界の終わりの日に何をやるだろう? いろんな人間の物語が交差していて、非常にややこしい。 ただ、人間とは社会とはそのようなものだと納得がいく一冊です。 | ||||
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今年読んだ作品の中では、まあまあの作品です。 物語の展開はありふれたものだったが、主人公の二人の人物描写は良いものがありました。 3点としましたが、3.5点といったところです。 | ||||
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設定が荒唐無稽な分、余計な登場人物が減り出てくる人のほとんどが重要っていう読みやすさ。導線も簡単で、かなり前半で犯人がわかってしまうが、さらさらと読み進めることができ、気がつくとやっぱりという安心のラストを迎えながら読み終わる。 | ||||
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地球が隕石の衝突でもう少しで滅亡してしまうことが分かっている、そしてその隕石が日本に落ちてくるという状況で、なぜか主人公の女性は自動車学校に通い続け、そしてそこで殺人がおきる。 このあり得ない状況のなかで、主人公と自動車学校の教諭の2人が捜査をしていくというストーリー。 この設定も面白いが、話のテンポも良く、非常に読みやすい。 主人公が自動車学校に通った理由や、ラストの着地も良かった。 | ||||
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●読み始めてすぐ異常なシチュエーションに驚いた。これってホラーSF小説だったのかと、思わず 帯の宣伝文句を確認した。なんと人類滅亡テーマのSFを土台にしたミステリーだった。最近江戸川 乱歩賞作品もすそ野が広がっている様子。他の候補作品にもSF風味の作品があった。 主人公とその相棒の組み合わせも良く、物語の展開もテンポよく進み、SF的背景もうまく活用し た筋立てだった。また皆無に等しい情報が一つずつ判明して行く様や、理論構築のテクニックは23 歳の新人作家とは思えないほどの力量だった。 主人公たちがどうあがいてみても、あと2か月足らずで日本は滅亡する(2023.03.07)。著者は どんなラストを描くことで、読者を納得させるつもりなんだろうか?そんな疑問を抱きながらペー ジをめくり続けていました。 | ||||
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けどミステリーとしては、んー。。 江戸川乱歩賞ということで、ハードルが上がったのか、わからないが江戸川乱歩賞でなければ話題にもならないだろうと思うぐらい、ミステリー感が弱い気がする 批判したいわけではない 次に期待 | ||||
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2022年の乱歩賞作品。あと数か月で地球に隕石が衝突し、世界が滅ぶことが確定した中で、自動車教習所に通う生徒と先生が主人公。終末に起きた連続殺人事件を2人が解く。 こう書いただけでも、不思議な味わいのある小説であることはわかるだろう。けれど、ミステリファンから言わせて貰えば、犯人がすぐにわかってしまうことが、乱歩賞としてはダメダメである。 | ||||
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後少しで小惑星衝突というぶっ飛び異常状況下で、ミステリーとして殺人事件の捜査に突っ走る。 路上教習中の小春と元刑事の塩対応教官イサガワの冷めた日常会話が楽しい。 諦めしかない中、諦めきれない魅力的な登場人物たち、福岡のローカル性の強みや、ソリオとデリカの違いとかディテールが細やかで楽しい。 | ||||
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普段新しい作品を読まないので、受賞作品スルーしがちでしたが、テレビで流れた乱歩賞受賞時?の作者さんが言ってた「女性同士の連帯を描きたかった」て言葉でナヌ?!?!と思ってすぐ買いました。 実際読んでみてすご~く温かい気持ちになりました…。 まずフィクションあるあるの女言葉(~よ、そうね、~だわ)が無い。 実際リアルでそんな言葉使わねえだろ~と思いつつもでも表現技法としてある程度仕方ないのか?とずっとモヤモヤしてたけどこの作品にはそれがない。 そして作中で先生が女刑事、女弁護士って言うのやめろって言ってくれてる!!ありがとう!!これもずっと女流〇〇とかその職業を男のものと仮定して女が特異存在であるみたいな表現やめろ~!とずっとなってたので…!! あとは普段男キャラが持ってくようなカッコイイ役(今回で言うなら拷問に耐えて秘密守るやつ)を女性がやってくれてる!! あと女性が死ぬ時性犯罪じゃなくて良かったって言ってくれてるのめちゃくちゃ嬉しかった…!!ほんと助かる…読み手に優しい… 他にも自分と一つ違いの歳の方が書かれてるので頷きたくなるセリフが沢山ありました…感性が若者に刺さり過ぎる… 誰もが実は持ち合わせてる暴走気味で過剰な正義感をイサガワ先生が担ってくれて…気持ちを言語化してくれて…死(私)刑の是非に言及して…それぞれのキャラクターの観念を大事にしてる作品でした。 なんと言うか死生観とかハルちゃんが抱えてたみたいなある種の破滅願望みたいなのが肯定的に描かれてるのが滅茶苦茶良かった…うれしい…あと終わった世界の中でも人の善性の存在を信じてそこを伸ばしまくって描いてくれたのが最高… 個人差もあるでしょうが人の本質は環境が変わっても変わらないと思ってるので… リアルに描いてくれてありがとうという気持ち… 正直大どんでん返し頭捻りミステリ!って感じではないのですが、終わった世界の日常感を肌で感じられる良い文章でした。読み易い。テンポも良い。登場人物の距離感も、距離の詰め方もリアルで良!!! 相棒的な野郎二人のアツいタッグ物も面白いし好きですが、どうして女版が無いんだろうとずーっとず~っと思ってきたので、本当に出会えてよかった…荒木あかね先生…描いてくれてありがとう… 作者はまだまだ女性が活躍する小説書いていきたいと仰っていたので、次作も絶対買います!!!みんな読んで!!!! | ||||
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江戸川乱歩賞の受賞作品ということで手に取ってみた。 久しくこのジャンルの小説は読まなかったが、女性二人組を中心に物語が進んでいくのは斬新だった。 そして、地球が終わる2ヶ月前の世紀末の中、言われれば誰もがなぜ?と思うようなことがきっかけで捜査が始まるのも面白かった。 おお!続きが気になるー!とバァァと読んでいくというよりは自分のペースで読んでいけ、ちょっと時間あいてもなんとなく話を思い出せるものだから、読みやすかった。 読み終わったあとも、なんとなくすっきりした気持ちで終えたのも良かった。 ライトノベルばかり読んでいるけども、こうした作品もやっぱり読まないといかないな、と思った。 | ||||
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