捜査線上の夕映え
評判
捜査線上の夕映えの評価:
3.61/5点 レビュー 36件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1〜8 1/1ページ
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捜査線上の夕映えの評価:
3.61/5点 レビュー 36件。 B ランク
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確かに犯罪の不可能性や意外な真相はあるものの、どれも「新本格的」な魅力には乏しく、言ってはなんですがテレビの2時間サスペンス程度の謎とトリックでした。説明不足な点もあり、唐突に「実はこういう特技がありました」と言われてもそれはないでしょ?と。読者にとって事件解決や犯人特定のヒントとなる伏線がかなり少なく、それは隠し方がうまいというよりは、単にわかりにくすぎるという気がして残念です。しかしこれが「新本格」ではないのであればそれもありなのかもしれません。ただ、エモーショナルなものを書きたかったと著者の弁にありますが、風景や状況の描写など、ミステリの真相部分にほとんど関係ない描写が延々と続き、退屈になりました。コロナ禍であることをうまく用いた部分もないことはないのですが、やはりそれを利用したトリックのひとつもあまりにしょぼく。少しネタバレになるかもしれませんが、たった1件の事件に対して全体の分量もあまりに長すぎますし、警察小説ではないのに捜査が遅々としてまったく進展しない展開も冗長に感じました。
有栖川氏の作品なので、長年のファンとしてはやはりどうしてもクローズドサークルでの連続殺人や不可解な状況、魅力的な謎の提示、あっと驚くどんでん返しなどを期待してしまいますが、それはもはや「学生アリスシリーズ」のみに特化して、「作家アリスシリーズ」は今後このような社会派ミステリでいくということなのでしょうか。逆に言えばどちらの作風も書けるというのは著者の力量を示しているのかもしれません。毎回匂わせている火村英生の謎についても一向に進展することもなく・・・本当に完結するのかどうか(笑)