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すべてがFになる
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すべてがFになるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全208件 161~180 9/11ページ
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―発端は単純にして明快― ―手順は単調にして繊細― ―動機は短絡にして必然― 犀川助教授と西之園女子、そして天才真賀田四季のこれからの事件の数々の原点にして出発点の事件。客観性を重んじ、人という者に論理を当てはめようと画策している。 日常では決して現れないであろう、天才との会合を、あなたも楽しんでみてはいかがだろうか。 | ||||
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当初書かれていた作品の時系列ではないので多少違和感があります。シリーズ最初にこの作品を最初に持ってくるようにしたのは正解。冒頭のあのシーンから始まらないならここまでブレイクしなかった筈です。二人の面談シーンが「有限と微笑のパン」までシリーズを牽引。専門用語に違和感があるのかどうかは疎いので不明。違うと萎えてしまう場合と「作品」の範疇である場合があるからです。作者仕様の人物造形と文体にも好き嫌いが分かれます。ごく個人として人物たちは身の回りにいないし想像の範疇にもないので興味深くあり、嘘のようですが「まとも」に見えました。 | ||||
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科学者(某国立大学助教授)である著者が、登場人物たちを通して見せる独特の価値観が面白い! シリーズ全編に渡る謎の出発点。 まさに「THE PERFECT INSIDER(全てはこの1冊に)」←誤読(笑) | ||||
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この小説は、他の小説とは大分異なるように思えます。 というのも、私がこの作品に見た最大の魅力は、物語そのものではないからです。 正直、トリックには誰の目にも明らかな欠陥がありますし、文書力も極めて低いです。 が、森氏がこの作品を書くにあたって最も表現したかったことは、「天才とは何か」ということにあると思います。 世間一般に考えられている種の「天才」とは一線を隔す、「真の天才」を彼は描こうとした。その体現者として真加田四季という人物を描いた。 私はそう思うのです。 そして、真加田四季は頭が良いから天才、というわけではありません。 森氏の考える「天才」は実に面白い! この天才像に一度触れてみることは非常に価値のあることだと思います。 この小説を読んだのは大分前ですが、当時の私にとっては「理想の人物像(=真の天才)」はそのまま真加田四季のことでした。 そして今も、わずかに変わってきてはいますが、私の中にある天才像の基礎としてあり続けています。 それだけのインパクトが、真加田四季という人物にはあります。 一読する価値は必ずあります。 | ||||
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こんなに楽しめるとは思いませんでした。はっきり言って読み終えた今も「F」について説明せよ、と言われたら困るのですが、有無を言わせずページをめくらせてしまうスピード感と斬新で専門的な世界でくりひげられているというのに最後に心に残る哀愁・・・見事だと思いました。私は理系オンチですが十分に堪能できました。是非読んでもらいたい1冊です。オススメ! | ||||
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これは本当に衝撃的だった。綿密に組まれたプロットと、相対する犀川と犯人。 トリックも展開も動機なんかも申し分ない、正真正銘の傑作。 ただ、謎解きのあの車だけは疑問符。 | ||||
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比較的長い本ですが一気に読めました。ただ、話が進むにつれて、文章表現が大雑把になっていったような気がします。流れの良さと登場人物の個性の強さが文章の粗っぽさをある程度カバーしていますが、もう少し丁寧さがあればよかったと思います。 | ||||
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1996年リリース。S&Mシリーズの第一作にして森博嗣のデビュー作。『理系』という新しい分野を持ち込んだ氏の作風はなるほどなかなか斬新でプロットも良く出来ていてなかなかなのだが、一点だけ気に入らないところがある。それはMacフリークからみると本作の設定にはたくさんの矛盾点があるということだ(●^o^●)。まずリリースした1996年においては作中に出てくるSEやPlusは余りに古い。System7がアメリカで登場したのが1991年であるからしてこの段階でSEやPlusはSystem6.0.7までしか事実上受け付けられなかったはずで天才科学者四季のプログラミング技術を持ってしてもデスクトップに燦然と置かれているのは可笑しい、と思うのだが・・・如何だろう。次にウイルスで送信側だけ狙うスクリプトは難しいと出てくるが謎である。送信はSMPT、受信はPOP3とサーバ形態が別々であるからしてターゲットにするのは優しいのではないだろうか。また、ウイルスのターゲットに狙われるMacというのもかなり可笑しく、Disinfectantの時代から極めてウイルスがMacは少なく、その辺も謎だ。おそらく氏は僕と同じくMac好きで分中に登場させたかったのかもしれないがむしろそれが知っているものに物凄く『おかしいなこれ』という気持ちを与えてしまっている気がする。『理系』を売りにするからには『理系』で突っ込まれないことが必須ではと思う。ゲーム化もされ、大ヒット作であるが故にそこが残念だ。 | ||||
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とっても面白かったです。表現の仕方も物事の捉え方いちいち難しいですが、その難しさを1個1個かみ締めながら、確認しながら読み進めていくときの、あぁそういうことか~という納得が満足感に繋がる感じです。登場人物のキャラも個性溢れて、そのキャラに引っ張られて読み進められるのであっという間に読み終わってしまいました。実は今、S&Mシリーズ最終章10作目を読んでいます。とうとう最後まで読んでしまいました。10作目を読んでいるから最初を思い出して、Fのレビューを書いてみました。 | ||||
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とっても深い謎に包まれたミステリー。理系向きの本だと思いました。すべてがFになるというものがわかったときなるほどー、良く考えられていると思いました。ただ、現実離れした設定と、個性的な主人公の犀川と西之園は好き嫌いが分かれるところではないか。天才プログラマー、真賀田四季の存在感と、犀川の淡々とした思考回路、西之園萌絵の現実離れした感性の印象がとっても心に残る作品でした。 | ||||
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森博嗣先生のデビュー作であり、「S&Mシリーズ」の第1作目。他のレビュアーの方も書いていらっしゃいますが、実は書いた順だと4作目あたりなのだとか。聞いた話ですが、この作品が発表された時、「人物造形にリアリティがない」といったような、十年一日の如き批判が出たそうです。但しこれ、かつて「新本格」とか、その少し前のいわゆる社会派全盛の頃に本格物に対してなされた例とは少し違って、批判をした人の視界に、理系の人の事が入ってなかったんじゃないか、なんて思ってしまいました。ま、文系、理系という類別も乱暴なんですが。なんて言いながら、かくいう私もバリバリの文系人間なのですが、凄く魅力的なキャラクターが一杯に文章から浮かび上がってきましたが。余談ですが、かの名作、島田荘司『占星術殺人事件』が世に出たときにも、「人間が描けていない」という批判があったそうです。今思えば片腹痛い、という気がしますが。はい。この、冷たい金属の箱で覆われたような怜悧な視線と、人間の温かみが同居するその世界観こそ、初めて森作品に接する方に感じて欲しいポイントです、個人的には。ミステリは騙されるから面白い。クールなコミックの如き破壊力をご堪能あれ。 | ||||
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OS、パソコンが関わっている状況で「キーワードはF」、と来ると犀川ならその場で答えを察するのではないかという気がします。文系ですが高校初級程度の数学の知識があれば悩むほどのものではないと感じました。ですがキャラクターの感情描写、特に犀川の描写は今までの作家にはない新鮮さがあります。また、S&Mシリーズ完読の後に読むVシリーズは格別です。 | ||||
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風評では賛否の分かれる作品のようなので、多少不安を抱きながら読みましたが、私はどうやら肯定派のようです。予想外にパズラー小説的要素が強い作品ですが、犀川と萌絵の天然キャラっぷりがユーモアを持たせていて飽きずに読めます。薀蓄も嫌味がなく好感が持てました。ただ、登場人物は変人ばかりで、舞台設定からトリックまでやや現実離れ、コンピュータの基礎的な知識を持っていることが前提、となればやはりついていけない読者もいるかも。個人的には非常に読み易い作品だと思います。 | ||||
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デビュー作だそうだが、実際は『笑わない数学者』の方が先で、これは実は4作目なのだとか?よく出来ています。京極夏彦の『どすこい(仮)』と合わせてオススメ…? | ||||
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森博嗣氏のデビュー作。本の各所に設置された理的でユーモアを含む表現が面白く、犀川と萌絵の会話や真賀田四季の哲学的な台詞など、他のミステリ小説にはあまり見られないような特徴的なキャラクターも描かれている。特筆すべきは「F」に込められたトリック。理系の人の中には気付く人も居るかもしれないが、解答を知った暁には、まさに次世代型ミステリーだと某綾辻氏のように叫びたくなるだろう。 | ||||
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いわゆる「本格ミステり」に体が合わないと開き直ってはみたものの、それでも多少は未練が残っていて、試しに読もうと思ったのが第一要因。以前詩んだ「奥様はネットワー力」がそれなりの読後感だったのにその後の森博嗣氏の印象が良いものでなくなってくまった「誤解」をとくのが第二要因。京極夏彦「どすこい(仮)」でオマージュ(笑)された作品はひと通り読んでみようと思ったのが第三要因。要は、何だかんだと理由を付けないと手を出せない程、警戒していたって事で。 低い期待値で読み始めたのが幸いしたか、おもしろかった<素直じゃないね。出だし早々に「天オ」が出た時には坐折を予感しましたが、舞台が愛知県だという点で踏み留まり、厚みの割にさくさく読める文体で一気に読んじゃった。 テクノロジーが進み、ケータイやメール、コンピュータの普及に併い「密室」「アりバイ」の作り方が難しくなると思うんだけど、逆にそれらの技術を応用して物語を構成している所が、この作品の評価されている所なのですかね。 動機が幾分弱い気もしますが、多分好みの問題でしょう。動機なんて万人が納得「したい」為の後付の理由なんだ...という説を何かの小説で読んだ気がします(京極夏彦だったかな?)。 単に「天才だから」で片づけるのでなく、天才と言えども理由があって行動する...「理由」を(納得できるかどうかはともかく)明確にしている点が、ボクの受け付けられなかった「本格ミステリ」とは違って、読後感も良かったです。 | ||||
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森博嗣の作品はとても厚いので読み通すのが大変かと思っていたのですが、そんなことは全然なく、最後まで楽しく読めました。この人の作風は理系ミステリと呼ばれるのだそうで、確かに登場人物は理系の研究者ばかりだし、トリックもコンピュータの特性を少しは知らなくては面白みがわからないタイプのものです(私の妻はトリックの面白味がわからなかったとのこと)。確かに『すべてがFになる』というタイトルの意味などは、コンピュータの仕組みについての基礎知識が全くない人には面白く感じられないかも知れません。しかし、私はそうした理系的な部分以上に、普通の本格推理として斬新なトリックが用いられていることに感銘を受けました。密室殺人に対してこういう解答を持ち出したのはおそらく今作が初めてだと思います。メタミステリとかに逃げなくても、まだまだ色んなトリックを思いつけるんですね。 | ||||
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近年、一番クールなミステリ作家といえばこの人しかいない。中でもデビュー作「すべてがFになる」は最高。読んでいて、この本を手に取った偶然を何かに感謝。何がどう面白いとかは読めば判るのだが、話の面白さとは別に、爆笑ポイントがあちこちにあって、それが隠してあるみたいなところがまた面白い。これは全ての森作品に言える。とにかくFのなかへ、と未読の方に言いたい。言葉のひとつひとつに強く支配されます。謎解き的な意味の探り合いは不要。はじめから終わりまで、言葉は言葉通りの意味で、特に意味はなく、かつ重要で、回転が速い。この回転の速さが快感。高いテンションを保ったまま最後まで読ませてくれる。 | ||||
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私は理系でもミステリーファンでもないけど、なぜか森博嗣の犀川&萌絵シリーズにハマってしまった・・・。そしてシリーズを読み進むうちに「この本は押さえとかないと。」と思わされ、後に読んで正解!と思ってしまいました。犀川&萌絵シリーズの原点であり、森ミステリーの原点かも?・・・っと思います。森さんの奥さんはイラストレーターで、森さんもイラストを描かれているらしい。それを知って、「あー、なるほど」と思いました。どこかエンターティナーで芸術っぽいと感じていました。数学をひとつの感情表現のフィルターにしている気がします。。。。非人間的な登場人物に対抗する、犀川助教授と萌絵。これは「理系」の本だと思って読まない方がいいかも。「エンターティナー・真賀田四季」として読み、数学を一つの芸術だと捉えながら読んでみては・・・とても鮮やかに仕上がっているのが解りますよ♪ | ||||
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読んでない人もいると思うので(当然ですが)、名前はいいませんが犯人がかなり頭良くてかっこいいです。主人公たちもかなり頭がいいという設定なのですが、この犯人にはかなわない。ストーリーのすすみ方も、コレは比較的わかりやすかったと思います。シリーズ1作目でもあるし、犀川先生シリーズはこれから読むのがいいかと思います。 | ||||
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