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(短編集)

信仰



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【この小説が収録されている参考書籍】
信仰

信仰の評価: 4.17/5点 レビュー 42件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 1~20 1/3ページ
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No.42:
(3pt)

村田ワールド

面白い。独特。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.41:
(5pt)

よかった

よかった
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.40:
(4pt)

村田さん、天才か!?すごいディストピア物語たち

村田紗耶香さんの短編集。

表題作『信仰』はじめ8つの作品を所収。ディストピア的SFチックな作品6つと自己を省察するエッセイ的作品2つ。どれもがほの暗い、それでいて辛辣に現実の行き過ぎや異常さを清冽に指摘する作品群。
美しい文体が描く現実はグロテスク極まりない。そのギャップに酔いしれます。

・・・
それでですね。短編ですがどれもすごかった。印象的過ぎました。

どれか一つ一番を決めろ、と言われたら、これは実に難しい。8篇の短編の内、ぜひとも読んでほしい4つを簡単に。

『信仰』はカルトを始める若いグループの話。その中でもいつでも正しすぎる永岡の哀しい姿が印象的。ビジネス的に読み解けば、はブランド価値が分からない悲しい女性の話、という至極単純な話ではありますが。製造原価という『信仰』以外に信じるものがなかったのですね。あと、他人の価値観も、信仰の対象外だった、ということですね。

『生存』、これも怖かった。世の中のすべてがAからDまでランク付けされ、それによって生存率が決まる世界。ランクの異なる結婚にはさらに子どもの生存率が低下する。愚行権や生存率以外の価値観が許されないような点がかなりディストピアです。なお、続く『土脉潤起』は『生存』で野人にかえったクミを家族の側から描いたような作品。

『書かなかった小説』・・・自分のクローンを4体購入し、あわせて5人の『自分』を運営していく話。クローンの内の一体が亡くなり、クローン同志で反乱?が起きたり、ひいてはクローンが実人物として働き、本当の自分がクローンに支配されるような生活へ。

最後の展覧会・・・失われた概念『ヒュポーポラヒュン』を求め宇宙を旅するK。ある星で類似の概念『ゲージュ』(要は芸術ですね)を守るマツカタに出会う。彼らは尽きゆく寿命を前に展覧会を催し、宇宙に招待状を投げる。星新一的雰囲気。

そのほかも本当に良かった!

・・・
ということで村田さんを初めて読みました。

うまく言い表せませんが、『わかる、そうなんですよね』と言いたくなる作品でした。世界が一方向へ向かう恐怖というか。

できればまたほかの作品も読んでみたく思いました。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.39:
(5pt)

星新一のような

とても高いところから見下ろしたような文章で、人もその感情も冷たい構造物みたいにすっと入ってくる。風景の描写がきれいで、物語の背景に真っ白に漂白された村田沙耶香の作った都市を想像する。最後まで読んだら翻訳された小説の原文だそうで納得した。夏子A…の話の余韻が好き。とても良い小説集だった。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.38:
(5pt)

物語の底に流れる気味悪さみたいなもの

8つの作品で紡がれた短編集は、各物語の底に流れる薄気味悪く背筋がゾッとするような感覚を覚えつつ、一気に読まされてしまった不思議な世界観に魅了された一冊でした。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.37:
(5pt)

様々なお話の短編集

それぞれの物語で、人生でたまに疑問を抱くが考えないでいるような、些細な違和感だとかを話にまとめられていてとても面白かったです。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
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No.36:
(5pt)

おもしろくて読むのをやめられなかった

コンビニ人間もすごかったけど、こちらもさすがです。おもしろくてやめられなかったです。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
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No.35:
(5pt)

最後の展覧会

レビューに「最後の展覧会」がよかったとあり、気になったので読んでみました。
たしかに、すばらしい話でした。この話を読めて心からよかったと思いました。感謝。

「生存」「土脉潤起」は考えさせられました。人ってどういう状態が幸せなんだろう。みんな1人1人が違う幸せを持ってるのですね。とにかくいい本でした。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.34:
(5pt)

別に無いです

まだまだ時間がなくて、読み切れてませんだから又の時に
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.33:
(5pt)

面白い

誰かに仕返しするなら私も新興宗教を立ち上げたい
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.32:
(3pt)

陳腐

ショートショートのような短編が中心で発想自体は面白いものもあるが表現力が稚拙で深みがない。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.31:
(5pt)

サクサク読める

もう何年も読書から足が遠のいていたけど、久々に読めた 短編で軽めで読みやすいしくすっと笑える、けど最早他人事ではないゾッとした感じ 本があってよかった
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.30:
(5pt)

社会問題を物語にして見える化しているように感じた。

現代の社会問題について想像を飛ばして読者に分かりやすく物語にすることで見える化したような作品たちだ。表題作の「信仰」では何がカルトで何が推し活動なのか、ファッションブランドをありがたがることと幸福になるための壺と何が違うのだろうか。信じるという観点では同じなのに社会的評価が異なるのはなぜか、問題提示をしていると私は解釈した。「生存」と「土脉潤起」では解消できない格差問題を、「彼らの惑星へ帰っていくこと」と「カルチャーショック」「気持ちよさという罪」「書かなかった小説」は個性や多様性について、「最後の展覧会」は自分にとって解釈が難しく、永遠における価値観、といったところを読者に突きつける。純文学としては分かりやすいのではないだろうか。分かりやすいというか、読者が作品から重要なことを感じ取りやすいといってもいいかもしれない。

「気持ちよさという罪」は小説ではなく新聞に掲載されたエッセーである。もしかすると、村田さんはこの本で最も伝えたかったのはこの文章なのかもしれない。私たちは安易なラベリングで物事を区別しがちである。しれが差別や格差、個性を認めない問題につながっているのかもしれない。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.29:
(5pt)

(2023年―第34冊)ダークなユーモアを伴った近未来SFのフォーマットで現代社会を切り取って見せる手腕はさすがだ

作家・村田沙耶香の芥川賞受賞作『 コンビニ人間 』には大いに目を開かされましたが、今回の『信仰』もまた、大変奥深い話題を軽妙洒脱に描いてみせるその手腕に感嘆いたしました。

◇『信仰』
:永岡は同級生だった石毛から新しくカルトを始めないかと奇妙な誘いを受ける。教祖は同じく同級生だった斉川だという。3人は天動説を唱える世界観にふれるツアーを一人10万円で販売することになる……。
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 永岡はそもそもカルトに対して強い嫌悪感を抱いている女性です。ですが彼女が批判の対象とするカルトは一般的な新興宗教だけではありません。妹が喜々として参加しようとする怪しげな起業セミナーや、友人が散財する原価の数十倍もするブランドファッションなどです。流行り物に無節操・無批判に飛びつく現代人に、もっと素朴で堅実な人生を歩むべきだと説得する行為であり、それは相手の安寧と無事を慮っての行為――と本人は思っています。
 ところが、むしろそうした説得行為こそがカルトではないかと、周囲は彼女を煙たがります。その描写は悲壮感というよりは諧謔的、かつこの視点の逆転、価値観の相対化が、実に刺激的です。
 人々は対象に物語を見ようとしているのであって、原価がいくらだ、それがぼったくりだと指摘されることは物語に冷水を浴びせることになるわけで、迷惑もいいところ。
 そして永岡自身、物に対して物語を見ることができないことに一種の虚しさを感じ、その虚無感から脱する方法がカルトという壮大な物語に身を任せることだとまで考えるに至るのです。そんな21世紀的価値観の怪しさと滑稽さを、ブラックなユーモアとともに鮮やかに提示して見せる村田沙耶香の手腕は大変爽快です。
 大いに気に入りました。

◇『生存』
:鈴木クミは「Cマイナス」に分類されている人間なので、交際相手で「A」ランクの角倉ハヤトと結婚すると、互いの65歳生存率が30%以下に低下してしまうと診断される。〈冬〉という名の季節がかつてあったこの世界でクミは、ハヤトを慮って別れを考え始める……。
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 物語内世界では、地球温暖化が進み、四国の水没も間もなくと予測されています。収入と学歴の格差によって人間が峻別される未来社会を舞台に、〈生存する〉ことの意味、そしてそれが必ずしも〈生きること〉、〈生を全うする〉することとは同義ではない真実を、これまたブラックなユーモアで包み込んだ短編小説です。
 あたかも、星新一のショートショートを気持ちばかりロングバージョンにしたといった雰囲気をたたえています。

「受験戦争に勝ち、いい就職先を見つけ、お金を稼ぎ続ける。生存率のためだけに、朝早く起き、夜遅くまで勉強する毎日。これでは生存率のための人生ではないか」(67頁)
 近未来SFの姿を借りながら、今の私たちの世界を語っていることは歴然としています。上述のクミの独白にある「生存率」という言葉を、読者をいま(理不尽なまでに)追い立てている事柄に置き換えることもできそうです。

◇『土脉潤起(どみゃくうるおいおこる)』
:大学時代のゼミ仲間であったミカとユキコと私の3人は卒業後ずっといっしょに暮らしてきた。最近、3人で子どもを育てたいと意見がまとまり、私が人工授精妊娠をすることにした。一方、私には野人になるといって家を出た姉がいる。自分の計画を伝えるために私は姉の暮らす山へと向かう……。
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 私たち3人は冬にもアイスを食べ、夏にも鍋をつつく生活を送っています。そして人工妊娠という科学の粋を利用した子作りを目指します。
 一方、土の匂いのする山間で姉は言葉も失い、「四季の移り変わりと自分の命を照らし合わせながら暮らして」います。
 読了後に「土脉潤起」という表題の意味をネットで検索しました。ネット情報によれば「つちのしょううるおいおこる」と読むのだとか。七十二候のひとつだそうですが、そういえば、二十四節気にしろ、七十二候にしろ、日々の生活で思い返すことはとんとありません。草いきれや、山際に沈む夕陽、たんぽぽの綿毛、池のザリガニ――幼少期に慣れ親しんだ自然の息吹はどこへ行ってしまったのでしょうか。そんな思いをいだきながらこの奇譚を読みました。

◇『彼らの惑星に帰っていくこと』
:私は子供のころから自分が宇宙人だと思って生きてきた。ただし、地球人を演じることによって、自分が宇宙人だとバレないようにしてきたという気持ちもある。しかし本当の宇宙人ではない以上、自分には帰るべき惑星がなかった……。
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 この物語は、社会への帰属の手応えが希薄であることの謂(いい)なのでしょうか。ただし、どこかに地球人との連帯感が残っている物語なので、悲壮感はありません。
 考えてみると、スーパーマンがユダヤのモーゼ物語を基にしていて、クリプトン星(ユダヤ人)の子が地球(エジプト)へと脱して育つものの、育成地での帰属意識が持てずに出自の地への帰還を想う物語ですから、自分は育成地に帰属しない宇宙人だという発想が社会と自分の距離を測る物語に結びつきやすいのは当然なのかもしれません。

◇『カルチャーショック』
:「均一」に暮らす僕を連れてお父さんは「カルチャーショック」へ旅してきた。ホテルを一人抜け出した僕は、奇妙な老婆に路上で会うが、ことばが通じない。そして老婆がくれた変な食べものに「ショック」を受ける……。
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 いろいろな形の建物、いろいろな匂いがする食べ物の「カルチャーショック」への旅は、「均一」の名のとおりホモジニアスな世界観しか知らない主人公にはショックの連続。二つの異世界の衝突が、文明の衝突的な軋轢を生むことになるのか、文化のサラダボウル的アウフヘーベンへと至るのか。超短編的作品だけにその行く末は読者に委ねられたままです。

◇『気持ちよさという罪』
:ここまでは近未来SF風なフィクションが続いていましたが、これはどうやら随想のようです。事実、ここには「村田さやか」という名の人物が感じた、「個性」と「多様性」を重んじる社会についての思いが綴られています。確かに著者の指摘のとおり、教育現場は本来、社会通念からはずれることのない均質的な社会構成員を養成するのが目標ですが、そこで随分前から発揮することを推奨されるようになった「個性」は「ちょうどいい、大人が喜ぶくらいの」個性が目指されているようです。また、ダイバーシティと横文字で唱和されることが多い「多様性」も、うまく扱うには注意が必要な言葉であり、著者は自身がメディアに登場するようになった昨今、やってしまったなと思わざるをえないような苦い体験について、実直な気持ちを記しています。〈多様性を認める〉ことが、ちょっと自分とは違う相手に対して〈レッテルを貼ること〉にすり替えられがちである実相を、今一度見つめ返すきっかけとなる一編です。

◇『書かなかった小説』
:夏子は秋葉原のヨドバシカメラで自分のクローンを4体購入する。夏子Aから夏子Dと名付け、家事や出産をさせることを目的として買った彼女たちと5人の共同生活をはじめる……。
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 いきなり「シーン14」から始まり、「シーン28」、「シーン53」と飛び飛びに章立てされていきます。「書かれなかった」という表題を額面通りに取るべきなのか大いに迷わせる、断章によって構築された物語です。自分と同じ顔と体をした4人の他人との共同生活の中で、それぞれの性愛までが描写されるので、主人公同様、なんとも落ち着かない思いを強いられました。

◇『最後の展覧会』
:1億年の寿命を持つKは宇宙中を旅してきた。トコロンロン星で「ヒュポーポロラヒュン」という概念を有した物体を託され、同じ概念を有する惑星にそれを引き継がせたいと考えている。ここを最後と考えてたどりついた惑星にはマツカタというロボットが首から下を地面に埋めてころがっていた。Kから「ヒュポーポロラヒュン」を聞かされたマツカタは、それは「ゲージュ」というニンゲン語に近いのではないかと言う……。
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「ヒュポーポロラヒュン」は身体の中で花が咲き、肉体を動かさずに遠くまで旅ができるものを指すといいます。読み進めていくうちに、ニンゲン語の「ゲージュ」に近いというそれが何を指すのかが確かに見えてきます。そしてまた「ヒュポーポロラヒュン」をめぐって大勢が心を支配されてしまう危険があることも指摘されます。
 これまた星新一的ブラックSFのフォーマットを借りながら、人間の心の深奥を切り出して見せる物語です。

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信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.28:
(4pt)

今回も価値観を揺さぶられました。

村田沙耶香さんの作品は2作目です。1作目に『となりの脳世界』で村田さんの幼い日から現在に至るまでのエッセイを読んで人物像をなんとなく掴んだ上で読む作品としては、非常に面白かったです。ちょっと未来の現実のようでありつつも信じられないような奇想天外な展開は、『となりの脳世界』で描かれるエッセイでも垣間見えたのですがそれがより濃く感じられました。はじめは「いやあ、こんな極端な世界だったら嫌だよね〜」みたいなノリで読んでたのに気付けば「あれ?今の世界もこの話の世界と変わらないんじゃない…?」と読めば読むほど、ぞくぞくしてくる感じがたまらなく好きです。そして「価値観を揺さぶられる」。表題作『信仰』では「マルチ商法なんて完全なる悪だろ」という自分の認識が少しぐらつきました。あれ?今自分が"信仰"しているものだって誰かを苦しめていることが、もしかしたら…。なんて考えさせられて、ゾッとしました。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.27:
(2pt)

正直、よくわかりません

村田さんのコンビニ人間が楽しかったのでこの「信仰」も期待したんですが、村田初心者の私にはいまいち着地点がよくわかりませんでした。読む前この本を手にとる自分にアドバイスできるなら、「お前にはピンとこない話ばかりだぞ、時間の無駄だぞやめておけ。素直に原田マハと小川糸読んどけ。」です。こういう意味不明な話ばかり集めて、流行りなんですか。村田ワールドに憧れだけはあって、村田ワールド語れるようにはなりたいんですが。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.26:
(5pt)

納得できる

読んでいて、すごく面白くて、先がどうなるかわからなくて夢中で読んで、びっくりしたりもするんですけれど、読了してみると、あーそうよね。そうなるよね。わかるわー。という感想になる。
本当に、パンチが効いているスゲェのに、その実、ああそれわかるわーと思う。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.25:
(3pt)

小説とエッセイは、混在していないほうがいい

この本には短篇小説と短いエッセイが収録されていますが、どうしてそのような構成にしたのか謎です。

村田沙耶香さんの小説は、現実から妙にずれた、不思議な読書体験をいざなう点が魅力なのに、「小説家・村田沙耶香」の顔がどんと浮かぶようなエッセイと一緒に収録されていることによって、小説・エッセイの魅力がそれぞれ打ち消し合い、半減してしまっているように感じました。

これでは、「村田沙耶香が書いたもの」を漠然と読みたい人にしかウケないのでは……?という疑問がぬぐえません。収録されているエッセイ「気持ちよさという罪」ではないですが、それってつまり、「村田沙耶香」をキャラ化して、それをパッケージとして商品にしてるんじゃないの?と思ってしまいます……。

小説は、作者と切り離して読むからこそ、そのフィクション性に没頭できるのに、もったいないです。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.24:
(4pt)

村田沙耶香の限界

村田沙耶香さんの作品を読むのはこれで3.4作品目くらいである。

大前提として村田沙耶香さんの作品はどれも奇想天外な物語ばかりでとても面白い。

しかし、それと同時に言い換えれば、ただ単に常軌を逸した、奇想天外な作品ばかりと言えばその通りである。

一作目に読んだ「コンビニ人間」で引き込まれ、その後も2作品程度読み、今回の作品で3作目だが少し飽きのようなものを感じてしまったのも事実であった。

「周りと私は違う」「常に違和感を感じながら生きてきた」といった主張は彼女の作品の中でよく見聞きするが、その主張が強すぎるあまり、何作も読んでいると疲労感のようなものを感じてしまったのも事実であった。

村田沙耶香さんの作品を全て読んだわけではないのでこの後もリサーチして作風の違う作品があればそれも読んでみたいものである。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508
No.23:
(4pt)

表題作は是非長編にリライトしてほしい

SFテイストのショート・ショート、シュールなショート・ショート、実験小説のかけら、思弁的なエッセイなどを集めた一冊。内容的には読みつかれそうな哲学的なものもあるのだが、素直な文体でスッと入ってきた。
 出色は、やはり表題作。キャラが立っているし、テーマに今日性が強い。ギャグのような落ちをつけて短く終わらせるのはもったいなかった。もっともっとこの物語を読みたかった。なんとか、長編にリライトしてもらえないだろうか。担当編集者さん、よろしくお願いします。
信仰Amazon書評・レビュー:信仰より
4163915508

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