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星を継ぐもの
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星を継ぐものの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全504件 361~380 19/26ページ
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ストーリーそして、特に落ちは最高です。自信を持って友人にすすめられる本です。 なぞがどんどん解かれていく様子は、坂道を自転車で滑り降りるようです。 とんでもない、けれどもあり得ないとは言えない。 そんな発想ができる人でなきゃ落ちの予想はことごとく外れるでしょう。 この面白さ!さすがベストセラーです! | ||||
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結構難しい小説で取っつきにくいのも事実ですが、読み始めると類のない貴重な読書体験が出来ると思います。魅力的な謎の提示に対して、データ収集と分析、仮説、検証、結論付け、と本格ミステリー顔負けのドラマが展開されます。僅かな手掛かりと異星人?を題材としているため、当然簡単には解けません。主人公と一緒に読者も試行錯誤していきますが、この過程が本当に楽しく、知的興奮の連続です。そして、作者は常に読者の想像を超える結末を用意しています。これほど面白い小説はちょっと記憶にありません。読了後、宇宙や地球、人類誕生の不思議さ等の思いが胸を過ぎりました。『夏への扉』や『幼年期の終わり』を抑え、私の中で一番好きなSF小説となった瞬間です。謎解きの面白さに加え、宇宙の夢やロマンを見事に謳い上げた大傑作と言えるでしょう! | ||||
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本作『星を継ぐもの』(原題 Inherit the Stars)は ジェイムズ・P・ホーガンによるミステリーSFである。 2020年代、国連宇宙軍の月面調査員が、真紅の宇宙服を着た「人間」 の死体を発見する。調査によって判明した事実はこの「人間」が5万年前の死体であることだった。 果たしてこの人間は、今地球上にいる人類の祖先なのだろうか。 その驚愕の正体が、徐々に明らかになってゆく。 ハードSFの代表作であるとされるが、SFがとっつきにくいと思っている人にも大丈夫だろう。 ミステリ仕立てでぐいぐい読ませるからだ。 ところで本作は1977年の作品だが、笑えるところ二つ。 国連宇宙軍のメンバー国のひとつがソビエトである。 会議のときに科学者たちがみな、タバコを吸っている。 ホーガンほどのSF作家でもこのことには想像が及ばなかったようだ。 | ||||
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本作『星を継ぐもの』(原題 Inherit the Stars)は ジェイムズ・P・ホーガンによるミステリーSFである。 2020年代、国連宇宙軍の月面調査員が、真紅の宇宙服を着た「人間」 の死体を発見する。調査によって判明した事実はこの「人間」が5万年前の死体であることだった。 果たしてこの人間は、今地球上にいる人類の祖先なのだろうか。 その驚愕の正体が、徐々に明らかになってゆく。 ハードSFの代表作であるとされるが、SFがとっつきにくいと思っている人にも大丈夫だろう。 ミステリ仕立ての物語でぐいぐい読ませるからだ。 ところで本作は1977年の作品だが、笑えるところ二つ。 国連宇宙軍のメンバー国のひとつがソビエトである。 会議のときに科学者たちがみな、タバコを吸っている。 ホーガンほどのSF作家でもこのことには想像が及ばなかったようだ。 | ||||
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始まりは、月面で発見した宇宙服を身に着けた死体だった・・・。明らかに人間のはずなのに、 どの月面基地にも所属していなかった。それどころか、彼は現代人ではなかった。何と! 5万年前の人間だったのだ!彼はどこから来たのか?現代に生きる人類との関連は? SF、いや壮大な宇宙のロマンか。この作品を読んでいると、果てしない宇宙の広がりや、 気の遠くなるような時間の長さを感じる。 月面で発見された5万年前の人間の死体。しかも、彼が生きていた時代には高度な文明が あった。このことをどう説明できるというのか?あらゆる知識人たちが集まってその謎を 解明しようとする。死体は、チャーリーと名づけられた。ほんのわずかな手がかりから、 チャーリーの生きていた時代を探る作業が続く。そして、謎が解き明かされるときが来る・・・。 何という大胆な発想だろう。読んでいて思わず声を上げたくなるほどだった。地球と月を 舞台にこれほどのものが書けるなんて!謎解きの面白さだけではなく、作者は読み手に 宇宙へのあこがれを抱かせる。 夜、星を見て思うことがある。「この星の中に、生物がいる星はあるのだろうか?」それは、 いてほしいという私の切なる願いでもある。宇宙は謎だらけだ。この作品のようなことが 実際に起こるかもしれない。そう考えるとワクワクしてくる。 ミステリー、ファンタジー、そしてロマン。あらゆる感覚を味わうことのできる作品だと思う。 ラストも、強い余韻が残る。ぜひ一度読んでみては♪ | ||||
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始まりは、月面で発見した宇宙服を身に着けた死体だった・・・。明らかに人間のはずなのに、 どの月面基地にも所属していなかった。それどころか、彼は現代人ではなかった。何と! 5万年前の人間だったのだ!彼はどこから来たのか?現代に生きる人類との関連は? SF、いや壮大な宇宙のロマンか。この作品を読んでいると、果てしない宇宙の広がりや、 気の遠くなるような時間の長さを感じる。 月面で発見された5万年前の人間の死体。しかも、彼が生きていた時代には高度な文明が あった。このことをどう説明できるというのか?あらゆる知識人たちが集まってその謎を 解明しようとする。死体は、チャーリーと名づけられた。ほんのわずかな手がかりから、 チャーリーの生きていた時代を探る作業が続く。そして、謎が解き明かされるときが来る・・・。 何という大胆な発想だろう。読んでいて思わず声を上げたくなるほどだった。地球と月を 舞台にこれほどのものが書けるなんて!謎解きの面白さだけではなく、作者は読み手に 宇宙へのあこがれを抱かせる。 夜、星を見て思うことがある。「この星の中に、生物がいる星はあるのだろうか?」それは、 いてほしいという私の切なる願いでもある。宇宙は謎だらけだ。この作品のようなことが 実際に起こるかもしれない。そう考えるとワクワクしてくる。 ミステリー、ファンタジー、そしてロマン。あらゆる感覚を味わうことのできる作品だと思う。 ラストも、強い余韻が残る。ぜひ一度読んでみては♪ | ||||
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’77年発表、’80年創元SF文庫として邦訳され、現在に至るも版を重ね(ちなみに私が読んだのは「BOOK OFF」で手に入れた’08年74版)、さらにAmazonのレビュー数はこれを書いている時点で73を数え、そのうち63が☆5つという、まさに現代ハードSFの記念碑的ベスト&ロングセラー。毎年行われる日本SF大会の参加者の投票によって選ばれる「星雲賞」を’81年第12回海外長編部門で受賞している。 時は2028年、月面で真紅の宇宙服を着込んだ死体が発見された。<チャーリー>と名付けられたその死体は綿密な検査の結果、5万年前のものであることが分かり、ほとんど現代人と同じ生物で、はるかに進んだ科学技術を有していた。はたして<チャーリー>とは何者なのか・・・。 やがて今度は木星の衛星ガニメデで地球のものではない巨大な宇宙船の残骸が見つかる。その内部には人間とは似ても似つかない巨大な生物の死体が・・・。さらに調べるとそれは約2500万年前のものであることが分かった。 前者「ルナリアン」と後者「ガニメアン」と、そしてわれわれ人類との関係は・・・。国連宇宙軍を中心に、原子物理学者ハントと生物学者ダンチェッカーの分析と推論が始まるが、謎は謎を呼び、ひとつの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。 火星と木星の間に太古の昔存在した惑星「ミネルヴァ」。今は地球の惑星となっている月の歴史に関る大胆な仮説。進化論にもとづく人類と「ルナリアン」の由来。 本書は、「ガニメアン」の解明は続編の『ガニメデの優しい巨人』、『巨人たちの星』にゆだねられているが、謎解きの興趣に満ちた、SF(サイエンス・フィクション)であり、一応は正統な理論にもとづいた「ルナリアン」と人類の関係が解き明かされる、その過程をパズラーのように楽しむ、ミステリーファンの私でも充分に納得のゆく傑作である。 | ||||
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’77年発表、’80年創元SF文庫として邦訳され、現在に至るも版を重ね(ちなみに私が読んだのは「BOOK OFF」で手に入れた’08年74版)、さらにAmazonのレビュー数はこれを書いている時点で73を数え、そのうち63が☆5つという、まさに現代ハードSFの記念碑的ベスト&ロングセラー。毎年行われる日本SF大会の参加者の投票によって選ばれる「星雲賞」を’81年第12回海外長編部門で受賞している。 時は2028年、月面で真紅の宇宙服を着込んだ死体が発見された。<チャーリー>と名付けられたその死体は綿密な検査の結果、5万年前のものであることが分かり、ほとんど現代人と同じ生物で、はるかに進んだ科学技術を有していた。はたして<チャーリー>とは何者なのか・・・。 やがて今度は木星の衛星ガニメデで地球のものではない巨大な宇宙船の残骸が見つかる。その内部には人間とは似ても似つかない巨大な生物の死体が・・・。さらに調べるとそれは約2500万年前のものであることが分かった。 前者「ルナリアン」と後者「ガニメアン」と、そしてわれわれ人類との関係は・・・。国連宇宙軍を中心に、原子物理学者ハントと生物学者ダンチェッカーの分析と推論が始まるが、謎は謎を呼び、ひとつの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。 火星と木星の間に太古の昔存在した惑星「ミネルヴァ」。今は地球の惑星となっている月の歴史に関る大胆な仮説。進化論にもとづく人類と「ルナリアン」の由来。 本書は、「ガニメアン」の解明は続編の『ガニメデの優しい巨人』、『巨人たちの星』にゆだねられているが、謎解きの興趣に満ちた、SF(サイエンス・フィクション)であり、一応は正統な理論にもとづいた「ルナリアン」と人類の関係が解き明かされる、その過程をパズラーのように楽しむ、ミステリーファンの私でも充分に納得のゆく傑作である。 | ||||
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ハードSFの代表作のように挙げられていたので敬遠していたのですが、ホーガン逝去を機会に手に取りました。ハードSFというカテゴライズをよく知らなかったのですが物理学が中心となった小難しいものに違いないと思い込んでいたのですが、中心となったのは生物学で、むしろ好きなジャンルの作品でした。 原始人のミッシングリンク以外、ベースとなる現代科学の常識非常識を知らなかったのですが(例えばサンゴ礁の謎とか)、おそらくすべて科学的事実に基づいて書かれていると思います。その科学的観測的地球の謎的な事実を大胆に組み込んで、小惑星群・冥王星・月をつなぐ天体の謎を解決するのは圧巻です。事実に少しずつ肉薄しながら、ラストで衝撃的な真実を導き出すのは出来のいい推理小説以上の、鳥肌ものの面白さでした。長年読み継がれるのに相応しい傑作だと思います。 | ||||
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ハードSFの代表作のように挙げられていたので敬遠していたのですが、ホーガン逝去を機会に手に取りました。ハードSFというカテゴライズをよく知らなかったのですが物理学が中心となった小難しいものに違いないと思い込んでいたのですが、中心となったのは生物学で、むしろ好きなジャンルの作品でした。 原始人のミッシングリンク以外、ベースとなる現代科学の常識非常識を知らなかったのですが(例えばサンゴ礁の謎とか)、おそらくすべて科学的事実に基づいて書かれていると思います。その科学的観測的地球の謎的な事実を大胆に組み込んで、小惑星群・冥王星・月をつなぐ天体の謎を解決するのは圧巻です。事実に少しずつ肉薄しながら、ラストで衝撃的な真実を導き出すのは出来のいい推理小説以上の、鳥肌ものの面白さでした。長年読み継がれるのに相応しい傑作だと思います。 | ||||
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「SF作家のジェイムズ・P・ホーガンが、現地時間(2010年)7月12日(月)、アイルランドの自宅で逝去しました。69歳でした。<東京創元社 お知らせ>」 衝撃だった。まだ若いのに。熱心なマニアとは言えないが、SFファンの一人として残念でならない。これを機会に、3部作の冒頭を飾る、デビュー作でもある本作を再読した。 月で太古の人類が発見されるという衝撃的な始まりから、木星の衛星ガニメデで巨人の宇宙船が発見されて深まる謎。それらの謎に立ち向かう科学者の集団。太陽系を舞台に、過去と現在との間で古典的進化論に基づく人類進化の立証、異星人の世界の分析、それらを支える最新の技術、そして何と言っても、謎解きそのものと終盤でそれがどういう決着をつけるかというワクワク感がたまらない。 インスタントコーヒーを試薬瓶に入れておくというような研究室ギャグにニヤリとしたり、自分でも分かるレベルから丁寧に語られる科学技術的な分析報告に興味は津々だ。さらに個性の溢れるメンバーに立ち向かうという、リーダーシップのケーススタディーのような局面での、主人公の的確な判断や行動、嫌みのない人間的な魅力にも惹かれる。 最初に読んだときと同じ興奮を味わうことが出来た。感心すればするほど残念さは募るばかりだ。 哀悼。 | ||||
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「SF作家のジェイムズ・P・ホーガンが、現地時間(2010年)7月12日(月)、アイルランドの自宅で逝去しました。69歳でした。<東京創元社 お知らせ>」 衝撃だった。まだ若いのに。熱心なマニアとは言えないが、SFファンの一人として残念でならない。これを機会に、3部作の冒頭を飾る、デビュー作でもある本作を再読した。 月で太古の人類が発見されるという衝撃的な始まりから、木星の衛星ガニメデで巨人の宇宙船が発見されて深まる謎。それらの謎に立ち向かう科学者の集団。太陽系を舞台に、過去と現在との間で古典的進化論に基づく人類進化の立証、異星人の世界の分析、それらを支える最新の技術、そして何と言っても、謎解きそのものと終盤でそれがどういう決着をつけるかというワクワク感がたまらない。 インスタントコーヒーを試薬瓶に入れておくというような研究室ギャグにニヤリとしたり、自分でも分かるレベルから丁寧に語られる科学技術的な分析報告に興味は津々だ。さらに個性の溢れるメンバーに立ち向かうという、リーダーシップのケーススタディーのような局面での、主人公の的確な判断や行動、嫌みのない人間的な魅力にも惹かれる。 最初に読んだときと同じ興奮を味わうことが出来た。感心すればするほど残念さは募るばかりだ。 哀悼。 | ||||
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物語の導入部分に関しては、商品説明等で言い尽くされているので、 今更紹介するまでもないでしょう。 この作品の魅力は、「彼」に関する謎の絶妙さです。 一つの点に注目すれば「真相はこれ以外ありえない」と思われた解釈が、 別の点に注目すると、どうしてもその解釈が成り立つわけがない、という怪奇。 作品が進むにつれて提示されていく、 説明できそうで説明できない、数多くの矛盾点。 私を含め、多くの読者が、真相は何なのかと頭を捻った事でしょう。 そういう点ではまさにミステリーで、 どの時点で全ての矛盾点を解消する仮説を捻り出せるかを楽しんで見ると面白いかと思います。 これは本当に良質なミステリーで、 最初に提示される不可解な点は1つしかないにも関わらず、 それを解消するには、最後の最後まで解き明かさなければならないのです。 逆に言えばそれゆえに、本当に素晴らしい推理力と想像力を持っていれば、 ほとんど何のヒントもない最初の時点で、事の真相にかなり所まで肉薄できるようになっています。 私が完全解答ではないにせよ正解に辿り着いたのは209頁まで読んだ時点でしたが、 相当鋭い人ならばもっと前、139頁時点で気づけたと思います。 私も139頁は無理でも、149頁時点で3日間くらい考えれば真相に辿り着けたかもしれませんが、 残念ながら頁をめくる手が止まりませんでして、 ダンチェッカー教授に最後の満点を貰える解答はついに出せませんでした。 ソヴィエトという名前と、宇宙開発の未来に対する楽観的な認識が、 この作品が書かれた時代を物語っていますが、 それ以外に関しては全く古さを感じさせない素晴らしいSFです。 SF入門者にもミステリー好きの方にも、お勧めしたい一冊です。 | ||||
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物語の導入部分に関しては、商品説明等で言い尽くされているので、 今更紹介するまでもないでしょう。 この作品の魅力は、「彼」に関する謎の絶妙さです。 一つの点に注目すれば「真相はこれ以外ありえない」と思われた解釈が、 別の点に注目すると、どうしてもその解釈が成り立つわけがない、という怪奇。 作品が進むにつれて提示されていく、 説明できそうで説明できない、数多くの矛盾点。 私を含め、多くの読者が、真相は何なのかと頭を捻った事でしょう。 そういう点ではまさにミステリーで、 どの時点で全ての矛盾点を解消する仮説を捻り出せるかを楽しんで見ると面白いかと思います。 これは本当に良質なミステリーで、 最初に提示される不可解な点は1つしかないにも関わらず、 それを解消するには、最後の最後まで解き明かさなければならないのです。 逆に言えばそれゆえに、本当に素晴らしい推理力と想像力を持っていれば、 ほとんど何のヒントもない最初の時点で、事の真相にかなり所まで肉薄できるようになっています。 私が完全解答ではないにせよ正解に辿り着いたのは209頁まで読んだ時点でしたが、 相当鋭い人ならばもっと前、139頁時点で気づけたと思います。 私も139頁は無理でも、149頁時点で3日間くらい考えれば真相に辿り着けたかもしれませんが、 残念ながら頁をめくる手が止まりませんでして、 ダンチェッカー教授に最後の満点を貰える解答はついに出せませんでした。 ソヴィエトという名前と、宇宙開発の未来に対する楽観的な認識が、 この作品が書かれた時代を物語っていますが、 それ以外に関しては全く古さを感じさせない素晴らしいSFです。 SF入門者にもミステリー好きの方にも、お勧めしたい一冊です。 | ||||
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何故、人間は宇宙に出ていかなければならないか、という質問には答えがない。 だから、どんな答えも成立するものだ。 例えば、この星で生まれた生命体は、この星の終焉とともに無に帰するのが嫌なら 海から地上に進出したように、大地から宇宙へと進出しなければならない。 生命の進化では、どうやっても空までが限界であり、宇宙に行くには別のアプローチを取るしかない。 この星の生命を他の星へと進出させるための代表が人類であって この地球の生命体から見れば、人類が宇宙へ進出しないのであれば、その存在意義は大きく薄れる。 我々が宇宙に出てゆけるなら、地球の全ての生命が地球の外へ進出する術を身につけたに等しい。 であれば、我々は、地球の生命を宇宙に進出させるための存在するのであり そのために地球が生かし続けているのだ。 こんな自分勝手な答えを好き好きで持っている人ならば、 SFに興味があろうが、なかろうが、推理小説が好きであろうが、なかろうが、 読んでみたらいかがだろうか。 先ずは手に入れること、次にプロローグを読み始めよう。 分からないところは、適当に脳内変換しておけば問題ない。 DECのコンピュータが出てきたり、ソビエトの名前が残っていたりと 古い時代に書かれた本だとわかる描写が、かえってリアリティを与えてくれる。 文句なく面白いことは、読み終わった瞬間に分かる。 この本を読んだ後は、科学知識が誤った形で頭に埋め込まれるかもしれない。 そのために、どっかで恥をかいちゃうかもしれないね。 でも、そこでニヤリとしてくれる人がいたら。。。 この本の帯には、創元SF文庫読者投票第一位とある。 星雲賞受賞とも書いてある。 担当者のなんとか読んでもらいたいという想いが感じられる。 実際、この本は面白いんだけど、 読み終わった後には、続編を買いに行くという副作用がもれなく伴う。 担当者としても力が入るはずだわ。 原題「Inherit the Stars」 Inheritの単語を見てCSSやVB.NETを連想した人はプログラマですね。 | ||||
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何故、人間は宇宙に出ていかなければならないか、という質問には答えがない。 だから、どんな答えも成立するものだ。 例えば、この星で生まれた生命体は、この星の終焉とともに無に帰するのが嫌なら 海から地上に進出したように、大地から宇宙へと進出しなければならない。 生命の進化では、どうやっても空までが限界であり、宇宙に行くには別のアプローチを取るしかない。 この星の生命を他の星へと進出させるための代表が人類であって この地球の生命体から見れば、人類が宇宙へ進出しないのであれば、その存在意義は大きく薄れる。 我々が宇宙に出てゆけるなら、地球の全ての生命が地球の外へ進出する術を身につけたに等しい。 であれば、我々は、地球の生命を宇宙に進出させるための存在するのであり そのために地球が生かし続けているのだ。 こんな自分勝手な答えを好き好きで持っている人ならば、 SFに興味があろうが、なかろうが、推理小説が好きであろうが、なかろうが、 読んでみたらいかがだろうか。 先ずは手に入れること、次にプロローグを読み始めよう。 分からないところは、適当に脳内変換しておけば問題ない。 DECのコンピュータが出てきたり、ソビエトの名前が残っていたりと 古い時代に書かれた本だとわかる描写が、かえってリアリティを与えてくれる。 文句なく面白いことは、読み終わった瞬間に分かる。 この本を読んだ後は、科学知識が誤った形で頭に埋め込まれるかもしれない。 そのために、どっかで恥をかいちゃうかもしれないね。 でも、そこでニヤリとしてくれる人がいたら。。。 この本の帯には、創元SF文庫読者投票第一位とある。 星雲賞受賞とも書いてある。 担当者のなんとか読んでもらいたいという想いが感じられる。 実際、この本は面白いんだけど、 読み終わった後には、続編を買いに行くという副作用がもれなく伴う。 担当者としても力が入るはずだわ。 原題「Inherit the Stars」 Inheritの単語を見てCSSやVB.NETを連想した人はプログラマですね。 | ||||
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月面で発見された真紅の宇宙服を着た身元不明の死体。 のちに“チャーリー”と名づけられたその死体は、 5万年以上も前に月で死んでいたことが判明し……。 太陽系を舞台に繰り出される本作のトリックは、 おそらく、ミステリ史上最大のスケールでしょう。 実際に起こる可能性は、限りなくゼロ近似だと思います が、その問答無用の説得力には圧倒されてしまいます。 | ||||
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月面で発見された真紅の宇宙服を着た身元不明の死体。 のちに“チャーリー”と名づけられたその死体は、 5万年以上も前に月で死んでいたことが判明し……。 太陽系を舞台に繰り出される本作のトリックは、 おそらく、ミステリ史上最大のスケールでしょう。 実際に起こる可能性は、限りなくゼロ近似だと思います が、その問答無用の説得力には圧倒されてしまいます。 | ||||
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研究の対象は月面にあった死体。しかも五万年前に死亡。 基本的に、それらをめぐって研究者たちの議論と研究が進むわけですが、 ちょくちょく解説がはさまるので追いかければ、いつでも博士たちの末席を汚していられます。 様々な仮説の浮上にはミステリーぽさがあってつい推測しようとしてしまうし、 ダンチェッカーとハントのやりとりには耳をそばだてずにおれないし、 パズルピースがぴったりはまった時の満足感と高揚感は一級品。 読後、まさしく星を継いでいく最中であり、生きているということに尊さを感じられます。 | ||||
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研究の対象は月面にあった死体。しかも五万年前に死亡。 基本的に、それらをめぐって研究者たちの議論と研究が進むわけですが、 ちょくちょく解説がはさまるので追いかければ、いつでも博士たちの末席を汚していられます。 様々な仮説の浮上にはミステリーぽさがあってつい推測しようとしてしまうし、 ダンチェッカーとハントのやりとりには耳をそばだてずにおれないし、 パズルピースがぴったりはまった時の満足感と高揚感は一級品。 読後、まさしく星を継いでいく最中であり、生きているということに尊さを感じられます。 | ||||
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